※テレビ会議システム『Zoom』について、安全性の懸念から、米N.Y.市は学校へ、4日までに使用中止を指示、適切な安全対策をとっているマイクロソフトの『Teams』への切り替えを要請している、との報道がありました。

外出禁止中のブルックリンで暮らす建築家・曽野祐子さんファミリーの過ごし方

世界中で新型コロナウィルスの感染拡大により、不安な状況が続いています。各都市の状況は異なりますが、別の場所に生きる人々の経験をシェアすることが教訓となり、今後の対策として活かせることも。

そこで本記事では、1回目の記事に続き、2020年3月22日(日)よりロックダウンされ、外出禁止が続く米国・ニューヨーク在住の建築家、曽野祐子さんにご協力をいただき、東京在住者へ向けて、以下の3点について教わりました。

1.  親子の日常を取り戻させてくれた、オンライン授業

2. 自宅待機中重宝する大人気アプリ

3.  心温まるニューヨーク式社会貢献

外出できずに、親も子供も気分が滅入ってしまった時に、外出禁止のニューヨーク在住ワーママの現地レポート、ぜひ参考にしてみてください。

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建築家として活躍する一方、3歳の息子さんと、昨年末に誕生した双子の母でもある、ワーママの曽野さん。

1. 生活のルーティンを確立させたオンライン授業

休校2週目から、3才の息子のプレスクールがオンラインになった事で、いろんな意味で生活に日常感を取り戻しやすくてよかったです。

息子は家遊びに飽きてきてたけど、先生や友達の顔を見たり、新しいアクティビティを習って、一日にハリが出るみたいですし、それに合わせて毎朝準備するので、私と息子の毎朝のルーティンもしっかりします。

Zoom(Web会議サービスアプリ)』を利用して、息子の子供部屋でやっていますが、例えばお友達を『招ける』ように、いつも片付けるとか、普段、学校に送っていく時と同じように、二人とも時間通り『外出』の準備(朝食、着替え、身だしなみ、メイク)し、持ち物(工作の道具、紙、実験やクッキングのある日はその材料)をそろえるとか。

正午頃クラスが終わるので、その後昼食、昼寝するという流れもスムーズにできます。学校のない休日に家にいると、子供の昼食、昼寝時間が遅くなりがちで、最終的に夜寝るのも遅くなりがちなんです。

自宅待機生活をうまくいかせるコツについて、ISS(国際宇宙センター)に滞在した宇宙飛行士さんも毎日のルーティンがあると良い、と言っていましたよ」

2. 使える!オンラインコミュニケーションは「Zoom」が人気

『Zoom』は今、すごいプライベート使いが増えているみたいですね。私の周りでも、地域のコミュニティグループ『Park Slope Parents』の建築関係のグループが、オフ会をする予定になっていたものの、自宅待機になったので、初顔合わせをZoomミーティングでしました。

また、息子の学校のママ友と、やはりZoomで会って一緒にパフォーマンスや映画鑑賞をしよう、という話をしています。

普段から、アメリカではオンラインのコミュニケーションが普及しているから、スムーズに移行できている面もあるけど、日本もロックダウンになった際、これを機にオンライン化がもっと進むといいな、と思います。

発展型の技術として、近年『アバター』という遠隔地にあるロボットを操作してその場所に『行く』技術が開発されています。ANAが進めている『ANA Avatar』の、JAXAと連携して、宇宙関連事業の立ち上げを目指すプログラム『AVATAR X』で、私たちの設計事務所『Clouds AO』も、研究施設のデザイン等で参加させてもらっていますが、今回のことで、ますますこの技術の一般のニーズが出てくるし、普及したら、生活にパラダイムシフトが起こるだろうなと思います」

3. エッセンシャルワーカーへ贈る、子供達の感謝カード

社会貢献については、まずは『家にいること』、が最大の社会貢献だと思います。

また、やはり私の周りでも多様な募金や活動があります。近所の人がオーガナイズして、ローカルなレストランから、この地域の病院の医療従事者に食事を届けているのですが、そのためにファンドレイジングをしたり。

息子のオンライン授業も、今週のテーマは『エッセンシャルワーカー』でした。どういう人達が働いているかを習った後、みんなで『サンキューカード』を作り届ける、という行動を取る予定です。先週金曜日のエッセンシャルワーカーへの拍手も、もちろんやっていましたよ!」


以上、外出禁止から一週間が過ぎたニューヨークに暮らす、建築家の曽野祐子さんのレポートでした。

オンラインを上手に活用し、外出禁止前と同じ日常を取り戻した様子に、変化に柔軟に、しなやかに対応するスマートさを感じました。

そして、曽野さんが話すのは「自宅待機中も毎日のルーティンをすること」、そして第一弾で取材した5人と共通して「家にいること」。

思ったように動けず、ストレスや不安な想いがつのりますが、世界中の人が苦しい状況下で同じように過ごしていることを知り、ぜひ今後の参考にしてみてください。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
アフロ(トップ画像)
WRITING :
神田朝子