3月3日『桃の節句』は、一人の少女が『奇跡』に向かって歩み始めた記念の日でもあった!
3月3日と言えば、『桃の節句』『ひな祭り』ですね。
日本で、女の子の健やかな成長を願うお節句が行われるこの日、19世紀のアメリカでも、のちに世界的な偉人として名を馳せる少女が、大きな成長への第一歩を踏み出した、という記録が残っています。
1887年の3月3日は、アニー・サリバンが、当時まだ6歳のヘレン・ケラー宅に赴任し、教育を開始した日なのです。
・・・という事で本日の1問目は、「偉人」にちなんだ問題です。
【問題1】「偉れる」ってなんと読む?
「偉れる」という日本語の読み方をお答え下さい。
<ヒント>「偉人」という言葉の解釈は、「偉(えら)い人」より、出題の読み方による「偉れた人」のほうが、現代人には、しっくりくるかもしれません。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 偉(すぐ)れる です。
現在では「優(すぐ)れる」という表記のほうがポピュラーですが、「偉(すぐ)れる」という表記は、単に優秀である、という以上の偉業を成し遂げそうなスケールを感じますよね?
「偉れる」という表記は、明治から昭和初期にはよく使用されていたようで、『日本の偉れた人々』という書籍のタイトルに用いられたり、文豪が心から認める相手を「偉れた人」と表現するなど、
敬意を感じるほどの大人物に対しては「優れる」より「偉れる」がふさわしい表記…と言えそうです。
…というところで、2問目です。
【問題2】「偉者」ってなんと読む?
「偉者」という日本語の読み方をお答えください。
<ヒント>「すぐれた人」「やり手」という意味の日本語です。
<使用例>「A課長は穏やかに見えて、なかなかの偉者らしいから、あなどってはダメよ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は・・・ 偉者(えらもの) です。
「豪者(えらもの)」とも表記できます。
若い世代はほとんど使わない表現ですが、年配の方の会話には、時々登場しますよね?
「あの人は大した『えらもの』ですよ」
と、会話の中で耳にしても、「昔のスラング的な表現?」程度に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし「偉者」「豪者」という表記を持つ、実は辞書にも載っている日本語なのです。
ちなみに「偉者(えらもの)」の対義語は「只者(ただもの)」です。
ところで、「偉(えら)い」という表現の扱われ方が、昨今とても軽くなっていると感じたことはありませんか?
「わ~!えら~い!」と子どもをあやしたり、小さなことのお礼と合わせて「えらいえらい! ありがと~!」などなど。
しかし、「偉(えら)い」は本来、「立派で優れている」「社会的地位が高い」など、かなりハイレベルでクラス感を伴う、尊敬のこもった言葉なのです。時に思い出しておきましょう。
本日は、偉人ヘレン・ケラーとアニー・サリバンの記念の日にちなんで、
・偉(すぐ)れる
・偉者(えらもの)
という日本語をおさらいいらしました。
関連記事
- アベノミクスにも使われた戦国武将・毛利元就の「三本の矢」のエピソード、実は捏造?
- 「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」ってエジソンの名言。「努力とひらめき」どっちが大事ってこと?真相は調べてびっくり!
- 「働けどはたらけどなお、わがくらし楽にならざり」…労働者の苦悩を感動的に歌った石川啄木。その生活は放蕩三昧、超自分勝手だった!
- 「目には目を」は「やられたらやり返せ!」と復讐を煽る言葉ではなかった!ハンムラビ王の賢さに仰天
- 「僕が斧で桜の木を伐りました」ジョージ・ワシントンの正直者エピソードは「作り話」だった!なのになぜ、世界中で有名に?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会ホームページ
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱