【目次】

大人が垢抜けメイクで気を付けるポイント


◆大人のメイクは聡明さをもって引くことが鍵

「メイクを盛りすぎると老けて見える…という考えは浸透してきたと感じますが、逆に引き算をしすぎても疲れた印象に見えてしまうことがあります。メイクの引き算の塩梅って一見難しく思いますよね。特に『Precious』世代の方は、キラキラアイシャドウやバサバサになるマスカラなど、アイメイクに注力してきた方が多い世代。アイメイクをしたときとしないときの印象の差が大きく、さじ加減具合に迷ってしまうこともあるでしょう。

そこで大切なのは、“聡明さをもって引くこと”と私は考えます。例えば、マスカラでまつ毛をバサバサにしたら目の下に影ができてエイジングサインが際立つからマスカラを塗らない、アイシャドウの流行がオーロラに輝くものだとしても、自分が落ち着かないから大好きなグレージュトーンをとことん楽しむ――。そんな風にいまの自分にフィットする方法を見つけることが、“大人の引き算メイク”なのではないでしょうか。

そして、喜ばしいことに、今季は引き算メイクをサポートしてくれるアイテムが豊富です。“盛る”のではなく、“存在を引き立てる”アイテムで、生命力のある魅力的な顔立ちを叶えてほしいと思います」(エディター・ライター、『BOOK212』代表 松本千登世さん)。

松本千登世さん
エディター・ライター、『BOOK212』代表
美容記事やインタビュー記事、エッセイ執筆、コピーライティングなどを中心に活躍。『顔は言葉でできている!』(講談社刊)など、多くの著書を執筆。“一生大切にしたくなる本”を創るために、出版社『BOOK212』を立ち上げ、絵本『ピンクのカラス』(BOOK212)を発表。英語版『THE PINK CROW』、仏語版『LE CORBEAU ROSE』も誕生。

【新作アイメイク】松本千登世さん流・大人の引き算メイクとは?

◆まつ毛、眉毛、唇の“質”を上げると品よく盛れる

「いつもより盛ったメイクをするとき、どのパーツを注力されますか? 大きく分けて、ベースメイクに力を入れる方と、アイメイクをしっかりする方に分かれるように思います。ベースメイクは、肌悩みをすべてカバーすると厚塗り感が出て老け見えするリスクが高まるので、ご注意を。アイメイクは、アイラインやアイシャドウをいつもよりハッキリと入れることで、強いまなざしを越してキツい印象にならないように気を付けなければいけません。どちらも塩梅が難しいところですよね。

そこで私が提案したいのが、まず目元はまつ毛と眉毛の“毛”に注力すること。年齢とともに“毛”が細く弱々しくなるのは、髪だけでなく目元も同じです。そうなると、まつ毛はついボリュームアップを狙いたくなりますが、大人に必要なのは長さです。まぶたがだんだんとかぶってきて、目と眉の間が広く感じられるようになった目元に、長いまつ毛なら距離感をカムフラージュすることができるからです。

自分のまつ毛ではがんばってもあまり長さが出ない…という方は、部分用のつけまつ毛を使ってみるのも手。目頭側や黒目の上に部分付けするのがおすすめです。

そして眉毛は、ここ数年は脱色カラーのような眉マスカラが流行って薄眉ブームになっていますが、フォルムがぼやけてきた大人世代は、これまた老け見えの要因に。また、いままではブラウン系で描いていた方が多いと思いますが、地毛に違いグレー系で描き足した方が、自然に毛量がアップしたように見せつつ、目元が引き締まって顔立ちがハッキリしてきます。

もうひとつ提案したいのが、リップメイクに下地を使うこと。唇は粘膜の延長なのでデリケートです。さらに冬は乾燥しやすいですし、感染症予防でマスクをするから荒れやすいという問題も。下地を使うことで、唇がパサついて口紅の色が綺麗にのらない…という悩みが解消できます。

つまり、大人メイクの盛るコツは、パーツの見え方を工夫することで、品よくクラスアップできるように思います」(美容ジャーナリスト 永富千晴さん)。

 
永富千晴さん
美容ジャーナリスト
ファッション誌にてビューティディレクターを務めたのち、 美容ジャーナリストとして独立。2003年から会員制ビューティコミュニティ「club C.」を主宰。多角度から美容を追求し、最新美容情報からリアルな声を反映したリアルビューティまで、さまざまな情報を発信中。レギュラー連載、トークショー、ラジオでの発信のほか、美容特集の監修や企画も手がける。美容を切り口に、生き生きとした女性のライフスタイルの提唱が好評。

【メイクのお悩み解決】ボリューミィな冬の装いに映えるメイクのコツを美容ジャーナリスト・永富千晴さんが伝授

素肌が美しいと思わせる「ベースメイク」


◆潤いの艶感が長続きする下地と半トーン明るいファンデをチョイス

「大人にとって大事なのは、時間が経っても綺麗をキープできること。時間とともに肌がくすんだり、しぼんだように見えたりすることがあると思います。

潤いの艶感が長続きする下地を選ぶこと。艶々になるものよりは、保湿力の高さを重視すると、上品な艶を仕込めます。ファンデーションの色みを、肌よりも半トーン明るいものを選ぶこと。いまの若い方は地肌よりもだいぶ明るい色を選ぶ傾向にあるようですが、大人が明るすぎる色を選ぶと厚塗り感が出て老けて見える恐れがあります。また、肌と同じトーンですと夕方のくすみが気になるので、半トーン明るいくらいがちょうどいいように感じます」(ビューティPRコンサルタント 松本晶子さん)。

 
松本晶子さん
ビューティPRコンサルタント
大手化粧品メーカーのPRを経て、独立。成分を始めとする豊富な美容知識と、長年培ってきたPR方法で、大人に最適なコスメや美容方法を提案してくれる。おすすめアイテムは、ラグジュアリーブランドからニッチなものまで網羅。コスパ・タイパのよい製品選びにも定評がある。

【大人の秋艶肌】時間の経過を考慮!松本晶子さん流「ベースメイク」のアイテムの選び

◆メイク下地は全顔、ファンデーションは顔の中心7割に塗る

メイク下地は顔全体に塗るけれど、ファンデーションは、厚塗りを回避するためにも顔の中心7割だけに塗る、と心得て。ファンデーションを塗る部分と塗らない部分の境目はスポンジやブラシでぼかし、自然なグラデーションを。この色と質感のコントラストが顔の立体感とフェースラインの引き締めをもたらします。

 

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◆コンシーラー:オレンジベージュでクマを隠す

血行不良による茶色いクマ、加齢による色素沈着など、目の下にある黒ずみは表情をネガティブな印象に見せる元凶。これを自然に隠すのはオレンジベージュのコンシーラーです。目の際から数ミリ離し、狭い範囲でカバーを。小さな修正なのに目元の元気回復には効果絶大。コンシーラーは動きの多い目の際ギリギリまでは塗らずに、下まぶたのたるみジワにも入り込まないよう狭い範囲で処理。

コンシーラーは動きの多い目の際ギリギリまでは塗らずに、下まぶたのたるみジワにも入り込まないよう狭い範囲で処理。
 

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影とニュアンスで品のある「アイメイク」


◆アイブロウ:色は髪色合わせて太めに描く

気が付けば、定期的なヘアカラーが欠かせない私たち大人世代。シーズンごとのファッションに合わせて、色味や明るさを少しずつ変えている人も多いのでは。髪色は変わっているのに、眉の色はずっと同じだとしたら…。どことなく醸し出される野暮ったさの原因は、眉と髪の色のミスマッチにあるのかもしれません。顔周りの髪色に合わせて選べば、イマドキの表情が簡単に手に入るというわけです。色選びに迷ったら、やや暗めの色にすると若々しい印象になります。

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年齢を重ねるとたるみの影響で、誰もが目と眉の距離が間延びしてくるもの。だからこそ、眉頭下をパウダーでぼかし、ふっくらと太く仕上げる眉メイクが必須。

眉_6,アイブロウ_6

1.パウダーで眉の中心から眉頭、眉の中心から眉尻の順に描く

描き始めは眉の中心から。中心から眉頭、中心から眉尻の順に描き、毛が抜けた薄い眉を整える。

眉_7,アイブロウ_7

2.眉頭先端から5mm内側からリキッドペンで毛並みを描く

リキッドペンを使って、底辺から上に向かって毛を1本1本描き、リアルな毛並みを演出する。

眉_8,アイブロウ_8

3.マスカラで寝ている毛を持ち上げるように梳かす

仕上げに眉頭から眉山に向かってブラシを動かし、毛を持ち上げるように梳かしながら塗布する。

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◆アイシャドウ:アイホール全体にブラシでなじませる

今どきの透け感メイクは、ピンクやベージュなどの彩度の高い色を、淡く重ねて発色させるのがポイント。そのためには、大きめのブラシを使うことが大事です。ブラシを大きく動かすだけで、発光するような透け感が手に入ります。

アイシャドウブラシは毛の長さ1cm程度のちょっと驚くくらい大きい一本を選びます。たっぷりとした毛足の長さと毛の密度が、今旬の透け感アイメイクには最適です。

女性の目元
 

1.目を開けたときに色がいちばん欲しいところ(前に出ているところ)にひとはけ

2.アイホールの上端までワイパーのように動かして色と光を広げる

3.同様に下に向かって目の際までぼかします

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◆マスカラ:まつげの先端に向かってすっとのばす

濃密にボリュームアップすると影が強くなって目が小さくなってしまうので要注意。まつげの先端に向かってすっとのびる長さを意識して。目のフレームを自然に拡張しつつ上品な奥行きを演出できます。

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立体感を演出する「シェーディング・ハイライトメイク」


◆シェーディング:エラ部分にのせて引き締める

シアーな発色のグレージュのフェースパウダーをエラの上からあごに向けてのせると、骨張った輪郭にまるみが出て柔らかな印象に。コントラストがつき、頬と目元に入れたハイライトの効果もアップ。

シェーディング_2
 

◆ハイライト:頬骨の上下と上下のまぶたにのせる

脂肪やコラーゲンの減少、骨密度の低下がもたらす頬のこけやこめかみの凹み。皮膚も薄くなりくすみなどの色ムラも目立ちやすく。それらの悩みを解消するのがハイライト。みずみずしいテクスチャーのジェルやリキッドで、健康的なハリや艶、透明感溢れる肌に。

ふっくらしたハリとみずみずしい艶の演出にはジェルテクスチャーのスティックハイライターを。ハリを出したい頬の高い部分と、こけが気になる頬骨下に斜めにのせて、指でタッピングしながら丸みをもたせるようにふんわりと広げます。

ボビーブラウン
 

目元のくすみもハイライトで飛ばしてしまえば、隠蔽感なくヘルシーな仕上がりに。くすみカバーしながら自然な血色をもたらすラベンダーのリキッドを目周りにのせて、こめかみ方向へとスポンジでタッピングしながらなじませます。

ハイライト_2
 

脱“お疲れ顔”!老け見え要因を光で飛ばして透明感アップを叶える【シェーディング&ハイライト】最旬メイクテクニック

多幸感とボリュームをプラス「チーク・リップメイク」


◆チーク:頬から放射状に大きく広げる

今どきのチークは、狭い範囲に効かせるのではなく、広範囲に血色感を感じさせるのがトレンド。大きなチークブラシを使い、頬から外に向かって大きく広げるだけで、ふんわりと素肌から滲み出たような血色感を演出できます。

チークブラシは上質な毛が贅沢に束ねられたボリュームのある一本をチョイスします。長い毛と短い毛の絶妙な組み合わせが、広い範囲に淡く均一になじませるのに最適です。

ブラシにチークを含ませたら、余分な粉をティッシュに落とします。

女性の頬もと
 

1.起点とする頬に色をおく

2.頬から放射状に大きく広げる

「チークをうまく入れられない…」原因はそのブラシかも!メイクが格段に上手くなる【名品チークブラシ】3選

◆リップ:下地を整えリップライナーでボリュームアップ

大人の唇は放っておくと乾燥して縦ジワや荒れが目立ちがち。特にダークカラーのリップには、ハリとツヤが溢れる唇が必須です。リップをつける前には、トリートメントをたっぷりとなじませて、余分なオイル分はティッシュオフ。最新のトリートメントで潤いに満ちた唇を準備しましょう。

年齢を重ねると、唇が薄くなりしぼんで見えがち。あらかじめ唇にボリュームを仕込んでおくのがおすすめです。唇の色より少し明るいベージュのペンシルで、輪郭を少しだけオーバーに描き、上唇の山の部分はフラットに。唇がボリュームアップすると、鼻下と上唇の距離=人中が縮まって見え、顔立ちそのものが若々しく見える効果もあります。

リップ_3
 

1.ラインを少しはみ出し気味に描きます

2.上唇の山は尖らせずに平らに整えて

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