【目次】
前髪が割れる原因
■生えぐせが整っていない
まずは生えグセを直さないと、どんなに前髪を厚くしても割れやすくなってしまいます。「濡れた前髪を前に引っ張りながら乾かすと、生えグセが整うので割れにくくなります」(CHINATSUさん)。
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前髪が割れたときの基本の乾かし方
■前髪が割れる人は1度濡らし、上から温風を当てる
割れてしまった場合は、1度根元からしっかり濡らして。その後、根元を左右に揺らしながら上から温風を当てて、髪をニュートラルな状態に戻すのが正解。洗髪後は濡れたまま放置しないですぐに乾かすことも大切。
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前髪が割れたときの対処法【4選】
【1】短め前髪にして、分け目をつくらない
\ACQUA omotesandoの熊谷安史さんがレクチャー!/
年齢を重ねると髪にクセやうねりが出て、前髪が割れやすくなるばかりか、トップもペタンコになりがち。特に【ショートヘア】は、そんな複雑な髪悩みが如実に現れてしまいます。このお悩みに応えてくださるのが、「ACQUA omotesando」の総店長、熊谷安史さん。
「ショートヘアは、短めの前髪にして分け目を作らないスタイルにすると、割れグセが気にならなくなりますし、トップにボリューム感も生まれます」(熊谷さん)。ボリュームは問題ないものの、髪が柔らかくペタッとなりやすいという、モデルさんの髪質。「トップに白髪のある方は、前髪とトップを長めにすることで白髪をカバーしている方が多いと思います。実はそれが前髪の割れが目立つ原因。前髪とトップを短くすると“割れ”が目立たなくなりますし、根元が立ち上がりやすくなるので白髪が目立たなくなります」(熊谷さん)。
<スタイリング方法>仕上げのワックスは髪をわしづかみにしてムラなくつける!
スタイリングの仕上げに使うワックスは、髪全体になじませるのがポイント。
「指先で少しずつ…ではなく、両手のひらにワックスを広げたら、はち(頭頂部とサイド間の最も出っ張っている骨の部分)より上の髪をわしづかみにして毛束を上に持ち上げてください。この方法だとムラなくなじんで、トップのふんわり感も生まれます」(熊谷さん)。
<STEP.1>頭皮に対して90度にドライヤーをあて、毛穴の向きをフラットにする
<STEP.2>はちより上の髪は、毛先を内巻きにする
<STEP.3>両手のひらに広げたワックスをはちより上の髪になじませる
<スタイリングのコツ>
- 前髪を短くして割れグセを目立たなくする
- 短めのトップで根元からふんわり立ち上がらせてボリュームをつくる
- ワックスは髪全体に広げ、根元には決してつけない
「ワックスが根元についてしまうと、立ち上がりにくくペタッとしたスタイルになってしまうので注意してください。今回は毛先を内巻きにして毛流れをつくりましたが、その日の気分に合わせて毛先をつまんでハネさせるスタイルも楽しめます」(熊谷さん)
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【2】厚め前髪にして、上下に分けてカーラーで巻く
\MINX銀座五丁目の河野沙耶佳さんがレクチャー!/
毛質や毛量に関係なく、トップと前髪のボリュームを出しにくいと感じる人が多いようです。MINX銀座五丁目店の副店長、河野沙耶佳さんは「前髪を厚めにとることで、割れにくくなりますし、ボリューム不足も解消できます」とのこと。厚めにつくると重たい印象になりそうですが、「マジックカーラーで丸みをつくると、透け感もありつつ、重たくならない前髪になります」(河野さん)とアドバイス。
1本1本が太くて硬く、毛量もあるモデルさんの髪。「トップを内巻きにしてアウトラインを外はねにするスタイルは、毛量が多くて膨らみやすい髪質に向いています。渡名喜さんのように髪が太くて硬いと、毛量を調整するのにすきすぎると逆に膨らんでしまうので、ある程度の厚みを残すようにしてください」(河野さん)。
<スタイリング方法>前髪を2本のカーラーで根元を立ち上げながら巻く
「前髪を巻くとき、眉尻の上あたりの髪は巻かないように注意してください。巻くのは眉間あたりの毛束のみ。それ以外の毛束を巻いてしまうと変なカーブができてしまうので注意してください」(河野さん)
<STEP.1>頭頂部の手前から前髪をとり、生え際とその上の上下2層にカーラーを巻く
<STEP.2>トップの髪は毛先が内巻きになるようにカールアイロンを滑らせる
<STEP.3>内側の髪は外はねになるようにアイロンを滑らせる
<スタイリングのコツ>
- 前髪は頭頂部のやや手前から深めにつくる
- 前髪を巻くときは中央だけ。サイドは巻かない
- カールアイロンは滑らせるように動かし、カールをキープしない
「カールアイロンは滑らせるだけで自然なカールがつくれます。毛先に近づいたら内向きまたは外向きにすっと抜くだけでOK。極端に内巻きや外巻きにすると古めかしいスタイルになってしまうので注意してください」(河野さん)
「パカッと割れる前髪をどうしたら?」を解決する、スタイリング方法
【3】根元から前向きに髪を乾かす
\naturaの内藤新士さんがレクチャー!/
ただでさえショートは地肌が透けやすく、トップの髪がへたるだけでボリュームのない薄毛印象をもたれがちな40代、50代の女性の髪。そんなマイナスイメージを払拭するには、トップの毛を短くカットし、かつ地肌が見えないように分け目をつくらないのがポイントのようです。今回のモデルさんのヘアスタイルは、バックが短めで前下がりになるグラデーションボブ。「トップを若干、短めにカットしています。短めにすることで自然な立ち上がりが生まれ、ボリュームを出すことができます」(naturaクリエイティブディレクター・内藤新士さん)。
<スタイリング方法>前髪はサイドではなく前向きに流して「分け目をつくらない」
「前髪を横に流すようにブローをすると、どうしても分け目ができてしまいます。根元から前向きに髪を乾かすと前髪が割れにくく、根元から自然に立ち上がるのでボリュームアップ効果も狙えます」(内藤さん)
<STEP.1>頭頂部から前に向かって、髪をとかしつけるようにドライヤーをあてる
<STEP.2>頭頂部を中心に前髪、サイドをマジックカーラーで根元から5分ほど内巻きに。あとは手ぐしでほぐせば完成
<スタイリングのコツ>
- トップをカットして立ち上がりをつくる
- 前髪は真っ直ぐ前向きに乾かして分け目をつくらない
- サイドの髪は両方を耳にかけず、片側だけにしてバランスをくずす
「両サイドの髪を耳にかけてしまうと、フェイスラインがむき出しになりますが、バランスを崩すように片側だけ見せると、キュッと締まった印象になります。また、分け目をつくらない髪型は、髪の根元を隠すことができるため、白髪をカバーしたい方にもオススメです」(内藤さん)
分け目をつくらないだけ。「頭頂部がふんわり」するショートヘアがわかった!
【4】毛流れに逆らってブローする
\AFLOAT RUVUAの楢木寛さんがレクチャー!/
あなたが髪のボリューム不足を感じている地点、それはどこですか? 生え際? 前髪? 後頭部? 40代、50代の女性に圧倒的に多い答え、それは「頭頂部」。あなたも、つむじのあるあたりを鏡を見ると地肌が透けて見えたり、そこまでつながる分け目が広く感じたりしていませんか?このような「頭頂部」に関わるお悩みを解決するには、実は全体のシルエットも重要なポイントになります。AFLOAT RUVUAのヘアスタイリスト・楢木 寛さんに、ぺたんこトップをボリュームアップさせるショートヘアの髪型を教えてもらいました。
「モデルさんは髪がやわらかく、セットで立ち上げてもペタンコになりがちな髪質。そのため、セットだけでは頭頂部にボリュームは出せません。トップに少しだけレイヤーをいれて、根元を立ち上がりやすくしておけばボリュームアップが狙えます」(FLOAT RUVUA店長・楢木 寛さん)。正面はもちろん、横からもバックからも菱形に見えるシルエットをつくれば、自ずと頭頂部にふんわりとした立ち上がりが生まれます。
<スタイリング方法>ハンドブローで分け目をつけず根元を立たせる
髪を乾かすとき、分け目や髪の生えている方向に沿っていませんか? 実はコレがペタンコ髪の原因。「生えている方向に逆らうようにドライヤーをあてると髪が自然と立ち上がり、立ち上がったふんわり感が長持ちします」(楢木さん)。
<STEP.1>根元を逆立てるように「後ろから前に向かって」ドライヤーをあてる
<STEP.2>手ぐしで前髪を右にとかしながらブロー
<STEP.3>頭頂部の髪を直径3㎝ほどのマジックカーラーで5分ほど外巻きに
<スタイリングのコツ>
- 全体のシルエットを菱形に整えて頭頂部のボリュームをアップ
- 分け目をつけず、地肌を見せないようにする
- 毛流れに逆らってブローをするとスタイルが長持ち
「毛流れに逆らってブローをすると前髪が割れなくなるので、分け目がつきにくくなります。地肌が隠れると薄毛印象もなくなりますし、白髪も目立たなくなりますよ」(楢木さん)
「毛流れに逆らう」ドライヤー使いで、ショートヘアの頭頂部が立ち上がる!
- TEXT :
- Precious.jp編集部