【目次】
「ベース」に仕込む方法【3選】
【1】「真っ先に」ハイライトをなじませてツヤ感UP
「ベースメイクでは、真っ先にハイライトをなじませることで、内側から発光するようなツヤ感が生まれます。肌が明るくなり、くすみや顔色の悪さが気にならなくなりますよ。あとはコンシーラーでシミや毛穴を部分的にカバーし、チークで血色感をプラスすれば、透明感のある若々しいベースメイクが完成します」(ヘア&メイクアップアーティスト・シバタロウさん)。
【ナチュラル美肌を作るメイクプロセス】
<STEP.1>ハイライトをTゾーン、目の下、あご先にオン
ファンデーションの前に、ハイライトを顔全体にのせます。下地として使用することでくすみのない、ワントーン明るい肌に。影になりやすい目の下、光を受けやすいTゾーンやあごにぼかし入れて、自然な立体感を与えて。
<STEP.2>指でファンデーションを顔から首筋にのばす
顔の中心からフェイスラインに向かって、ファンデーションをのばします。厚塗りにならないよう、少量を指になじませ、薄くのばすのがポイント。顔全体に広げたら、スポンジなどで、毛穴が見えなくなるまでトントンと叩き込む。
<STEP.3>コンシーラーで小鼻の赤みやクマを消す
気になる小鼻の赤みやくま、シミにはコンシーラーを。コンシーラーを塗りすぎると、メイクがヨレたり浮いてしまうので、薄くのばすように塗るのがコツ。
<STEP.4>フェイスパウダーをうっすらとはたくようにオン
フェイスパウダーをつけすぎると厚塗り感が出てしまい、老けた印象になってしまいがち。ブラシに含ませたら手の甲でよくならしてから肌にのばすと、ハイライトのツヤを消すことなくナチュラルな仕上がりに。
<STEP.5>チークを少しずつぼかし入れる
チークは、頬骨からこめかみに向けて斜め上に入れる。一度に色をのせるのではなく、少しずつブラシでぼかし入れるのが正解。仕上げに指でたたき込むと肌にピタッと密着し、にじみ出るような自然な血色に。
【ナチュラルで健康的なベースメイクの完成】
40代の肌悩みをカバーする春の軽やかメイク【ベース&チーク編】
【2】「光と影をつくり」肌の凹凸を掘り起こして、骨格を際立たせる
ベースメイクルールは欠点をカバーするよりも「顔の凹凸を掘り起こし、光を集める」ことを重視。ベースとなるファンデーションは薄づきのクッションタイプで仕上げ、次に下の写真の位置にシェーディング、ハイライトパウダー、ハイライトスティックで骨格を強調。ハイライトとシェーディングはつけているのかどうかわからないくらいの薄塗りを。さりげなくメリハリ効果が生まれます。「光を集めメリハリが生まれれば、自然と元気そうで幸せそうな晴れやか印象に見えるものなのです」(メイクアップアーティスト 水野未和子さん)。
【顔の凹凸を強調するハイライト&シェーディングプロセス】
<STEP.1>シェーディングを入れる
ブラシにシェーディングパウダーをとり、額中央の髪の生え際→左こめかみ→左耳の前→左頬骨の下→あご→あご先へと顔の輪郭をなぞるように塗布を。右側も同様に。
<STEP.2>ハイライトを入れる
写真で示した白部分にハイライトパウダーを細めに入れて。さらに青線の位置にハイライトスティックを。頬骨のいちばん高い位置、さらに鼻の頭に艶を重ねて。
メイクアップアーティスト 水野未和子さん提案!光が集まる肌をつくる「ベースメイク」新ルール
【3】ナチュラルな「コントゥアリングメイク」でメリハリ小顔に
「コントゥアリング…と聞くと、難しそう、手間がかかりそう…と思う方も多いと思いますが、大人のコントゥアリングはナチュラルであるべきなので、プロセスもとてもシンプルです。おすすめは『THREE』のシマリング グローデュオ。ウォームカラーとハイライトカラーの2色パレットなのですが、ウォームカラーチークをシェーディングとして頰下に、ハイライトを目の下に入れるだけで、自然にフェイスラインを引き締め、顔にメリハリをもたらしてくれます」(ヘア&メークアップアーティスト・長井かおりさん)。
【メリハリ小顔をつくるアイテム&メイクプロセス】
<STEP.1>頬骨下にシェーディングを
パレット(THREE)の左のチークベースを指にとり、耳前の頬骨の下から斜めにラインを入れます。ラインを真下に伸ばしなじませます。この2ステップでフェイスラインをナチュラルに引き締めることができるのです。
<STEP.2>目の下から斜めにハイライトを
パレット右のハイライトを指にとり、目の下に置き、こめかみに向けて斜め上に指を滑らせます。目元の立体感とハリ感がグッとアップします。光が集まり、シミやしわなどが目立たなくなり、目元がリフトアップして見える効果も!
【キュッと引き締まったメリハリ小顔の完成】
メリハリ小顔を目ざすなら「THREE」のあの名品でコントゥアリングメイクを
「目元」に仕込む方法【6選】
【1】たるみで間延びした「頬とアイゾーン」をハイライターで引き上げる
残念ながら、肌色を均一に整えるだけでは、若々しい印象はつくれません。それはたるみで下がった目元や頬までは矯正することができず、間延び顔のままだから。そこで活用したいのが、光効果でメリハリ感をつくる「ハイライター」。なかなか使用する機会がない、という人が多いと思いますが、実は最強の若返りアイテム。今まではパール入りのパウダータイプが多く、乾燥が激しい大人肌には白浮きしやすかったけれど、ここで紹介する油分の多いスティックタイプなら、艶仕上がりでシワも消せるメリットも。頬骨の高い位置から、眉尻下にかけて逆Cの字を描くようにのせるのが正解で、最小範囲で最大の効果が! 目元も頬もキュッと引き上がったように見えて、間延び顏を解消できます。
今どきの“薄塗り美肌”|メリハリ感をつくる「ハイライター」で目元印象を若く!
【2】「ゴルゴライン」はコンシーラーと涙袋メイクのダブルでカバー!
「ゴルゴラインはシワではなく、肌の弾力低下や筋肉のたるみによって現れる、目頭下から斜めに伸びるラインのことです。ゴルゴ線が濃くなると、実年齢よりも老けて見えたり、疲れて見えたりすることが多いので、しっかりカバーしたいですよね。とはいえ、乾燥しやすい目の下に、カバー力のある固形タイプのコンシーラーを使用することはおすすめしません。マットに仕上がり、厚ぼったい印象になってしまい、美しい仕上がりとかけ離れてしまうからです。おすすめしたいのは、みずみずしいテクスチャーで保湿効果があり、ハイライト効果のあるコンシーラーです。イチオシは『ルナソル』のグロウイングトリートメントリクイド。美容液のようなテクスチャーで、パールが入っているので光を味方につけて、影を飛ばすことができるんです。コンシーラーでカバーすると同時に、涙袋にボリュームを出すメイクを施すことも重要です。ペンシルタイプのパールベージュのアイシャドウ、『シスレー』のフィト アイ ツイスト 9を涙袋にのせて、涙袋をふっくら見せると、よりゴルゴラインが目立たなくなりますよ」(ヘア&メークアップアーティスト・長井かおりさん)。
【ゴルゴラインをカバーするプロセス】
<STEP.1>目頭下にコンシーラーを
コンシーラーをチップにとり、目頭下に3本線を引きます。その後、スポンジでしっかりと叩き込み、コンシーラーをなじませます。
<STEP.2>涙袋にアイシャドウをオン
パールベージュのペンシルタイプのアイシャドウを涙袋の上にスッと引いて、涙袋にボリューム感を出します。
【ゴルゴラインが目立たない若々しい目元が完成!】
涙袋メイクで「ゴルゴライン」をカバー!? 長井流・若見えする目元のつくり方
【3】光で「凹みの影」を飛ばす!ハイライトでレフ板盛り
コンシーラーでくすみを消し、ハイライトで凸凹を飛ばす。涙袋があった場所に白系パウダーでうっすらと光を仕込めば、下まぶたは格段に若返ります。また欠かせないのは、上まぶたの強めのアイライン。目の下の難から視線を遠ざけてくれます。
【目元が輝き若返るプロセス】
若々しさは光となめらかさが、老け感はくすみと凸凹が醸し出します。目元全体のくすみを払い、目の下のシワシワ部分の凸凹を光で飛ばし、消えた涙袋をつくれば完璧。くすみ払いにはやわらかいコンシーラーを、凹凸飛ばしにはゴールドの繊細な光感がある入ライターを、涙袋再建にはほどよいパール感のあるソフトベージュのアイシャドーがおすすめ。
パッと明るい目元になる「下まぶたメイク」のルールとは?光を重ねる“レフ板盛り”で若々しさが甦る
【4】「ピンクのリキッドハイライト」で温もりと多幸感を仕込む
「好感度のカギは、温もりと幸福感」と分析する小田切さん。「ホルモンバランスの整った満たされ顔を演出するには、ピンクを上手に取り入れるのがコツ」とアドバイス。「ただし、アイシャドウやチークなどのポイントメイクをピンクにすると、媚びた印象の欲張りさんに見えてしまう危険が。大人のピンクはポイントではなく面で広く淡く取り入れると、さりげなく温かみのある印象に仕上がります」(ヘア&メイクアップアーティスト・小田切ヒロさん)
【温もりと多幸感を与えるメイクプロセス】
<STEP.1>ピンクのリキッドハイライトを面で仕込む
「ピンクのリキッドハイライトを薬指に取り、目尻を囲むようにCゾーンにやさしくぼかします。次に、目の下の三角ゾーンにもトントンとぼかして。このビューティスポットに温もりとツヤがあると、生命感が引き立っていきいきとした表情に見えるんです。ハイライトをチークがわりにすることで、媚びない洗練された印象をキープ」(小田切さん)。
<STEP.2>まぶたにもピンクの温もりをオン
「同じように、ピンクのリキッドハイライトを薬指に取り、上まぶた全体にやさしくぼかします。アイシャドウよりもさりげなく、やさしげな目元に」(小田切さん)。
ピンクの光で「やわらかな人」に。媚びずに好印象をもたらす大人メイク術
【5】「くの字ハイライト」で顔全体をリフトアップ
顔全体をリフトアップして見せるなら、ほんの少しだけハイライトをプラス。目尻の涙袋の下から眉尻の下にかけて入れて。残った粉で涙袋の下にもひとはけ。
【リフトアップが叶うアイテム】
美容の匠・黒田啓蔵さん流「チークメソッド」|上げも下げもしないフラットチークで、たるみもほうれい線もカバー
【6】「眉上ハイライト」で顔重心を引き上げるテクニック
「年齢とともに眉毛の上の部分がこけてくることが。その部分にハイライトを入れるひと手間を行うと、光でハリ感を演出できるだけでなく、他人の目線が上がって、輪郭のもたつきやほうれい線なども目立たなくなる相乗効果も得られます」(美容ジャーナリスト・近藤 須雅子さん)。
美のプロが追求した「たるみ返上」のひと手間とは?【美容ジャーナリスト近藤須雅子さん編】
「デコルテ」に仕込む方法
【1】「クリームハイライター」でデコルテに光沢を纏う
真珠は大人の女性の嗜みのひとつとも言える格式高いジュエリー。ソーシャルオケージョンでもデイリーでも、幅広いシーンで活用できるパールネックレスですが、「パールネックレスを着けただけだと、高級な本物の真珠がフェイクに見えてしまうこともあります」と小田切さん。そんな残念過ぎる状況を避けるためにはどうしたらいいのでしょうか。ヘア&メイクアップアーティスト 小田切ヒロさんに聞いてみました!
「パールを纏うデコルテに乾燥や年齢感が出てしまうと、一気に清潔感と品格がダウンしてしまいます。とは言えキラキラのラメをつけたり、オイルでテカテカにしてしまうのはNG!デコルテ部分にパールの光沢感とリンクする美しいツヤを仕込んでおくことで、装い全体に洗練された輝きと美しさを纏うことができるのです。また、パールは繊細で、汗や皮脂に弱いため、着けた後はその日のうちにジュエリー用クロスなどで汚れを優しく拭き取りましょう。そのようなきちんと整える習慣も美しい大人の女性の嗜みであり、品格として表れるものなのです」(小田切さん)
【光沢を纏うメイクプロセス】
<STEP.1>本物のパールのごとく、気品ある光沢をデコルテに纏わせて
「鎖骨の丸みを美しく引き立てるように、ハイライトを仕込みます。パールネックレスとリンクさせるイメージです。デコルテにフィットして、上質なハリ感と光沢感を添えるクリームタイプがおすすめですよ」(小田切さん)。
パールネックレスを身に着ける日には、ぜひ鎖骨上ハイライトを実践してみてくださいね。
本物が似合う女性には「輝き」がある。パールネックレスを美しく着けこなせる人と、そうでない人との差とは?
5歳は若返って見える!「美の賢者厳選ハイライト」5選
今、賢者たちが「5歳は若返って見える!」と推しているのが「ハイライター」。賢者たちが実際に試したハイライター8品をまとめてお届け。質感などの使用感に加え、賢者が実際に使用して感じたコメントも見逃せません。疲労くすみ肌を一気に明るく、若々しく魅せてくれるきらめくハイライターを、ぜひチェックしてみてください。
【1】イプサ「キャッチライトスティック ピンク 」
レフ板並みに肌の濁りを飛ばすホワイト層、赤の光を反射させて血色感をプラスするピンク層の2色をマーブル状に仕上げたのがこちら。血行不良のグレー濁りが解消され、イキイキとした生命力のある肌印象に導いてくれます。
\イプサ「キャッチライトスティック ピンク 」の使用感/
【質感】白く発光する特別なパウダーを多く含むが、ピンクの層と混ざることで白浮きしない。
【スキンケア効果】潤いを高めて日中の乾燥から肌を守るヒアルロン酸を配合。バリア機能が高まり、マスクによるスレや赤みが起こりにくい。
【色】パールピンク
<賢者の使用実感コメント>
「ツヤっとした光が生まれ、目の下~頬骨の高い位置につけると、頬高の印象に。下まぶたの目頭にチョンと入れると潤み目の印象になるし、唇の山に入れるとぷるんと立体感も。1本でいろいろ使えて重宝」(ビューティ エディター・國藤直子さん)。
【2】ルナソル「ラディアントスティック 01」
ファンデーションと同じカラーオイルに加え、バランスよく繊細なパールを配合した、みずみずしい艶にこだわった処方。粉っぽさや白さが出ないように計算しているので、スキンケアでつくったような艶肌に仕上がります。
\ルナソル「ラディアントスティック 01」の使用感/
【質感】シアーなパールと美容オイルを組み合わせ、肌に溶け込むようになじみ、潤った艶肌に。
【スキンケア効果】オリーブオイル、ホホバオイル、アーモンドオイル、ローズヒップオイルの美肌オイルを贅沢配合し、長時間潤い効果が続く。
【色】パールベージュ
<賢者の使用実感コメント>
「肌の色に溶け込む自然な色で、「ハイライターつけてます」と、主張しすぎない。肌が内側から発光しているかのように、エレガントな艶感が美しいし、細身のスティックで、狙った位置に塗ることができる」(ビューティ エディター・國藤直子さん)。
【3】アディクション「ザ グロウ スティック 003P」
透明度の高い上質なパールにこだわり、ハイライト効果が悪目立ちせず、ナチュラルな透明感と立体感をもたらす一品。保湿力がありながらサラサラとした質感なので、ヨレやすいまぶたのくすみ解消にも使いやすいのも魅力です。
\アディクション「ザ グロウ スティック」の使用感/
【質感】美肌オイル成分を含みながら、ベタつかないふんわりサラサラの質感。毛穴カバー効果も高い。
【スキンケア効果】4種のオーガニック植物オイルを含み、肌サビケア効果&保湿作用が高い。乾燥やマスクの擦れによる頬のキメ荒れが起こらない。
【色】シャンパンベージュ
<賢者の使用実感コメント>
「パール感たっぷり、輝度やリフレクション効果の高いハイライターだが、べったりとした重さがなく、さらりと仕上がるのでスタイリッシュにつけこなせる。顔だけでなくデコルテや腕などに使うとリッチでおしゃれ」(ビューティ エディター・安倍佐和子さん)。
【4】M・A・C「ストロボクリーム ピンクライト」
メイクアップアーティストに支持されている名品のメイクアップベースですが、ハイライターとしても人気が高いアイテム。絶妙な輝きのピンクパール入りで白浮きせずに、毛穴の影も色ムラも消し、澄みきったなめらか肌を演出します。
\M・A・C「ストロボクリーム ピンクライト」の使用感/
【質感】細かいパールをたっぷり含んだメタリックな輝き。保湿力が高くムラにならず自然な艶に。
【スキンケア効果】ホホバオイル、ぶどうエキスなどの美容成分を配合しているので、パールを多く含みながら、キメの凹凸にもキレイになじむ。
【色】ピンクパール
<賢者の使用実感コメント>
「プロの間でリピーターの多いハイライターとして有名。しっとり濡れたような光を放ち、ほんのりピンクがかった優しいニュアンス。ファンデーションやベースに混ぜて使えるなど、マルチユースなのも魅力」(ビューティ エディター・安倍佐和子さん)。
【5】RMK「ザ グロウ スティック」
きらめきが強いヌーディカラーのパール入り。特に頬の高い位置に塗布すると立体効果だけでなくシミも色ムラも消し去るので若返り効果が高いのが特徴。パールがぎっしりですが、肌の上でもたつくことなくのびてムラになりにくいのも嬉しいポイントです。
\RMK「ザ グロウ スティック」の使用感/
【質感】パウダーをオイルでコーティング。スルスルとのびたあとにピタリとフィットする理想の質感。
【スキンケア効果】みずみずしい艶肌をキープする、ローヤルゼリーエキスなどの保湿成分入りで、外的刺激による乾燥からもケアする。
【色】ヌードベージュ
<賢者の使用実感コメント>
「スリムなスティック状で目指すポイントに使いやすく、ファンデの種類も選ばない使い心地。ほうれい線やマリオネットラインの上に軽く滑らせるだけでたるみレスな印象に。外出先でのタッチアップにも重宝」(ビューティ エディター・栗原 緑さん)。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部