朝食の定番、納豆。コレステロール0・高栄養価に加え、近年、発酵食品で腸内環境を整えて内側からキレイになる「菌活」でさらに注目が上がっています。

そんな納豆は芸能界でも人気です。宝塚歌劇団出身の天海祐希さんは「菌活」が話題になる以前から納豆をはじめとする発酵食品を積極的に食べていると公言。ほかにも、吉田 羊さん、ベッキーさん、上戸 彩さんといった有名女優も「納豆好き」として知られています。

そこで今回は、納豆をよりおいしくいただき効果的に栄養を摂る方法、さらに納豆に関する豆知識を、「おかめ納豆」で有名なタカノフーズの広報担当者に伺いました。

栄養豊富な納豆!健康と美容にうれしい基礎知識

多くの「納豆好き」を惹きつける理由は何なのでしょうか? まずは基本的な知識として、納豆に含まれる豊富な栄養について、そしてひきわり納豆と粒納豆の違いを伺いました。

納豆は万能おかず!コレステロール0・糖質少なめで夜食にもおすすめ!

大豆の植物性たんぱく質、ビタミン、ミネラル、女性に不足しがちな鉄分やカリウム、マグネシウム……。納豆は、健康と美容に欠かせない栄養素が一度に摂れる、まさに「万能おかず」です。

納豆にはさまざまな栄養が含まれています/タカノフーズ webサイトより(データは「五訂 食品成分表」出典)

さらに納豆には、血液をサラサラにする酵素「ナットウキナーゼ」や、骨をつくるために必要な「ビタミンK2」などの成分も含まれているそう。これらは、大豆を納豆菌で発酵させることで生まれる、大豆そのものにはない栄養素です。

パックを開けて混ぜ合わせるだけで、手軽に豊富な栄養素を摂れるため、朝ごはんのイメージが強い納豆ですが、実は夕食にもおすすめだそう。

「実は、夕食でも朝食とほぼ同じ程度、食べられているんですよ。納豆は高栄養価で、コレステロール0。さらに、比較的糖質が少ない食材でもあります。夕食や、小腹が空いたときの夜食に取り入れるのも、おすすめです」(広報担当者)

※コレステロール0・糖質が少ない:付属のタレを除いた、納豆のみのデータによる

また、最近ではコラーゲンが配合された納豆や、納豆菌にこだわった納豆など「納豆+α」の機能性を重視して開発された商品もあるそう。健康意識に合わせて選べる選択肢もどんどん広がっているようです。

左:発酵コラーゲン配合の「発酵コラーゲン納豆」、右:タカノフーズ所有の2,200種から選ばれた納豆菌を使用した「すごい納豆S-903」

東北はひきわりが人気!ひきわり納豆と粒納豆の違いは?

納豆料理のアレンジがしやすいひきわり納豆。そのままで食べ応えのある粒納豆。どちらを買おうか悩んだことがある方も多いのでは? そこでふたつの違いについて伺うと、ポイントは「発酵前の製造過程」にあるそう。

「分割してひきわりにした大豆を、発酵させて納豆にしたものがひきわり納豆。分割せずに粒の状態の大豆を発酵させて納豆にしたものが粒納豆です」(広報担当者)

左:ひきわり納豆、右:粒納豆

ひきわり納豆は大豆の皮が少ない分、粒納豆に比べ食物繊維がやや少なめ。その分、消化吸収されやすいため、年配の方や乳幼児の食事に人気があるといいます。さらに、地域による人気の差もあるのだとか。

「ひきわり納豆は、東北地区で特に消費量が多いんですよ」(広報担当者)

全国の2018年納豆購入額で納豆が名産の水戸を抑えて盛岡市が1位を飾り、2位の水戸に次いで3位に福島市がランクインしている東北地方。もしかすると、地域ならではの納豆料理でひきわり納豆を使っているのかもしれませんね。

納豆をよりおいしく食べる3つのポイント!冷凍保存の注意点は?

栄養豊富な納豆。そのままでも魅力十分ですが、せっかくならよりおいしくいただきたいところ。そこで、納豆のおいしさをアップさせる3つのポイントを伺いました。

■1:薬味でおいしさも栄養もアップ!

薬味と一緒に食べると、よりおいしさが際立つ納豆。その組み合わせによって、さらに栄養がバランスよくアップします。そこで、おすすめの薬味を伺いました。

「定番の卵は、ビタミンAやDなどが豊富に含まれているので、納豆と一緒に食べるとよりバランスがとれた栄養を一度に摂れます。サッパリした味にしたいときや、食欲が低下しやすい夏には、殺菌効果や疲労回復効果のある梅やシソがおすすめです。鰹節を入れると、旨味が増幅しワンランク上の味わいに。また、納豆のにおいが気になる人には、生姜がおすすめ。においがやわらぐだけでなく、冬の寒い時期には、生姜が体を温めてくれますよ」(広報担当者)

タカノフーズのwebサイトでは、おすすめの薬味とその効能が詳しくチェックできます

さらに、担当者によると納豆は薬味や和食だけでなく、洋食メニューに取り入れてもおいしいのだとか。

「ご飯のお供だけでなく、パンに乗せてもおいしくいただけます。他にも、同じ発酵食品のチーズとも相性抜群です! また、意外な組み合わせとしておすすめなのが『アイスクリーム』。納豆を少し入れると、もっちり伸びる食感が独特なトルコ風アイスのようになります」(広報担当者)

その日の気分や摂りたい栄養素に合わせて、納豆の種類や一緒に食べるパートナーを選ぶといいですね。

■2:タレを入れる前にしっかり混ぜるといつもと違う風味に

パックを開けたら、まず付属のタレをかけて混ぜたくなるところですが、ここで工夫するとひと味違った風味になるそう。

「かき混ぜる回数を変えると、口当たりが変わります。よく混ぜると粘りが強くなり、より味が持続的に感じられやすくなります。付属のタレを入れる前に混ぜると、より粘り気を強く出せますよ。また、混ぜる前からタレを入れるのと、粘りを強く出してからタレを入れるのとでは、味の感じ方が変わります。納豆を混ぜ合わせる前にタレを入れるとより納豆とタレが一体となってマイルドな味に、後から入れるとタレの風味と味がよりストレートに感じやすくなります」(広報担当者)

かき混ぜる回数や、タレを入れるタイミングで口当たりや風味が変化します

タレを入れてから混ぜるのと入れる前に混ぜるのと、どちらがおいしいかは好みにもよるそうですが、一度いつもとは違う順番で食べてみると、新たな旨味の発見につながるかもしれません。

■3:冷凍保存もOK!ただし、解凍方法に注意!

納豆をおいしく食べるには冷蔵で保存し賞味期限内で食べるのが一番ですが、食べきれないときは冷凍での保存も可能です。購入後新鮮なうちにそのまま冷凍庫で冷凍します。ただし、解凍の仕方に注意があるそう。

「常温で解凍したり、電子レンジで解凍したりすると品質が悪くなってしまいます。冷凍した納豆は、冷蔵庫で解凍してください。前の晩から冷蔵庫に移しておくと、ちょうど朝食に食べられますよ。冷凍保存で、1か月程度はおいしく召し上がれます」(広報担当者)

容器にまでギュッと詰まったメーカーのこだわり

ちょっとした工夫で旨味の変わる納豆。その容器や、納豆にかぶせてある透明なフィルムには「納豆をよりおいしく食卓に届けたい」というメーカーのこだわりが詰まっているそうです。

■1:納豆が発泡スチロールの容器に入っているのは最適な環境をつくるため

発酵食品をおいしく食べるのには【温度・酸素・水分】が必要です。多くの納豆商品に発泡スチロールの容器が使われているのは、この3つを保つのに非常に効率的だからなのだそう。

「納豆の乾燥を防ぎながら、酸素をできるだけ与えるように、容器に凹凸をつけたり穴を開けたり工夫しています」(広報担当者)

■2:透明なフィルムは納豆づくりに欠かせない!表面についている理由

容器のふたを開けると納豆にかぶさっている透明なフィルム。こちらも、納豆の乾燥を防ぐためのものだそう。

「納豆は容器に煮豆を盛り込んでから『発酵室』で発酵させてつくります。この過程で、豆が乾燥しないように、フィルムを使っています。納豆容器に盛り込まれた煮豆は熱々なので、そのまま開けておくと表面から水分が蒸発していきます。

また、発酵室の中は温度を均一にするために風が吹いているような状態なので、フィルムがないと豆の表面が乾燥してしまい、硬く、黒く変色してしまうのです。そうなると納豆菌がうまく繁殖できず、おいしい納豆になりません。おいしい納豆づくりには豆の乾燥を防ぐ透明なフィルムが大切なんですよ」(広報担当者)

■3:フィルムは、ふたで挟んで横にスライド。フィルム不要なトレーの開発も

おいしい納豆に欠かせないフィルムですが、このフィルムがうまく剥がせないという人も多いのでは?そこで、上手にフィルムをとる方法を教えてもらいました。

「フィルムの端を持ち上げ容器の外側へ少し出し、容器のふたでフィルムを挟んで引っ張ります。容器のふたで挟むことで、フィルムに付いている納豆が取れ、フィルムだけを抜き出せます。手も汚れず納豆も無駄にならずおすすめです」(広報担当者)

また、タカノフーズでは「透明なフィルムを取るときにネバネバが手に付くのが嫌」という声を受けて、透明のフィルムがない「落し蓋トレー」も開発されているそう。フィルムの代わりに容器のふたが納豆に密着し乾燥を防いでいます。

左:普通のトレー、右:落し蓋トレー。手を汚したくない人は「落し蓋トレー」の商品を選ぶのもひとつの方法

ほかにも、タカノフーズではトレーの角を丸くすることで尖った角でスーパーの袋が破ける悩みを解消した「角丸容器」や、タレの袋には切り口がわかりやすく、開封時や注ぐときに手が汚れにくい「アンプルカット」を採用するなど、細部にも気を配った工夫を続けているそう。

「納豆は日常で食べられる頻度の高い食品です。だからこそ、小さな不満であっても少しずつ解消していきたいと思っています」(広報担当者)

さまざまな食べ方を楽しめる、納豆。いつもとちょっと違った食べ方で、健康にも美容にもいい万能おかずを一日の食事にとりいれてみませんか?

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WRITING :
村田 愛
EDIT :
廣瀬 翼(東京通信社)
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