【目次】
たるみ毛穴ができる「原因」
■実は4段階もある! 大人毛穴はこう変化していく
1:「開く」
早い人で20代半ばくらいから気になりだす頬の毛穴。最初は毛穴が開き、その存在が浮き彫りに。
2:「垂れる」
頬の毛穴がだんだんとしずく形になり、よりその存在感が増すように。ここでたるみを意識する。
3:「連なる」
しずく形にたるんだ毛穴同士の距離がだんだんと縮まり、連なって見えるように。深刻度がアップ。
4:「線になる」
たるんだ毛穴同士が完全に繋がると、小ジワのような線になっていく。これがたるみ毛穴の最終形。
そのシワの原因はたるみ毛穴かも!? 4段階で変化する「大人毛穴」の深刻度をチェック
■毛穴のフチの乾燥、色素沈着、角質肥厚が「たるみ毛穴」の主な原因!
たるみ毛穴とは、毛穴のデコボコが大きく深くなって毛穴同士がつながり、シワのようになった状態のこと。最初にあれっ?と思うのは、鼻の横の頬の部分。たるみ毛穴の目立ち始めは、毛穴のフチの乾燥、色素沈着、角質肥厚が主な原因。大人世代になってくると、ひとつひとつの毛穴が徐々にたるんで広がっていき、引っ張られてつぶされ、楕円形にゆがんできます。これが「たるみ毛穴」の正体。これを放っておくと、毛穴同士がつぶれてくっつき、線状の溝に。そして、いずれは全体がシワっぽい印象になっていき、面に広がると「帯状毛穴」と呼ばれる状態になります。たるんでつぶれ、ゆがんで広がる…まさに大人世代の“毛穴四重苦”なのです!
「改善法1」しっかりクレンジングする
■肌に負担を与えないクレンジング方法
スキンケアのなかで、最も肌の負担となるのが、クレンジングと洗顔です。特にクレンジングは、落とし方によって、肌へのダメージが変わってくるもの。なので、正しい落とし方を今一度、ここでしっかり確認しておきましょう。落とし方の基本は、メイクをしっかり浮き上がらせることです。ゴシゴシするのではなく、桃の表面をなでるかのように優しく、肌に触れるか触れないかくらいの力加減で行います。
ここでもうひとつポイントとなるのが、なじませる時間です。短すぎてもメイクがきちんと浮き上がらないですし、長すぎてもメイク汚れがずっと肌上にあることになり、どちらも肌にとっては負担に。時間は1分くらいが目安です。そのほか、洗い流すタイプは、しっかりと乳化させてから流すと、ベタつきがなく、すっきりと落とすことができます。拭き取りタイプは、こすらないように、優しく拭き取るように心がけましょう。上手にメイクが落とせると、それだけで透明感がアップしてきます。
\はじめに「アイメイクをオフ」/
<STEP.1>アイメイクをオフするためにパールひと粒分を手にとる
<STEP.2>指の第二関節までにのばし広げる
<STEP.3>目元にのせて優しくクルクルとなじませる
<STEP.4>濡れコットンでいったん、優しく拭き取る
\次に「顔全体をオフ」/
<STEP.5>全顔用にさくらんぼ大を手にとる
<STEP.6>目元以外の顔全体にのせる
<STEP.7>小さくクルクルさせながらメイクとよくなじませる
<STEP.8>小鼻は上下に小さくスライドさせる
<STEP.9>フェースラインも忘れずにのばしてなじませて
\最後は「クレンジングバームをオフ」/
<STEP.10a>[洗い流すタイプ]よく乳化させてから十分に洗い流して
<STEP.10b>[拭き取りタイプ]ホットタオルでこすらないように優しく拭き取る
肌がしっとり、くすみも解消!クレンジングバームの使いこなし術10ステップ
「改善法2」正しい洗顔を行う
■手で触れない、こすらない。泡を肌と手でサンドして転がすのがポイント!
指先でこするのは刺激になるので、人差し指、中指、薬指の第三関節まで使うこと。さらに1mm程度浮かして泡を転がすのが正解で、肌に指が触れなければ、スピーディに手を動かしてもOK。手早く汚れを引き出しましょう。
そして洗い流しは32〜36℃のぬるま湯が正解で、このときも手でこするのは厳禁だし、シャワーを直接顔に当てるのもNGです。正しい洗顔をすれば、つっぱることなく肌はふかふかに整い、保水力もアップします。
【プロに習うメイクの落とし方の極意】スキンケアの成果は落とし方で9割決まる?乾燥を招くのは方法を間違えていたから?
「改善法3」塗り方を意識して保湿をする
【化粧水】3度づけでまずは水分補給
<STEP.1>内側から外側に向かって「横づけ」
手のひらに500円玉大のローションをとり、両手に塗り広げます。その後、面積の広い頬の内側から輪郭へ向かってハンコを押すようにずらしてつけましょう。目の周りや額、あごも同様です。
<STEP.2>上から下へとタッピングで「縦づけ」
今度は100円玉大のローションを手のひらにとり、両手によくなじませます。両手を使って上から下へと縦方向にタッピングしてローションを押し込んでいきましょう。これでリンパの流れもUPします。
<STEP.3>乾きやすい部分を中心に「押しづけ」
最後に1円玉大のローションを手のひらにとり、両手に塗り広げます。それから、塗り忘れやすい額やあご、小鼻の周りのほか、乾燥しやすい目の周り、口の周りに押し込むようにつけましょう。
<STEP.4>水分がちゃんと入ったかの満タンチェック!
グーの形にした手の第一関節と第二関節の間あたりを、乾きやすい目元におき、ひんやりとしているかをチェックしてください。ひんやり、モッチリしていたら、水分が肌に入りきった証拠です。
肌老化ストップ!ファンデで隠しきれない「たるみ毛穴」を解消するお手入れ習慣
■【美容液】〇×づけでたるみ毛穴にアプローチ!
毛穴の開き&たるみには2種類の美容液が必須です。ひとつは毛穴の表面をキュッと引き締めるビタミンC美容液。もうひとつはたるみを引き上げるリフトアップ美容液です。また、たるんだ毛穴は、一定方向を向いていないため、なんとなく美容液をつけてもちゃんと美容液が届いていない可能性が! くるくると○を描いたり、×を描くようにしてつけたりすると美容液の効果がより実感できるようになります。
<STEP.1>毛穴の開きが目立つ頬は「○づけ」
こめかみを軽く押さえて少し引っ張り上げて毛穴を元の位置に戻した状態で、○を描くように美容液を塗っていきます。いろんな方向からマッサージするように塗り込むと効果的です。
<STEP.2>開き毛穴が気になる小鼻は「×づけ」
ここでもこめかみを軽く押さえた状態で、小さく×を描くようにして、小鼻の周りの毛穴が開きやすい部分に美容液を塗り込みましょう。
肌老化ストップ!ファンデで隠しきれない「たるみ毛穴」を解消するお手入れ習慣
■【クリーム】顔は頭頂部へ向けて、首は上から下へ向けて一方通行に塗る
「毛穴の黒ずみ」というと、黒い角栓を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかしこれはあっても小鼻部分くらいで、40代〜50代女性の肌では、メラニン色素が過剰に増えた「メラニン毛穴」が圧倒的に多数を占めます。つまり、汚れが詰まっているわけではないのに、毛穴が目立つ原因となってしまっているのです。特に、紫外線が増え、メラニンが生成される夏場は多く、目立つ傾向にあります。そこで必要なのは、「メラニン毛穴」対策のための美白ケア。今回は、そんな「メラニン毛穴」対策のための美白ケアと、「たるみ毛穴」対策のためのリフトアップが同時に攻略できる、美白クリーム使いの秘訣をご紹介します。
<STEP.1>これまでの「5点おき」に左右の輪郭をプラスして
大人のたるみ対策は、隣接する首や耳の後ろまでしっかりケアするのが基本です。そのため、これまでのスキンケアの基本であった「5点おき」に加え、左右の輪郭にもクリームをおいていきましょう。量が足りないとせっかくのケアが水の泡となってしまうので、少し多めの「10mmパール粒大」ほどがおすすめです!
<STEP.2>手のひら全体を使って、しっかりと引き上げる
内側から外側へクルクルとクリームを塗り広げる方が多いかもしれませんが、実はそれはNGなんです。リフトアップのための正しいクリームの使い方は、顔の肌は頭頂部へ向けて、首は上から下へ向けて一方通行に塗っていくこと。その際、手のひら全体を使ってしっかりと引き上げていきましょう。
「改善法4」紫外線対策をする
■紫外線によって、たるみ毛穴が進行してしまう
「紫外線は皮膚に炎症を与えるだけでなく、皮脂の酸化を招きます。酸化した皮脂は毛穴を刺激し、炎症を悪化させるため、ぽっかりと開いた『すり鉢毛穴』の原因に。また、紫外線は肌のターンオーバーを乱すため、角質が厚くなり、『詰まり毛穴』を引き起こすことも。さらには、紫外線UV-Aは、肌の奥の真皮に到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊するため、『たるみ毛穴』を進行させてしまいます。日焼け止めを塗るのは外出するときや、日差しが強い夏場だけという方も多いですが、紫外線UV-Aは窓ガラスを通過して室内に入ってきますし、年間を通してほぼ量も変わりません。毛穴トラブルを防ぐためにも、1年365日、外出時だけでなく、部屋の中でも日焼け止めを塗ることを習慣にしましょう」(青山ヒフ科クリニック院長 皮膚科専門医 医学博士 亀山孝一郎先生)。
大人の毛穴悩みに皮膚科医が回答! 毛穴の目立ちを加速させる、8つのNG習慣とは?
■紫外線を最大限にブロックする「日焼け止め」の塗り方
ちゃんと塗っているつもりでも、意外とムラになったり、薄すぎたりときちんと塗れていないことが多いUV。塗りムラをつくらない必須テクをご紹介。
<STEP.1>塗りムラを防ぐため、量はとにかくたっぷりと!
・SPF値は、皮膚1平方cmに対して2mgの日焼け止めを塗ったときの数値として評価されるもの。かなり厚く塗った状態です。
・そのため、薄くのばしすぎると数値以下の効果しか発揮されないので、量をたっぷりととることが大事。
<STEP.2>日焼けしやすい「こめかみ」も含めた7点置きに
・日焼けしやすい部分は特に厚めに塗るのがポイントに。
・額や頬骨の高い部分、そしてこめかみは日焼けしやすいので、重点的にUVを塗っておくとシミやシワ予防に。
・ピタッと密着するタイプのUVなら、1点置いてはのばすを繰り返して。
<STEP.3>塗るときは、指2本の往復塗りでムダなく、ムラなく密着させて
・のばす指にUVがたくさんついてしまうと、それだけ日焼け止め効果が薄れてしまうので、UVが手につく範囲を最小限にして肌にのばすのがコツ。
・中指と薬指の2本の第一関節までを使って、往復させながら塗り、しっかり密着させて。
<STEP.4>目や口周りなど細かい部分も抜かりなく!
・最後に、眉間、まぶた、目尻、口の周り、小鼻などの細かい部分にも塗れているかどうかを確認し、忘れやすい部分にも抜かりなく塗っておきましょう。
「最新UV」12選|紫外線だけではなくプラスαの効果が満載の新作と鉄壁の塗り方
「改善法5」腸内環境をよくする
「脂身の多い肉や揚げ物、炭水化物、甘いものなど高脂肪&高糖質な食事は、皮脂腺に刺激を与え、皮脂分泌を増やします。さらには、腸内の悪玉菌を増やし、腸内環境を悪くすることも分かっています。悪玉菌が作り出す有害物質は、腸から吸収されて全身を巡り、過剰な皮脂やニキビ、毛穴の炎症を引き起こす原因にもなっています。毛穴レスな美肌を目指すなら、納豆やヨーグルト、食物繊維が豊富な野菜など、善玉菌を増やす食事を心がけ、腸内環境を整えることも大切です」(亀山先生)。
大人の毛穴悩みに皮膚科医が回答! 毛穴の目立ちを加速させる、8つのNG習慣とは?
- TEXT :
- Precious.jp編集部