【目次】
前髪あり【8選】
【1】今っぽく垢抜ける切りっぱなしボブ
ラフでカジュアルな印象の「切りっぱなしボブ」。「若い年代に人気があるイメージのスタイルですが、40代でもチャレンジする方が多くなっている」と話すのは、GARDEN Tokyoトップスタイリストの本木亜美さん。 「まとまりのある普通のボブに飽きた、伸ばしかけの中途半端な感じをどうにかしたい、という40代以降のお客様からよくオーダーをいただきます。切りっぱなしの感じをそのまま楽しむのもいいですが、40代以降は、毛先をハネさせて無造作に動かすと、ラフでこなれた印象に。スタイリング次第で大人の女性にふさわしい印象へと仕上がります」(本木さん)。面長顔を目立たせないためのポイントは、『外ハネにした毛先』と『幅広めの前髪』。「毛先を動かすことで視線を横に分散しつつ、前髪で額を隠して顔のシルエットを菱形に。すると、面長顔が綺麗な卵型になります。小顔効果もバツグンです」(本木さん)。
<スタイリング方法>自然なハネ感を意識!やりすぎに気をつけて
「髪を耳にかけて菱形シルエットにすることも面長顔をカバーするコツ。かける時は耳周りの毛束をふんわりと出すのがポイント。バランスが良くなり、輪郭が整います」(本木さん)。
<STEP.1>サイドの毛先をストレートアイロンでハネさせる
<STEP.2>バックの毛先も外ハネにする
<STEP.3>スタイリング剤を毛先に付ける
<STEP.4>サイドにも揉み込む
<スタイリングのコツ3か条>
- 毛先のハネはさりげなく!
- スタイリング剤は根本につけすぎない
- 耳周りはふんわり仕上げて菱形に
「ストレートアイロンは140度くらいの低温がベスト。さっとブローするように熱を通すだけで自然なハネ感に仕上がります。スタイリング剤はツヤと束感が同時に出せるオイルクリームがおすすめです。ベタッとした印象にならず、ある程度セット力のあるスタイリング剤を選んで」(本木さん)。
マンネリボブが秒で今っぽく! ストレートアイロンでつくる「切りっぱなしボブ」
【2】うねり&ボリュームを解消するふんわりショートボブ
髪が細くなると頭頂部のボリュームがダウンして、寂しい印象になりがち。「トップがペタンコになると髪は横に広がりやすくなるので、平面的でのっぺりした印象に。スタイルに奥行き感を出すと自然にトップにボリュームが出せます」(MAGNOLiA omotesando 代表 SHINさん)。髪が細くなるにつれ、クセやうねりが出てくるのも大人女性の大きな悩み。「そのクセを生かすように根元から立ち上げると、手間も時間もかけずに自然なボリュームがつくれます」(SHINさん)。
<スタイリング方法>手ぐしで整える感覚でドライヤーをあてて
髪の自然なクセやうねりを生かすのがSHINさん流。「クセやうねりを矯正するのではなく、手ぐしで整える感覚でドライヤーをあててください。仕上げのスタイリング剤は、せっかく立ち上げた髪をつぶさないように、内側からなじませるのがポイントです」(SHINさん)。
<STEP.1>頭頂部の毛束を握ったら前に引っ張り、その根元にドライヤーをあてる
<STEP.2>サイドの髪を手ぐしでうしろにとかしながらドライヤーをあてる
<STEP.3>ワックスを髪の内側からなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 髪の表面に段を入れて奥行き感をつくる
- 頭頂部の毛束を前に引っ張りながらドライヤーをあてて立ち上がりをつくる
- スモーキーな色調でツヤ感を出す
「年齢とともに髪にツヤ感が失われてきます。カラーリングするときはスモーキーなグレーベージュなどを選ぶとギラつきを抑えて自然なツヤ感が出せるのでおすすめです」(SHINさん)。
うねりとボリューム不足の髪におすすめしたい、ふんわりショートボブ
【4】丸顔印象を解決!アシメボブ
寺岡さんによると、「丸顔さんにとって顔まわりと後頭部に重みのあるシルエットはNG」なのだとか。「低い位置にウエイトのあるシルエットは、フォルムが丸くなるので顔型を強調しがち。ボブベースでもレイヤーを入れて、左右のボリューム感を出し、後頭部のボリューム位置をやや高めにつくってあげるのがおすすめです」(PEEK-A-BOO 銀座並木通り ディレクター 寺岡幸紘さん)。さらに全体のシルエットが、アシンメトリーになるようにスタイリングするとgood!「丸い印象をできるだけ崩していくイメージで、サイドのボリューム感を変えアシンメトリーに。前髪も左右非対称にしてあげると丸顔カバー効果がアップしますよ」(寺岡さん)。
<スタイリング方法>毛先をもみ込むように、握りながら乾かして
「レイヤーを入れているので、アシンメトリーなシルエットにするのも簡単。パーマをしっかり出して動きをつけると、顔型カバー効果がアップします」(寺岡さん)。
<STEP.1>パーマを出しながら乾かす
<STEP.2>襟足をなでつけながら乾かす
<STEP.3>トップを立ち上げる
<STEP.4>髪全体にワックスをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- ワックスでエアリー感をつける
- フォルムが出るようにメリハリをつける
- トップは分け目をつけない
「オイルはベタッとするのでNG。トップがぺたんとしないように、下から持ち上げながらワックスをつけて。最後に整えるときは、分け目をつけずアシンメトリーなシルエットを意識しましょう」(寺岡さん)。
大人におすすめ「ふんわりショートボブ」|パーマヘア×アシメフォルムで丸顔印象を解決!
【5】シャープな小顔に激変! 菱形シルエットボブ
「面長顔を目立たせないためには、サイドにボリュームを持たせて、全体のシルエットを『菱形』につくることが大切です」と話すのは、garden tachikawaのマネージャー加藤貴大さん。菱形シルエットにカットするだけでなく、カラーにもこだわりがあると言います。「カラーは、赤身の強くないベージュ寄りのブラウン。肌の透明感を引きたててくれるだけでなく、輪郭がシャープに見える効果もあります。上品な印象にもなれる、とっておきのカラーです」(加藤さん)。カットは「ショートレイヤーベースで、毛先の質感をスライドカットでつくっています。全体的に毛量を取ってしまうと貧相に見えてしまうので、毛先だけニュアンスが出る程度に調整し、菱形シルエットに。スタイリングの最後に片サイドの内側を耳にかけると抜け感ができるのでおすすめです」(加藤さん)。
<スタイリング方法>頭頂部に高さを出してワックスをもみ込むだけ!
「頭頂部がペタっとしていては美しい菱形シルエットになりません。根元からふわっとさせることが成功の秘訣です」(加藤さん)。
<STEP.1>頭頂部をマジックカーラーで巻く
<STEP.2>中間から毛先を握るようにワックスをもみ込む
<STEP.3>内側の髪を耳にかける
<スタイリングのコツ3か条>
- マジックカーラーで巻いたら10分以上放置する
- ワックスは根元や表面からつけない
- 耳にかけるのは内側の毛束だけ!
「サイドを耳にかけるときは、内側の毛束だけにしましょう。表面やこめかみもかけてしまうと、きっちりとしすぎた印象に。老け見えの原因になります」(加藤さん)。
面長顔がシャープな小顔に激変! 菱形シルエットのショートヘア
【6】輪郭カバーで「面長」に似合うボブ
「前髪は、肌を見せる分量のコントロールという点でとても重要。肌が多く見えていれば、その分顔の面積も大きく見えます。だから、面長さんにとって、縦の面積を広げてしまう短い前髪はNGです。全体のフォルムも、縦長な印象を作らないことが大切なので、長い髪で輪郭を隠すのは逆効果。横に広がるような菱形フォルムをつくると、縦長の印象をやわらげることができます」(imaii scaena x colore ディレクター 石原治和さん)。さらにこのボブスタイルは、40代になると気になる輪郭の下がりと、髪のボリュームダウンもカバーしてくれるんです! 「カットで前下がりのラインをつくっているので、輪郭がリフトアップして見える効果があります。トップのボリュームが気になるという40代の方は多いですが、面長さんはトップに高さを出し過ぎるのもNG。ハチ周りはすっきりタイトにおさまるようにすると、キレイな菱形シルエットに。全体がふんわりボリュームアップして見えますよ」(石原さん)。
<スタイリング方法>頭頂部は前に引っ張り、サイドはうしろに流すようにドライヤーをあてる
「ペタッとするのはNGですが、面長さんの場合はトップにボリュームが出すぎてもダメ。ハチ周りはタイトに、ボリュームは横に広げることを意識しましょう。前髪は、額を隠しすぎず、出し過ぎず、肌がちらっと見えるくらいが、抜け感が出て顔型もカバーできます」(石原さん)。
<STEP.1>ヘアアイロンで毛先を巻く
<STEP.2>ヘアアイロンでトップを立ち上げる
<STEP.3>ワックスで整える
<スタイリングのコツ3か条>
- 毛先はふんわり巻いて、サイドに広げる
- トップがペタッとしない位置で分ける
- 前髪は厚くなりすぎないように流す
「毛先をワンカール巻いておくと、耳にかけるだけでボリュームが出て、フォルムの調整がしやすいです。キープ力が欲しい人は、最後に軽めのキープスプレーを」(石原さん)。
【7】面長印象を軽減するレイヤーボブ
美容室Rougyのスタイリスト・江良 栞さんによると、「面長さんの場合、輪郭にぴったり沿うようなボブは顔型を強調してしまい、より顔が長く見えてしまいます」とのこと。 「そうならないためには、中間から毛先にレイヤーを入れて、ランダムな動きをつけることが大切です。乾燥して硬く見えがちな40代の髪を、柔らかく扱いやすくする効果も」(江良さん)。 また、前髪をつくるのも、面長軽減には効果的。 「前髪は眉の高さで流れるようにつくることで、顔の縦幅を狭く見せることができます。いちばん短いところを眉上に設定したショートバングにすると重くなりすぎずおすすめです」(江良さん)。
<スタイリング方法>毛先のハネが出るようにドライし過ぎないのがポイント
「しっかりレイヤーを入れているので、基本的にはムースを揉み込むだけでOK。毛先と前髪に動きが出るようにスタイリングします」(江良さん)。
<STEP.1>根元を起こしながら前髪とトップをドライ
<STEP.2>毛先にムースを揉み込む
<STEP.3>毛先と前髪にワックスをなじませて動きを出す
<スタイリングのコツ3か条>
- 自然な動きが出るように乾かしすぎない
- ムースは毛先中心につけて、根元がペタンとしないようにする
- ムース、ワックスは揉み込むようにつけて動きを調整
「ほとんど自然乾燥なので、スタイリングに時間がかからないのもいいところ。前髪があるので、片サイドを耳にかけてもカバー効果は問題なし」(江良さん)。
【8】顔まわりの髪がまとまる「こなれ」ボブ
「ベースはリップラインくらいの長さの切りっぱなしに近いボブ。うしろは少しレイヤーを入れて毛量調整しています。おでこは狭めなのですが、前髪はややトップめからとり、眉上の長さでカットしています。サイドは自然なつながりが出るよう微調整を。耳にサイドの髪をかけたときでもさりげないニュアンスが出るように、少しだけ短い毛を仕込んでいます。顔周りの生え際がしっくりおさまるようなボブなので、ボリュームのなさや白髪、生えグセもしっかりカバーできます。モデルさんは内側にうねりが出がちなクセ毛なのですが、直毛の方でも楽しめるスタイルです」(TWIGGY. スタイリスト 長村玲奈さん)
<スタイリング方法>前髪はタイトに整え、毛先は自然に外ハネに
「クセ毛の方はクセを活かして、スタイリング剤をなじませながら少し動かすだけでOK。前髪のみタイトに整えて、メリハリを出すのがポイントです」(長村さん)。
<STEP.1>前髪はコームを通しながら熱風をあててタイトに
<STEP.2>毛先はクセを活かして外ハネに
<スタイリングのコツ3か条>
- 眉上の短め前髪で大人の髪悩みをカバー
- 動きのあるボブ×オン眉前髪で新鮮味アップ
- クセを活かした無理のない毛先の動きでナチュラルかつ軽やかに
「スタイリングには固まらないジェルやニュアンスがつけやすいバームなどがおすすめです。オイルの場合、先にオイルをつけてからジェルを使うことで、少しウェットで艶やかな仕上がりに」(長村さん)。
40代に似合う【短め前髪のアクティブこなれボブ】オン眉の前髪で、大人の髪悩みをおしゃれにカバー
前髪なし【9選】
【1】輪郭が引き締まった小顔見えボブ
輪郭のゆるみや頬のコケりなど、エイジングサインが気になってくる40代。いつものボブスタイルがしっくりこないという違和感も、これが原因! そういうときは、「髪の長さを変えるのではなく、フォルムを変える選択をして」と話すのは、表参道にある美容院・Cocoonのスタイリスト SHUNさん。「髪全体のフォルムを菱形につくる。菱形にすることで輪郭にいきがちな視線をグッと引き上げ、キュッと引き締まった小顔に見せることができます。気になる面長顔もエイジングサインも目立ちません」(SHUNさん)。スタイリング前はボブだけど、スタイリング後はショートヘアに! 「ベースはショートボブ。髪をストンとおろすと顔がより縦長に見えてしまうので、髪の表面と毛先にウェーブをプラス。全体のフォルムを菱形に見せています。ニュアンスがでるように髪の内側をカットしているので、コテで巻くだけでショートっぽい雰囲気にもなります」(SHUNさん)。
<スタイリング方法>根元を起こしてワックスをもみ込むだけと簡単!
「根元が立ち上がっていないと、ウェーブのニュアンスが活きてきません。ドライヤーでしっかりと根元を立たせたら、ワックスをしっかりと揉み込んでください」(SHUNさん)。
<STEP.1>下を向きながらドライヤーで根元を起こす
<STEP.2>髪表面の毛先にニュアンスを与える
<STEP.3>根元から全体にワックスを付ける
<STEP.4>整えて完成
<スタイリングのコツ3か条>
- ドライするときはうしろから前に乾かす
- ワックスは根元に揉み込むとふわっと仕上がる
- 整える時は髪の立ち上がりを潰さないように注意
「ワックスは根元にしっかりと付けるのがポイント。毛先や髪の表面にだけ付けると、ふわっとした立ち上がりが再現できません。ふわっと仕上げる時は、根元に揉み込むのが正解です」(SHUNさん)。
【2】手ぐしで簡単!「時短」ヘア
スタイリングに時間をかけずにサッサと終わらせたいけれど、なかなかスタイルが決まらないと時間がかかってしまうもの。そんなお悩みに、DIFINO aoyamaの店長 山口祐亮さんは「トップを中心にパーマをかけてボリュームが出やすくしておくと、スタイリングがとってもラクになります。はち周りが膨らみやすい人もパーマをかけるだけで、ほしい部分にだけボリュームが出せます」とアドバイス。柔らかく細い髪の場合、「トップにパーマをかけておくと立ち上がりがつくりやすくなるんですよ。毛先をワンカールするようにかけると、膨らみやすいはち周りが抑えられます。ハチ周りが抑えられる分、トップの立ち上がりが際立つのでボリューム感が表現しやすくなります」(山口さん)。
<スタイリング方法>根元を立たせるように乾かし、襟足は抑えてメリハリをつくる
朝のスタイリングでは、根元を立たせるように乾かすのがポイント。「どなたにも生えグセがあるので、まず毛穴の方向をニュートラルに戻すように、地肌を擦りながらドライヤーで乾かしてください。これを最初にやっておけば、立ち上がりは簡単につくれます」(山口さん)。
<STEP.1>指の腹で地肌を擦るようにドライヤーで乾かす
<STEP.2>手ぐしで髪を下からかき上げて根元を立たせる
<STEP.3>サイドの髪は耳にかけてコンパクトにまとめる
<スタイリングのコツ3か条>
- トップを根元から立ち上げて老け見え印象を避ける
- トップにパーマをかけてはち周りのボリュームを抑える
- 襟足を引き締めてスタイルにメリハリをつくる
「トップにボリュームがほしい、という方は分け目をセンターにしないで、左右どちらかに寄った方がいい。片側が盛り上がるので、その分ボリューム感が出せます。パーマをかけたくない方も、スタイリングするときは、ハチ周りをつぶすように気を付けるだけで、トップにボリュームが出たように見えますよ」(山口さん)。
たった5分!簡単にボリュームアップできる「時短ショートボブ」
【3】脱コンサバが叶う!クールな外ハネボブ
40代が挑戦しやすいショートボブスタイルは、頭のかたちに沿ったフォルムで骨格補整できるのがいいところ。BEAUTRIUM南青山店のマネージャー 相沢美沙さんによると、ショートボブはふだんのスタイリングのしやすさを考えて、自然と内巻きになるようにカットすることが多いのだそう。「ふんわりとした内巻きショートボブは、スタイリングのしやすさと、大人っぽく落ち着いた雰囲気が魅力。でも、たまには遊びのあるヘアスタイルも楽しんでみたいですよね。印象をガラッと変えるのに効果的なのが、前髪のつくり方と、全体のシルエットを変えることです」(相沢さん)。前髪は分け目を変え、毛先を外ハネになるように巻くことでシルエットをチェンジ。さらに、片サイドを耳にかければ、グッと大人っぽくおしゃれなショートボブに!「前髪は逆サイドから思い切り持ってくることで、クールなかき上げ前髪にチェンジ。毛先にアイロンで外ハネをプラスすることで、内巻きシルエットからラフで動きのあるフォルムになり、抜け感のあるこなれた印象に仕上がります」(相沢さん)。
<スタイリング方法>前髪は先を遊ばせてこなれた印象に
「サイドパートの前髪をつくるときは、思いきりが肝心。分け目にボリュームが出ますし、全体のバランスもつくりやすくなります」(相沢さん)。
<STEP.1>ヘアアイロンで全体に動きをつける
<STEP.2>前髪をサイドパートにする
<STEP.3>ワックスをもみ込む
「外ハネのフォルムは、旬のデザイン。取り入れるだけで、おしゃれに仕上がります。毛先に動きをつけておけば、片側を耳にかけるだけで、クールな雰囲気になれますよ」(相沢さん)。
分け目を大胆チェンジ! コンサバショートボブを外ハネでクールに
【4】丸顔をシャープにみせるボブ
MAISON TSUMUGIのクラフトマン 中島 学さんによると、「ショートボブは40代にぴったり」なのだとか。 「エイジングによって髪が細くなると、ボリュームダウンやツヤの低下、クセが出やすくなるといった悩みが出てきます。レイヤーを入れないワンレングスのショートボブは、そんな40代のお悩みをカバーしやすいヘアスタイルです」(中島さん)。でも、ワンレングスのショートボブは、丸顔を強調しそうなイメージですよね。「厚めの前髪を作ったり、センター分けにしたりすると、丸顔が強調されてしまうので、サイドパートにするのがおすすめ。さらに片側を耳にかけると、左右のバランスにメリハリがつくので、顔の丸みをカバーできますよ」(中島さん)。
<スタイリング方法>前髪チェンジは思い切って!毛先を遊ばせてこなれた印象に
「丸顔なので、サイドパートにして顔型カバーを。片方を耳にかけると、スタイルにメリハリが生まれます」(中島さん)。
<STEP.1>分け目を決める
<STEP.2>全体にオイルをなじませる
<STEP.3>ハチ上をアイロンで巻く
<STEP.4>ワックスで動きを出す
<STEP.5>片側の耳に髪をかける
<スタイリングのコツ3か条>
- ドライヤーの風はうしろから前へ
- スタイリング剤は根元近くにはつけない
- ツヤ感を意識したスタイリング剤選び
「大切なのは、スタイリング剤をつけすぎないこと。特に髪の根元にスタイリング剤をつけてしまうと、ペタンとしやすくなります。スタイリング剤は、髪の中間から毛先に付けるように意識しましょう」(中島さん)。
斜め前髪&片耳かけでメリハリアップ!丸顔をシャープに見せる上品ショート
【5】ボリューム不足を活かしたコンパクトスタイル
40代の髪悩みに多い「何をやってもトップにボリュームが出ない!」問題。トップをふんわりさせたくて、毎朝ドライヤーやアイロンで苦戦していませんか?「あえてボリュームをつくらず、ストンと落ちるミニボブならスタイリングの時間からもストレスからも解放されるので、忙しい大人女性にピッタリです」 「ミニボブはすぐペタッとなる髪質におすすめです。襟足をすっきり見せたいので、内側から毛量を調節してコンパクトにまとめています」(KAYAK by HONEY デザイナー 小室里奈さん)。
<スタイリング方法>全体の毛先を内巻きに。ただし襟足は首に沿わせるのがポイント
スタイリング時間が短くて済むのがミニボブのメリット。 「コンパクトにまとめるにはアイロンの向きが重要です。内側の襟足部分は首に沿わせます。それ以外の毛先は軽く内巻きにして丸みのあるシルエットにすれば完成です」(小室さん)。
<STEP.1>ハチから下のサイドの髪はアイロンでまっすぐ下げて毛先のみ内巻きに
<STEP.2>ハチより下の襟足部分は首に沿わせるようにくびれさせる
<STEP.3>ハチより上の毛束は真横に引っ張り、毛先のみ内巻きにする
<STEP.4>オイルを毛先中心になじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- トップの髪が立ちにくいなら、ペタンコ感を生かしたミニボブを選択
- 毛先は軽く内巻きにし、襟足のみ毛先を首に沿わせる
- オイルをなじませるのは耳から毛先にかけてのみ
オイルをなじませるときは毛先を中心に。 「髪全体になじませると動きのないベッタリした質感になってしまうので、注意してください」(小室さん)。
40代に似合う【ミニボブスタイル】旬の“コンパクトボブ”は忙しい大人女性に最適!
【6】ストレートアイロンで「簡単」スタイリング
「忙しい女性にこそ、活用していただきたいのがストレートアイロンです」と断言するのは、KAYAK by HONEYのデザイナー 小室里奈さん。 ボブやショートなど髪が短いと寝ぐせがつきやすく、朝のスタイリングに手間も時間もかかるもの。そんなときに重宝するのがストレートアイロンなのだそう。「肌に近づけても火傷をしにくいので、顔周りにニュアンスをつくるのに便利ですし、ボリュームが欲しい部分を根元から立ち上げることもできます」(小室さん)。カットのポイントは「髪の表面にレイヤーを入れすぎるとパサつきが目立ってしまいます。段は控えめにして、毛量を抑えるなら内側で調整してください」(小室さん)。ツヤ髪を印象づけるには、カラーリングの色選びも重要とか。「メイクをするとき、ラベンダー色のベースを塗るとくすみが消えて明るい肌色になりますよね。実は髪も同じ。カラーリング剤にパープルを加えるだけで、抜け感が出るんですよ」(小室さん)。
<スタイリング方法>こめかみより上は内巻き、下は外巻きに
ストレートアイロンを使うとき、注意したいのは角度。「こめかみより上部分はボリュームが欲しいので、ストレートアイロンを真横に引っ張って根元を起こしながら内巻きにします。こめかみより下の髪はフェースラインに沿わせるように下に引っ張り、毛先を外ハネにするのがポイントです」(小室さん)。
<STEP.1>こめかみより上の髪は真横に引っ張りながら毛先を内巻きにする
<STEP.2>こめかみより下の髪は毛先だけ外ハネに
<STEP.3>前髪は根元を立ち上げるようにカーラーで巻く
<STEP.4>同量のワックスとオイルを手のひらで混ぜ、毛先に揉み込む
<スタイリングのコツ3か条>
- こめかみより上の髪はストレートアイロンで真横に引っ張って根元を起こす
- こめかみより下の髪は肌に沿わせるように下へ引っ張り、毛先だけ外ハネに
- ホールド力とツヤ感はワックスとオイルを混ぜ合わせてつくる
ぶきっちょさんでも簡単!ストレートアイロンでつくるニュアンスボブ
【7】ペタッとしない!ふんわり続くボブ
顔まわりの髪が重たくなりがちなボブスタイル。思い切って前髪を上げて、顔まわりをすっきり見せるのもテクニックのひとつ。前髪の立ち上がりをキープするには、生え際をコームで立ち上げた部分と、分け目の立ち上がり部分にスタイリング剤をスプレーすること。ピンポイントで狙い撃ちするのが、上品スタイルをキープするコツのようです。naturaのリーダー 鈴木みちるさんは「立たせたい部分をピンポイントで狙わないと、ヘンなところにボリュームが出てしまうので注意が必要です」とアドバイス。カットについては「ボリュームが少ないとは言え、ワンレングスにしてしまうと重たい印象になるので、顔まわりと前髪にレイヤーを入れています。毛先に動きが出るので、ふんわりとしたボリューム感も表現しやすいスタイルです」(鈴木さん)。
<スタイリング方法>カーラーで根元を立ち上げたらスプレーでキープ
頭頂部をカーラーで巻き、根元から立ち上げたら、ハードタイプのスプレーで立ち上がりをキープ。「生え際と分け目の立ち上がり部分を狙ってください。頭頂部全体にスプレーしてしまうと、せっかく立ち上げた根元がスタイリング剤と髪の重みでペタッとつぶれてしまうので注意してください」(鈴木さん)。
<STEP.1>頭頂部を2つのカーラーで根元を立ち上げるように毛先から巻く
<STEP.2>生え際の根元をコームで立ち上げスプレーを噴霧
<STEP.3>分け目の立ち上がっている部分を狙ってスプレー
<スタイリングのコツ3か条>
- 立ち上げたい部分を狙ってスタイリング剤をスプレーする
- レイヤーは顔まわりを中心に入れ、毛先で動きを出す
- 髪色でツヤを表現するならモーブピンクで透明感をプラス
「少し紫がかったモーブピンクは、明るさと透明感を出せる色。カラー剤が抜けても明るくならないので、大人の女性にぴったりです」(鈴木さん)。
ペタッとしやすい生え際や分け目の立ち上がりをキープする、3つのコツとは?
【8】広がりやすい髪質でもまとまる
「剛毛で多毛なうえ、はちが張っているので表面にレイヤーを入れると頭が大きく見えがち。内側にシャギーを多めにいれてバランスよく毛量を減らしながら、表面はすかずにするっとまとまりやすいシルエットをキープしています。前髪は自然に流れるよう、少しだけレイヤーを入れてニュアンスをつけ、全体的にはやや前下がりのボブですっきりクールな印象に仕上げています。スタイリングしなくてもおさまりがよくなるよう、すそに段はつけず切りっぱなしに。少しだけサイドパートにして、片側の髪を耳にかけることで顔立ちもすっきりスタイリッシュに見えます」(ABBEY スタイリスト 小田嶋信人さん)。
<スタイリング方法>するんとまとまりのいいツヤ髪に仕上がるよう、ロールブラシを使ってブロー
「洗髪してざっと乾かしただけでも自然にまとまりがでるよう、カットである程度は調整していますが、ブローのひと手間を加えることで、よりふんわり柔らかさが出てこなれた雰囲気に。前髪のみカーラーを使い、自然な立ち上がりをつくることで、トップのぺたんこも気にならなくなります」(小田嶋さん)。
<STEP.1>サイドからバックはロールブラシを使ってブロー
<STEP.2>前髪はカーラーでふんわり柔らかニュアンスに
<スタイリングのコツ3か条>
- シャギーは内側のみに入れ、バランスよく毛量調整を
- 表面にレイヤーは入れず、潔い切りっぱなしシルエットでおさまりよく
- ロールブラシでブローして程よい丸みを出し、まとまりやすくツヤのある仕上がりに
「スタイリング剤はさらっと軽やかになじみツヤを出すオイルがおすすめ。中間から毛先を中心になじませることで、しなやかにまとまる髪に」(小田嶋さん)。
40代に似合う【するんとまとまるワンレンボブ】剛毛多毛でもスタイリッシュなシルエットは叶う!
【9】スタイリングが楽な「今っぽ」ボブ
「モデルさんは髪が硬く、ふわっとやわらかいボリュームが出づらい髪質。産後でもあるので、生え変わった短いウブ毛のような毛が気になるというお悩みも…。硬くてニュアンスが出づらいという方はもちろん、髪が細くてボリュームが出づらいというお悩みの方にもおすすめなのが、今回ご紹介するスタイルです。肩につくかつかないかくらいのボブベース、毛先は適度にすいて、洗って乾かしただけでも外ハネしやすくスタイリングしやすいよう調整しています。前髪は目より下くらいの長さでつくっています。ワンレングスではないので、オールバック以外のスタイリングをしたときでもこなれたニュアンスに見えるのがポイントです」(AMATA 店長 スタイリスト ERIさん)。
<スタイリング方法>アイロンで毛先は外ハネに、全体はタイト&シャープにまとめる
「全体的にはタイトにまとめて今っぽさを出していますが、毛先は外ハネに軽く巻くことで女性らしい華やかさも適度に出て、バランスのいいスタイルに。アイロンはストレートアイロンを使うのが手軽なうえ、ぐるんとならずにこなれた外ハネが作れます」(ERIさん)。
<STEP.1>毛先はアイロンで外ハネに
<STEP.2>スタイリング剤をつけて髪をタイトに整える
<STEP.3>くしを通し、面を整える
<スタイリングのコツ3か条>
- ボリュームが出づらい髪でもあえてのタイトスタイリングで大人の余裕を感じるスタイル
- サイドはタイト、毛先は外ハネ、コントラストでおしゃれ感アップ
- スタイリング時はツヤ出しスタイリング剤+くし使いで、さらにこなれた雰囲気に
「スタイリング剤はツヤが出て髪がしっかりまとまるグリース系がおすすめ。サイド以外の部分の髪には毛先を中心に、もみこむようになじませて」(ERIさん)。
40代に似合う【シャープかつエレガントなウェットボブ】ボリュームが出づらい髪はあえてタイトなスタイリングで!
- TEXT :
- Precious.jp編集部