【目次】
「基本」の巻き方【2選】
【1】まとまりのいい艶感アレンジ
■アレンジ方法
「髪の重みでうねりを抑えるために髪の表面にはレイヤーを入れていません。これにはもうひとつメリットがあって、ストレートアイロンをサッと通すだけで、まとまりのいいツヤ髪に仕上がります」(MINX 取締役 池戸裕二さん)。
STEP.1:髪の表面だけストレートアイロンを通す
毛束を引っ張らず滑らせるように通すだけでOK。
STEP.2:頭頂部から前髪の毛束をカーラーで内巻きに
分け目をまたぐように毛束をとり、カーラーで巻く。
STEP.3:髪の中間から毛先を中心にオイルをなじませる
パサつきやすい中間から毛先を手ぐしで整えながらオイルをなじませる。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- 髪の表面は長さを重みでうねりやクセを抑える
- 前髪は頭頂部付近から深めにつくる
- 髪になじませるオイルは軽い感触のものを選ぶ
「前髪に奥行きをもたせておくと、トップにボリュームをつくりやすくなります。せっかくカーラーでボリュームをつくっても、仕上げのオイルで潰したらもったいない! 軽いテクスチャーのオイルでパサつきを抑えてください」(池戸さん)。
【2】内巻き+S字巻きでふんわりアレンジ
■アレンジ方法
もともとのクセやうねり生かすように、カールアイロンで毛先の動きをつくります。仕上げに頭頂部の毛束を持ち上げて根元にドライヤーをあて、立ち上がりをつくるのがポイント。「頭頂部が根元から立ち上がるので、トップがペタッとなりやすい方、分け目の白髪が目立つ方は、この方法をぜひ試してください!」(FIX-UP銀座店 スタイリスト 幡矢智之さん)。
STEP.1:毛先を1カール内巻きにする
サイドから後頭部にかけて、カールアイロンで毛先を1カール内巻きにする。
STEP.2:毛束の中間あたりにカールアイロンを2秒間やさしく乗せてS字カールをつくる
毛束の先端を持ちながら、アイロンを中間あたりに軽く乗せる。
STEP.3:頭頂部の毛束を持ち上げ根元にドライヤーをあてる
毛束の根元の前後左右まんべんなく、ドライヤーの風をあてること。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- 毛先は内巻き、中間はS字に巻いてクセやうねりを生かす
- 頭頂部全体の根元を立ち上げ、ボリュームをプラス
- ストレートパーマは部分ごとにかけてダメージを防ぐ
「クセやうねりを無理にのばそうとすると、それだけで髪への負担がかかります。特に春から夏にかけて紫外線ダメージが激しくなるので、なるべく髪に負担をかけないようにしたいですね。UVカットスプレーなどで紫外線対策をしておくと、エイジング毛もカラーの退色も防げます」(幡矢さん)。
クセやうねりは活かすのが正解!毛先に「動き」をつくった大人のボブスタイル
ボブ【7選】
【1】ワンレンボブの自然なふんわりアレンジ
■アレンジ方法
「40代、50代になると髪にハリコシがなくなりトップがぺったりしがち。なので、ふんわり立ち上げるひと手間が必要不可欠です。まずはトップの髪を持ち上げるようにアイロンを通し、ダッカールというピンで留めて立ち上がりをつくり、ソフトハード系スプレーでホールド。サイドは自然に巻いてふんわり立体感のあるスタイルに」(Sui OMOTESANDO 副店長 中西雄二さん)。
STEP.1:トップの髪は根元から持ち上げるようにアイロンを通す
ぺったりしがちなトップの髪は分け目をまたぐように毛束をとり、根元から真上に持ち上げるようにカールアイロンをスーッと通します。2~3回熱を加えると、トップに自然なふんわり感が。
STEP.2:サイドは内巻きに1カール
サイドの髪はカールアイロンで内巻きに。38mmくらいのやや太めのカールアイロンでラフに巻くのがおすすめ。細めのアイロンしか持っていない場合は、毛束を多めにとってゆるく巻けばOK。
STEP.3:分け目をまたぐようにダッカールで留め、ソフトハード系スプレーでキープ
くちばしのような形のピン”ダッカール”をトップの分け目をまたぐようにして差し込み、毛の根元を立ち上げた状態でソフトハード系スプレーを吹きかけて毛流れをキープ。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- ボブは内側をそぎすぎず、まとまりのよさ&ツヤ感をキープ
- 表面のみに極細ハイライトを入れ、視覚的にもふんわりと立体感をアップさせる
- アイロン、ピン止め、スプレーの3段階でトップの立ち上がりをつくる
「トップ部分には固まりすぎずに程よくホールド感のあるソフトハード系スプレーを、サイドには毛先を中心にオイルをなじませてしっとりとしたツヤ感を出して」(中西さん)。
40代に似合う【ハイライトで自然な立体感際立つワンレンボブ】ふんわりまとまってさりげなくおしゃれ!
【2】毛束をつくってまとまりを生み出す韓流系アレンジ
■アレンジ方法
「前髪とトップをつなげるように、前髪の根元を立ち上げるようにカーラーで巻きます。顔まわりだけレイヤーを入れているので、ワンレングスがベースでも動きが出て、スタイルに華やかさが生まれます」(Sui Nara ヘアデザイナー 冬木慎一さん)。
STEP.1:前髪の根元を立ち上げるようにカーラーで巻く
直径3~4㎝のカーラーで分け目をまたぐようにしてリバース巻きにする。
STEP.2:カールアイロンで顔まわりの髪を毛先だけ内巻きにする
前髪のカーラーはそのままで、ほぼ毛先だけ内巻きにする。
STEP.3:ところどころひとつまみずつ毛先を外巻きに
バランスを見ながらひとつまみずつ毛先を外巻きにする。
STEP.4:手のひらに広げたワックスを毛先から揉み込むようになじませる
毛束感を出すように髪全体を揉み込むようにしてワックスをなじませる。
STEP.5:ひとつまみずつ毛束をつまんでワックスをなじませる
手に残ったワックスで十分。バランスを見ながらところどころ毛束感をつくるイメージで。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- 前髪を根元から立たせてトップのふんわり感をつくる
- 毛束感をつくってまとまりのあるスタイルを演出する
- 前髪は薄くし過ぎない
「薄い前髪にするなど流行を追いすぎると『若づくり』な印象になってしまうので、大人はほどほどで。毛束感と毛流れを出すだけで、今風の韓流系スタイルになります」(冬木さん)。
ボリュームもツヤも出にくい大人髪は、今注目の韓流系ボブで解決!
【3】丸顔もシャープに見せるダイヤ型アレンジ
■アレンジ方法
「ドライするだけでもキレイに決まりますが、さらに毛先を巻いてあげるのもおすすめ。レイヤーが入っているので、よりふんわりと仕上がります。前髪は外向きに巻くと、頬骨カバー効果がアップしますよ」(MINXOVER 代表 木俣 翔さん)。
STEP.1:サイドを上下にわけて内巻きに
サイドの髪を上下2段に分ける。26mmのヘアアイロンで、下段の髪を毛先から1回転内巻きに。
上段は下段よりも持ち上げて、同様に巻く。
STEP.2:前髪をリバースに巻く
前髪の分量が多いほうを、毛先から外側に向かって1回転巻く。
STEP.3:トップを巻く
髪表面の髪をトップに集めて、毛先から水平に巻き込む。オイルを手のひらに薄くのばして髪全体になじませて完成。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- 毛束を分けて巻き、ふんわりと
- 全体は内巻きにして、おさまりのよい菱形フォルムに
- オイルでツヤを出す
「スタイリング剤の量が多いとベタッとしてしまうので、少量を均一につけるイメージで。毛束を分けて巻くことでレイヤーが活きてくるので、ひと手間かけてみてください!」(木俣さん)。
【4】小顔に見える要素を詰め込んだ、外ハネアレンジ
■アレンジ方法
「前髪は生えグセをとっておくと、真ん中で分けるだけで菱形フォルムが作れます。スタイリング前には、前髪を濡らしてブローしてクセをとり、全体もブローしておきましょう。襟足は外ハネにすると、より今っぽく仕上がりますよ!」(AFLOAT GINZA 中川恵理さん)。
STEP.1:毛先を外ハネにする
32mmのヘアアイロンで、毛先を外向きに巻いてハネさせる。
STEP.2:表面全体に動きをつける
トップとサイドの髪を、いくつかに分けて、毛先から1カール程度巻く。表面に動きを出すイメージ。
STEP.3:アイロンで前髪のクセをとる
前髪にストレートアイロンをあてる。少し根元を浮かせながら、根元から毛先に向かってすべらせる。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- 生えグセをスタイリングする前に水で濡らしてブロー
- 巻く前には必ずブローして髪のキューティクルを整える
- 外ハネは強くしすぎない
「40代になると髪が乾燥しやすくなるので、毛量調節によるパサつきも強くなりがち。スタイリング前には、ヘアアイロン用のオイルをつけておきましょう。おすすめは、『リファ ロックオイル』です」(中川さん)。
丸顔カバーには、センターパートのくびれショートボブが効果的!
【5】丸みをつくるサイドのボリュームアップアレンジ
■:アレンジ方法
「トップの分け目にボリュームを出したいので、髪を乾かすときはうしろから前に向かって風をあて、分け目を消すことを意識しましょう。最初にこれをしておくと、サイドパートもつくりやすいですよ」(BEAUTRIUM 南青山店 店長 久住桃子さん)。
STEP.1:うしろから前に向かって乾かす
根元から乾かす。トップはドライヤーの風をうしろから前に向かってあて、分け目を消すように根元を擦りながらドライ。
STEP.2:アイロンで巻いて動きを出す
26mmのヘアアイロンを使用。表面の髪は中間から内巻きに1回転、毛先は外ハネになるように巻く。前髪は中間から外巻きに。
STEP.3:スタイリング剤で毛先に動きをつける
手のひらでバームとオイルを混ぜ、中間から毛先にもみ込む。毛先が外ハネになるように、ランダムに動きをつけて完成。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- 分け目をつけずに乾かす
- ハチ部分はボリュームをおさえてタイトに!
- 毛先は動きか丸みをつける
「とにかく輪郭をストレートに見せないことが大切です。40代は髪が乾燥しがちな方も多いので、保湿力の高いバームタイプやオイルタイプのスタイリング剤で、ツヤと潤いもプラスしましょう」(久住さん)。
【6】毛先1カールで外ハネやわらかアレンジ
■アレンジ方法
ペタッとしやすい頭頂部は、根元までしっかり濡らしてからドライヤーをあてるのが重要とか。「寝ている毛穴を起こすように、地肌を擦りながらドライヤーをあてます。このとき根元まで濡れていないと根元からしっかり起こせません。それに乾いたまま熱を加えると髪も頭皮も傷んでしまうので注意してください」(Rougy ヘアデザイナー 江良栞さん)。
STEP.1:頭皮を擦りながらドライヤーを上からあてる
特にボリュームがほしい前髪あたりの頭皮を中心に指の腹で擦って。
STEP.2:毛束の中間からカールアイロンを通し、毛先を1カールさせる
アイロンに毛束を挟んで下に引っ張る。毛先だけ1カール内巻きにする。
STEP.3:バームを毛先に揉み込む
カールさせた毛先を揉み込むようにバームをなじませる。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- ペタッとしやすい頭頂部は地肌を擦って毛穴から立たせる
- カールアイロンで毛束を挟むとき、量を取り過ぎない
- 仕上がりにツヤ感とカールのキープ力が両立できるバームを使う
仕上げのスタイリング剤で、江良さんのおすすめは、デミコスメティクスの『ウタウ メロウバーム』(35g¥4,840)。「適度な束感が表現できて、ツヤも出せます。毛先を握るように揉み込むと、ナチュラルなカール感が生まれます」(江良さん)。
髪が硬くて毛量が多くても、毛先1カールだけで柔らかな大人のボブに
【7】内巻きとフォワード巻きで菱型ボブアレンジ
■アレンジ方法
「ベースはグラデーションカットでまとまりやすく、表面は動きが出るように顔周りにかけてレイヤーを入れています。動かす部分と引き締める部分で、メリハリをつくるのがポイント。ボリュームダウンが気になる方は、トップにパーマをかけてもいいと思います」(GARDEN YOKOHAMA 塩見 勇さん)。
STEP.1:毛先を内巻きに1カール
26mmのヘアアイロンを使用。ハチ下の髪を持ち上げながら、毛先から1カール巻く。
STEP.2:顔周りをフォワードに巻く
ハチ上の顔周りの髪は、前に引き出して、毛先から1回転半内巻きにする。
STEP.3:トップを毛先から1カール
黒目の幅で髪を取り、上に引き出して毛先から1カールさせる。2~3回に分けて、うしろまで同様に。
STEP.4:スタイリング剤を塗布
スタイリングバームを親指爪半分くらい取り、手のひらでのばして、髪全体になじませる。顔周りは、根元を前向きにしてから、外に開くイメージ。
STEP.5:耳うしろはタイトに
手に残ったバームを、耳うしろの髪の根元からリバースになじませ、タイトに仕上げる。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- 黒目幅で取った髪は2~3回に分けて巻き、表面に動きを出す
- スタイリング剤は少量を全体にしっかりなじませる
- アイロンワーク前に、ドライヤーで根元をしっかり立ち上げる
「顔周りは、根元を前に、毛流れをうしろに動かすイメージ。耳うしろは、根元がうしろにむかいつつ毛流れは前へ。根元が一度逆方向に動くことで、もたつきが解消できます」(塩見さん)。
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ショートボブ【5選】
【1】小顔に見せるコンパクトな外ハネアレンジ
■アレンジ方法
「おさまりがいいスタイルなので、乾かすだけでも自然にまとまりますが、ドライヤー&アイロンのひと手間でよりおしゃれな印象に」(TORA by grico バタコさん)
STEP.1:トップは根元から立ち上げるように乾かす
ぺったりしがちなトップ部分の毛は、洗髪して乾かす際に分け目をまたぐように上に毛束を持ち上げて左右に振りながら乾かしてふわっと立ち上がりのいい状態に。朝のスタイリング時にトップがペッたりしている場合は、スタイリングウォーターなどで髪を濡らしてから行って。
STEP.2:毛先はアイロンで外ハネに
ストレートアイロンを使い、毛先は外ハネに。くびれをつくることで、こなれた雰囲気に。
STEP.3:サイドの毛はバランスを見ながら耳にかけつつうしろに流す
毛先を中心にオイルをなじませた後、手に残ったものをサイドの髪になじませながらうしろに流し、バランスを見ながら毛束を耳にかけて。その日の気分やなりたい雰囲気次第で、耳にかけるバランスは調整を。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- ショートほどは短くない、襟足ギリギリのミニボブでおしゃれかつフレッシュな印象に
- 分け目やつむじの薄毛が気になるなら、短めボブがやはり正解!
- メリハリ出しスタリングのひと手間であか抜け感を
「スタイリング剤は全体的にヘアオイルをなじませたあと、手に残ったもので表面を整えるのがおすすめ。もみあげやサイドなど、少しフォルムをキープしたい部分にはミルクバームをプラス」(バタコさん)。
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【2】斜め前髪と片耳かけでつくるメリハリアレンジ
■アレンジ方法
「丸顔なので、サイドパートにして顔型カバーを。片方を耳にかけると、スタイルにメリハリが生まれます」(MAISON TSUMUGI sendagi 代表 中島 学さん)。
STEP.1:分け目を決める
黒目の延長線上を意識して、サイドパートに分ける。分け目はコームや指を使い、ジグザグにするとふんわり感アップ。
STEP.2:全体にオイルをなじませる
毛先を中心にヘアオイルをつけたら、手に残った分を全体になじませてツヤを出す。
STEP.3:ハチ上をアイロンで巻く
全体のハチ上の髪を毛先から半回転、内巻きに。前髪は外巻きにして動きを出す。
STEP.4:ワックスで動きを出す
クリームタイプのワックスを少量、手のひらにのばし、毛先を中心に全体にもみ込んで動きを出す。
STEP.5:片側の耳に髪をかける
分量の少ないサイドの髪を耳にかけ、ボリュームをおさえる。左右のバランスにメリハリがつく。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- ドライヤーの風はうしろから前へ
- スタイリング剤は根元近くにはつけない
- ツヤ感を意識したスタイリング剤選び
「大切なのは、スタイリング剤をつけすぎないこと。特に髪の根元にスタイリング剤をつけてしまうと、ペタンとしやすくなります。スタイリング剤は、髪の中間から毛先につけるように意識しましょう」(中島さん)。
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【3】面長を軽減するふんわり前下がりアレンジ
■アレンジ方法
「ペタッとするのはNGですが、面長さんの場合はトップにボリュームが出すぎてもダメ。ハチ周りはタイトに、ボリュームは横に広げることを意識しましょう。前髪は、額を隠しすぎず、出し過ぎず、肌がちらっと見えるくらいが、抜け感が出て顔型もカバーできます」(imaii scaena x colore ディレクター 石原治和さん)。
STEP.1:ヘアアイロンで毛先を巻く
太めのヘアアイロンで、毛先に1カールをつける。
STEP.2:ヘアアイロンでトップを立ち上げる
トップの髪の根元を起こすように、太めのヘアアイロンをあてて、ボリュームを出す。
STEP.3:ワックスで整える
クリームワックスを手のひらにのばし、表面になじませる。少し束感を出しながら、前髪をななめに流し、サイドは耳にかけてボリュームをコントロール。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- 毛先はふんわり巻いて、サイドに広げる
- トップがペタッとしない位置で分ける
- 前髪は厚くなりすぎないように流す
「毛先を1カール巻いておくと、耳にかけるだけでボリュームが出て、フォルムの調整がしやすいです。キープ力が欲しい人は、最後に軽めのキープスプレーを」(石原さん)。
【4】フェイスラインを綺麗に見せるウェーブアレンジ
■アレンジ方法
「根元が立ち上がっていないと、ウェーブのニュアンスが活きてきません。ドライヤーでしっかりと根元を立たせたら、ワックスをしっかりと揉み込んでください」(Cocoon スタイリスト SHUNさん)。
STEP.1:下を向きながらドライヤーで根元を起こす
指の腹で地肌をこするようにドライする。うしろから前に乾かすと、顔を上げたときににふわっと根元が起きる。
STEP.2: 髪表面の毛先にニュアンスを与える
髪表面の毛束をとって毛先を内側に1カール。コテは26mmを使用。
その後、全体の毛先もランダムに内巻きに。上に持ち上げるように巻くとうまく仕上がる。
STEP.3:根元から全体にワックスをつける
手のひらにワックスをなじませて根元に揉み込む。
ワックスは10円玉くらいの量を目安に。エマルジョンタイプのみずみずしいワックスだとツヤやかに仕上がる。SHUNさんのおすすめはルベルの「トリエ エマルジョンシリーズ 6」。プッシュ式のクリームワックスでキープ力抜群。みずみずしい質感を出したいときにも◎。
STEP.4:整えて完成
指に残ったワックスで毛束をつまむように、全体のバランスを見ながら整える。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- ドライするときはうしろから前に乾かす
- ワックスは根元に揉み込むとふわっと仕上がる
- 整える時は髪の立ち上がりを潰さないように注意
「ワックスは根元にしっかりとつけるのがポイント。毛先や髪の表面にだけつけると、ふわっとした立ち上がりが再現できません。ふわっと仕上げる時は、根元に揉み込むのが正解です」(SHUNさん)。
【5】大人の可愛らしさを演出するカールアレンジ
■アレンジ方法
2つの巻き方でカールの重なりを楽しむスタイルがこのアレンジ。「すべて根元から巻いてしまうと髪が膨らんでしまいます。ベースは中間から毛先にかけて内巻きにして、ひとつまみずつアトランダムに取った毛束を縦巻きのリバース巻きにすると、強弱のある不規則なカールが膨らみすぎず、程よいバランスにまとまってくれます」(pinceau代表 山岸亜由美さん)。
STEP.1:髪の中間から毛先にかけて内巻きにする
カールアイロンを滑らせるように中間から毛先にかけて内巻きにする。
STEP.2:アトランダムに毛束をとり、縦にリバース巻きにする
分け目とは逆の毛量が多くなっている左側はちょっと多めにリバース巻きをする。
STEP.3:ワックスを毛先中心になじませる
カールをつぶさないように毛先を中心にワックスを揉み込む。
STEP.4:S字カールの膨らんだところを狙ってスプレー
カール感をキープするように、S字の膨らんでいる部分にスプレーする。
「カールアイロンで巻くとき、巻きすぎに注意してください。毛束をアイロンに巻き付けたらすぐに抜くくらいで十分です。『巻きが甘い』と感じたら、繰り返して巻けばいいんです。巻きすぎると元に戻すのは大変なので、少しずつ巻くのが成功の秘訣です」(山岸さん)。
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ミディアムボブ【7選】
【1】中間からふんわり巻いてボリュームアップアレンジ
■アレンジ方法
「トップの分け目がくっきりしていると所帯じみた印象に見えがちなので、まずはトップをふんわりさせるひと手間から。分け目を逆に髪を流してドライヤーの熱をあてるだけで、ふんわり感が出せます。サイドは中間から巻いて程よいボリュームが出るように。巻きっぱなしにせず、巻いた後はカールをほぐすことでこなれ感が出せます」(SUNVALLEY 店長 タダモト イサオさん)。
STEP.1:トップは分け目を逆サイドに流し、ドライヤーの熱を与えてふんわり感を
分け目から5㎝ほどサイドから、髪を分け目と逆サイドに流し、根元にドライヤーの熱を与える。さらに逆サイドも同様に行うことで、分け目がぱきっと分かれずにふんわりとした立ち上がりが。よりふんわり感を長時間キープさせたいなら、根元にボリュームアップスプレーを吹きかけて。
STEP.2:サイドは中間から毛先にかけてざっくりと巻く
サイドはふんわり感を出したいので、中間から毛先を巻き込んで内巻きに。毛束を多めにとりざっくりと巻くことで、よりこなれた仕上がりに。うしろの裾は内巻きに1カールするくらいでOK。
STEP.3:前髪はリバース巻きに
前髪はふんわりと華やかさを出したいのでリバース巻きに。毛先から毛束を巻き込み、外側に向かってアイロンを回転させるようにして巻く。
STEP.4:巻いたカールの丸みをほぐす
巻きっぱなしでカールがまとまったままだと改まった感じに見えてしまうので、巻き終わったら必ず、髪を手で揺らして適度に“ほぐす”ひと手間を。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- トップにレイヤーを入れボリュームを出しやすいシルエットに
- トップの根元にドライヤーの熱を与え、ペタッとしがちな分け目にふんわり感をプラス
- アイロンで巻きっぱなしにせず、カールは適度にほぐす
「スタイリング剤はふんわり感をキープするボリュームアップスプレーがおすすめです。トップは根元にスプレーしてふんわり感をキープ。全体的にはSTEP.4で髪をほぐしながらスプレーして」(タダモトさん)。
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【2】中間内巻き×毛先外ハネでくびれアレンジ
■アレンジ方法
「ドライヤーで乾かしただけでもするっとまとまりやすくナチュラルなスタイルですが、コテで軽く外ハネにすることでより抜け感のある今っぽい雰囲気に。中間をふんわり内巻きにしてから毛先を外ハネにして、さりげないくびれをつくると、カジュアルながらも大人っぽい印象に見せることができます」(BEAUTRIUM Aoyama 副店長 スタイリスト 中高下由真さん)。
STEP.1:前髪はロールブラシでスッと自然に流して
前髪はロールブラシで、スッと少し斜めに流すように。芯部分をドライイヤーで温めて使うブラシを活用すると、熱が自然に加わりスタイリングしやすい。通常のロールブラシの場合は、ドライヤーで軽く温風をあてながらブローして。
STEP.2:サイドからうしろ髪は、中間を内巻きにしてボリュームアップ
サイドからうしろにかけての髪は、中間の毛束をところどころとってアイロンで内巻きに。ボリュームが出にくい髪に、ふわっとエアリーな動きをプラスして。
STEP.3:毛先は外ハネに
毛先は全体的にアイロンで外ハネに。毛束を少しずつとりながら、しっかりとハネさせていって。中間にボリュームを出してから毛先を外ハネにすることで自然なくびれができ、ラフすぎない大人な雰囲気に仕上がる。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- バランスのよい毛先レイヤーで、スタイリングのしやすさ&抜け感をプラス!
- 前髪ありの大人ボブは、前髪薄めが鉄則。軽やかにバランスよく
- 中間ふわり、毛先外ハネのくびれスタイリングで、大人カジュアルな雰囲気に
「スタイリングには軽めのオイル系スタイリング剤がおすすめ。毛先中心に、毛束感をつくるようになじませて」(中高下さん)。
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【3】クセも活かす小顔見せ外ハネアレンジ
■アレンジ方法
「前髪はカーラーで、毛先&顔周りは軽くアイロンで巻けばメリハリが出て、格段に華やかさがアップします。巻きやすいよう、動きが出やすいようにレイヤーが入っているので、巻く手間暇はさほどかからないはず」(ZACC vie スタイリスト 田中里春さん)。
STEP.1:前髪はカーラーで巻く
ふわっと斜めに流したい前髪はカーラーで巻き、温風を軽くあててからアイロンで巻いている間そのままに。自然な立体感を出したいので、カーラーは32mmくらいのものがおすすめ。分け目をまたぐように前髪をとり、面を揃えて巻いていく。
STEP.2:首にそわせるようにして毛先をアイロンで外ハネに
毛先は全体的に外ハネに。アイロンで毛先を巻き込み、首に沿わせるようにして巻くと、広がらずおさまりがよくなる。
STEP.3:顔周りはリバース巻きで立体感をプラス
顔周りは耳上から中間部分の毛束をアイロンに巻き込み、リバース巻きに。ふわっとエアリーな毛流れをつくり、メリハリ感を。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- 広がりやすい髪はバランスのいいレイヤースタイルでおさまりやすく
- 斜めにふわりと流した前髪&顔周りには適度なボリューム残しで、キュッと小顔見せをかなえる
- スタイリング時にはカーラーやアイロンでメリハリを出し、華やかさアップ
「スタイリング剤は軽めのワックスがおすすめ。手になじませ、毛先からもみこむように塗布して」(田中さん)。
40代に似合う【小顔見せ外ハネくびれボブ】スタイリングに手間暇かけず、おさまりよくおしゃれな雰囲気に!
【4】ツヤとボリュームを出す内巻きアレンジ
■アレンジ方法
すぐにペタッとなる頭頂部は、念入りなスタイリングを。「分け目とは逆方向からドライヤーをあてることで根元を立ちやすくし、カールアイロンで根元を起こすように巻いてクセをつけるのがポイント。サイドやバックはツヤ感が欲しいので、一気にカールアイロンをあてるのではなく、2~3ブロックに分けて、こまめにスタイリングしてください」(MINX 銀座店 代表 徳永利彦さん)。
STEP.1:分け目とは逆方向からドライヤーをあてる
手ぐしで分け目と逆方向にとかしながら、ドライヤーをあてる。
STEP.2:頭頂部の真ん中あたりの毛束を中間から根元に向かってカールアイロンで巻く
カールアイロンで毛束の根元を起こしながら、後頭部の方向に巻く。
STEP.3:サイドの髪を上下2ブロックに分け、カールアイロンで内巻きに
毛束の中間から毛先に向かって内巻きに。下段の髪が巻き終わったら上段の髪も同様に。
STEP.4:バックも上下2~3段に分け、毛束の中間から毛先に向かって内巻きに
毛量に合わせて上中下または上下に髪を分け、各段の毛束をカールアイロンで内巻きに。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- レイヤーは頭頂部と顔まわりを中心に入れる
- 頭頂部の髪はドライヤーとカールアイロンのW使いで根元から立たせる
- サイドとバックの髪はブロッキングしてこまめにカールアイロンで巻く
「ブロッキングしてカールアイロンで巻くと、上段のカールと下段のカールがぶつかり合って、それが毛先の表情になります。カールの位置を揃えてしまうと、重たい印象になってしまいます」(徳永さん)。
【5】ニュアンスを効かせたゆるふわウェーブアレンジ
■アレンジ方法
「毛束は細く取るのがポイント。太いと巻きが取れやすくスタイルも長持ちしません。細かく巻いて冷風でほぐすと、くせ毛風のナチュラルな仕上がりになります。工程も少なく、自宅で再現しやすいですよ」(ABBEY2 スタイリスト 松本颯太さん)。
STEP.1:左サイドと後頭部の毛先をコテで1カールに
コテは32mmを使用。巻くというよりはさっと熱を通すように。毛束はざっくりと取ってOK。後頭部も同様に。
STEP.2: 右サイドは斜め前に引っ張るようにコテで1カールする
右サイドは斜め45度前に引っ張るように熱をあてると、つむじの生え癖が左右均等になり、髪全体が綺麗に収まる。
STEP.3:毛束を細かく取って縦巻きに
ハチの下にボリュームが出るよう、毛束の中間から毛先にかけて巻く。巻き過ぎると頭全体が膨張するので、さっと熱を通すだけに。毛束をランダムに取って、内巻き、外巻きと交互に巻きながら、両サイド、後頭部も同様に。
STEP.4:冷風でほぐす
仕上げに巻いた毛束を冷風でほぐす。熱風は巻きが取れるので冷風で髪を散らすようにほぐすのがポイント。巻いているような、いないような、ニュアンスのあるスタイルに仕上がる。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- ハチではなくハチの下を縦巻きにする
- 必ず冷風でほぐす
- 仕上げにオイルをなじませてツヤ感を出す
「つむじの生え癖によって日本人の9割は右サイドがハネやすく収まりづらくなっています。左右均等に収めるために、右サイドは斜め前に引っ張りながら熱を与えましょう。縦巻きは冷風でしっかりほぐすことが大事。手ぐしは束感が残るので、冷風で髪を散らしてください。仕上げにオイルをつけると、みずみずしいツヤ感のある印象に。まず毛先になじませて、最後に髪の表面や前髪を整えるのがコツです」(松本さん)。
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【6】カジュアルな雰囲気のローレイヤー外ハネアレンジ
■アレンジ方法
「ワンレングスのボブをベースに、低い位置と顔周りにレイヤーを入れています。これにより、内巻きボブスタイルも、外ハネレイヤースタイルも楽しめるように。毛先はあまり梳かずパサつきが出ないようにしているので、動きの出るスタイリングでも、軽やかさはありつつ、しっとり落ち着いた雰囲気に仕上がります」(tricca daikanyama 店長 小走祥菜さん)。
STEP.1:前髪とトップにカーラーを巻く
太めのマジックカーラーで、前髪とトップを毛先から根元まで巻く。トップも巻くことで髪表面に動きが出る。
STEP.2:毛先を外ハネに巻く
32mmのヘアアイロンを使用。全体の毛先をすべて半回転巻いて外ハネにする。
STEP.3:顔周りはリバース巻きに
ヘアアイロンに、耳前の髪を中間から外向きに巻きつけて、リバースカールをつける。
STEP.4:バックは内巻きにしてふんわり
真うしろの髪を取り、毛先から内巻きに2回転巻き込む。
STEP.5:シアバターを揉み込んで束感をつける
指先くらいの量のシアバターを手のひらに取り、よく溶かしてのばす。髪の内側から指を入れ、中間から毛先に揉み込んで束感を出す。「分け目は日によって変えてあげると、ボリュームダウン防止にも。スタイリング剤は、表面につくとオイリーになりやすいので、内側からつけ始めるように意識しましょう。束感が出ると、よりカジュアルな印象に仕上がります」(小走さん)。
上品ボブを外ハネでカジュアルに!アレンジしやすいローレイヤーミディ
【7】華やかさをプラスする大人の韓流風くびれアレンジ
■アレンジ方法
「大人の韓流風あか抜けボブのスタイリングのコツは、前髪の流しと顔周りのリバース巻き! 前髪はカーラーで巻き、熱を横からあてるのがポイントです。左右の顔周りのみにリバース巻きを加えることで、抜け感と華やかさをプラスして」(ROI ディレクターNOGUCHIさん)。
STEP.1:前髪はカーラーで巻き、横から熱をあてる
前髪は分け目をまたぐように直径40mmほどのやや大きめのカーラーで巻き、ドライヤーで熱を加えます。熱は横からあてるのが、自然な毛流れをつくるポイント。くるんと不自然な段差ができてしまいがちなので、カーラーの上からは絶対に熱をあてないこと!
STEP.2:毛先をアイロンで外巻きに
毛先はアイロンで巻いて外ハネに。顔周りの毛はクリップなどで留めた状態で巻くと巻きやすい。うしろの毛もざっくり外巻きにしていって。
STEP.3:中間部分は内巻きにしてS字ラインをつくる
サイドの中間部分は、くるっとアイロンを通して内巻きに。中間に内巻きを加えてS字ラインをつくることで、毛先の外巻きが悪目立ちせず、程よいくびれができてまとまり感のあるスタイルに。
STEP.4:顔周りのみリバース巻きに
顔周りの毛束はアイロンを縦に入れてリバース巻きに。顔周りをふっくら整えて適度なボリュームを出すことで、抜け感がありながらも華やかさもアップ。
〈まとめ!アレンジのポイント〉
- 広がりやすいボリュームヘアはローレイヤーでまとまり感を
- 毛先は外巻き、中間は内巻きのS字ラインで自然なメリハリをつくる
- 顔周りはリバース巻きで、韓流風の抜け感&華やかさを添えて
「スタイリング剤は軽めのオイルをさらっと。重くウェットにはならないよう注意して」(NOGUCHIさん)。
40代に似合う【大人の韓流系あか抜けボブ】顔周りのリバース巻きで抜け感&華やかさをかなえる!
- TEXT :
- Precious.jp編集部