百人一首をテーマとした話題の書籍『千年後の百人一首』。アーティスト・清川あさみさんが、布や糸・ビーズで百の情景を描き下ろし、詩人・最果タヒさんが現代語訳にして新作詩を行った、百人一首のすべてが詰まった一冊です。
この本の原画展「清川あさみ『千年後の百人一首』原画展 ─糸で紡ぐ、歌人のこころ─」が、京都最古の禅寺、建仁寺の塔頭・両足院で、2018年12月10日(月)まで開催。日本古典文学の最高峰に挑んだ、決定版「百人一首」を、糸で紡がれた百点の原画で楽しんでみませんか?
清川あさみさんが情感豊かに糸で紡ぐ『千年後の百人一首』
清川あさみさんと言えば、写真に刺しゅうを施す手法を用いた作品でお馴染み。女優やタレントを被写体にした『美女採集』をはじめ、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』ではタイトルオープニング映像やポスターのディレクション・制作をトータルで手掛け、話題に。
糸や布、ビーズをもちい、清川あさみさんが和歌の一首一首を情感豊かに描く
『千年後の百人一首』では、清川さんが糸と布とビーズをもちい、和歌の一首一首を、今のものとして、情感豊かに描き出し、詩人・最果タヒさんによる現代語訳の新作詩が詠まれています。
「秋になるとせつなくなったり、愛する人のことを想ってセンチメンタルな気持ちになったり。百人一首に出合うったとき、千年前も今も変わらぬ人の心の移ろいに深く感銘を受けました。そこには単なる喜怒哀楽ではなく、その時代の人々の想いや人生観が歴史の深みと共に表れています」と、清川さん。
絵札をそのまま紡ぐのではなく、清川あさみさんのインスピレーションから糸で紡ぎ出す
絵札をそのまま紡ぐのではなく、和歌の一首一首を、清川さんのインスピレーションから糸で紡ぎ出しているのが特徴。例えば、清川さんが一番好きなだという「これやこの 行くも帰るも別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」の和歌は、都会を背景に金魚が描かれています。
「出会いと別れを繰り返す無情な感じが好き。逢坂の関は人と人が行き交う場所として東京を彷彿させ、都会の空に泳ぐ金魚を紡ぎました」と、清川さん。
紅葉の京都、建仁寺山内の両足院にて『千年後の百人一首』百点の原画を初公開
現在、開催中の『千年後の百人一首』の原画展。清川あさみさん自らの希望から建仁寺山内の両足院が会場になっています。
庭の紅葉や匂い、歌人の気配と共に『千年後の百人一首』の世界を楽しむ
「京都は古いものが大切に残されていて、それでいて新しいことも取り入れられていて、大好きな場所です。以前、両足院を訪れたときに、建物や庭がとても美しく、空間に自分の作品が並んだ光景を想像しました。まるで千年前の歌が聞こえてきそうな静かな時間をが流れる両足院で、庭の紅葉や匂い、歌人の気配と共に『千年後の百人一首』の世界を楽しんで頂きたいです」(清川さん)
最果タヒさんの言葉を、女優の南果歩さんが朗読
会場では、最果タヒさんの言葉を女優の南果歩さんが詠んだ朗読が流れています。
「あさみさんに(『美女採集』で)採集されてから早6年! 以来、あさみさんの紡ぎ出す世界の虜になりました。プライベートでもすごく仲良くさせてもらっていますが、今回、『千年後の百人一首』原画展アンバサダーとして、あさみさんと両足院、時空を超えたセッションに参加できることにトキメキを禁じ得ません」と、南さん。
■想像力をかきたてる、五感に響くインスタレーション
各部屋には「秋」、「儚」、「想」など、テーマを設け、庭も含めたインスタレーションに。展示構成は名和晃平氏率いるSANDWICHが担当し、紅葉の庭や美しい建築に溶け込むような展示は、日々の雑念から開放され、現代版「百人一首」の世界に浸ることができます。
※掲載した商品はすべて税抜です。
問い合わせ先
- 清川あさみ「千年後の百人一首」原画展 ー糸で紡ぐ、歌人のこころー
- 会場/建仁寺塔頭 両足院
- 会期/2018年11月21日(水)~12月10日(月)
- 時間/10:00~17:00(入場は16:30まで) 会期中無休
- 観覧料/一般 ¥1,000 ・大学・中高生¥800(税込)、小学生以下無料
- ※一部の作品は、両足院より徒歩5分の「グランマーブル祇園」にて展示。グランマーブル祇園は入場無料ですが、2階「カフェ&シャンパーニュ 祇園ちから」の展示を見る場合、カフェ利用が必要となります。
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- TEXT :
- 天野準子さん 京都エディター・ライター
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- WRITING :
- 天野準子