【目次】
「丸顔」が似合う前髪アレンジ【4選】
【1】前髪の根元を起こす
\AntiOursのMASAさんがレクチャー!/
丸顔のボブヘア代表:近藤 葵さん(40歳/主婦)の場合
「丸顔さんがボブヘアにパーマをかけるときには、注意が必要」と教えてくれたのは、ヘアサロン「AntiOurs」の副店長・MASAさん。
「髪のボリュームダウンが気になり、パーマをかける40代の方は多いです。ですが、ボブヘアの場合、パーマのかけ方によっては全体が四角いシルエットになり、頭が大きく見えやすくなるという面も。より丸顔が強調されてしまうことになります」(MASAさん)
では、丸顔を強調させずにパーマをかけるポイントは?
「丸顔さんには、メリハリと立体感のあるデザインがおすすめ。ハチ(頭頂部とサイド間の最も出っ張っている骨の部分)上にレイヤーを入れてパーマでくびれを作り、ボリュームをコントロールして縦長感をプラス。毛先はハネ過ぎると横に広がるので、軽く外へ逃がす程度にしましょう」(MASAさん)
それでは、パーマのメリハリと立体感で縦長感を演出するボブヘアをさっそくチェックしましょう。
「あご下長さのワンレングスベース。ハチ上にレイヤーを入れています。パーマは「AntiOurs」オリジナルの“KPMパーマ”を使用。襟足は首に沿わせるように巻き、ハチ上は円錐形のロングロッドで根元付近からスパイラル巻きに。その他はボリュームが出すぎないように毛束の中間からリバース巻きにしています」(MASAさん)
<スタイリング方法>タオルドライ&ブラッシングでふんわり感を出して!
「トップのふんわり感とパーマの質感がデザインのカギ。根元はブラッシングで立ち上げ、タオルドライをしっかり行い、パーマの持ちを良くしましょう」(MASAさん)
<STEP.1>タオルドライで6~7割まで乾かす
<STEP.2>ブラッシングして根元を起こす
<STEP.3>根元を中心に8割まで乾かす
<STEP.4>オイルをなじませる
<丸顔×ボブヘア スタイリングのコツ>
- タオルドライはしっかりする!
- トップの根元は必ず起こす
- 毛先はハネさせず、外に逃がす
「40代は毛先がハネすぎると子どもっぽくなるので、外に逃がすようにスタイリングして自然なメリハリを作りましょう。毛先に抜け感を作ってナチュラルに仕上げて」(MASAさん)
40代に似合う【ボブスタイル】パーマで叶えるふんわり感UP&すっきりシルエット
【2】前髪に束感と毛流れをつくる
\PearLのMAYUさんがレクチャー!/
丸顔のボブヘア代表:上野真紀子さん(41歳/会社員)の場合
今回は、顔が大きく見られがちな丸顔さんにぴったりのショートボブスタイルを、代官山のヘアサロン「PearL」のスタイリスト・MAYUさんに教えていただきました。MAYUさんいわく、
「丸みのある輪郭を補正するには、髪型で縦ラインをつくるのがおすすめです。縦長なシルエットを視覚的に生み出すポイントは、トップのふんわり感。さらにサイドのシルエットにくびれをつくると、横の広がりを抑えることができます」(MAYUさん)
そんなスタイルをつくるには、顔まわりにレイヤーカットとパーマを施すことが有効とのこと。
「とくに髪が細くなる40代は、トップのふんわり感が重要。でも、毎朝ヘアアイロンで巻くのは大変なうえ、巻いてもウェーブが取れやすく、ダメージも気になります。そこでレイヤーカットとパーマを仕込めば、巻かずふんわり感を実現。スタイリングも簡単で、お悩みも解決できますよ」(MAYUさん)
「顔まわりは頰の下あたりに毛が落ちるようにレイヤーカット。表面にもレイヤーを入れ、全体は軽くならないように質感を整えます。パーマで襟足は外ハネ、ハチまわり(頭頂部と耳の間でもっとも出っ張っている部分のこと)は中間巻きを2回転して、縦に落ちるカールをつくり、くびれのある縦長フォルムに。前髪はやや斜めにカットしてストレートタッチで仕上げると、カジュアルで清潔感のある雰囲気になり、小顔効果も生まれます」(MAYUさん)
<スタイリング方法>ふんわり感を作って、ベルのようなくびれシルエットに
「トップのふんわり感を出すために、分け目がつかないよう乾かしましょう。こめかみ辺りにボリュームを出し、外ハネくびれフォルムをつくればベルのようなシルエットに」(MAYUさん)
<STEP.1>分け目と逆側から乾かす
<STEP.2>根元を弱風で乾かす
<STEP.3>中間~毛先10cmのパーマを出す
<STEP.4>スタイリング剤をなじませる
<STEP.5>前髪をコームでとかす
<丸顔×ボブヘア スタイリングのコツ>
- トップに分け目がつかないように乾かす
- パーマを戻すときはサイドにボリュームを出すイメージでシルエットをつくる
- 毛先は外ハネにしてくびれフォルムに
「スタイリング剤は、6割くらい乾かした少しウェットな状態でつけると、柔らかいパーマの質感が出せます。難しく考えすぎず、ふんわり感を意識してみてください!」(MAYUさん)
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【3】前髪に透け感をつくる
\apish kokubunjiの長谷川祐三さんがレクチャー!/
丸顔のボブヘア代表:猪岡祥子さん(43歳/フリーランスPR)の場合
apish kokubunji 店長の長谷川祐三さんによると、丸顔さんにとってNGなのが毛先を内側に丸めすぎるボブスタイルなのだとか。
「毛先を丸く内側に入れるほど顔の丸さが強調され、顔の輪郭や大きさに視線がいってしまいます。輪郭から目線を外すためには、毛先に動きを出してあげると良いと思います」(長谷川さん)
動きのあるスタイルで今おすすめなのが、外ハネシルエットなのだそう。
「外ハネはナチュラルなストレートより、こなれ感のあるお洒落な印象に仕上がります。髪にくびれができると、頭全体の輪郭補整効果も。また、前髪の長さと重さも重要です。頬の高さで透け感のある前髪を作ってあげると、こなれた印象をプラスしながら輪郭もカバーできます」(長谷川さん)
透け感のある前髪は、毛量が減った髪を「あえて」の素敵スタイルに見せてくれる効果もあるそう。お洒落なスタイルが好きな40代の丸顔さんにぴったりなスタイルです。
「カットはボブベース。前髪は頬骨の高さでカットしています。柔らかくて細い髪質なので、ペタンとしないように、あまりレイヤーは入れていません。髪色は透明感とツヤ感が出るオリーブベージュです」(長谷川さん)
<スタイリング方法>外ハネでくびれを作って、こなれて見せる!
「ヘアアイロンで外ハネに。トップもペタンとしないように意識して。全体はややタイトですが、トップでふんわと動きを出してメリハリのあるスタイルに仕上げましょう」(長谷川さん)
<STEP.1>毛先を外ハネに乾かす
<STEP.2>前髪をカーラーで巻く
<STEP.3>外ハネに巻く
<STEP.4>ジグザグに分け目をとる
<STEP.5>オイルをなじませる
<丸顔×ボブヘア スタイリングのコツ>
- 根元からしっかり乾かし、乾いてからアイロンを使う
- 分け目をはっきり作らない
- スタイリングオイルをしっかりつけてなじませる
「スタイリングオイルをしっかり使うことで、程よくツヤ感が出て、透け前髪のおしゃれ感が際立ちます。トップにふんわり感はキープして」(長谷川さん)
外ハネヘアで輪郭から視線を外す!丸顔をカモフラージュできる軽やかボブ
【4】前髪をアシンメトリーにする
\PEEK-A-BOO AVEDA GINZA SIXの寺岡幸紘さんがレクチャー!/
丸顔のボブヘア代表:長谷部優子さん(42歳/主婦)の場合
今回、丸顔さんにおすすめのショートボブを提案してくれたのは、PEEK-A-BOO AVEDA GINZA SIX トップスタイリスト/副店長の寺岡幸紘さんです。寺岡さんによると、「丸顔さんにとって顔まわりと後頭部に重みのあるシルエットはNG」なのだとか。
「低い位置にウエイトのあるシルエットは、フォルムが丸くなるので顔型を強調しがち。ボブベースでもレイヤーを入れて、左右のボリューム感を出し、後頭部のボリューム位置をやや高めに作ってあげるのがおすすめです」(寺岡さん)
さらに全体のシルエットが、アシンメトリーになるようにスタイリングするとgood!
「丸い印象をできるだけ崩していくイメージで、サイドのボリューム感を変えアシンメトリーに。前髪も左右非対称にしてあげると丸顔カバー効果がアップしますよ。また、グラデーションボブベースにレイヤーを少し入れて、ボブだけど軽さのあるスタイルに。パーマは大きめのロッドで放射状に巻いて、毛先だけ動きが出るようにしています。動きをつけやすいスタイルなので、ボリュームダウンが気になる方、華やかに見せたい方にもおすすめです」(寺岡さん)
<スタイリング方法>パーマを出してアシンメトリーなシルエットに
「レイヤーを入れているので、アシンメトリーなシルエットにするのも簡単。パーマをしっかり出して動きをつけると、顔型カバー効果がアップします」(寺岡さん)
<STEP.1>パーマを出しながら乾かす
<STEP.2>襟足をなでつけながら乾かす
<STEP.3>トップを立ち上げる
<STEP.4>髪全体にワックスをなじませる
<丸顔×ボブヘア スタイリングのコツ>
- ワックスでエアリー感をつける
- フォルムが出るようにメリハリをつける
- トップは分け目をつけない
「オイルはベタッとするのでNG。トップがぺたんとしないように、下から持ち上げながらワックスをつけて。最後に整えるときは、分け目をつけずアシンメトリーなシルエットを意識しましょう」(寺岡さん)
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「面長」が似合う前髪アレンジ【3選】
【1】前髪を広めにつくる
\ROIの今井雄二さんがレクチャー!/
面長のボブヘア代表:田中恵理さん(45歳/俳優・声優)の場合
顔が縦長に見えるという面長さんのお悩みを解決してくれるのは、表参道にあるヘアサロン「ROI」のスタイリスト・今井雄二さん。今井さんは「ボブヘアの場合、顔まわりに縦の直線を作らないように注意が必要」と言います。
「直線的な縦のシルエットは、面長感をさらに強調してしまいます。重要なのは、面長の縦長感をやわらげること。前髪を作って顔の縦幅を減らし、外ハネシルエットと毛先の動きで横幅を出しましょう」(今井さん)
さらに、前髪は広めにつくるのがおすすめだそう。
「前髪をワイドにすることで、縦長感を緩和して、横の印象をつくる効果があります。40代は幅の狭い前髪よりも、顔型に合わせた幅広な前髪がおすすめ。そのほうが、あか抜けて見えますよ」(今井さん)
サイドに動きをつくるデザインは、年齢による髪のうねりを活かすことも可能に。髪の動きが出にくくペタッとしやすい人も、自然とふわっとするのでおすすめです!
「やや前下がりのボブをベースに、前髪は目元と顔型に合わせてワイドにカット。サイドは丁寧に根元の重さを取って、ラフな動きが出るようにしています。毛先が薄くなりすぎないように意識したカットが重要です」(今井さん)
<スタイリング方法>巻き過ぎ注意!自然でラフな動きを作って
「髪は巻くというよりも、ラフな動きをつくるのが旬。外ハネはやりすぎないこと!前髪はコテで毛先を少し流すと、面長をカバーできます。サイドに膨らみをプラスして菱形に作れば、前髪の効果がアップして輪郭が卵型に!」(今井さん)
<STEP.1>全体の毛先を外ハネにする
<STEP.2>顔まわりに膨らみをつくる
<STEP.3>表面の髪にリバース巻きで動きを出す
<STEP.4>前髪はゆるく内巻きに
<STEP.5>スタイリング剤をつける
<面長×ボブヘア スタイリングのコツ>
- 外ハネをやりすぎない
- リバース巻きは横のボリュームを出すイメージで
- シアバターは空気を含みながらなじませる
「ラフな動きが出るカットをしているので、軽く巻くだけで動きが出ます。とにかく40代はやりすぎ注意です!」(今井さん)
面長顔カバーヘア|40代は前髪であか抜けして“小顔見せ”に挑戦!
【2】前髪に動きを出す
\AntiOursのIKEさんがレクチャー!/
面長さんはシャープな印象があり、キツく見えてしまいがち。そんな印象を強めてしまうストレートタッチはNGと言われています。そこでAntiOursのシニア エグゼクティブ ディレクター IKEさんに、ストレートな髪型でもキツく見えないポイントを伺いました。
「カットの段階で前髪と顔周りに動きが出るように作っておくと、タイトなスタイリングにしてもペタッとし過ぎません。また顔型カバー効果のある前髪を作っておけば、柔らかい印象を残したままシャープな髪形が叶います」(IKEさん)
そんなデザインカットが施された髪型なら、スタイルチェンジもしやすい!
「丸みのある内巻きにすればボブに、スリークなスタイリングにすればレイヤーを感じるデザインに仕上がります。オンラインが増えている今、自分で簡単にヘアスタイルを変えたいという声は多いです。前髪、顔周りカットを施しておけば、簡単にデザインチェンジができますよ」(IKEさん)
<スタイリング方法>ストレートなスタイリングでもふんわり感がキープ!
「ボブベースですが、前髪から顔周りにデザインカットを施しているため、ストレートなスタイリングでもふんわり感がキープできます。スリークヘアにする時は、顔まわりの髪を耳にかけて、少しウェットな質感に仕上げると◎」(IKEさん)
<STEP.1>顔周りの髪をストレートアイロンで外ハネに
<STEP.2>襟足の髪を外ハネにする
<STEP.3>表面の髪をなじませる
<STEP.4>前髪にアイロンをあてる
<STEP.5>ヘアオイルをなじませる
<面長×ボブヘア スタイリングのコツ>
「印象をガラッと変えるには、フォルムと質感を変化させるのが効果的です。丸みのあるスタイル、かっこいいスリークヘアも、少しのカジュアル感が大人のボブを素敵にしてくれます」(IKEさん)
大人ヘア|面長のシャープさをメリットに!ふんわりボブが凛とした印象にチェンジ
【3】長めの前髪をつくる
\GARDEN aoyamaの松下哲士さんがレクチャー!/
面長のボブ代表:木庭弥生さん(38歳/主婦)の場合
40代女性からのオーダーが多いというボブスタイル。GARDEN aoyamaの店長・松下哲士さん曰く、「年齢とともに髪が細くなる大人の女性は、全体のボリュームもダウンしがち。短めのレングスにすることで、ふんわりとした質感が作れるのでボブは人気です」とのこと。
そんなボブスタイルに、面長さんが挑戦するポイントは?
「面長イメージを和らげるためには、横にボリュームが出るシルエットにカットすること。レイヤーカットで、髪表面に段をつけると、仕上げに巻くだけでふんわりと仕上がります。また、額にかかるように長めの前髪をつくるのもおすすめです」(松下さん)
長めの前髪をつくる効果とは?
「髪がうすく額にかかるように前髪をつくると、重くならず今っぽさを出しながら、顔型カバーが叶います。長めの前髪は、大人っぽさとキレイな印象を作れるので、大人の女性にぴったりですよ」(松下さん)
「あご下ラインのボブベース。グラデーションカットとレイヤーカットを組み合わせ、横広がりの菱形シルエットにカット。前髪はサイドパートで、おでこが少し隠れるように作ります。柔らかな髪に見えるフォギーベージュで自然と明るく」(松下さん)
<スタイリング方法>サイドと前髪の根本にボリュームを出して
「菱形をつくるように、サイドの根本にボリュームを出すことがポイント。逆にトップはボリュームを出しすぎないように注意して。縦長の印象を作らないようにしましょう」(松下さん)
<STEP.1>前髪を立ち上げながら乾かす
<STEP.2>サイドにボリュームを出す
<STEP.3>顔周りをヘアアイロンで巻く
<STEP.4>表面の髪にゆるい大きなカールをつける
<STEP.5>オイルバターをもみこむ
<面長×ボブヘア スタイリングのコツ>
- サイドの根本のボリュームを出す
- 中間~毛先のみ、ゆるめに巻く
- スタイリング剤はつけすぎずナチュラルな束感に
「スタイリング剤をつけすぎると、せっかく作ったボリュームがなくなってしまいます。うるおいと束感を与える程度を意識して。」(松下さん)
面長さんのボブは横広がりがカギ!ふんわり菱形ボブの作り方とは?
「逆三角型」が似合う前髪アレンジ【2選】
【1】前髪は頬にかかる長さにする
\THE REMMYの倉田聡子さんがレクチャー!/
逆三角顔のボブヘア代表:田中喬子さん(38歳/飲食店経営)の場合
逆三角顔さんにおすすめのボブヘアを提案してくれたのは、THE REMMYのスタイリスト 倉田聡子さんです。逆三角顔さんのお悩みは、頬骨が目立つこと。でも顔型特有のシャープな印象を気に入っている方も多いのだとか。
「今回のモデルさんもクールな印象は残しつつ、頬骨をカバーしたいというご要望です。本来なら前下がりのボブは、逆三角の顔型を強調しやすいシルエット。でもクールに見せたいという方には人気の高い髪型です」(倉田さん)
そんな前下がりボブで、逆三角顔をカバーするにはどうしたらいいのでしょうか。
「ローレイヤーをプラスしてあげることで、輪郭補整効果のある菱形シルエットをスタイリングで作りやすくなります。また頬の近くで動きが出るので、気になる頬骨カバーも可能。ベースが前下がりだからクールな印象はキープできますよ」(倉田さん)
顔型のメリットは活かしつつ悩みをカバーするには、スタイリングも重要!
「前下がりのワンレンボブベース。毛先にローレイヤーを入れています。髪がペタッとしやすい人はパーマをプラスするのもおすすめです」(倉田さん)
<スタイリング方法>根元はふんわりと!分け目を変えてレイヤー感アップ
「髪の根元がつぶれないように、髪を乾かす段階でしっかり立ち上がりをつくることが大切です。毛先にレイヤーが入っているので、サイドから分け目をつくると毛先に動きが出しやすいですよ」(倉田さん)
<STEP.1>根元を立ち上げて乾かす
<STEP.2>ホットカーラーを根元に当てる
<STEP.3>中間~毛先にホットカーラーを通す
<STEP.4>スタイリング剤で整える
<逆三角型×ボブヘア スタイリングのコツ>
- 根元を立ち上げながら乾かす
- スタイリング剤をつけすぎない
- 毛先を動かし過ぎない
「40代は根元のふんわり感が重要。乾燥毛の場合は、バームに少しオイルを足してもOK。毛先を動かし過ぎると少し古い印象になるので、巻き過ぎには注意しましょう」(倉田さん)
クールだけどふんわりな大人ヘア|頬骨カバー&輪郭補整が叶うローレイヤーボブ
【2】前髪を立ち上げる
\U-REALMの花和美穂さんがレクチャー!/
逆三角顔のボブヘア代表:佐藤円香さん(40歳/バストアップサロン・自営業)の場合
顔型の中でも、顎や頬の印象がシャープな逆三角。40代は「頰がこけて年齢よりも老けて見える」「やつれた印象になる」という悩みを抱えている方が多いようです。これまでに、丸顔、面長顔、卵型さんに似合うショートヘアとして「トップや後頭部にボリュームを持たせ、襟足はタイトに収める」というスタイルを数多く紹介してきましたが、青山にある美容院U-REALMのスタイリスト・花和美穂さんは、輪郭がシャープな逆三角さんには似合わない、と言います。
「逆三角さんは襟足をタイトに収めてしまうと、顎に目線が集まり、やつれた感じが際立ってしまいます。顎のラインを隠すなら、襟足には動きを出すほうが断然オススメ。襟足を遊ばせることで、輪郭から目線が外れるので、シャープな顎が目立ちません」(花和さん)
花和さんが提案する、逆三角に似合うショートヘアの条件は、「襟足に動きをつける」こと。気になる輪郭から目線をそらしつつ、若々しい印象にもなれるというショートヘア。ぜひ、参考にしてくみてださいね。
「ベースは、トップに長さを残したショートボブ。ハチ上に長さがある場合、毛束の重さで頭頂部がペタッとしがちなので、軽さが出るように毛量を取っています。スタイリングで前髪とトップを立ち上げると、若々しさも倍増。襟足の毛先を動かすことで、デコルテラインに抜け感ができ、首元がスッキリ綺麗に見える効果もあります」(花和さん)
<スタイリング方法>襟足を不ぞろいにハネさせると、仕上がりがラフな印象に
「襟足をハネさせる時は、ストレートアイロンを使います。毛束を挟んで外側にくるっとひねるだけ。正面から見える左右の毛束だけをハネさせても大丈夫です」(花和さん)
<STEP.1>襟足をストレートアイロンでハネさせる
<STEP.2>前髪をアイロンで外巻きにする
<STEP.3>ドライヤーで前髪とトップを立ち上げる
<逆三角型×ボブヘア スタイリングのコツ>
- 襟足をハネさせて目線を輪郭から外す!
- 前髪とトップはドライヤーで根元から立たせる
- いつもの分け目と変えることでふんわり感が出る
「いつもの分け目のままでは、癖がついているのでふんわりと立ち上がりません。ドライヤーを当てながら分け目を新たにつくることで、根元が立ち上がりやすくなります」(花和さん)
立ち上がる前髪と毛先のハネ感で女らしく。顎のラインも隠せる大人のショートボブ
「ベース型」が似合う前髪アレンジ【3選】
【1】前髪からサイドへのつながりに曲線をつくる
\THE GARDEN Tokyoの本木亜美さんがレクチャー!/
ベース顔のボブヘア代表:松下佳代さん(42歳/看護師)の場合
今回、「THE GARDEN Tokyo」のトップスタイリスト・本木亜美さんに教えていただくのは、エラ張りが気になるベース顔さんにおすすめの【フェミニンなボブスタイル】です。
「ベース顔さんのお悩みに多いのが、骨格が角張っているため、骨っぽいエラが強調された印象になるというもの。これを解決するには、髪型でフェミニンさをプラスしてあげることが大切です。ふんわりとしたボリューム感を出して、顔まわりに柔らかな動きをつくることを意識しましょう」(本木さん)
顔まわりの動きをつくるときは、気になるエラの近くにポイントを置くとよいのだとか。
「顔型に合わせてレイヤーの位置を調整すれば、輪郭をカバーすることができます。ベース顔さんならエラ付近に動きをプラス。耳横から毛先にラフな動きを出すことで奥行きが生まれ、エラの印象が和らぎますよ」(本木さん)
顔まわりに動きが出るように入れたレイヤーは、髪のボリュームダウン対策にも有効。輪郭を包み込むようなシルエットには小顔効果もあります。そんなベース顔さんに嬉しい効果満載なボブスタイルがこちら!
「モデルさんは、ややうねりのあるエイジング毛で白髪カバーのカラーもしているので、パーマをかけてダメージが出ないように、カットで動きと質感をつくりました。鎖骨下の長さでカットし、耳うしろなど重くなりやすいところは毛量を調節。トップと顔まわりにレイヤーカットで重さと動きをプラスしています。前髪からサイドへのつながりに曲線をつくると、女性らしさがアップ!」(本木さん)
<スタイリング方法>髪の根元をふんわりさせて空気感を演出
「エイジングによるクセをいかしてカットしているので、ヘアアイロンで少し巻けばふんわりとしたボリュームと動きが出せます。耳横に動きをつくると顔型カバー効果がアップ。ヘアアイロンで巻く際は意識してみてください」(本木さん)
<STEP.1>顔まわりとトップを根元から乾かす
<STEP.2>ヘアアイロンでトップを巻く
<STEP.3>毛先を内巻きにする
<STEP.4>顔まわりを巻く
<STEP.5>スタイリング剤をつける
<ベース型×ボブヘア スタイリングのコツ>
- ツヤと束感の出るバームを使う
- スタイリング剤は空気を含ませるようにもみ込む
- 前髪や顔まわりにもスタイリング剤をつける
「根元のふんわり感が重要なので、髪を乾かすときは根元に風を当てることを意識して。固すぎたり重すぎるスタイリング剤は、ふんわり感が出にくいので避けましょう」(本木さん)
40代に似合う【フェミニンなボブスタイル】ふんわり&ボリューム感あふれる「爽やか小顔」に!
【2】前髪を薄く取り、頬骨にかかるようにする
\kakimoto arms 田園調布店の森林郁香さん、斎藤嘉一さんがレクチャー!/
ベース型のボブヘア代表:河合美弥さん(41歳/アパレル)の場合
40代から絶大な人気を集めるボブスタイル。ベース型さんのボブスタイル成功の秘訣を、kakimoto arms 田園調布店のスタイリストチーフ 森林郁香さんに教えていただきました。
「ベース型さんのお悩みポイントであるエラをカバーするには、裾の長さを顎より下にすること。顎ラインに設定すると輪郭が四角く見えるので注意が必要です。また菱形シルエットになるように表面にレイヤーを入れると、輪郭補整が叶う上、フェイスラインがキュッと上がって見えて小顔効果も」(森林さん)
また骨ばった印象のあるベース型さんには、頬骨が気になるという声も。
「前髪を薄く取り、頬骨にかかるようにカットしましょう。頬骨が程よくカバーされ、垢抜けた印象になりますよ。また、今回は外ハネになるように、やや前下がりにカットしています。ハチ上にレイヤーを入れて、菱形シルエットに。前髪は薄めに取り、頬の一番高いところでカット。広がりやすい髪質なので、内側はしっかり量感調節して膨らまないようにしています」(森林さん)
「ベースカラーはアッシュブラウン。髪色は、ある程度明るくしてあげるとツヤ感が出せて、肌も明るく見えます。また、ハイライトをブレンドして、柔らかい質感を出しながら白髪もなじませています。髪の乾燥や白髪が気になる方におすすめです」(トップカラーリスト 斎藤嘉一さん)
<スタイリング方法>顔周りに空間を作って、エラをカモフラージュ!
「エラは隠すより、あえて空間を作ったほうが◎。もみあげ付近の毛束を立ち上げて巻き、ふんわりシルエットにしたほうがカバーできます。ただ外ハネにするだけだと、大人は淋しい印象になってしまうので、レイヤーを活かしてふんわり仕上げましょう」(森林さん)
<STEP.1>前髪をカーラーで巻く
<STEP.2>毛先を外ハネにする
<STEP.3>トップの毛先を巻く
<STEP.4>うるおいが出るバームでスタイリング
<ベース型×ボブヘア スタイリングのコツ>
- 前髪は分け目をつけず、根元までしっかりカーラーで巻く
- レイヤー部分は上に引き出して巻く
- もみあげや顔まわりは立ち上げてふんわりさせる
「アイロンで巻いた後はスタイリング剤を毛先中心にしっかりなじませて、ツヤと動きを出しましょう。乾燥して見えないように保湿力のあるバームタイプがおすすめです」(森林さん)
大人ヘア|骨ばって見えがちなベース型の輪郭を、菱形ボブでふんわり柔らか見せ!
【3】前髪をアシンメトリーにする
\MAGNOLiAのSHINさんさんがレクチャー!/
ベース型のボブヘア代表:関根スミレさん(38歳/主婦)の場合
扱いやすさから40代に人気の高いボブスタイル。今回は、ベース型さんがボブヘアにするときのポイントを、MAGNOLiAの総店長・SHINさんに教えていただきました。
「ベース型さんにとってNGなのが、直線的なシルエット。ベース型さんは角ばった印象があるので、髪型には丸みをつくることが大切です」(SHINさん)
しかし40代の場合、トップの髪がやせてペタッとしがち。すると、サイドも広がって平面的に見えてしまうのだとか。それが、ベース型を強調する原因にも。
「パーマをかけることで、フォルムをコントロールしてあげるのがオススメです。トップに大き目のパーマをかけると、ふんわりと丸みが生まれて、サイドにも動きが出てきます。また、レイヤーの入れ方で束感や質感を調整すれば、抜けを演出できるので柔らかな印象に仕上がります」(SHINさん)
またボブの場合、長さの設定とカットで、ベース型を強調するエラをカモフラージュできるそう。
「長さは、あごラインを外すのがポイント。あごからずらしたところで動きをつくるといいと思います。また、髪の内側にレイヤーを入れて、エラの近くに隙間ができるようにしてあげると、奥行きが生まれてエラが気にならなくなります」(SHINさん)
さらにスタイリングでカバーする方法も。前髪が割れやすい方も必見です!
「あご下2cmのワンレンボブベース。レイヤーは、髪の内側をメインに入れ、表面は長さを残して低い位置に入れます。パーマは、髪に柔らかさが出るエアウェーブがオススメ。幅広いロッドを使い、内側や襟足はクリッと、表面はトップが立ち上がるようにしています。内側には外ハネをミックスするとおしゃれです」(SHINさん)
<スタイリング方法>アシンメトリーにして前髪の割れをカバー&表情まで明るく!
「年齢を重ねると、前髪が割れてしまうという方も多いです。解消するには、前髪をカーラーで巻くときに、分け目をまたぐようにすること。さらに、前髪の根元を、流す方向と逆にしておくと自然になじみます。エラは隠すより、片側を耳にかける程度に。アシンメトリーにすると、顔が明るく見えます」(SHINさん)
<STEP.1>トップは立ち上げながら前へ乾かす
<STEP.2>前髪とトップをカーラーで巻く
<STEP.3>ムースフォームでパーマを出す
<STEP.4>トップやもみあげにワックスでハリを出す
<ベース型×ボブヘア スタイリングのコツ>
- 最終的に流す方向と逆に根元を持っていき、自然な動きを演出
- 根元に立ち上がりを作って、トップをふんわりと
- 平面的にならないように崩して動きを出す
「パーマで、トップはふんわりと、耳下と襟足は動きが出るようにしてあります。スタイリングでは、それを活かすようにして。ボリュームと動きを出したい部分に、ジェルタイプのワックスをつまむようにつけてから、ドライヤーの熱で水分を飛ばすと、ハリが出てキープできますよ」(SHINさん)。
- TEXT :
- Precious.jp編集部