最新のトレンドアイテムを纏うのも楽しいけれど、年齢を重ねると、信頼できる確かな名品を身に着けたい。とくに肌に直接触れる下着は、自分のからだに合う安心できるものを大切に着たいと思う大人の女性は少なくありません。そんな方々にオススメしたい「名品下着」をランジェリーライターの川原好恵さんがセレクト。

今回は、川原さんがデザイン違い、色違いでリピート買いしているという「ランジェリーク」のノンワイヤーブラをご紹介します。

シャネル傘下のメーカーが手掛ける極上レースを使用!ワイヤーなしでも美胸を叶える優秀パターンのブラジャー

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ノンワイヤーブラ¥15,400/ランジェリーク(カドリールインターナショナル)

「ランジェリーク」の定番「ブルー&グリーン」シリーズのひとつである、ノンワイヤーブラ。ノンワイヤーブラの需要が高まる声に応えて2019年秋に誕生しました。当時はノンワイヤーブラというと、シンプルなデザインやカジュアルなものが多かった中、レースの女王と呼ばれるリバーレースを使い、スタイリッシュなバンドゥタイプのデザインに仕上げたそのブラジャーに一目惚れしました。

世界最高峰のメーカーが手掛ける、伝統をリスペクトしたレース

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画家によってアート的な視点で柄が描かれているソフィー・アレット社のレース

このブラジャーの美しさを決定づけているのは、このレース。「ソフィー・アレット」というシャネル傘下のレースメーカーが手掛けているもので、コードの入ったまるで美術館に所蔵されているビンテージドレスにあしらわれているようなクラシカルな表情。それをハイブリッドな素材を使って作られた特別なレースです。

しかも使用されている糸はコットンが70%含まれているため、天然素材ならではの特別な趣があります。世界最高峰のレースファクトリーと名高いこのレースメーカーの伝統に対するリスペクトが感じられたのも、私が惹かれた大きな理由です。

小胸も豊かなバストも、作り過ぎないバストシルエットに

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バストの輪郭を形作られているため、安定感のある着け心地を実現

A・Bカップブラジャーというと、厚手のパッドが入るなど、有無を言わさず「大きく見せる」機能が付加されていることに違和感を感じていた中、パッドを入れずナチュラルなバストシルエットでいられることも共感できました。裏側を見ると、バストの輪郭を形作るようになっているため、ただラクなだけでなく、ほどよくバストを整え、安定感を与えてくれます。

このバンドゥタイプは、私のようなプチバストに好まれるのかと思いきや、実は豊かなバストの方にも人気なのだそう。バストをコンパクトにまとめて谷間を隠せるため、「セクシー過ぎないバストメイクができる」のがその人気の理由です。

天然素材だから表現できる。大人の女性に似合う奥行きのあるカラー展開も魅力

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上からブラック、シエナ、ポーセリン。イメージが膨らむカラーネーミングも「ランジェリーク」の特徴

このブラジャーのシリーズ名「ブルー&グリーン」は、ヴァージニア・ウルフの短篇「青と緑」からインスピレーションを受けたもの。デザイナーさんによると、「青と緑」が部屋の中のストーリーであることを受け、何か物質を思わせる色名にしたいと思い、この赤みがかったベージュは「シエナ」、オフホワイトに近い色は「ポーセリン」と名付けたそう。「ポーセリン」は、磁器のように白に青みが加わっているそうです。

色の印象にとらわれない、イメージがふくらむネーミングも素敵。この奥行きのある色の表情も、天然素材を使ったレースだから表現できたといいます。

このブラジャーは年間通して販売されている定番商品ですが、「ランジェリーク」はシーズンコレクションでも同じパターンのブラジャーを展開することがあります。レースや色によって表情が全く変わるので、このパターンのファンである私はそれをひとつひとつ揃えていくのが楽しみです。


プチバストでも豊かなバストでも、ナチュラルなバストシルエットを大切にしたい、美しいバストのあり方は自分で決めたい、そんな思いに寄り添ってくれる「ランジェリーク」のノンワイヤーブラ。その心地良さを感じてみてはいかがですか?

※掲載した商品はすべて税込み価格です。

問い合わせ先

カドリールインターナショナル

03-3461-7834

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この記事の執筆者
文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ウェブサイトなどで執筆・編集を行なう。モットーは「ラグジュアリーからプチプラまで」。国内外の展示会・店舗を幅広く取材する。
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PHOTO :
黒石あみ(小学館)
WRITING :
川原好恵
EDIT :
石原あや乃