広大な大地と雄大な自然を誇る北海道は、名湯の宝庫。そこで本記事では、温泉ジャーナリストとして活躍する植竹深雪さんが惚れ込んだ名湯のなかから「北海道」エリアにフォーカスし、選りすぐりの7軒の宿をまとめてご紹介します。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の3000スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
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大地の恵みとエネルギーで心身をリチャージ!「北海道の名湯」7選

■1:「天然野湯」で足元湧出の湯にひたる「奥札幌の秘湯 湖畔の宿支笏湖 丸駒温泉旅館」

「奥札幌の秘湯 湖畔の宿支笏湖 丸駒温泉旅館」「天然野湯」からの眺望
「天然野湯」からの眺望。

北海道千歳市にある「奥札幌の秘湯 湖畔の宿支笏湖 丸駒温泉旅館」は、日本有数の透明度を誇る支笏湖の景観と調和するように佇む一軒宿。名物の「天然野湯」は支笏湖と水路でつながり、湯量が支笏湖と連動するという自然任せの温泉が堪能できます。

さらに、生まれたての温泉が一度も空気に触れることなく浴槽の底から湧いてくる「足元湧出」の温泉としても知られ、支笏湖の絶景と共に大地の恵みをダイレクトに享受できます。植竹さん曰く、足元湧出は日本全国でも30か所あるかないかという稀少な存在とのこと。本格的なサウナや囲炉裏端でいただく会席も人気です。

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■2:四季折々の景観に感動!森の中の露天風呂で五感を呼び覚ます「糠平温泉 中村屋」

「糠平温泉 中村屋」の露天風呂
露天風呂にはエゾシカが訪れることも。

大雪山国立公園の懐深く、わずか9軒の宿が寄り添うように佇むこぢんまりした「ぬかびら温泉郷」は、“源泉かけ流し”宣言を行っている通好みの温泉地。お湯の純度が極めて高いことで知られています。そのなかのひとつが「糠平温泉 中村屋」。

混浴露天風呂の「ほしのさと」は、野趣溢れる環境。原生林の四季折々の景観を眺めながら湯浴みするのは格別です。館主自らが手作業でリフォームを重ねて作り上げた館内も魅力のひとつ。温かみのある唯一無二の空間が生み出されています。

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■3:5本の自家源泉・17種類の浴槽を巡る「利き湯」で心身を再生させる「湯元 湧駒荘」

「湯元 湧駒荘」の「ユコマンの湯」
最も古くからある浴室「ユコマンの湯」。

標高約1,100メートル。北海道の屋根と称される大雪山国立公園の主峰・旭岳の中腹に位置する「湯元 湧駒荘(ゆこまんそう)」。泉質の異なる5本の自家源泉を有し、浴槽は全17種類。館内のすべての浴槽で、一切の加水・加温を行わない“源泉100%かけ流し”が貫かれています。

5本の自家源泉はそれぞれ泉質が異なることから、浴槽ごとに湯の微妙な違いも感じられ、まるで利き酒するかのような湯巡りを楽しめます。東京赤坂の料理屋で研鑽を積んだ経験をもつ館主兼料理長が腕を振るう「遊食膳」も、見た目にも美しくどのメニューも絶品と評判です。

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■4:硫黄山の恵みを五感で享受!強酸性の名湯で心身を浄化する「別邸 すいかずら」

「別邸 すいかずら」の大浴場露天風呂
大浴場露天風呂。

道東の名湯・川湯温泉にある「お宿欣喜湯(きんきゆ) 別邸すいかずら」は、明治から続く歴史ある湯の街で、ひときわ洗練された佇まいを見せる名宿。国内屈指の酸性泉を源泉かけ流しで堪能できます。植竹さん曰く「浸かってみると確かに酸性泉ならではの浴感はありながらも、刺激が強いというわけではなく、さまざまな成分が複雑にブレンドされているためか意外にもマイルド」とのこと。

フリードリンクサービスが充実した湯上がりラウンジや、土地の活力を映し出した独創的な「硫黄山料理」など、大人の好奇心を満たす仕掛けも随所に散りばめられています。

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■5:琥珀色のモール泉の芳醇な香りと浴感に癒される「ホテル タイト(HOTEL TAITO)」

「ホテル タイト(HOTEL TAITO)」の冬の露天岩風呂。
冬の露天岩風呂。

特別天然記念物のタンチョウの生息地として知られる静謐な村に佇む「ホテルタイト(HOTEL TAITO)」の温泉は、国内でも希少なモール泉。植物由来の有機物を豊富に含む琥珀色の湯に浸かると、芳醇な香りに癒されます。岩造りの露天風呂は、鶴居村の凛とした空気と共に季節の移ろいを肌で感じられる空間。冬場には白銀の世界を眺めながらの雪見風呂も格別です。

プロカメラマンのオーナーが撮影した写真を展示したギャラリーも必見。オーナーのガイドで釧路湿原国立公園に足を伸ばしたりと、鶴居村の自然を五感で味わえます。

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■6:野趣溢れる丸太風呂が圧巻!広大な森の中に佇む5つの隠し湯を巡る「銀婚湯」

「銀婚湯」の森の中にある「トチニの湯」の丸太風呂。
森の中にある「トチニの湯」の丸太風呂。5つの貸切風呂の泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。

森を散策しながらの湯巡りという、まるで宝探しのような高揚感を味わえるのが道南・八雲町にある「銀婚湯」です。1周1時間程度の散策路が整備された森の中に、“隠し湯”が点在。米杉の木をくり抜いて作られた丸太風呂「トチニの湯」をはじめ、5つの個性豊かな貸切風呂が楽しめます。それぞれに趣きがあり、秘湯感もたっぷり。

食事も創業以来の看板メニュー「鶏鍋」や、地元の海藻を用いた味噌汁などこだわりが満載。大自然と名湯に癒やされ、非日常のひとときを過ごせます。

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■7:奥ニセコの一軒宿で成分濃厚なグレーのにごり湯を満喫する「月美の宿 紅葉音」

「月美の宿 紅葉音」の露天風呂
露天風呂。

リゾートエリアの喧騒から離れた奥ニセコにある「月美の宿 紅葉音」は、景勝地「ニセコ大湯沼」から湧き出る源泉が直接引かれた全12室の湯宿。美白効果が期待できる、鉱泥が溶け込んだグレーのにごり湯が特徴です。

内湯から外へと続く露天風呂は、冷涼な風が頬をなでる開放的な空間。目隠しの木枠の隙間から眺めるニセコの雄大な景色も眼福です。北海道の山海の幸を散りばめた会席料理も好評で、個室でじっくり味わえるのも魅力のひとつとなっています。

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以上、温泉ジャーナリスト・植竹深雪さんが厳選した「プロも惚れ込む北海道の名湯」7軒をご紹介しました。それぞれの宿の詳しい情報やさらなる魅力は、「記事を読む」ボタンからチェックできます。冬の温泉旅の参考に、ぜひアクセスしてみてください!

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