【目次】
- 【1】ドライヤーで根元を立ち上げる
- 【2】ジェルでウェットに仕上げる
- 【3】オールバックに抜け感アレンジ
- 【4】カールアイロンを巻いて横に流す
- 【5】アイロンでワンカールして流す
- 【6】カーラーで巻いてふんわり感キープ
【1】ドライヤーで根元を立ち上げる
■根元に風を送り込むようにドライヤーを当てる
今井宏美さん(主婦)の場合
年々髪が細くなり、何となく頭頂部の立ち上がりがつくりにくくなっていませんか? そんな大人の髪悩みに応えてくれるのが、apish AOYAMAのディレクター、嶋根寛明さん。「分け目部分に立ち上がりをつくる、前髪の根元にも立ち上がりをつくることで、トップにボリュームが生まれます。長めの前髪だからこそできる立ち上がりで、ボリュームアップも小顔効果も演出できます」(嶋根さん)。髪が柔らかくてボリュームを出しにくい今井さんの髪質。「前髪からサイドにかけて長さをある程度残しているので、今井さんのように根元を立ち上げてボリュームを出したい人はもちろん、逆にボリュームを抑えたい人にも向いています」(嶋根さん)。
<アレンジ方法>根元に風を送るようにドライヤーを当てるのがポイント
ドライヤーで乾かすだけで、サロン帰りのようなふわっとしたスタイルに仕上がるのでとっても手軽。「仕上げにソフトなワックスを揉み込んでおけばツヤ感も出ます。すぐにペタッとなってしまうようなら、根元の立ち上がり部分にスプレーしておけばスタイルがキープできます」(嶋根さん)。
<STEP.1>根元に風を送り込むイメージでドライヤーをあてる
<STEP.2>ソフトなワックスを髪全体になじませる
<STEP.3>前髪の立ち上がりをキープするように根元にスプレー
<ヘアアレンジのコツ>
- 長めに残した前髪の根元に立ち上がりをつくる
- 分け目部分にも立ち上がりをつくりボリューム感を出す
- 分け目をはっきりつくらずラインをぼかしておく
「分け目のラインをパキッとさせるとボリュームが出にくくなります。またラインをぼかすことで、白髪が目立ちにくくなるメリットも生まれます」(嶋根さん)。
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【2】ジェルでウェットに仕上げる
■ウェットな質感のジェルを使って、大人の魅力をアップ!
富田里佳さん(会社役員)の場合
大人の魅力がより増して見える「ウェットな質感」のヘアアレンジ。ウェットな質感のアレンジは、「普段着に似合わない」「きっちりしすぎな印象になる」「分け目がベタッとして老け見えする」と敬遠しがちですよね。挑戦してみたいけど、ハードルが高いと感じている人も多いのでは? その悩みを解消するアレンジ術を教えてくれたのが、BEAUTRIUM表参道のスタイリスト高橋澄絵さん。「ショートヘアの場合は、前髪をかき上げるだけで印象がかなり変わる」と言います。「前髪をかき上げるだけで、ウェットな質感でもカジュアルでラフな印象に。ポイントは分け目を潰さないこと。分け目にボリュームがないと、老けて見えるだけでなく清潔感のない印象になってしまいます」(高橋さん)。また、ウェットな質感をつくっているジェル状のワックスのつけ方にもポイントが。「指先につけて髪になじませると根元がベタベタになってしまうので、手のひらだけになじませてからつけるのがコツ。前髪をかき上げた時に根元に付きすぎず、髪全体に均一につけることができます」(高橋さん)。
<アレンジ方法>前髪をかき上げるだけでイメチェン完了!
<STEP.1>ストレートアイロンで毛先を外ハネにする
<STEP.2>前髪をブローするようにストレートアイロンを滑らせる
<STEP.3>前髪をかき上げるようにジェルをつける
<ヘアアレンジのコツ>
「コテではなくストレートアイロンを使うと、直毛は自然な丸みをつくることができるし、くせ毛の人は矯正できるなど、どんな髪質でも理想の毛流れをつくることができます。カールが付きすぎたり、変な方向にハネることもないのでご自宅でのスタイリングも簡単ですよ」(高橋さん)。
【3】オールバックに抜け感アレンジ
■ベタっとしないスタイリング剤でこなれ感を出す
河野りささん(自営業)の場合
今回は、「顔が縦長に見える」という面長顔さんのお悩みをカバーしつつ、小顔効果も期待できるショートヘアをヘアサロン「AntiOurs」の店長・CHIIさんに教えていただきました。CHIIさんによると、「年齢による髪のボリュームダウンは面長顔を強調する原因になる」のだとか。「とくにハチまわりがペタンとすると、全体のシルエットが縦長になって面長が強調されます。だから面長顔をカバーするには、耳横にボリュームを出してシルエットに横幅をつくることが重要です。おすすめなのは、毛先にワンカールのパーマをかけること。ニュアンスのあるラフな動きが作れるので、スタイリングも簡単になるし華やかさもアップします」(CHIIさん)。カットは
レザー(剃刀)を使ったカットで軽い質感を出しながら長さを調整した、グラデーションボブがベース。「前髪はサイドにつながるように少し重めにカット。耳周りはしっかり間引いて、持ちのいいスタイルに。ハチ上の髪は毛先ワンカールのパーマをプラスして、シルエットとニュアンスをつくりました」(CHIIさん)。
<アレンジ方法>ブラッシングで根元をしっかり立ち上げて
「頭皮用ブラシで毛流れに逆らってブラッシングすると、ペタッとしやすい髪の根元が立ち上がります。ブロー前にしっかり根元を立ち上げておくと、ふんわり感が持続しますよ」(CHIIさん)。
<STEP.1>オールバックにブラッシング
<STEP.2>根元を立ち上げながら乾かす
<STEP.3>毛先にムースをもみこむ
<STEP.4>バームで束感を出す
<ヘアアレンジのコツ>
- 髪の根元をしっかり立ち上げる
- 毛先に浮遊感が出るようにカールを出す
- ベースは重めにしつつ、軽さが出るように束感をつくる
「スタイリング剤は髪がペタッとしないものをチョイス。ムースとバームは保湿力&トリートメント効果のあるものを使うと重くなり過ぎず、髪に柔らかさと潤いが演出できます」(CHIIさん)。
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【4】カールアイロンで巻いて横に流す
■サイドに流すイメージで斜め外巻きにする
齊藤智絵さん(主婦)の場合
うねって広がる髪は「内巻き」にすれば収まりがいい…と思っていませんか? 全体的なシルエットを内巻きにすると、空気感や軽さが出せません。軽やかさを出すには「外はね」がカギ。大人の女性たちの髪悩みを知り尽くしたACQUA aoyamaの小室里奈さんは、「長めに取った前髪を斜め外にはねさせるだけで、印象が華やかになります」とアドバイス。切れやすく、うねりやすいエイジング毛でもおさまりやすいスタイルをご紹介します。
ボリュームも太さも十分の齊藤さんの髪。「ただ、前髪のあたりにエイジング毛が増えてきました。うるおいを保てなくなって、ちょっとしたことで切れたり、うねりやすくなっています」(小室さん)そんなエイジング毛が増え始めた女性にもぴったりなのが、トップと顔周りにレイヤーを入れたスタイル。「エイジング毛は生え際に多いので、このスタイルだと目立ちません」(小室さん)。
<アレンジ方法>前髪は斜め外はねにし、裾は内巻きにしてメリハリのあるスタイルに
「前髪の毛先をクルンと外巻きにするのではなく、サイドに流すイメージで斜め外巻きにするのがポイント。仕上げにクリームでツヤを出したいのですが、セミウェットな質感の『モイ クリーム グローリーゼア』(¥2,860/タカラベルモント)がおすすめ。100%植物性で、エイジング毛のケアにもぴったりです」(小室さん)。
<STEP.1>カールアイロンで前髪の中間から毛先を斜め外に巻く
<STEP.2>裾の髪はカールアイロンで内巻きに
<STEP.3>ヘアクリームを両手のひらにのばし、髪を揉み込むようになじませる
<ヘアアレンジのコツ>
- 内巻きと外巻きを組み合わせて華やかさを出す
- スタイリングの仕上げにヘアクリームをなじませ、ツヤ感をプラス
- エイジング毛を増やさないためにブラッシングを習慣に
「頭皮の血行やリンパの流れが悪いと、エイジング毛はどんどん増えます。ブラッシングやマッサージで頭皮の巡りをよくするように心がけてください」(小室さん)。
うねって広がる髪を「外巻き」にするだけで、スタイリッシュな華やかヘアに
【5】アイロンでワンカールして流す
■ストレートアイロンでワンカールしてふんわり丸みを出す
西原英理子さん(会社員)の場合
「髪の毛が細くなってくる40代は、ヘア全体がペタッと寂しい印象になりがち。顔型も強調されやすく、特にベース顔さんはエラ張りが目立ったり、太った印象に見えてしまう場合も。ポイントは、レイヤーでふんわりとしたボリュームを出すこと。目線を上げることでフェイスラインをスッキリ見せることができます」(GARDEN YOKOHAMA トップスタイリスト 豊田 楓さん)。さらに、前髪は斜めに流すと、全体のバランスがアップするのだそう。「まっすぐおろす前髪は、横のラインを強調してしまうのでエラ張りさんには不向きです。斜めに流すとおでこに隙間ができ、縦のラインが引き立って、顔をスリム&小顔に見せる効果が高まりますよ」(豊田さん)。
<アレンジ方法>菱形をイメージして仕上げるとバランス◎
「髪が細くペタッとしやすい方は、根元がつぶれないように立ち上げながら乾かすのがポイント。ふんわり感をアップさせるには、ヘアアイロンの力を借りて!菱形をイメージして仕上げると、エラ張りを自然にカバーできます」(豊田さん)。
<STEP.1>ドライヤーで髪の根元を立ち上げる
<STEP.2>ストレートアイロンで丸みをつける
<STEP.3>前髪をストレートアイロンでワンカールする
<STEP.4>仕上げにバームをつけてスタイリング
<ヘアアレンジのコツ>
- ドライヤーで根元を立ち上げる
- アイロンでワンカールさせるとふんわり
- 菱形をイメージして仕上げる
「ペタっとしやすい髪の方は、重くなりすぎないバームのようなスタイリング剤が◎。アイロンでナチュラルなカールをつけているので、なじませるだけでふっくらと仕上がります」(豊田さん)。
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【6】カーラーで巻いてふんわり感キープ
■太めのカーラーでクセを抑えながら前髪を整える
山田里実さん(会社員)の場合
いつの間にか髪の1本1本が細くなり、頭頂部のあたりにボリュームが足りない…と感じていませんか? 同時に髪が細くなるとうねりやクセが出やすくなり、「こんなところにボリュームはいらない!」という部分が膨らんだり、広がったり。年齢を重ねるごとに、髪悩みが複雑に絡まりあってしまうもの。そんな多重苦のお悩みをスッキリ解決してくれるのが、美容室enfleurage青山のマネージャー、生井貴行さん。「うねりやクセは、1カールしてCの字を描いたところでカットすれば納まりがよくなります」とアドバイス。そのプロ技をご紹介します。
もともとのクセもあり、汗や湿気で広がりやすい山田さんの髪。「Cの字を描くところでカットすると、ちょうど毛先が内巻きになるので納まりがよくなります。S字を描く長さになると毛先がはねて、広がりやすくなるんです」(生井さん)さらにボリュームを出すところと絞るところとで、メリハリをつくるのもポイントなのだとか。「トップから後頭部にかけてボリュームを出し、襟足部分を絞っています。このメリハリ効果で正面はもちろん横から見ても、フェイスラインが引き締まって見えるんです」(生井さん)。
<アレンジ方法>トップと前髪を巻くだけで、メリハリのある立体的なスタイルに
太めのカーラー2本あればスタイリングはOK。「うねりが出やすいつむじの髪を巻き込むように、頭頂部の髪を内巻きに。このとき、毛束を前に引っ張るようにカーラーで巻くと、髪が根元からフワッと立ち上がります。前髪は横から見ても立体的になるように、毛先を内巻きにすれば完成です」(生井さん)。
<STEP.1>太めのカーラーでつむじの毛を巻き込みながら、頭頂部の髪を毛先から内巻きに
<STEP.2>太めのカーラーで前髪を毛先から巻く
<ヘアアレンジのコツ>
- クセやうねりはCカールに揃える
- ボリュームが不足しがちなトップの髪は根元から立たせる
- 襟足部分はボリュームを抑えてメリハリをつける
「年齢を重ねると頬骨の下あたりが窪んだり、ハリ具合が変わってきますよね。頬にかかる髪をつくっておくと、その窪みが目立たなくなるので若々しい印象になります」(生井さん)。
- TEXT :
- Precious.jp編集部