秋冬コーデに欠かせないファッションアイテムといえばコートである。ビジネススーツと相性の良いトレンチコートや、着丈が美しいチェスターコートなど、いつの時代でもトレンドに左右されることのない、10年後もファッションの第一線で活躍するオススメのロングコートをまとめて紹介する。
ロングコート目次
- スーツと相性の良いロングコート
- カジュアルに着こなせるロングコート
- ビジネスでもカジュアルでもいける万能チェスターコート
- 多種多彩なミリタリーテイストのロングコート
- メンズにおすすめ! オーバーサイズのロングコート
- カシミヤ100%のロングコート
スーツと相性の良いロングコート
これぞコートの王道スタイル! サンヨー「100年コート」
出番が限られるコートだからこそ、飽きが来ない王道のものが良い。ならば三陽商会の「100年コート」はどうだろうか。見た目はシンプルであるがクラシックなディティールを盛り込んでいるため、スーツやジャケットとの相性は抜群だ。
フランスの古き良き物作りをリスペクトした「デ ボン ファクチャー」のロングコート
ウール100%のソフトな風合いに、落ち着いたブラウンがどこかフランス上流階級を彷彿させる。やや低めのゴージラインやラグランスリーブ、ゆったりとした丸みのあるシルエットなど、随所にブランドのこだわりが感じられる1着だ。
すでに完成されたヴィンテージコートで男の格を上げる!
新品のコートも良いが、ヴィンテージもまた、なんともいえないオーラを感じる。1950年代のコットンギャバジンのヴィンテージコートなんかどうだろうか。半世紀もの時がたち色褪せたブラウンカラーは、ヴィンテージだからこその風合い。くたびれた感じのコートもまた味がある。
ビスポークスーツのような美しい仕立て! 「フォルテラ」のロングコート
イタリアファッション界の重鎮、アレッサンドロ・スクアルツィ氏が手がけるブランド「フォルテラ」。サルトリアスーツのように美しい仕立ては、スーツスタイルに良く映える。
「パルト」のバルマカーンコート
英国調を表現した「パルト」のバルマカーンコートを纏えば、気分はまるでシャーロック・ホームズのようだ。3ピーススーツにハットで名探偵をイメージするのも良し! いつものスーツでも十分に映えること請け合いだ。
チェックが鮮やかな「コヒーレンス」のロングコート
マス目の大きいチェック柄に目を引くコヒーレンスのコート。そのデザインだけでなく着た時に優雅に見えるシルエットもまた魅力的だ。サイドポケットはヴィンテージに見られる貫通式を採用。コートの上からパンツのポケットにも手が伸ばせ、ポケット自体もハンドウォーム用とA4サイズがらくらく入るマガジンポケットの2層と機能性も盛り込んだ。
すでに完成されたヴィンテージ! 「アクアスキュータム」のバルマカーンコート
長年使い込んだような風合い、パッチワーク風のステッチ、生地の擦り切れなどの加工を施している「アクアスキュータム」のロングコート。一見するとヴィンテージコートであるが、全て加工によるものだ。新品のようにパリッとした着用感も良いが、すでに完成されたヴィンテージコートであれば、着た瞬間にあなたの服と馴染むことだろう。
「マッキントッシュ ロンドン」のステンカラーコート
スーツに合わたい! そう思わずにいられないのがステンカラータイプのロングコートだ。ボリュームのある生地をベルトで絞り、ゆとりのある着こなしをすることで絞りの効いた着こなしができる。ハリとコシのある生地は優雅さだけでなく高級感を与えてくれる。
無地のコートでは飽き足らないあなたに、小洒落たロングコートはどう?
イタリアブランドの雄「カルーゾ」のベルテッドコート
ガンクラブチェックでカントリーテイストを表現した「カルーゾ」のベルテッドコート。ラグランスリーブにややゆとりのあるサイズ感、着丈の長さなど随所にクラシックさを取り入れながらも古臭くならないモダンな表情は流石である。ガウンのようにゆったりと着こなしリゾート気分を味わうのもいい。
シルエットが魅力的な「スティレ ラティーノ」の英国風ロングコート
ウール×ナイロン×コットンを3種類をブレンドした生地で仕立てた英国の風を感じるコート。ブレンドした生地により、それぞれの素材の良さを感じることができるだろう。ラグランスリーブにゆとりのあるサイズ感で、トレンドを取り入れたコートであれば、纏うだけで英国気分になる。
カジュアルに着こなせるロングコート
立ち衿が魅力的な「カンタータ」のハイカラーコート
ボタンで留められたハイカラー(立ち衿)により巻物を必要としないロングコート。大きめなフラップ式のパッチポケットにターンナップカフ、バックベルトなどクラシカルなディテールを取り入れながらも、ブランドらしいアレンジが効いた魅力的な1着。
ブラウンコートは「着丈」「デザイン」「色彩」の3つを意識せよ!
いつもの「バブアー」とは違うロングコート
「バブアー」を知っている者なら思い浮かべるのが、伝統的なワックスコットンとカーキ色だが、トレンチコートをベースに作られたロングコートを知っているだろうか。ゆったりとしたシルエットと大胆なグレンチェック柄は今の時代に合わせた英国コートだ。
普通とは少し違う「イーヴォ」のロングコート
コーデュロイの人気は年によって変化するがコートであればトレンドに左右されることも少ないだろう。ラグランスリーブでゆったりとしたシルエットがクラシカルなディテールではあるが、黒で統一することでモードな雰囲気が一気に加速する。
ロングダッフルコート「グレンフェル」のグレーがおすすめ!
カジュアルコートの定番と言えばダッフルコートであるが英国王室御用達ブランドグレンフェル「EST」のロング丈なら大人が着ても子どもっぽくならないコートだ。ダッフルコート本来のゆったりとしたシルエットではなく、アームホールや身幅をシャープにすっきりと現代的にアップデートすることで都会的な雰囲気に仕上げている。少しカジュアルなぐらいがちょうど良いのだ。
これぞダッフルの大本命! 「ロンドン トラディション」のロングダッフルコート
2000年に英国で創業を始めたファクトリーブランド「ロンドン トラディション」のダッフルコートは、フードやトグルボタン位置など通常のものとは一線を画す、高いデザイン性が魅力だ。創業者自らの経験を生かし立ち上げたブランドは、ダッフルコートに新しい革命をもたらす1着になるだろう。裏地の鮮やかなオレンジにも注目を!
ブラウンコートは「着丈」「デザイン」「色彩」の3つを意識せよ!
ビジネス、カジュアルどちらでもいける万能チェスターコート
今らしいシルエットが魅力的な「タリアトーレ」
今らしいシルエットが大人を魅了するタリアトーレの「ANDY」。オーバーサイズといっても、だらっとしたシルエットではなく、計算された立体美がこのブランドの持ち味。チェスターコートの大人らしさも相まって、あなたのコーデを格上げしてくれることだろう。
男らしい印象を与える「タリアトーレ」のロングチェスターコート
チェスターコートの良さはこの完成されたタリアトーレの「ANSON」が一番である。ネイビーをベースに柔らかなソフトツイード生地を使用したダブルのチェスターコートは着心地の良さはもちろん、綺麗なシルエットを生み出すことができる1着だ。
大人コーデの定番! 「ビッグ アンクル」のロングチェスターコート
2014年に設立した新進気鋭のブランド「ビッグ アンクル」。滑らかなウールを使用しソフトな風合いが大人らしい印象。シンプルなチェスターコートのように見えるが、肩はドロップショルダーに、リラックスしたシルエットが特徴だ。
ブラウンコートは「着丈」「デザイン」「色彩」の3つを意識せよ!
色気を感じる「イーヴォ」のベルテッドチェスターコート
ゆったりとしたシルエット、ドロップ気味のショルダー、着丈の長いロング丈とまさに旬なディテールが特徴的なイーヴォの「OSTUNI」。ベルトでコートのニュアンスを変えられるので、自身にあった着こなしを楽しめるのもポイントである。ワードローブのようなロングコートである。
細かなチェック柄が美しいダブルチェスターコート
細かくデザインされたチェック柄が上品な「アミ アレクサンドル マテュッシ」のダブルのチェスターコート。攻めたデザインだけにここぞという場面で着たい1着だ。構築的なショルダーやロング丈から生まれるAラインは、スタイルを良く見せる視覚的効果だけではなく着たものを主役にさせてくれる、そんなコートである。
多種多彩なミリタリーテイストのロングコート
上品にデザインされたミリタリーロングコート
伊勢丹メンズ館15周年を記念しつくられたタリアトーレの「BERT」。主張のあるワイドラペルにたっぷりとした着丈など男らしいシルエットの反面、生地は上品でサラッととしたウールツイルを使用。醍醐味となるベルトもあえて短く取ることで程よくバランスの取れた丹精な顔つきは伊勢丹メンズ館15年にふさわしい1着だ!
玄人専用⁉「SANYO」のトレンチコートは男の中の男が着るコートだ!
SANYOを代表する100年コートの「Agedモデル」は、男が着るために生まれてきたといっても過言ではない。着丈、シルエットなど男の欲をすべて満たす究極のトレンチと言えるだろう。買った時から味わいのある表情が楽しめるのは、日本の卓越した技術力の高さの証明である。
現代的にアレンジされた「アスペジ」のロングコート
1965年頃のユーゴスラビア軍の軍服をモチーフにしたアスペジのミリタリーコート。ウールとリネンをベースにブレンドした生地を使用。ザラつきのある肌触りがいかにも男らしさを醸し出している。開きの少ない襟元に大きめのドロップしたラペル、ボタンまでカーキ1色に統一したデザインはミリタリーを思う存分楽しめることだろう。
派手な色彩が魅力的! 「ナイジェル・ケーボン」のロングコート
一見すると派手だが、コートの魅力のひとつに派手なカラーリングがあげられる。地味なスーツやカジュアルスタイルもコートひとつで見違えるようなコーデになる。フロントの大きめなポケットや背面の腰下あたりに施された左右2つのポケットは、ヴィンテージに見られるディテールを再現している。大柄こそ変化球だが、大人の男が着てこそ映えるコートである。
1着あれば安心できる! シーンを選ばず着用できるロングコート!
メンズにおすすめ! オーバーサイズのロングコート
鮮やかなイエローがインパクト大! ヘルノのオーバーサイズコート
ドロップショルダーに身幅もたっぷりとした、現代の空気感を落とし込んだオーバーサイズシルエットのコート。肩から腕に覆われた脱着可能なコットン素材の生地は、デザインだけでなく、雨などからコートがダメージを受けないためのディテール
初心者でも安心して使えるチーニのコート
イタリアブランド「チーニ」は、ラグランスリーブにゆったりとしたAラインシルエットで、今の旬なディテールを持ち合わせている。ネイビー無地だからオーバーサイズ初心者にもトライしやすく、またコーディネートも取り入れやすい。せっかく羽織るならボタンは閉めずに、コートが颯爽と風になびく様を楽しみたい。
いやらしくないホワイトカラーのロングコート
ボスからは着丈も身幅もたっぷりととられたロングコートをチョイス。イタリアの最高級生地メーカー「コロンボ社」のウールを贅沢に使用し、大人らしい上品なコートに仕上がっている。カジュアルな着こなしだけでなく、ドレスな着こなしにもハマる1品だ。
おしゃれの新定番⁉ 今が旬のオーバーサイズコートで上級者コーデ
カシミヤ100%のロングコート
「アクアスキュータム」のカシミヤステンカラーコート
カシミヤ100%で作られたアクアスキュータムのステンカラーコート「AQ ネルソン」。コートの老舗ブランドなだけあるその仕立てはパーフェクトである。濃紺から放たれるカシミヤの艶と柔らかな肌触り、羽織っていることを忘れてしまうほどの軽やかさは、一度着てしまったら二度と手放せなくなってしまうことだろう。
日本を代表する名店「サンモトヤマ」のカシミヤポロコート
日本のファッションを語るうえで「サンモトヤマ」を忘れてはならない。1955年に創業した銀座の老舗名店「サンモトヤマ」のオリジナルブランド「サン」のロングコートは、本物志向を好む大人のための1着。パターンオーダーのためレギュラーで提案している着丈115cm(サイズ50の場合)よりも5cm長めだが、長くすることでより優雅な裾の揺れをより楽しめる。サイズは42〜54の7サイズ展開、カラーはベージュ・ライトグレー・チャコールグレー・ブラックの4色展開。
一生使えるカシミヤ100%で仕立てられた超贅沢なロングコート
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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