これからの時代を担うは、容姿端麗、語学堪能、そして才色兼備な世界のプリンセスたち。今回は、才能溢れるスペインのレオノール王女、ノルウェーのイングリッド・アレクサンドラ王女、オランダのカタリナ=アマリア・ファン・オラニエ=ナッサウ王女、ベルギーのエリザベート・ド・ベルジック王女の4名の魅力を、ファッションジャーナリストの藤岡篤子さんに改めて解説していただきます。
世界が注目するのは、次世代の女王たち!ヘルシーで才色兼備な現代のプリンセスとは
ヨーロッパの王室には、健康美に輝き、知性と品格を備え、ハイ&ローのファッションマインドに溢れたクイーンが背負って立つ、美しい未来の風景が広がっている。
童話の世界のようだが、現実にヨーロッパでは、美しくヘルシーな王位継承権1位のプリンセスたちが4人もいるのだ。もっとおいでになるのだが、ここでは16歳以上の、将来女王になる自覚のある若き王位継承者たち4人に焦点を当てよう。
■1:絶世の美女、レティシア王妃の娘!スペインのレオノール王女
まず、最年少の美女としても注目されているのが、2005年10月31日に誕生されたスペインのレオノール王女(レオノール・デ・ボルボン・イ・オルティス)だ(現在16歳)。
昨年英国の寄宿舎学校世界の王族御用達の名門校として知られるUWC アトランティック・カレッジ(United World College of the Atlantic)へ留学され世界的にも話題に。オランダ王室の次女、アレクシア王女も同校に入学し、同級生になったことでも注目されている。
母親譲りの美貌で魅了する16歳の王女
母親のレティシア王妃は、洗練された装いで、最もグラビアに登場する王妃のひとり。独身時代には、報道ジャーナリストとして第一線で活躍、国王フェリペ6世と熱烈な恋愛の末、スペイン王室初めての民間出身、離婚経験者のプリンセスとなった才色兼備の麗人である。
その両親から譲り受けた美少女ぶりと知性が萌芽し、あどけない顔に才女の風情が漂う王女。英語、フランス語、アラビア語を話せるほか、スペイン国内の地方言語であるカタロニア語、バスク語、ガリシア語なども自由に操る。
堂々としたスピーチが話題に
2018年10月31日、13歳の誕生日には父親のフェリペ6世に付き添われながらも、公式セレモニーでスピーチ、翌年の「ジローナ王女賞 Premios Fundación Princesa de Girona」の授賞式では多言語でスピーチ。14歳で、堂々と単独公務にデビューした。
その後、社会科学、芸術、文学、学術・技術研究、国際協力、平和、スポーツ、コミュニケーション及びヒューマンニズムの分野で優れた業績を上げた人々に授与される、自らの名前を冠した「アストゥリアス皇太子賞」では毎年スピーチを行い、臆することのない態度と豊かな内容が高い評価を得ている。
美人姉妹としても世界が注目する存在へ
最近では、王位継承者2位の妹のソフィア王女とともに、それぞれ異なる個性が魅力的な美少女姉妹として、世界中のパパラッチの被写体にもなっている。
日常着には、ミニからマキシまで、母親のレティシア妃と同じくスペインを代表するMANGO(マンゴ)、ZARA(ザラ)をはじめ、ネクストザラと噂されるSfera(エスフェラ)など、スペイン発のファストファッションを愛用するごく普通の少女の一面もあり、さらに親しみやすく愛される理由にもなっているようだ。
ハイ&ローを巧みに操るファッションセンス
公務では、スペインブランドのワンピースドレスにレティシア王妃も愛用するCAROLINA HERRERA(キャロリーナ・ヘレラ)の靴を合わせた大人びた装いを披露するなど、母親譲りの巧みなファッションセンスにも注目が集まる。
ますます華やかな装いが拝見できそうで、これからの艶やかな成長ぶりが楽しみである。
- TEXT :
- 藤岡篤子さん ファッションジャーナリスト
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 藤岡篤子
- EDIT :
- 石原あや乃