運動習慣がない人、デスクワークで座りっぱなしの時間が長い人、立ち仕事の人は「太ももの前側の筋肉=大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」が硬くなりやすく、血液とリンパの流れが滞ってむくみやすい…。

この大腿四頭筋とは脚を動かすときに働く太ももの4つの筋肉で、実は普段から酷使されやすい場所。しかも骨盤とつながっていることもあり、この大腿四頭筋が硬く縮んでしまうと骨盤の歪みにつながり、腰痛を引き起こすこともあるので、柔軟にしておきたいもの。

そこで村木さんが教えてくれるのが、テニスボールを使って簡単に太ももの前側をほぐすメソッド。習慣化すれば、つらーい筋トレをしなくても筋肉はしなやかになり誰でもスッキリ美脚に!

ちなみにヒールの高い靴を履いている人も、この大腿四頭筋への負担が大きく凝り固まっている可能性が高いので、ぜひ試してくださいね。

テニスボールでむくみも疲れもスッキリ解消する美脚メソッド

■Step1:うつ伏せになり、テニスボールを前太ももに当てる

このメソッドは、テニスボールで筋肉に対して垂直に圧をかけてほぐすのが目的。うつ伏せになり、テニスボールを前太ももに当てて、印の4カ所をマッサージしていきます。ボールが横に逃げないように、しっかりと押さえ込みましょう。

うつ伏せになり、テニスボールを前太ももに当てる
テニスボールを使うメリットは、自分の体重を利用して深く圧をかけられるところ。深く刺激をすることで筋肉がしなやかになり、滞った血液やリンパの流れがスムーズに。

■Step2:Step1の体勢のまま、膝を曲げ伸ばしする

Step1の体勢のまま、膝の曲げ伸ばしを1カ所につき10回行いましょう。これをStep1の丸印の計4カ所を行って。反対側の脚も同様に行いましょう。

膝を曲げ伸ばしする
これによって垂直に深く圧がかかり、筋肉の深層部にまで刺激が届きます。曲げ伸ばしが痛い場合は、膝を伸ばしたままで圧をかけるのでもOK。

■Step3:Step1の体勢のまま、膝下で円を描く動作を

つま先で円を描くように、膝下をぐるっとまわします。これを10回。同様にStep1の丸印の計4カ所を行って。反対側の脚も同様に行いましょう。

膝下で円を描く動作を行う
なるべく大きく円を描くようにして、イタ気持ちいいくらいの圧を目安にほぐしましょう。

【まとめ|テニスボールでむくみも疲れもスッキリ解消する美脚メソッド4か条】
1. 座りっぱなしの時間が長い人も立ち仕事の人も、どちらも脚への負担が大きくむくみやすい。
2.「太ももの前側の筋肉=大腿四頭筋」が硬くなることで、血液とリンパの流れが悪くなりむくみが起こる。
3.大腿四頭筋が硬く縮んでしまうと、骨盤の歪みにつながり腰痛を引き起こすことも。
4.テニスボールを使うこのメソッドなら、ラクに大腿四頭筋をほぐせてむくみ解消効果絶大。


以上、テニスボールでむくみも疲れもスッキリ解消する美脚メソッドを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は10月17日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:松藤あつこさん
(39歳・化粧品会社経営)
「太ももの前側がこんなに凝って硬くなっていたなんて。ここをほぐすことを意識したことはありませんでしたが、やってみるととっても気持ちがいいし、下半身も腰もがスッキリ軽くなりました。むくみケアだけでなく、腰痛予防にも良さそうですね」  
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子