正解は… 2:カメラ機能の主な目的が、自撮りだったから です。

実はこのPHS端末、「テレビ電話のように使える」ことを目的としてカメラを搭載したのです。そのため、カメラレンズは機体の背面ではなく、通話中のユーザーを「自撮り」撮影できる内側に搭載されていました。

用途が狭かったためか、爆発的なヒットに至らなかったのは残念ですが、子供の頃、未来について語る時「夢のテレビ電話」はつきものでしたよね?

そんな「夢」を具現化するアイテムとして設計された革新的なアイテム、という意味では、この機種にも、日本の「モノづくり」に携わる人々の、ロマンを感じずにはいられません。

幅広い被写体を撮影できる、背面レンズ型のカメラ付き携帯電話1号機も、最初はそれほどふるわなかった!?

とはいえ、翌2000年に発売された、世界初のカメラ付き携帯電話「J-SH04」は、カメラレンズの位置が機体の背面で、幅広い被写体を撮影できる形だったわけです。発売当時、「世界初のカメラ付き」ということで注目度は高かったものの、それほど急速には普及しなかったようです。

その背景として、当時「折り畳み式」のコンパクトな機種が人気を集める中、「J-SH04」が、縦長のストレート端末だったことや、携帯電話自体の普及率が成熟しきった当時の市場で「とにかく安く」というニーズには対応できない、新機種だったこと。ユーザーにカメラ機能を使いこなす知識が普及していなかったこと、などがあったようです。

携帯にカメラがついていると、ここぞというベストタイミングを思い出に残せますね。
携帯にカメラがついていると、ここぞというベストタイミングを思い出に残せますね。

…というところで、もう1問、クイズです。

【問題2】

カメラ付き携帯電話が爆発的にヒットしたのは、「J-SH04」の発売から1年後の、2001年の夏のこと。シャープ製のカメラ付き携帯電話としては3機種目で、折り畳み式の「J-SH07」が発売されたのと同時期に展開された、ある新しいキャンペーンがきっかけだったと言われています。それは、どんな内容だったでしょうか? 以下の選択肢からお答えください。

1:新機種を一定期間使用すると、実質、機種料金が0円になるキャンペーン

2:メールに写真を添付して送る使いかたを、具体的に打ち出したキャンペーン

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Precious.jp編集部 
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参考資料:モックセンターのブログ/ 京セラ広報資料(1999年5月17日)/ASCII.jp×デジタル(2001年5月11日)
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小出 真朱