腕の緊張をゆるめて深い呼吸へ。自律神経にもアプローチ

キーボードを打つ、マウスを動かす、スマートフォンを持つ。こうした動作では、指や手首を動かす前腕の筋肉が絶えず使われています。小さな動作の繰り返しなので、疲れを自覚しにくいのも特徴。長時間の作業が続くほど、前腕はこわばりやすくなります。

2人の女性 メソッドの指導をしている
 

腕に力が入り続けると、肩や首にも余計な力が入りがちです。気づけば肩が上がり、胸元も縮こまった姿勢に。その状態では呼吸も浅くなりやすく、仕事を終えても緊張が抜けにくくなります。

そこで、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのが、肘の内側をほぐすメソッド。刺激するのは、東洋医学で「少海(しょうかい)」と呼ばれる経穴です。肘を曲げたときにできるシワの内側の端と、すぐそばにある骨の出っ張りを結んだ中間にあります。

このくぼみを手首に向かって人差し指でゆっくりとさすりましょう。前腕にたまった緊張を、手首側へ流すようなイメージです。強く押せば効くわけではないので、心地よく刺激を感じる程度にとどめてください。

このメソッドは、腕をほぐすだけで終わりではありません。前腕から肩にかけての緊張がゆるむと、胸元が開いて呼吸もしやすい状態に。さらに、ゆっくり長く吐く呼吸は、副交感神経が働きやすい状態へ導き、休息モードへの切り替えを後押しします。

腕をゆるめ、呼吸を整える。この二段階で自律神経にアプローチするのがポイントです。肩まわりが軽くなった、息が入りやすくなったと感じられたら、力が抜けてきたサイン。仕事中の緊張をリセットする習慣として取り入れてみてくださいね。

■Step1:肘の内側にある「少海」の位置を確認

肘を軽く曲げ、内側にできるシワの端と、そのすぐそばにある骨の出っ張りを結んだ中間のくぼみを探します。ここが「少海」です。

肘の内側にある「少海」の位置を確認
 

■Step2:人差し指で手首に向かってさする

少海から手首に向かい、人差し指でゆっくりとさすります。10秒続けたら、反対側の腕も同様に。終わったら肩の力を抜き、息をゆっくり長く吐いて、腕や肩の感覚を確かめましょう。

人差し指で手首に向かってさする
 

【まとめ|その疲れ、腕のこわばりが原因かも!肘の内側ほぐし4か条】
1)パソコンやスマートフォンの操作が続くと、指や手首を動かす前腕の筋肉がこわばりやすい。
2)腕に力が入り続けると肩や首にも余計な力が入り、呼吸も浅くなりがち。
3)肘の内側にある「少海」を手首に向かって10秒さする。
4)腕と肩の緊張をゆるめて呼吸を深め、休息モードへの切り替えを促す。

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以上、「その疲れ、腕のこわばりが原因かも!肘の内側ほぐし」を教えていただきました。

アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。次回は11月7日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
 
体験者:長尾優子さん
サービス業
「肘の内側を押すと想像以上に刺激があり、自分では気づいていなかった腕の疲れを実感しました。手首に向かってゆっくりさすると、腕から肩にかけて力が抜けていくよう。終わったあとに深呼吸すると、息も入りやすく感じました。とても簡単なので仕事の合間にできるのがいいですね」

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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子