「絆(きずな)」という漢字の意外な読み方、知っていますか?

どんな状態のこと?
どんな状態のこと?

本日、2月27日は「冬の恋人の日」なのだそうです。バレンタインデーとホワイトデーのちょうど中間となるのが2月27日(今年はうるう年ですが)。

さらに、「27」という数字を「2(ツー)7(ナナ)」と語呂合わせし「絆(き27=きヅナ)」と結び付け、「恋人同士の絆を深める日」にできたら素敵!という考えにより「冬の恋人の日」なのだとか。

提唱元がどこの誰である、という情報は定かでないのですが、ポジティブで温かみのある発想ですので、本日はこのクイズでも、「絆」という字に注目することにいたします。

「絆(きずな)」と言えば、精神的な結びつきを表現する、とても美しい日本語ですよね?「絆(きずな)」という言葉のインパクトが強いので、他の読み方が、なかなか頭に浮かばない字でもあるのでは?

しかし、意外と、日常会話や文章などで「絆(きずな)」以外の読み方に出会う機会が多いのです。

というところで、1問目です。

【問題1】「絆される」ってなんと読む?

「絆される」という日本語の読み方をお答え下さい。

ヒント1:辞書などには「絆す」として読み仮名が乗っていることがほとんどですが、実際の使用例は「絆される」と受動形で使うほうが一般的です。

ヒント2:<使用例>「本来ならきつく叱るべきミスなんだけれど、こちらが叱る前に本人の落ち込みが激しすぎて、絆されて励ましてしまったわ」

「○○される」と読み仮名2文字です。
「○○される」と読み仮名2文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

 

 

正解は… 絆(ほだ)される です。

耳にする機会の多い言葉ですが…正確には、どんな意味の言葉?
耳にする機会の多い言葉ですが…正確には、どんな意味の言葉?

皆さまも、使ったり、耳にされる機会のある日本語でしょう。「なんだかかわいそうで許しちゃった」というニュアンスで使いがちな言葉ですが、「正確な言葉の意味は?」と聞かれると、どう説明したものか?と迷う言葉ではないでしょうか?

「絆(ほだ)す」の正確な意味は「つなぎとめる」「自由を束縛する」です。

例文のような、もっともよく耳にするパターンの「絆(ほだ)される」は、この受動形ですので「情に引きつけられて、心や行動の自由が縛られる」という意味になります(「絆(ほだ)される」には、ほかに物理的に「体の自由を束縛される」という意味もあります)。

例文のように「情に引かれて、本来課すべき叱責よりも、軽めの対応に留める形になった」や、「別れたい恋人なのに、すがられてしまい、別れられない」など、「仏心が足かせになる」ような状況で使いがちな言葉ですが、本来、良い意味でも使用できる言葉です。

たとえば、

「子供たちが公園のゴミ拾いを頑張っている姿を見かけて、絆されて私も手伝ってしまったわ」など、良い方向で情にひかれる場合にも使える言葉なのです。

美しい行いにこそ、「絆されたい」ですね!

…というところで、次のクイズです。

【問題2】「絆ぐ」ってなんと読む?

「絆ぐ」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「絆(きずな)」を能動的なアクションとして表現できる、単純な日本語です。

「○○ぐ」と読み仮名2文字です。
「○○ぐ」と読み仮名2文字です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

 

 

正解は・・・ 絆(つな)ぐ です。

納得!美しい表記ですね!

「繋(つな)ぐ」という表記のほうが一般的ですが、「絆(つな)ぐ」とも書くのです。

意味は「繋(つな)ぐ」同様、物理的にも、心理的にも「二つ以上のモノ、人、事などを結び付ける」事や状態、全般を表します。

「繋ぐ」のほうが一般的な表記なので、あえて「絆ぐ」と書くと、「絆(きずな)」を感じるような精神的に深い結びつきを想起しやすい表現になりますよね?

イベントのスローガンや、とっておきのお手紙にあえて使用すると、効果的な表記になりそうです。

本日は、「絆(きずな)」という字の見落としがちな読み方

・絆(ほだ)す

・絆(ほだ)される

・絆(つな)ぐ

をおさらいいたしました。

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ILLUSTRATION :
小出 真朱