【目次】
- 【基本】おさえるべき、大人のアイシャドウの塗り方
- 【目のぼやけを解消】旬の赤みアイシャドウの塗り方
- 【立体感を生む】ヌーディーカラーを使ったアイシャドウの塗り方
- 【奥二重さんおすすめ】まぶたをすっきり見せるアイシャドウの塗り方
【基本】おさえるべき、大人のアイシャドウの塗り方
マット系ブラウンを使って「旬の塗り方」にアップデート
色を変えても「手法」がそのままでは顔印象は昔のまま。残念な若返りより、美しき老化カバーこそ目指すべきなのです。頑張ってメイクをしてもなぜかキレイに見えない。若々しさが感じられない…。その理由は、若いころに磨いたメイクワザが更新されていないため、長年信じてきた”自分に似合うはずのメイク”が、似合わなくなったことを素直に受け入れられずにいるから。また、即効で悩みを解決してくれる、今どきの便利な神アイテムを知らないことも原因かもしれません。
今や化粧品は目覚ましく進化していて、必死に頑張らなくてもメイク上手になれる便利な時代。だからこそ、過去のノウハウや知識に縛られたままではもったいないのです。ときにはSNSを賑わすメイク上手な若い子たちのテクニックも参考にして、積極的に”見直し”を試みる好奇心も必要です。
■アイシャドウの「塗る順番」
定番ブラウンの横塗りグラデは今や老け目元。メリハリある強く大きな目は縦塗りでしかつくれない!
重く被った腫れまぶたのメリハリづくりに有効なのは、やはり定番のブラウンアイシャドウ。けれども若いころに覚えた、目のフレームどおりに際から濃い色=締め色、次になじませ色を重ねていく横塗りはたるみ目を強調するだけ。この世代のブラウンアイシャドウは “縦塗り” 限定です。
まずは明るいベージュでまぶた全体のくすみを払い、中央を外して目頭側と目尻側にベージュブラウンを重ねると丸みを帯びた立体目元に。加えて上下の際に淡いブラウンをライン状に入れるだけのシンプル手順。なのに印象的な眼差しになる、一生使える正解の塗り方です。
【見直しポイント】指1本の幅の中央部分は塗らない。目頭、目尻側だけ塗布する
メイクテクニック、更新してますか?【マット系ブラウンパレット】を使った “美しい立体目元” のつくり方
■アイシャドウの「塗るべき範囲」
肌になじむブラウントーンで目を360度拡張し、130%強化する
目を大きく見せようと、昔のデカ目メイクのように、黒ラインを太く入れたり、ダークなアイシャドウで目を囲んだりしていませんか。それ、すべて【シジミ目(大人の加齢による小さな目)】には逆効果。目を大きく印象付けるには、明るい色で目を大きく拡張しつつ、まつげと黒目をブラウンで強化する【ホタテ目メイク(小さい目をグッと大きく見せる)】が有効です。
左:小さい目をグッと大きく見せる【ホタテ目メイク】
〇明るいベージュで目のエリアを大きく拡張
〇ダークブラウンのアイラインでまつげと黒目を内側から強調
右:小さい目をさらに小さく見せる【シジミ目メイク】
×黒いアイラインが悪目立ち
×締め色で目の周りを囲んで目が縮む
ベージュのアイシャドウで目のエリアを拡張する
アイシャドウの範囲は今のシジミ目に合わせてはダメ。もうひと回り大きく押し広げるように塗りましょう。
1.目と眉の距離を近づけるためノーズシャドウを
年と共に離れていく眉と目を近づけ、目元の間延び感を解消。ノーズシャドウにはこんな効果もあるのです。肌色よりもやや濃いアイブロウパウダーの色を、眉頭から目頭に向かってひとはけするだけ。
2.くぼみの影を消すだけで目尻が不思議と上がって見える
年齢を重ねると目周りには想像以上の赤みやくすみが。特に、目尻のくぼみは、くすみが際立つところ。ここをコンシーラーで埋めるだけで、レフ板効果で影が飛び、目尻がグッと上がって見えます。
3. アイシャドウは塗ったところまでが目!
アイシャドウ(A)は最大で眉尻の手前まで拡張してOK。目の下も同じベージュで拡張します。黒目の終わりから目尻までは、もうワントーン明るい色(B)をのせると、目が上向きフォルムに。
目力増強メイク【黒は逆効果、ブラウンこそ大きく見せる色】メイクテクを伝授!
【目のぼやけを解消】旬の赤みアイシャドウの塗り方
怖くない! おしゃれに見える!|“脱・黒”アイメイクで、顔印象を更新!
黒を使わない代わりに、目の際に影色を仕込むこと、赤み色は躊躇せず大胆に使うこと、これこそが “脱・黒”アイメイクのポイント。アイラインもマスカラも赤み色でコーディネートすることで、見慣れた目元が鮮やかに一新されます。
<STEP.1>クマやくすみなどのネガティブを光色で消す
アイメイクの準備段階として、目周りの色の不均一を調整します。Aの光色をまぶたの上と目の下に広くなじませ、色ムラや凹凸の影を光で飛ばします。仕上がりに大きな差が出る、はずせないステップです。
目の際から上に向かって、ブラシを左右に往復させながらなじませます。目の下は目尻から目頭へなじませて。
<STEP.2>黒の代わりに影色で骨格を強調し目力アップ
シェードカラーで目の際とアイホールのくぼみに影をつけ、目元の印象を強化します。この影色を仕込む工程は、〝脱・黒〟では非常に重要な作業です。Bの影色を目の際からアイホールのくぼみにぼかします。
ブラシを往復させ、目の際からアイホールのくぼみをシェーディング。もともとまぶたがくぼんでいる人は際だけでOK。
<STEP.3>赤み色の華やかさでメイクがきまる
今回の主役となるのは黄みのある赤み色。Cの色を、二重の人は二重のラインより少し出るところまで、奥二重や一重の人は目を開けたときに色が見えるところまで、ぼかします。目の下にも約2mm幅で入れます。
目の下は細いチップに替えて、目尻から目頭へなじませて。目の下の目頭側5㎜は何も塗らないのが抜け感を出すポイント。
<STEP.4>さらに赤みをプラスして眼差し印象を強化
ステップ3まででアイカラーは完成しているけれど、さらにDのピンクよりの赤みを上まぶたに重ねて、強さを出してもいい感じに。Dの色をCと同じ範囲にプラスします。初めに色をおいたところが最も発光するので、上まぶたの中央から周囲に広げていく重ね方がおすすめです。
マスクを取ったら最旬メイクに更新!“脱・黒アイメイク” で顔印象をブラッシュアップ
【立体感を生む】ヌーディーカラーを使ったアイシャドウの塗り方
目尻にポイントをおいたスモーキーブラウングラデでより女性らしく
<STEP.1>まぶたをトーンアップし、目の際を締める
パウダーのアイシャドウながら、肌にのせるとクリーミーなテクスチャーになるトム フォードのパレット。スモーキーなブラウン系の定番グラデーションかと思いきや、艶めく質感で色が溶け合い、絶妙なグラデーションがあっという間に完成する秀逸さが特徴です。
Aをブラシにとり、アイホールよりもやや広め(骨のあたり)までのせておく。Bを細いチップにとり、チップを立てて先端を使い、黒目の上から目尻まで細くラインのようにして入れてから、目頭に向かってぼかす。
<STEP.2>目の際のラインに目尻のみプラスして太く
Bを細いチップに再びとり、目尻よりやや外側からチップ1本分の長さで際に入れたラインの上にのせる。ラインを入れたところと際のラインとをなじませるため、指で目尻から黒目の上までスッとならしておく。
<STEP.3>艶めき感を黒目の上にのせて
Cを太いチップにとり、目尻から目頭に向かって、下まぶた全体にのせる。Dを薬指にとり、2につなげるようにして、トントンとのせていく。アイホールより広げず、黒目の上まで入れるのがポイントに。
<Another pattern>まぶたに立体感を出すベージュ×締め色ブラウンでシンプルメイク
1.Aを薬指にとり、アイホール全体にのせる。同じくAを今度は太いチップにとり、下まぶた全体に目尻からのせていく。
2.Bを細いチップにとり、目の際にチップの幅の太さで目頭から目尻まで引く。
3.指で2で入れたBの上端をなじませる。
透け感と艶やかさが共存する、トム フォード ビューティ「アイ カラー クォード C 37」|軽やかで今までにない印象に
【奥二重さんおすすめ】まぶたをすっきり見せるアイシャドウの塗り方
仕込みアイシャドウと技ありアイラインで、たるんだまぶたをスッキリ見せる!
「目が小さく見えたり、腫れぼったい印象になってしまったり…と、大人世代を悩ませるまぶたのたるみ。さらにアイラインが引きにくくなるデメリットも。まぶたをすっきり見せるには、まぶたにブラウンのアイシャドウで陰影を仕込むことがマスト。アイラインは、まぶたを指で引き上げてから引くとスムーズです」(長井さん)。
たるんだまぶたをスッキリ見せるアイシャドウの塗り方
<STEP.1>ブラウンのアイシャドウで陰影をつける
ブラシにブラウンのアイシャドウをとり、アイホールよりやや広めに広げて、まぶたに影を仕込み、奥行きを出します。
<STEP.2>ニュアンスカラーを重ねる
ありがちなブラウンメイクで終わらせないために、上にニュアンスカラーを重ねます。指にミントグリーンのアイシャドウをとり、ブラウンシャドウのやや内側にオン。ポンポンと軽く置くようにのせるのがコツ。
<STEP.3>目の際にアイラインを
まぶたを指で引き上げ、皮膚がピンと張った状態でリキッドアイライナーでアイラインを。目尻を少し跳ね上げて、リフトアップ効果を目ざして。
「まぶたのたるみ」を解消!仕込みアイシャドウ&アイラインの引き方テクニック
※掲載した商品の価格はすべて税込みです。
- TEXT :
- Precious.jp編集部