感染対策や自宅での過ごし方、巻き起こっている社会貢献など、ニューヨークに住む日本人女性5人からの現地報告をまとめました

世界中で新型コロナウィルスの感染拡大により、不安な状況が続いています。各都市の状況は異なりますが、別の場所に生きる人々の経験をシェアすることが教訓となり、今後の対策として活かせることも。

そこで本記事では、2020年3月22日(日)よりロックダウンされ、外出禁止が続く米国・ニューヨーク在住のミュージカル女優の前嶋利菜さん、主婦の森本槙子さん、舞台女優の渡辺朋さん、料理家・ライフスタイルブランドアドバイザーのひでこコルトンさん、会社員の斯波雅子さんの5人にご協力をいただき、東京在住者へ向けて、以下の3点について教わりました。

1. N.Y.のようなロックダウンや外出禁止を防ぐため、日本が今、すべきこと

2. ロックダウン中、自宅での過ごしかた

3. 身近に起こっている社会貢献などのムーブメント

日本の感染増加を防ぐため、そして、外出できずに気分が滅入ってしまった時に、外出禁止のニューヨーク在住者たちの現地レポート、ぜひ参考にしてみてください。

■1:前嶋利菜さん/ミュージカル女優

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TwitterをメインにSNSでもニューヨークの現状を発信している前嶋さん。

1. シビアなことも笑いに変える!ニューヨーカー気質が感染拡大を防止

「ここまでの状況になったのは、ニューヨークの、密集していて人の出入りが多いという都市の特徴があります。トランプ大統領の会見が毎日行われていたので、意識はしていましたが、ニューヨーク市長の判断は早かったと思います。先週の日曜日、3月22日から外出禁止になり、違反者には罰金もあるようですが、通りに出れば警察がチェックしているわけではありません。

現状では、かなりの店が閉まっています。いつもは人で賑わうタイムズスクエア、ウォールストリート、グランドセントラルステーションなども本当に人がいないです。陽性者の比率があっという間に上がったことも、危機感を煽りました。

ニューヨーカーの特徴として、警戒し始めたら徹底する、というのがあると思います。繁華街は、ただならぬ緊張感が漂っています。東京と同様で、トイレットペーパー、マスクは品切れしています。また、お店に入るのも10人ずつ、など人数制限しており、飛沫感染を防ぐため、特に手洗いが推奨されています。

マスクと手袋はマストで、今ではマスクをしていても変に思われることがないので、私も心置きなくマスクで出かけられます。時には、ガスマスクのようなものに、ゴーグルをしている人とすれ違うことも。

とにかく大事なのは、自宅待機し、移動しないこと。自分が感染しているのを知らず、うつしてしまったのを、後から知ったらショックですからね。また、世界各地の情報をチェックするのは、今後に備えるためにも必要だと思います。先に知っておけば、パニックになりませんから。

言葉はきついのですが、日本人は平和ボケしている気がします。友人のSNSで『公園に行った』、『コンサートをした』などの投稿を見ると、危機意識の低さに素直に『いいね!』を押せません。他人事と思わないで、シビアなことも笑いに変えるのが上手いニューヨーカーのように、やり過ぎて、後で笑っちゃうくらい徹底しよう、くらいの心意気でちょうど良いと思います」

2. フードデリバリーには懸念も。オンラインレッスンを受講中

「ネットフリックスや、ディズニープラスが前倒しで配信をし始めているので、楽しんでいる人は多いです。

私は、自分のYouTubeチャンネルの英語字幕をつけたり、ツイッターでNYの状況を発信したりして過ごしています。

アメリカは、差別もあるけど支援の動きも早く、オンラインでできるクラスも充実しているので、 通っているスタジオのダンスレッスンをフェイスブックのライブ中継で受けたり、ウォームアップのビデオを視聴したり。

ニューヨーク市立図書館や、リンカーンセンターでは、子供向けクラスをオンラインで受講できます。映画『アナと雪の女王』の、オラフ役の声優による読み聞かせも人気のようです。

他にも、食品の買い物はできるので、おかずを自炊しストックしたり。外出した瞬間、感染の危険はあると思うので ウーバーイーツは、デリバリーの人が心配です。

その反面、利用しないと彼らの給料の面が心配というのもありますが。外出の際、アジア人差別は続いていますが、一方、ホームレスが増えているような気もします」

3. ブロードウェイのスターたちによる「手洗い動画」は必見!

「俳優組合への援助喚起が目的ですが、ミュージカルスター達をゲストに、自宅から毎日配信されているYouTube動画『Stars In The House』は、プロのスキルをうまく利用した活動で、こういう時にもエンタメに出来ることをみれるのは(同業者として)うれしいです。

また、同じくミュージカルスター達による手洗いの動画は、奨励されている20秒間で、工夫が凝らされていて楽しいです」

■2:森本槙子さん/主婦

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ご主人、息子さんとニューヨーク・マンハッタンに暮らす森本さん。

1. 加害者にもなり得ることを意識!

「自分が被害者になる可能性と、加害者になる可能性の両方に想いを馳せることが重要です。自分は大丈夫だろう、という考えにより、被害者にもなり得ますが、加害者にもなり得ることを意識すること。

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ユニオンスクエアのファーマーズマーケット。よく見ると、以前は笑われてしまった、マスクをしているニューヨーカーがちらほら。危機意識の高まりを感じます。

しっかりと手洗いうがいをして、不必要な外出をしないことが、健康な人にできる、唯一のことだと思います」

2. ミシュランレストランのデリバリーも!好きなことをして家時間を充実

「普段、デリバリーなどのサービスをしていないミシュランレストランがデリバリーを実施しています。『ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション』や『マレア』を、家で楽しめる機会は最初で最後だと思って、楽しんでいます。

それから、普段より丁寧にお味噌、塩麹、本みりんなどの発酵食品を仕込んだり、キャンドルを作ったり。今まで習ったお料理教室のレシピの復習など、自分の好きなことをして、家での時間を充実させています。

そして、家族との時間を大切にしています。先週から主人の在宅勤務がスタートして、最初はどうなることか?と思ったけれど、始まってみると家族で一緒にいられる時間が増えて幸せだなーって、思い始めています」

3. みんなで危機を乗り越える!連帯感あるニューヨーク

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Trader Joe’sの看板。「私たちは皆んな共にいます!周りの人に優しさや思いやりを示す方法として、1商品につき2つまでの購入、食料品のカートはひとつまでに制限してください。あなたの理解と思いやりに感謝しますー」

「(ヨーロッパに続き)N.Y.でも、エッセンシャルワーカー(医療関係者、消防士、警察官、銀行員など)への拍手のムーブメントが起こっていますよ。

また、(社会貢献とは)少し話は違うかもしれませんが、N.Y.ではみんなが相手のことを思いやってる、と感じます。

例えばトレジョ(スーパーマーケットのTrader Joe’s)では購入制限がありますが、それをみんな守っていて、2回並んだりする人はいないんです。

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ファーマーズマーケット。現在、ロープが張られ、直接商品を手に取ることができません。

ユニオンスクエアのファーマーズマーケットでは、ロープが張られていて、商品を手に取ることが出来ないのですが、それに文句を言う人はいなくて、むしろ店員とのコミュニケーションを楽しんでいます。みんなで一緒にこの危機を乗り越えよう、という連帯感みたいなものを感じます!」

■3:渡辺 朋さん/舞台女優

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ニューヨークを拠点に舞台や、ボイストレーナーとして活動する、マンハッタン在住の渡辺さん。

1. ゴーストタウン化したニューヨーク。オンラインにシフトは早めに!

「いまニューヨークでは、地下鉄の本数が30分に一本ほどになり、通勤している人もおらず、タイムズスクエアにも誰もいません。ゴーストタウン化していますが、おうちにこもり、他の人にうつさないよう、皆んな頑張っているな、という意識を感じます。

ニューヨークは不衛生なのが、感染が広がった原因のひとつだとは思います。しかし、今は、人が多く集まるところに行っていけない、という意識を持っています。ストリートに設置されているWi-Fiスタンド(インターネット・キオスク)や、駅の電光掲示板に、人に会うなといった、コロナの感染拡大を防ぐ標識がされています。

外出禁止の直前は、ここぞとばかりにパーティしている人が多かったです。それが原因かわからないけれど、その後感染が広がったので、やっぱりな、というのはあります。

ニューヨーク市、というよりも、民間が自主的に感染防止に取り組んでいます。トレジョ(スーパーマーケットのTrader Joe’s)では人数制限をしていて、レジに並ぶ列に目印があり、距離が保てるようになっています。私の地元のコーヒーショップも6人まで、などに制限し、営業時間を短縮しています。

もともと一般的に販売していないこともあり、マスクは手に入らないので、もうあきらめてしまっています。その代わり、医療用の手袋をつけたり、ハンドサニタイザーや、除菌シートをジップロックに入れて持ち歩いています。

どうしても外出しなくてはならない際、地下鉄では足でドアを押したり、なるべく手が触れないように。自販機でチャージをする際も、クレジットカードを挿入したら、カードの表面を除菌してからしまっています。乗客は、一両に多くて5人ほどで、無言の掟として離れて座っています。 

東京の人は、オンラインで作業できる人は、早めにシフトした方が良いと思います。私は先週まで出張レッスンをしていたので、オンラインレッスンにセットアップを今しており、今週は結局、何もできませんでした。そして今思えば、出かけることで、感染のリスクも上げていたように思います。

知人には、会社の決定を待たず、隣のビルから感染者が出たのをきっかけに、自分から希望を出し、在宅ワークに切り替えた人もいますよ」

2. 忙しい時にできなかった整理整頓で身の回りをオーガナイズ!

「家では、ネットフリックス、Hulu、ディズニープラスを観て、ヒアリングなど英語力が上がりました。

また、運動不足を解消するため、一日20分ほど走っていますが、車も少ないので、排気ガスが以前の50%ほどになり、空気は綺麗です。ただ、怖いな、と思うのは、公園にも時々人がいるので、感染のリスクは感じています。お年寄りもいまだに外で見かけるので心配です。

他の時間は、仕事のオーガナイズにあてています。例えば、ウェブサイトやレジュメを新しくしたり。忙しいと後回しにしてしまう、楽譜の整理など整理整頓をしています」

3. SNSを利用して、同業者同士でサポート!

「現在、オーディションもパフォーマンスもキャンセルになってしまいました。大変な状況ではありますが、俳優組合への募金を募ったり、インスタグラムに互いの名前をハッシュタグにして、これを機に知ってもらう努力をしたり。アクター同士で励まし合って、この難局を乗り越えようとしています」

■4:ひでこコルトンさん/料理家、ライフスタイルブランドアドバイザー

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「米国、そして世界から、日本は学べるものが沢山ありますので活かしていただきたいです」とひでこさん。

1. 人との距離は1.8メートルで!できる限りオンラインショッピングを活用

「スーパーにパニック買いに行き、混雑した店内で沢山の人が商品に手を触れ、直近で買い物ーー。これで感染が一気に拡大してしまうのです。N.Y.ではソーシャル・ディスタンスと呼び、両手を広げたぐらい(6フィート= 1.8メートル)の距離を置くことを強く言われています。

そのため、スーパーの入り口の列も1.8メートル間をあけて入り、店内も人と人との間隔が離れているように調整しています。くれぐれも混雑したスーパーには行かず、できる限りオンラインショッピングに切り替えてください。

またスーパー同様病院も感染源となっています。どうしても行かなければならない場合を除き、病院へ行くのは避けましょう。

そして若者は自分たちは感染しないと思っているようですが、スプレッダーとなって大切な人たち、両親や祖父母に感染させてしまい死なせてしまうケースも見られます。もう全員が自分は感染者と思って行動することが大切なのです。よって徹底して家に籠ることですね」

2.  家族との時間はスペシャル。断捨離も是非!

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「もっと危機感をもって、一人一人が行動しないことには、感染が拡大する一方です。イタリアは世界第2の高齢社会で、あれだけの死者が出ています。世界第一の高齢社会は日本なのです」

「家に引き篭もる時の楽しみ方は、やっぱり家族との時間ではないでしょうか。日頃忙しくて家にいなかったお父さんの、家族との交流はスペシャルです。

好きな映画や読書を楽しんだり、料理を家族みんなでつくってみたりと、楽しみ方は沢山! パズルに挑戦するのもアイディアですし、この機会に断捨離も是非!」

3. 医療関係者にコーヒーやホテルを提供。医学生の早期卒業、陸軍・海軍もヘルプに入るアメリカ

「社会貢献のムーブメントは、毎晩夜7時に、エッセンシャルワーカーに感謝の気持ちを込めて拍手を送ったり、レストランへの寄付(ギフトカードを買う等含め)など、様々なファンドが増えています。

『ZABER'S(ゼイバーズ)』という有名なフードストアは、ヘルスケアワーカーには無料のコーヒーを提供したり、あの『フォーシーズンズホテル(Four Season's Hotel)』は、医療関係者に無料でホテルを提供しています。激務を終えても家族に感染させてしまう可能性も拭いきれないことから、ホテルに滞在できるのは心が安らぐのではないでしょうか。

あとは、NYUの医学生を早めに卒業させて人手不足の病院に送ったり、すでにリタイアされた陸軍・海軍のメディカルエキスパートの多くもヘルプに入っている模様です。さすがアメリカです!!

一番の問題は、医療に携わる人たちのマスクや防護服が全然足りていないことです。これによって医者や看護師に感染が広がり、助ける側の人数が減少しかねない、という悪夢のような事実もあります」

■5:斯波雅子さん/会社員

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この難局に先手を打ち、「自主隔離」という方法を選択。新しいアイディアをいくつも紹介してくれた、斯波さん。

1. 日本でも取り入れて欲しい、「自主隔離」とは?

「3月半ばから、NYでの自主隔離生活も早20日を過ぎました! 少なくとも2週間、完全に自主隔離しよう、と早くから決意していたので、折角なので、これを機にやってみたかったことにチャレンジすることにしました。一日の流れに組み入れて、いくつかのポイントをまとめてみたのでお伝えします。

・午前6時 起床。といってもベッドでそのまま読書。いきなりダラダラですみません。NYの図書館のオンライン書籍貸出システムを愛用しています。また、メトロポリタン美術館も素晴らしい事に無料オンライン書籍を出しています。

お友達でにわかに無料公開されている漫画(期間限定でジャンプや日本の歴史漫画バージョンなど)にはまっている人も沢山います! 読みたい本が手に入らなくても、本当はこれを機に積読卒業をしたいので、今借りてる本を読み終わったらそちらの消化にうつりたいと思います……。積んである本をインテリアって呼ぶのやめますね。

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Youtubeでヨガとピラティスを始め、2週間終わったタイミングでの写真。

・7時半 アパートから一歩も出ない(郵便物をとりに玄関をあけるだけ)状態を、2週間続けるという事で、健康維持のためにYoutubeでヨガとピラティスを始めました。1週間か2週間くらいのコースに登録すると続けやすいです。英語ですが、『Yoga with Adriane』は好きなコンビネーションを選べていいです。1時間ほど体を動かして、スッキリしてコーヒーを入れてリラックス。

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スカイプ接続中の様子。

・9時 スカイプ中国語講座。ずっと中国語を勉強したいと思っていたので、ネットチャイナの7日間¥100お試しコースを取ってみました。リアルタイムで先生が教えてくれるので、わかりやすい上に、独学より遥かにモチベーションがアップします!

おまけに自分で時間を指定できるのですが、決まった時間に設定する事で、生活に一定のルーティーンができて、私的には一石三鳥(笑)、お試し期間後もコースを購入して続けています。

大体午前中に今のニューヨーカーのヒーロー、クオモNY州知事のDaily briefingがあるので、祈るような気持ちでそれをオンラインで見ます。そして、それに反応するように、SNSやらでみんなと連絡を取り合うのがはじまります。

実際は近くにいても、遠く世界のどこかにいても、一日中電話の何かしらのアプリ(Facetime、text、ライン、 IG、FB messenger、Whatsapp、Wechat etc.)でお友達とひっきりなしにやりとりをしているので、寂しいと思う事はあまりありません。

むしろテレビがないことを幸いに、一時間ごとに悪化する現状、錯綜する情報にまどわされないように、できるだけニュースをシャットアウトして、可能な限り信用できる情報だけをまとめてみるようにしています。

会社の電話会議用にしか使った事がなかった『Zoom』は、今プライベート使いで大流行しているようですね。そんな中、アート界では『Houseparty』というアプリがはやり始めたそうです。

特徴的なのは、友達繋がりで誰でも知らない人ともグループチャット(8人まで)で動画会話に参加できる、いわばオンラインハウスパーティ。アート界的には「ギャラリーのオープニングで社交するのに似てる(Though you don’t need to wear any underwear)」とのことで、まだみんな使い始めたばかりだけど、既にみんなに愛用されている模様。

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日本でもすぐに真似できる、大事な換気。

お天気がいい日は窓をあけて、太陽と外の気持ちいい風を取り込みます。換気は大事! 必ず一日一度はします。

食べ物は試しに野菜中心の生活にしてみたくて、オンラインサービスの『Misfits』を始めました! サスティナビリティを考慮して、サイズ等が規格外で、スーパーに出さないけれど全然立派な、お野菜を一定量詰め合わせてくれるのですが、安くて大量でとてもいいです!

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あまりにもきれいだったので思わず撮影。

週に一度(隔週にもできます)くるパッケージには、自分では選ばない珍しいお野菜が入っている事が多く、どう調理しようかと考えるのが楽しみ!

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ウオーターメロンラディッシュの美しいサラダ。
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「スクワッシュは意外に簡単に美味しくできたので、折角なので久しぶりにクックパッドにレシピ投稿しました」

スパゲティスクワッシュなんて今まで調理した事なかった瓜科のお野菜や、切ると中の鮮やかなパープルで「これ、ウオーターメロンラディッシュだったんだ(笑)」と気づくケースも。

大事なポイントなのでこれもお伝えしますね。折角気を付けていても、結局外から持ち帰ってしまう菌が食料品やテイクアウトの食べ物についてたらいっかんの終わりです。そうならないために、この医療関係者のハウツー動画はわかりやすくておすすめです!」

2.  自宅でやりたい事がいっぱい!オンラインスタジオビジットや、前向きになれるアーティストのインタビュー、音楽無料配信もおすすめ

Ivy league無料オンライン講座があるので、『Art & Strategy』と『Buddhism and Modern Psychology』の2コースにチャレンジしています!終わるのかな……。

これは、アート界の私見ですが、私のいるアート界も多分に漏れず、大打撃を受け、世界の主要アートフェアのキャンセル、様々なギャラリー、美術館、音楽団体等が長期閉業に追い込まれるなど、本当に心が痛い状態です。一方で各団体とも、今まで以上にオンラインでのコミュニケーションに力を注いでいます。

過去のレクチャーのアーカイブ、世界の美術館のコレクションをオンラインでみれるグーグルの『Arts & Culture』プロジェクトはもちろん素晴らしいのですが、一方、各団体とも突如としてオンラインスタジオビジット/ギャラリービューイング、オンラインアートフェア(Art Basel Hong Kong)を打ち出し、急激な変化に対応しています。

そんな中フォーマットとして特に面白いのは、リアルタイム配信でのInstagramの「IG TV」でのインタビューや、ポッドキャスト。タイムリーに、現状に対してアーティスト達がどう思っているのか、価値観がどう変化したのかなどを聞くと、どうやって私達も社会の役に立てるだろうというヒントにもなるし、これから全然違う世界が出てくる!と、前向きになれます。

あと、音楽団体の無料配信は最高です! とくにメトロポリタンオペラニューヨークフィルベルリンフィルの3つはおすすめ。美術館も含め、各団体とも組合全員解雇などシビアな状況下の中、みんなを無料配信でサポートしてくれた善意に益々ファンになり、いつか状況が回復した暁にはメンバーになってサポートしたい、と思わされます。

ちなみに私は大体、メトロポリタンオペラの無料配信をBGMに、お風呂にはいり、読み終わってないオンライン本をiPhoneで読んで(ウオータープルーフ万歳!)、汗をだらだらかいて新陳代謝の活性化につとめています。おすすめ!」

3. 医療関係者は真のヒーロー!各企業の社会への貢献度が大きく評価される時代

「ここからは一日の流れとは関係ないですがーー。前線で命を張って戦ってくれている、医療関係者の方々は真のヒーローです。非情な環境下で、彼らを守るマスク等の手立ても足りない中、来るピークに備えて戦々恐々としながら、一人でも多くの感染者を減らすために日々必死です。

そんな彼らの努力を決して無駄にしないために、我々一般市民にできることは、一にも二にも「うちから出ない」につきます。デブラジオ市長が『N.Y.の半数は無症状も含め感染者だと思って行動するべし』と言っていましたが、まさにそうで、『過去2週間以内に生身の人間と2メートル以内で接した』に当てはまる人は、全員無症状感染者だと思ってください。該当者(おそらく殆どの方がそうかと思いますが)は自分がスーパースプレッダーにならないように行動してください。

そしてそんな中、28日の7:00にN.Y.では一斉に自主隔離している窓をあけて、医療関係者に感謝の拍手をする企画がありました。数分前から待ちきれない様子の喝采が聞こえだし、慌てて私も参加しましたが、近隣のみんなと一丸になって心からのエールを送り、長らくひとりきりでこもってた中、久しぶりにコミュニティ意識に胸が熱くなる瞬間でした。

また、各ファッションブランドが、生産を一時見合わせている状態の工場で、マスクを縫って寄付したり、香水ラインは消毒液を作ったり、こういう活動でブランドの真の素晴らしさが表れると思います。

無料配信をする芸術団体同様、こういう点をニューヨーカーはとても好意的に評価していて、今後、各企業が『エコ』である事はもちろん、こうした自社従業員はもちろん、社会への貢献度が大きく評価される時代になってきたと思われます。

まだまだ先の長い闘いですが、ぜひ一人ひとりが、みんなのために自分を高めてこの事態を乗り切っていけますように!」


以上、それぞれ職業も立場も違う、ロックダウンから一週間が過ぎたニューヨークに暮らす、5人の在住者のレポートでした。

東京で感じる空気感よりも、緊張したムードに身の引き締まる思いがします。5人が共通して主張するのは「自分も加害者になる可能性があること」、そして「家から出ないこと」。

思ったように動けず、ストレスや不安な想いがつのりますが、世界中の人が苦しい状況下で同じように過ごしていることを知り、ぜひ今後の参考にしてみてください。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
アフロ(トップ画像)
WRITING :
神田朝子