ここ数年、ブームといえるほど人気の鳥類。なかでもインコとオウムは飼いやすく、華やかで種類も豊富です。

芸能界でもモデルのアンミカさん、池田エライザさん、ハープ奏者の中村 愛さん、爆笑問題の太田 光さん・光代さん夫妻や劇団ひとりさんなどが、愛鳥の画像をブログやSNSで公開し、「インコ・オウム好き」として知られています。

そこで今回はインコ・オウム専門店「こんぱまる」スタッフの藤原あすかさんに、インコとオウムの違いと高級な種類や人気の種類を伺いました。

インコ・オウムは二足歩行でトコトコ歩く愛らしい様子や、陽気なおしゃべりに人間味を感じます
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「体の大きさで違う」は異なることも!インコとオウムの違いとは?

インコとオウムは国際鳥類学会議による仲間分けが異なり、インコは「オウム目インコ科」、オウムは「オウム目オウム科」に分類されます。カラフルな羽や、おしゃべり上手な舌の器用さなど、共通することも多く、「小さいとインコ、大きいとオウム」と思われがちですが、藤原さんによるとそれだけでは当てはまらないケースもあるそう。

「身体の小さなオカメインコはオウム、大きなルリコンゴウインコはインコ、というように見た目の大きさで分類されてはいません。和名に関しては分類上のインコ・オウムとは関係なく、見た目などを重視してつけられた可能性があります」(藤原さん)

熱帯雨林に生息する、鮮やかな青い羽のルリコンゴウインコ。体長約80cmと大型ですが、インコ科の品種です

生息地も性格、舌の器用さまで、インコとオウムの区別ではなく、個別の種類によって異なる点が多いよう。

それでは、インコとオウムを見分けるポイントはあるのでしょうか?

「頭部に見られる特徴的な長く伸びた冠羽の有無が、インコとオウムの最も大きな違いだといわれています」(藤原さん)

希少な種類は300万円?!高級インコ・オウム3選

種類が豊富で、さまざまな大きさや色彩のインコとオウム。どのようにしてその価格は決まるのでしょうか?

「海外からの輸入が多いため、通貨レートなどによって価格変動します。コンスタントによく輸入される種類は価格の変動が少ないです。一方、輸入の少ない種類やワシントン条約などで輸出入や飼育に規制のある種類などは高額になることもあります。また、病気の感受性が高く、検査や検疫が必要な種類も少し高くなることがあります」(藤原さん)

価格は手に入りやすいかどうか、そして希少さと輸入に関する変動で決まるそう。なかでも高級な種類を紹介していただきました。

■1:アカオクロオウム/¥3,000,000〜

アカオクロオウム。体長約50cmの大型オウムで、目安価格は¥3,000,000〜

オーストラリアの森林に住む、大型のオウム。オスは全身紫がかった黒色で、内側の尾羽が鮮やかな赤色であることから「アカオクロ」という名前が付けられました。メスは全身が黒褐色でオレンジ色がかった黄色の斑点という他のオウムと比べて渋めの色合いです。

「オーストラリアは生き物の持ち出し・持ち込みが厳しく規制されており、アカオクロのオーストラリアからの輸入はできません。そのため、流通数が少なく、とても希少性の高い種類です」(藤原さん)

■2:クルマサカオウム/¥1,000,000〜

クルマサカオウム。体長約40cmのオウムで、目安価格は¥1,000,000〜

アカオクロオウムと同じく、オーストラリア原産の大型のオウム。ピンクの全身に、大きな冠羽を広げたときの赤・黄色・白の模様が特徴です。その彩から「世界一美しいオウム」ともいわれています。

「オーストラリア原産の品種なため、輸入はそのほかの国の繁殖個体のみ。また、クルマサカオウムの繁殖は相性が大切で、ほかの鳥類に比べ人工繁殖が難しいことでも、希少性が高くなっています」(藤原さん)

■3:ニョオウインコ/¥1,000,000〜

ニョオウインコ。体長約38cmと大きめのインコで、目安価格は¥1,000,000〜

全身の鮮やかな黄色い羽に、緑の風切羽が特徴のインコ。名前はインコの女王「ニョオウ=女王」という意味で、別名で「ミカドインコ」とも呼ばれています。

「ニョオウインコは原産地の森林伐採や乱獲などで個体数が減少し、ワシントン条約付属書Ⅰ類(CITES)に指定されている絶滅危惧種。人工繁殖が難しいのも希少な理由です。その希少性の高さから、販売や譲渡ができるのは所有者として登録している人・法人のみです。性格は人懐っこく、とても賢いですよ」(藤原さん)

自宅で飼う「友人」に!人気のオウム・インコ3選

二足歩行や首を傾げる仕草がなんともかわいらしい、おしゃべりが上手、人懐っこい、散歩の必要がない、シャンプーが不要でお手入れの手間が少ない……インコ・オウムの魅力は挙げ出すとキリがありません。さらに品種が多いので、どんな子をお家に迎えようか悩むところ。そこで、人気の種類3選を伺いました。

■1:オカメインコ/¥10,000〜¥40,000

オカメインコ。体長約20cmの小型のオウムで、目安価格は¥10,000〜¥40,000

オレンジ色の頬紅がトレードマークで、表情豊かな人気者。名前はインコですがオウム科です。原種の身体はグレーですが、現在は黄色や白などさまざま。オスの成鳥は顔に黄色い羽が生え、メスはグレーのままなのだそう。

「見た目の色がさまざまで人懐っこく、性格が穏やかで飼いやすい点が人気です」(藤原さん)

ただし、ちょっと臆病で「オカメパニック」と呼ばれるほど激しく飛び回るなどパニックを起こすこともあるので、大きな音や振動でびっくりさせないように注意しましょう。

■2:ヨウム/¥350,000〜

ヨウム。体長約30cmのインコで、目安価格は¥350,000〜

世界中でトップクラスの人気を誇る、アフリカ中西部原産のおしゃべりインコ。全身はグレー、鼻から目にかけては白色で、尾羽の鮮やかな赤が印象的です。

「知能が高く、おしゃべりもとても上手。多くの言葉を話すようになる子が多い種類です。ほかの大型鳥よりも鳴き声が小さいため飼いやすいのも人気のポイントです」(藤原さん)

■3:ウロコインコ/¥40,000〜

ウロコインコ。体長約20cmのオウムで、目安価格は¥40,000〜
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南米のブラジルやボリビアなどの熱帯雨林に住むインコ。首からお腹にかけてウロコのような模様になっているのが特徴です。色は一羽一羽少しずつ異なり、頬が緑色で尾は赤く身体は緑や黄色と鮮やかな個体や、全体にターコイズブルーのような個体などさまざまです。

「知能が高く、人に慣れてくるといろいろな楽しい仕草や行動を見せてくれます。その子によっては、仰向けになることもありますよ。さらに、見た目のかわいらしさと合わせて、人気の高い種類です」(藤原さん)

室内環境に注意して、長くおしゃべりする友人を迎えよう

飼いやすく魅力もたっぷりなインコ・オウムですが、長く一緒に暮らすにはいくつか注意点があるそう。

・電気コードやカーテンをかじらないようにケージの置く場所や周囲の環境に注意する
・寒さに弱い種類が多いので、室内温度に気をつける
・複数羽同時に飼う場合は、ケージから室内に出す放鳥時に喧嘩しないよう目を離さない
・人畜共通感染症の病気をもっていることがあるので、触った後は消毒を心がける

インコ・オウムの寿命は長く、比較的小型のオカメインコでも10年、大型のものだと50〜60年生きる種類もいます。新たな家族として迎え入れるときは、責任を持って最後まで飼い続けられるよう、計画とイメージを持ちましょう。

個性豊かなインコ・オウム。店舗で顔を合わせてピンと来た子を自宅に迎えいれれば、きっとおしゃべりを楽しんだり愛らしい動きに癒されたりする人生の良きパートナーになることでしょう。

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WRITING :
加藤良子
EDIT :
廣瀬 翼(東京通信社)