デトックスダイエットとは?

ダイエットの方法としてしばしば話題にあがる「デトックス」。

しかし、デトックスがそのまま=ダイエット、となるわけではありません。「デトックス(detox、detoxification)=毒出し」と一言で言っても、方法はさまざまなだけに、どういったやり方が、特にダイエットにアプローチできるのか?をはっきりと理解している人は多くないはず。

そこで今回、ウェルネスクリニック神楽坂院長である医師・賀来怜華先生の監修のもと、ダイエットに効くデトックスの方法について紹介します。

賀来怜華さん
ウェルネスクリニック神楽坂院長・内科医
(かく れいか)東京生まれ。ウェルネスクリニック神楽坂院長・内科医。英国ロンドン大学医学部大学院卒業。英国王立内科学会認定医。米国、欧州、各アンチエイジング医学学会専門医。米国先端医療学会解毒治療認定医。 病気の大元の原因を解明し、根本的に全身の機能不全の部位を隈なく改善する「機能治療」と天然ホルモン補充、解毒治療や酸化療法などを駆使し、慢性の難病を解決するクリニックを主宰。 著書に『太りたくなければ、体の「毒」を抜きなさい! 』(三笠書房)がある。
リウェルネスクリニック神楽坂

デトックスダイエットの効果は? デトックス=ダイエットではない!?

デトックス自体がダイエットを示すことではない!?

まずは、デトックスとは何か?を軽くおさらいしましょう。

デトックスとは、体内に溜まった毒素や老廃物を排出して、心身ともに健康な状態に導くこと。老廃物が体内に溜まったままになってしまうと、腸内環境が乱れたり、代謝が落ちてしまったりと、体に多くの不調が現れます。

これらは便秘や肌荒れのほか、むくみや冷え性の原因になってしまうことも……。

体内の老廃物や毒素を排出することで、本来の体の働きを取り戻すことが「デトックス」であり、実はこのデトックス、直接的にダイエットの方法を指すものではありません。

しかし、デトックスを上手に行うことで新陳代謝を高めたり、冷えを解消したりすることで、結果的にダイエットに対してアプローチできます。毒素は脂溶性であるため、体内の毒素を排出することで脂肪も落としやすくなるのです。

やり方次第では、現在の体重の一割程度であれば軽く落とせる、なんてことも!

デトックスダイエットの方法・やり方

ハーブティーを使ったデトックスダイエットとは?

お茶にはデトックスを上手にサポートしてくれる成分がいっぱい!

まずは気軽に行いたい、という人におすすめなのが、ハーブティーを飲む毒出し。それぞれのハーブが持つ効能が、デトックスに効果を発揮し、ダイエットをサポートしてくれます。どのハーブティーもホットで飲むのがおすすめです。

ハイビスカス

ハイビスカスティーは、見た目にも美しい赤と酸味が特徴的なハーブティー。

ハイビスカスティーにはカリウムが含まれているため利尿を促す作用があり、便秘の解消にも効果的です。また、ハイビスカスティーの酸味の元であるクエン酸には、疲労回復や新陳代謝を助ける作用があるため、便秘の解消で腸内環境が整うだけではなく、代謝アップをサポートしてくれるという一面も!

代謝の向上は、ダイエットにおいても不可欠。ダイエット中のサポートドリンクとして活躍してくれそうです。

マテ

マテ茶は「飲むサラダ」とも言われ、南米では食事中に飲むお茶として、古くから親しまれているハーブティーです。

多く含まれるミネラル成分のおかげで新陳代謝がアップするほか、食物繊維が豊富に含まれているため、腸内環境を整える効果も期待できます。

さらに注目したいのが、マテ茶に含まれるゲニポシド酸という成分。コレステロールや脂質の吸収を抑えてくれるとあって、ダイエット中の飲み物にはぴったり!

お肉や脂っこい料理が多いイメージの南米で、女性たちがスタイルを維持しているのはマテ茶のおかげもあるのかも!?

ローズマリー

肉料理にも使用されるローズマリー。実はローズマリーもデトックス、またデトックスからアプローチするダイエットに効果的なハーブティーです。もともとは香りが強く、リラックスなどに効果があるとして人気がありますよね。

しかしそれだけではなく、ローズマリーにはフラボノイドやファイトケミカルという、便秘解消や脂肪燃焼に効果的な成分があるため、近年ダイエットの観点から注目されています。

緑茶でのデトックスもダイエットに効果あり?

日本人にとってもっとも身近な飲み物もデトックスには効果的!

日本人にとって最も馴染み深い飲み物といえば、緑茶。実は緑茶にもデトックスに効果的なポリフェノールなどがふんだんに含まれているため、抗酸化作用が高く、お肌の新陳代謝を高めてくれる働きがあります。

また、緑茶に含まれるカテキンやカフェインには、脂質を体外に排出する働きがあり、脂肪燃焼をしやすくする効果があります。食事中や運動前に飲むのがおすすめです。

緑茶に関しても、季節に関係なく、ホットで体を温めながら飲むとよいですね。

スープでデトックスダイエット!

デトックスでのダイエットにはスープがおすすめ。

野菜をふんだんに使ったスープを飲んでデトックスする、という話題を耳にしたことはありませんか?

これは、デトックスに効果的な野菜をスープに入れて飲み、代謝をあげることで、痩せやすい体質へ導くという効果が期待できるといわれています。

野菜を水で煮込み、最後に鶏ガラやかつおダシ、塩などで味付けするだけで完成です。あまり塩味をつけすぎず、ダシをしっかり活用するのがポイントです。

オレガノなどのハーブを入れて風味をつけるのもおすすめです。

スープ自体にもデトックスに効く栄養がたっぷり溶け出しているので、しっかりと飲み干してください。

しかし、野菜だけではお腹に溜まりづらいのでは? という不安があるのも事実。

そんな時は豆類と入れてみましょう。消化が良く良質なタンパク質を摂取することで、満足感だけではなく、アミノ酸が体内の有害物質をつかまえて外に排出してくれる効果も得られます。

豆類は一晩以上水につけたものを使用してくださいね。

デトックススープにおすすめの野菜は?

デトックス効果の高い野菜を使えば、ダイエット効果は倍増!?

それでは実際に、デトックススープに入れ込むものとしておすすめの野菜は、何なのでしょうか? おすすめの食材をいくつかご紹介します。農薬自体が毒素として体内に溜まってしまうので、食材を選ぶ際も出来るだけオーガニックのものを選ぶのがポイントです。

キャベツ

キャベツは食物繊維が豊富に含まれており、整腸作用などに効果を発揮してくれます。また92%が水分であるため、カロリーが低く抑えられるのもうれしいポイントですね。

調理するとグッと食べやすくなるため、スープにすることでたくさんの量を摂取でき、満足感が高いのもメリットです。

玉ねぎ

デトックススープをつくる際に、ぜひ入れてほしい食材が「玉ねぎ」。キャベツと同じく食物繊維が豊富であるほか、玉ねぎに含まれるケルセチンという成分が内臓脂肪の燃焼を助け、体外に排出する働きがあるのです。

あらゆる料理に使える玉ねぎは、デトックスの観点からも常に冷蔵庫にストックしておきたい食材です。

ニンジン

ニンジンに含まれるβカロチンは抗酸化作用が高いため、お肌の新陳代謝を高め、肌あれを防いでくれたり、アンチエイジングを助けてくれたりする効果があります。

また、カリウムを含むため、余分な水分や塩分を排出してくれる作用があり、むくみの解消にも効果的です。

セロリ

セロリにも食物繊維やカリウムが多く含まれるため、整腸やむくみ解消にぴったり!

また、シャキシャキとした食感があることで満腹感アップにも一役買ってくれます。デトックススープをつくる際には、ちょっと食感を残す程度に煮込むとよいでしょう。

トマト

トマトに含まれる成分として有名なのがリコピン。リコピンには抗酸化作用があり、ニンジンと同じく新陳代謝を高める働きがあります。

さらに、トマトは加熱調理することでより栄養価が高まるため、デトックススープに入れ込む具材としてぴったりですね。

ブロッコリー

ブロッコリーの芽に含まれる「スルフォラファン」という成分が、デトックスに効果が高いと言われています。

なかなか聞きなれない名前ですが、解毒作用や抗酸化作用のほか、内臓脂肪の蓄積を予防してくれるという作用も! スープにボリュームを加えられるのもうれしいですね。

以上のようにおすすめの野菜がある一方、デトックススープにあまり向かない食材もあります。でんぷん質の多い根菜類などは、満足感は得られるものの、デトックススープには不向き。

また、豆類と同じく良質なタンパク質である魚に関しても少々注意が必要です。イワシなど良質な脂がのった小魚などはOKですが、体内に水銀などを貯めやすい、マグロなどの大型の魚は避けるようにしましょう。

1週間のデトックススープでのダイエットで「痩せ体質」に改善!

まずは無理せず一週間から!

短期間で、デトックスやダイエットの効果を実感したい! という場合にも、デトックススープはおすすめです。

スムージーなどを使ったファスティング(プチ断食)も、効果を実感するには効果的ですが、やはり1週間など継続して行うのは少々ハードルが高いですよね。

デトックススープを食べるという方法であれば、満腹感もありつつ無理なくデトックスを継続することができます。もちろん、この際、添加物の摂取は避けるようにしてくださいね。

方法としては下記のスケジュールをおすすめします。

デトックススープを飲む1週間スケジュール

  1. 開始の24時間前からアルコールは控える
  2. 1日目はデトックススープとフルーツで過ごす
  3. 2日目はデトックススープと野菜を食べて過ごす
  4. 3日目はデトックススープとフルーツ、野菜を摂取
  5. 4日目はデトックススープのほか、アボカドサラダを食べる
  6. 5日目、6日目はデトックススープと魚、豆腐などを摂取
  7. 最終日はデトックススープと玄米を食べて過ごす

ポイントはデトックススープのみではなく、ほかの食材(野菜、魚など)も、しっかりと摂取すること。極端にタンパク質を落とすことで、筋肉を消費してしまうことを防ぐためです。良質なタンパク質であり、発酵食品の納豆なども付け合わせとしておすすめです。

ただ、フルーツに関しては糖質も多くなるため食べ過ぎないように注意しましょう。脱水を起こさないよう、水分もしっかり摂取してください。デトックススープはいくら食べてもOK!

また、デトックススープはフレッシュな状態で食べられるよう、できるだけ都度、つくって食べるのが理想。余ってしまった、都度つくる時間がないという場合は、冷凍して保存して温めて食べます。

この際、電子レンジを使ってしまうと、耐熱容器などの毒素が溶け出してしまうこともあるので、小鍋で温めて食べるようにしてくださいね。

デトックスでダイエット、そう聞くと、ファスティングなどで「食欲を我慢しながら行わなければならない」と考えていた人が多いはず。

しかし、普段からデトックスで健康な体を意識することで、痩せやすい体質に導くことができ、結果、無理なくダイエットの効果を最大に発揮できるのですね。

まずは、普段摂取する飲み物や食べ物を意識してみる、という手軽な方法から始めてみるのもよいでしょう。

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この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
Rina Onodera