身長156cmのインテリアエディターDが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。今回は2回目の登場となるイタリアン家具ブランド「フレックスフォルム」から、知性を感じさせてくれるインテリアを作り出す正統派のデザインで、かつ現代の暮らしに必要な機能性を備えたソファを前後編でご紹介します。

【関連記事】美しい姿勢を保つ極上の座り心地!フレックスフォルムのソファ「フィールグッド」

【前編】となる本記事では、作りたいコーナーに合わせて組み合わせできる豊富なサイズ展開と、3種類から選べるかけ心地で人気を集めている名作「Groundpiece(グランドピース)」をピックアップ。究極のシンプルを極めたデザインは20年前の発売当初から今もタイムレスな美しさで愛されています。

「フレックスフォルム」が提案する“快適さ”の真髄を体現している「グランドピース」の魅力を、さまざまな角度からお伝えします。

現代アートが発想の源。空間の機能を変える革新的提案を具現化した「グランドピース」

家_1,家,名品_1,イタリア_1
天高のある大空間に窓を向くように配置された「グランドピース」が、心地よい巣篭もり感を作り出して。

「グランドピース」は、2001年に発表されたフレックスフォルム を代表する名作ソファです。今でこそ選択肢のひとつとなっている「リビングの真ん中にソファを置く」空間の使い方ですが、発表当時は非常に革新的なものでした。壁につけて使う左右対称な構造のソファが主流の中、アームのない組み合わせ自由のアシンメトリーな「グランドピース」は、置かれることで空間の機能を変える家具として静かな革命を起こしたのです。

家_2,家,名品_2,イタリア_2
組み合わせを変えることで全く異なるコーナーを作ることができるのも「グランドピース」の魅力。

「グランドピース」はミニマリズムの代表的な芸術家として知られるドナルド・ジャッドのアートをインスピレーション源としたもの。もちろんアートそのものの形や素材を模倣したというのではなく、あくまでその作品の訴えてくる印象の記憶をデザイナーのアントニオ・チッテリが引用し、空間に新しい価値を生み出す彫刻のようなソファが生まれたというわけです。

シンプルな佇まいとチャーミングな横顔のギャップも魅力

継ぎ目のない滑らかな牛革で覆われた金属製のシェルフは、ソファアームの役割を再定義しました。2段のシェルフのような構造で本や小物を置いて住み手の個性をさりげなく表現したり、テーブル代わりに使ったりと機能的な独自のデザインに仕上がっています。ソファを縁取るような形状は、美しいプロポーションを際立たせてくれます。

家_3,家,名品_3,イタリア_3
「グランドピース」に腰かけた、デザイナーのアントニオ・チッテリオ氏。

最高級フェザーとダウンを詰め込んだ背クッションが縫製されたボルスター(棒状クッション)にクッタリともたれる心地よい安定感も魅力。奥行きが深いので二重クッションにすることで、より自由な過ごし方が楽しめます。

家_4,家,名品_4,イタリア_4
丸い面が横顔のさりげないチャーミングポイントに。アームの役割もしている牛革のシェルフは、背板の隙間から手を入れられるのも便利。

豊富なサイズを組み合わせて、暮らしを自由にカスタマイズ

家_5,家,名品_5,イタリア_5
奥行き2種類、幅5種類から選べる、低くて深いプロポーションが美しいシートシステム。

組み合わせ可能な「グランドピース」は、住まいの広さや過ごしたい時間のイメージに応じて、お好みのコーナーを作っていくことができます。サイズは、奥行1220mmと970mmの2種があり、1220mmの奥行きの場合は1000mmと1200mmの2種類の幅から、970mmの奥行きの場合は800mm・1000mm・1200mmの3種類の幅から選べます。

なんだか難しそう? ご安心ください。「ご自宅の平面図をお持ちいただければ、どのような配置が可能かご提案いたします」とのこと、心強いですよね。

定番アイテムなので、まずは「グランドピース」の“良さ”を味わえるミニマムなセットからスタートして、将来的に買い足していくことも可能です。今回は使い勝手のいい幅1000mm×奥行き1220mmのユニット、ダブルクッション、革のシェルフ(アームパーツ)の組み合わせをご紹介します。

家_6,家,名品_6,イタリア_6
【ブランド】フレックスフォルム 【商品名】グランドピース 【写真の仕様の価格】ソファ(ソフト)¥577,500・ボルスター付クッション¥111,100・クッション¥56,100 ・キャビネット¥499,400 【サイズ】ソファ/幅1000×奥行き1220×高さ560、座面高420(mm) キャビネット/幅240×奥行き1220×高さ560(mm) 【材質】ソファ/本体:スティールフレーム 内部構造:ポリウレタン、フェザー 脚:スチール シェルフ/スティールフレーム、牛革 

また、「フレックスフォルム」で展開しているソファは、ほとんどものが本体も含めてカバー式。「グランドピース」も自分で着脱することが可能です。その方法もシンプルで難しくありません。張地のバリエーションが豊富なので、衣替えをするようにカバーを変えれば、手軽に模様替えが楽しめます。

家_7,家,名品_7,イタリア_7
作りたい「くつろぎの時間」に合わせて張地の肌触りや色味をコーディネート可能!

3種類から選べるかけ心地。その違いを見た目と体感で比較!

家_8,家,名品_8,イタリア_8
南青山のショールームでは、「グランドピース」のかけ心地を全て試すことができます。

かけ心地を「ソフト」「ミディアム」「ハード」の3段階から選べる「グランドピース」。価格は「ソフト」と「ミディアム」が同額で、「ハード」は若干程度低くなります。

「ソフト」はフェザーを座面クッション中材の上下表面にフェザーを使用しており、時々裏返すことでよい状態を保つことができます。「ミディアム」は、ポリウレタンとフェザーを用いたもの。「ハード」はポリウレタンとダクロンシートという高機能中綿素材を用いています。

実際にショールームで座り心地を試して選んでいただくのが一番なのですが、座ったときの沈み具合が写真でも確認できるほど異なるので、感想とともに参考にしてみてください。

■1:羽根布団を思わせる「ソフト」

家_9,家,名品_9,イタリア_9
「ソフト」は、座るとフワァッと羽布団にお尻を沈めていくような心地よさ。

■2:「ソフト」と「ハード」のいいとこ取り!「ミディアム」

家_10,家,名品_10,イタリア_10
「ミディアム」は、フワッとした印象のあとに柔らかく着地する感覚があります。

■3:程よい弾力感がある「ハ​ード」

家_11,家,名品_11,イタリア_11
「程よい高さでホールド感」が味わえる「ハード」。ハードから座ったら「このかけ心地がベスト!」と言いたくなる心地よさです。腰痛持ちの方には断然「ハード」がオススメ。

以上、イタリアンブランド「フレックスフォルム」を代表する名作ソファ、「グランドピース」をご紹介しました。

また、「フレックスフォルム 東京」のショールームでは、アートとインテリアの新しいスタイルを提案する企画展「Velocity of Colours」を2021年 10月22日(金)~11月30日(火)まで開催しています。

家_12,名品_12
一流のアート作品をフレックスフォルムの家具で寛ぎながら眺められるプライベートミュージアムを開催

詳しくはこちらから

この機会に「フレックスフォルム」の世界観や魅力を、ぜひ味わってみてください。それと共に「グランドピース」のかけ心地を試したり、どのような組み合わせがご自宅に合うか相談してみるのもおすすめです。

※掲載した商品の価格は、すべて税込です。

※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。

問い合わせ先

関連記事

この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM