【目次】
ショート【3選】
■広がりを抑えてコンパクトに
\MINX銀座二丁目店の代表 木俣翔さんがレクチャー!/
ショート代表:大西和子さん(46歳/会社員)
毛量が多いうえに太くて硬い髪質は、ショートヘアにすると髪が広がるため頭でっかちな印象になるというのは誤解のようです。「菱形のシルエットを作りながらメリハリのある形に仕上げれば、頭が小さく見えるショートスタイルになります。このスタイルはハンサムな雰囲気なので、スーツスタイルやフォーマルな場面でもよく似合います」(木俣さん)。
<スタイリング方法>髪の内側からオイルをなじませてふんわり感を演出
スタイリング剤のオイルは髪の表面からなでつけるのではなく、内側からなじませること。「内側からなじませることでふんわりとした自然な丸みがつくれます。また、耳に髪をかけることで耳から下の髪が引き締められ、メリハリが生まれます」(木俣さん)。
<STEP.1>たっぷりのオイルを髪の内側からかき上げるようになじませる
<STEP.2>髪を耳にかけてサイドの髪をコンパクトにまとめる
<スタイリングのコツ3か条>
- 丸みのある菱形シルエットをつくる
- サイドの髪は耳にかけてコンパクトにまとめる
- オイルはたっぷり4プッシュを使用
ツヤ感を出すにはスタイリング剤のオイルはたっぷり使うのがポイント。「表面からなじませると髪がペタ~っとしてしまうので、内側からなじませてください。『ヴィラロドラ プロフェッショナル リベルオイル』(50ml ¥4,950/ミルボン)は乾燥しやすい大人の髪をうるおしてくれるのでおすすめです」(木俣さん)。
髪が「硬い・多い・太い」、この三重苦も丸みのあるシルエットで小顔ヘアに
■うねりを生かしてボリュームを調節
\ACQUAのディレクター、伊藤和明さんがレクチャー!/
ショート代表:小口麻希子さん(48歳/会社員)
ショートにすると「トップのボリュームが出にくい」、「うねりが広がって収まりにくい」というイメージがあります。その不安を一掃してくれるのがACQUAのディレクター、伊藤和明さん。「トップを短く切り込むことで、ボリュームは簡単につくれます。またうねりのカーブを利用すれば、簡単に広がりは抑えられます」とのこと。髪が柔らかく、うねって広がりやすいモデルさんの髪質。「うねりのカーブがちょうど内巻きになったところでカットすれば広がりが抑えられ、カール感のあるスタイルに。そのためにもトップは短く切り込んだ方がまとまりやすくなります」(伊藤さん)。
<スタイリング方法>頭頂部の根元を立たせて、ハチの膨らみを抑える
頭頂部の根元を立たせるだけでハチの膨らみが抑えられ、トップにボリュームも出現。「ハチの膨らみを抑え込むようなスタイリングをするとトップもペタッとなるので、スタイリング剤をなじませるときも、トップのボリュームをつぶさないように注意してください」(伊藤さん)。
<STEP.1>頭頂部の髪をつまみ、根元にドライヤーをあてる
<STEP.2>髪をかき上げるように内側からワックスをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- トップの髪はうねりの特徴を生かして短く切り込む
- 立ち上げたトップの毛流れを生かして分け目をつくらない
- 膨らみやすいハチの部分は抑え込まない
「頭頂部に分け目をつくると、せっかく立ちあげたトップがつぶれてしまいます。自然な毛流れを生かしてください。分け目をつくらないことで白髪が目立ちにくくなる効果もあります」(伊藤さん)
広がりを抑えつつボリュームもほしい…Wの悩みに効く理想のショートヘア
■はち部分のレイヤーで美シルエット
\KAYAK by HONEYのデザイナー 小室里奈さんがレクチャー!/
ショートボブ代表:露久保愛子さん(44歳/会社員)
パサついて広がりやすい髪質でボブスタイルにすると、頭でっかちに見えそう…という不安な声に応えてくれるのが、KAYAK by HONEYのデザイナー、小室里奈さん。「いちばん広がりやすいはち部分にレイヤーを入れ、自然な丸みを作るようにすれば広がりにくくなります。顔まわりをスッキリさせておけば、軽さが出る上にフェイスラインもシャープに見える効果もあるんですよ」(小室さん)。乾燥しやすい髪質のため、パサついて広がりやすいモデルさんの髪。「広がりを抑えるには重さも必要なので、はちより上を中心にレイヤーを入れています。全体の毛量が多いと雰囲気が重たくなるので、ちょうど頬骨の高さにくる髪をふわっとさせ、裾を引き締める菱形のシルエットをつくると、軽さと動きが生まれます」(小室さん)。
<スタイリング方法>カールアイロンで毛先を内巻きにして動きをつくる
「前髪があるだけで若々しい印象になるので、大人の女性に前髪は必須。ただ短く切りすぎたり、シースルーは大人には似合いません。抜け感を出すために、目の上で流れるように斜めにつくるのがおすすめです」(小室さん)。
<STEP.1>ヘアクリームを内側から髪をかき上げるようになじませる
<STEP.2>前髪の毛先をワンカール内巻きにする
<STEP.3>はちより上の髪を毛先だけワンカール内巻きに
<STEP.4>前髪の流れをつくるように毛先だけにクリームをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 前髪を長めに残して、毛先に動きをつくる
- 頬骨の高さをふわっとさせて菱形シルエットをつくる
- スタイリング剤は髪の表面ではなく内側になじませふんわり感をつくる
「髪にツヤ感が欲しいからといって、髪表面にクリームやオイルをなじませるとスタイリング剤の重みでペタ~っとなってしまいます。内側からふんわり感を出しすためにクリームをなじませたら、ツヤ感は前髪にあれば十分です」(小室さん)。
パサつく髪もツヤが出る! 丸みのある「大人向けショートボブ」
ボブ【4選】
■「ストカール」で菱形フォルムをキープ
\MAGNOLiA Omotesando・デザイナーのKAYOさんがレクチャー!/
丸顔のボブヘア代表:西田愛里さん(38歳/サービス業)
「雨の日や梅雨の時期に気になるのが、湿気による広がりや、クセのうねり、髪のチリつきですよね。朝セットしても夕方までスタイルをキープできないというお声も耳にします。その「トップに分け目を作らないことが大切です。分け目があると前髪や頭頂部がつぶれて見えてしまいます。ドライヤーでしっかりと根元を起こすように乾かしましょう」(KAYOさん)。また、「悩みに効果的なのがストカールです。根元のクセはストレートパーマで抑え、毛先にはデジタルパーマで動きとボリュームをプラス。スタイリングの持ちが良く、クセでスタイリングを楽しめない方や、ふんわりとしたシルエットが作れないという方、エイジング毛に悩んでいるお客様にとても好評です」(KAYOさん)。
<スタイリング方法>トップの根元と裾にはボリュームを!ハチはキュッと抑えて引き締まった印象に
「トップに分け目を作らないことが大切です。分け目があると前髪や頭頂部がつぶれて見えてしまいます。ドライヤーでしっかりと根元を起こすように乾かしましょう」(KAYOさん)。
<STEP.1>トップの根元にドライヤーをあてる
<STEP.2>ハチは抑える
<STEP.3>毛先を握りながらボリュームアップ
<スタイリングのコツ3か条>
- 根元を起こして縦長に見せつつ、ハチの張りもカバー
- トップの髪を左右に振り、横から根元に熱をあてる
- 全体のフォルムが菱形になるように意識!
「根元を起こすときは、真上から熱をあてないで。トップが潰れてしまい、ハチ張りの原因になります。頭頂部の髪を左右に振りながら、ドライヤーを横からあてるのが正解です」(KAYOさん)。
【丸顔もカバー】ストカールで作る、湿気に負けないふんわりシフォンボブ
■膨らみやすい髪もまとまる大人のボブ
\FIX-UP銀座店のヘア&メイクアップアーティスト 高橋紀衣さんがレクチャー!/
ボブ代表:鈴木夏実さん(39歳/会社員)
ボブが似合うのは、うねりやクセのないサラサラ髪…と諦めていませんか?「うねって広がりやすい髪でも、毛量の多い硬い髪でも大丈夫」と太鼓判を押してくれたのが、FIX-UP銀座店のヘア&メイクアップアーティスト、高橋紀衣さん。「膨らみやすい耳まわりと襟足の毛量をしっかり調整しておけば、大人女性に似合う菱形シルエットのボブは簡単です」(高橋さん)。1本1本が太くてしっかりしているうえに、毛量もたっぷりあるモデルさんの髪。「うねって広がりやすいエイジング毛があるのは、だいたい後頭部から襟足にかけて。このあたりを重点的に毛量を調整すれば、広がりは抑えられます」(高橋さん)。
<スタイリング方法>裾の毛先は外巻き、頭頂部の毛先は内巻きにして動きをつくる
髪の根元はしっかり起こし、アイロンで毛先に動きをつけて菱形シルエットをつくるのが大人女性に似合うボブスタイルの鉄則。「毛量が多いと根元から抑え込みたくなりますが、抑え込むだけでは動きのないのっぺりしたシルエットになります。仕上げのスタイリング剤をなじませるときも、根元からかき上げるようにしてふんわり感をつぶさないようにしてください」(高橋さん)。
<STEP.1>ドライヤーをあてながら指の腹で地肌を擦って生えグセを正す
<STEP.2>裾の髪をアイロンでワンカール外巻きにする
<STEP.3>頭頂部の髪を前・中央・後ろに3分割し、それぞれを毛先だけ内巻きに
<STEP.4>オイル系のワックスを髪をかき上げるようにしてなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 全体のシルエットが菱形になるようにスタイリングする
- 裾の髪は外ハネ、頭頂部は内巻きにして毛先に動きをつける
- スタイリング剤は髪を抑え込まず、かき上げるようにしてなじませる
「どんなに毛量の多い方でも、年齢を重ねると頭頂部の髪が細くなって、ボリュームダウンするもの。仕上げのスタイリング剤は、せっかく立ち上げた根元をつぶさないように空気を含ませるようになじませてください」(高橋さん)。
膨らみやすいうねり髪をおとなしく手なずける、大人のボブスタイル
■ひと手間でおしゃれなハーフアップアレンジ
\FIX-UP銀座店の店長 西村直人さんがレクチャー!/
櫻井篤子さん(50歳/会社員)
後頭部の丸みは、見た目印象の若々しさと華やかさに欠かせないポイント。この丸みを活かしたアレンジを教えてくれるのが、FIX-UP銀座店の店長、西村直人さん。「ただ束ねるだけでは後頭部がつぶれてしまうので、結び目を包むように2本の毛束を交差させます。結び目のゴムが隠れるだけでなく、膨らませたい部分にボリュームが出る大人のハーフアップになるんですよ」(西村さん)。
<アレンジ>毛束を交差させるひと手間でメリハリのあるスタイルに!
髪が硬くて太く、トップをのぞいてボリュームもしっかりあるモデルさんの髪。「雨の日など湿度の高い日は、髪をコンパクトにまとめられるハーフアップがおすすめです。トップにボリュームが欲しいので、アレンジの仕上げに、結び目からひとつまみずつ毛束を引き出すと、自然な丸みのあるシルエットになります」(西村さん)。
<STEP.1>耳より上の髪をひとまとめにして、ゴムで束ねる
<STEP.2>束ねたゴムを挟んだ左右から各1束ずつ毛束をとる
<STEP.3>ゴムを隠すように2本の毛束を交差させる
<STEP.4>2本の毛束の先端をアメピンで留める
<STEP.5>結び目を抑えながらひとつまみずつ毛束を引き出す
「耳より前にある髪は後れ毛として残しておくと、顔まわりが華やかに見えます。全部束ねてしまうとスッキリしすぎて、寂しい印象になるので耳にかけず、ふわっと垂らしておくといいですよ」(西村さん)。
■後れ毛がポイント!ひとつ結びアレンジ
\美容院・ROIのデザイナー小西浩純さんがレクチャー!/
松田純子さん(45歳/主婦)
肩ラインのボブスタイル。長いわけでも短いわけでもない、この微妙な長さに「アレンジしにくい」と思っている方も多いのでは? 手っ取り早く結んでも、後れ毛のせいで“疲れたオバさん”にまっしぐら…。そんな悩みを解決してくれるのは、表参道にある美容院・ROIのデザイナー小西浩純さん。小西さんが教えてくれるのは、あえて後れ毛をたくさん出したひとつ結び。「後れ毛をそのままにしていたら疲れたオバさんですが、コテで巻いてワックスをなじませれば“狙ったオシャレ感”が出るんです。ボブはほかのレングスとは違い後れ毛が短め。あえて多めに引き出すことで、ラフさとこなれ感のあるスタイルになります」(小西さん)。後れ毛を巻くことでオバさんからこなれた雰囲気に。短めの後れ毛を多めに引き出した、ボブならでは後れ毛アレンジです。
<アレンジ>後れ毛がこの長さだから老け見えしない!ラフでこなれ感のあるひとつ結び
「せっかく後れ毛を引き出しても、毛先がパサパサしていたり広がっていると台無し。疲れた印象に見えてしまうので、毛先や後れ毛にはしっかりとワックスを揉み込んで。たっぷりつけると、みずみずしさやツヤがプラスされ、老け見え防止になります」(小西さん)。
<STEP.1>手ぐしでゆるっとまとめてひとつ結びにする
<STEP.2>頭頂部の毛束をつまんで引き出す
<STEP.3>生え際に沿って後れ毛を細かく出す
<STEP.4>コテで後れ毛にニュアンスをつける
<STEP.5>毛先をワックスで散らす
「狙ったところにニュアンスをつけるなら、後れ毛をしっかりと巻くのが正解。できるだけ細めのコテで、毛先を外ハネ、内巻きワンカールと交互に巻きましょう。毛先に動きが加わって絶妙な毛流れになります」(小西さん)。
ミディアム【5選】
■広がる髪は菱形シルエットでまとまりを
\MINX銀座二丁目店のトップデザイナー 吉田孝弘さんがレクチャー!/
丸尾雅子さん(38歳/会社員)
膨らみを抑えるのに、真っ直ぐのばすようにブローしていませんか。 MINX銀座二丁目店のトップデザイナー、吉田孝弘さんは「顔まわりの髪を真っ直ぐにのばしてしまうと、フェイスラインまで下がって見えます。菱形シルエットになるようにスタイリングすると、膨らみが抑えられると同時に小顔効果もあります」と断言。髪の太さがそこそこあり、毛量もしっかりあるモデルさんの髪質。「クセのないストレートなので、レイヤーを入れないとまとまりにくい髪質です。上段と下段の二層に分けてくびれのあるシルエットをつくっておくと、忙しい朝でも時間をかけずにスタイリングできるようになります」(吉田さん)。
<スタイリング方法>カールアイロンの丸みに毛束をあてて自然なカールをつくる
吉田さんが提案するのは、カールアイロンの丸みを利用したスタイリング。「根元の立ち上がりや顔まわりのちょっとしたウェーブをつくるのにも、カールアイロンは役立ちます。カールアイロンの丸みに毛束を2~3秒間のせるだけで、自然なふんわり感が生まれます。ボリュームがほしい部分やカールがほしい部分だけ、ピンポイントでスタイリングできるので、ぜひ試してください」(吉田さん)。
<STEP.1>裾の髪をワンカール外ハネにする
<STEP.2>顔まわりの毛束だけ、外ハネにした部分の上あたりだけアイロンにのせる
<STEP.3>上段の髪を毛束の中間から毛先にかけて1.5回転リバース巻きに
<STEP.4>トップの毛束の根元にアイロンをあてる
<STEP.5>トップの後頭部よりの部分はアイロンを横にして毛束をのせる
<スタイリングのコツ3か条>
- 顔まわりの髪は真っ直ぐにのばさず、菱形シルエットにすること
- 上段の髪をリバース巻きにするときは毛束を少しずつ取ること
- カールアイロンでトップの根元を立ち上げるときは毛束を挟まない
「スタイリングするときは上段と下段の髪をきちんと分けておいてください。下段の髪を外ハネにするとき上段の髪と一緒に巻き込んでしまうと、くびれのラインがきれいにつくれません。最初の下準備をきちんとしておくだけで、仕上がりに差が出ます」(吉田さん)。
毛量が多くて広がる髪は「菱形シルエット」でまとまりのあるスタイルに!
■カールアイロンでくせとうねりを生かす
\apish cherie店長の井原早紀さんがレクチャー!/
木庭弥生さん(36歳/主婦)
クセやうねりを無理に押さえつけたり引っ張ったりすると、髪が全体的にペタ~っとして、寂しい印象になりがち。そんな髪悩みには、「クセやうねりを生かしたスタイリングがおすすめです」と、apish cherie店長の井原早紀さん。「カールアイロンでふんわりカールをつくるスタイルはトップにボリュームを出しやすく、小顔に見せる効果もあります」(井原さん)。髪が細くうねりやすいモデルさんの髪。「広がりを抑えるように全体を長くすると動きが出しにくいので、トップにレイヤーを入れています。ただし、毛先まで軽くするとパサついて見えるので、裾を重くするとツヤを出しやすくなります」(井原さん)。
<スタイリング方法>前髪からトップは根元を立ち上げるように巻いて動きを出す
「毛先を外ハネにするだけでスタイリングを終わらせる人が多いのですが、それだと顔が長く見えてしまいます。頭頂部の髪を立たせるように巻くと、シルエットに動きが出て、軽さも演出できます」(井原さん)。
<STEP.1>サイドからバックは毛先を1カール外ハネにする
<STEP.2>前髪から頭頂部は根元を立ち上げるように後ろ向きに巻く
<スタイリングのコツ3か条>
- クセやうねりは無理にのばさず、生かすスタイルにする。
- レイヤーはトップに入れて動きを出す。
- 耳のあたりにボリュームゾーンをつくって菱形シルエットを目指す。
「全体のシルエットが菱形になるようにすると、あごのあたりが引き締まって見えるので小顔効果があります。スタイリングの最後にオイルをなじませると自然なツヤ感が出るので、髪がパサつきやすい方は、ぜひお試しください」(井原さん)。
■「あほ毛」もカバーするスカーフアレンジ
\kakimoto arms 自由が丘クレオ店 チーフスタイリスト 山本真実さんがレクチャー!/
金田知子さん(47歳/派遣社員)
あほ毛を目立たなくするには、ワックスやバームなどでタイトに抑えつけるしかありません。でも、それでは動きがなく堅苦しいスタイルになってしまいます。「ニュアンスがあって、カジュアルな雰囲気を楽しむにはスカーフを使ったアレンジがおすすめです」(山本さん)。このアレンジなら、髪がうねって上手くまとまらない、髪が広がって収まりが悪いときにも活躍しそう!
<アレンジ>頭頂部を膨らませ、耳のあたりを出っ張らせて菱形をつくってバランスを整える
スカーフを巻くアレンジで注意したいのがサイズ。「頭頂部で交差させて二重に巻くので、ある程度の大きさが必要です。正方形であれば90㎝四方は欲しいですね」(山本さん)。
<STEP.1>カールアイロンで髪の中間から毛先を内巻きにしておく
<STEP.2>耳より前の髪と耳の後ろの髪を残してひとつに束ねる
<STEP.3>結び目からひとつまみずつ毛束を引き出す
<STEP.4>束ねたゴムを隠すように、髪をゴムに巻き付ける
<STEP.5>細長く折りたたんだスカーフを毛束の下に通す
<STEP.6>両端を頭頂部あたりで交差させる
<STEP.7>交差した根元部分でスカーフをねじる
<STEP.8>スカーフの端を毛束の下で結ぶ
「スカーフを耳の上に被さるようにかけるとサイドが出っ張るので、全体のシルエットが菱形になります。特に面長な方は横をちょっとだけ膨らませると、顔の長さが気にならなくなります」(山本さん)。
気になる「あほ毛」をお洒落にカバー! スカーフを使ったヘアアレンジ
■うねりもニュアンスに変えるひとつ結びアレンジ
\kakimoto arms 自由が丘クレオ店のチーフスタイリスト・山本真実さんがレクチャー!/
金田知子さん(47歳/派遣社員)
髪がうねってどうにも収まらないとき、束ねるスタイルはとっても便利。とは言っても、束ねるときには注意が必要のようです。「うねりが目立たないようにキツく束ねると、ただの引っ詰め髪になってしまいます。ちょっと多めに後れ毛をつくって、顔まわりに遊ばせるだけで、表情のある大人のアレンジになります」(山本さん)。
<アレンジ>後れ毛と放射状に引き出した毛束でつくる大人のルーズ感
「後れ毛に動きが出るように、束ねる前にカールアイロンで巻いておくことがポイントです。仕上げに後れ毛に毛束感が出るようにバームをなじませるとこなれ感が演出できます」(山本さん)。
<STEP.1>カールアイロンで髪の中間から毛先にかけて巻いておく
<STEP.2>パール1粒大のバームを髪全体になじませる
<STEP.3>耳より前の髪と耳の後ろの髪を残してひとつに束ねる
<STEP.4>ひとつまみずつ、放射状に毛束を引き出す
<STEP.5>後れ毛を束ねるようにバームをなじませる
アレンジ前と仕上げに使っているのは、KOKOBUYの『プロダクト』(¥2,178)。「これはハンドクリームにもなる万能バームで、サロンのスタッフたちも愛用しています。アレンジ前になじませておくとパサつきが抑えられて、自然なツヤも出せます。ただ、つけすぎるとペタ~っとして重たい仕上がりになるので、後れ毛になじませるときは手に残った量で十分です」(山本さん)。
うねった毛束がおしゃれニュアンスに! 後れ毛ありのままのまとめ髪の作り方
■くるりんぱ2回で上品なアップスタイル
\ROIのデザイナー・亀井明日香さんがレクチャー!/
小倉麗さん(43歳/パーソナルスタイリスト)
ROIのデザイナー・亀井明日香さんが今回提案してくれるのは、連続くるりんぱで作る簡単アップスタイル。「ミディアムの場合、くるりんぱした時に短い髪が飛び出してしまったり、顔まわりや襟足の後れ毛が落ちてしまったりすることがあります。これが疲れた印象や老け見えの原因になることもあるので、スタイリングの際には注意が必要です。もうひとつ気をつけたいのが、毛束を崩し過ぎてしまうこと。崩しすぎると若作りに見えたり、ボサボサな印象になったりするので、『程よく、適度に崩す』ことも心がけてください」(亀井さん)。後れ毛の扱い方と毛束の崩し方に気をつけるだけで、『まとまっているけど、ニュアンスがある』大人のアップスタイルに。それでは、ポイントを詳しく見ていきましょう。
<アレンジ>ゆるっと引き出せば360度どこから見ても美シルエットに!
<STEP.1>耳上の毛束をゴムで結ぶ
<STEP.2>くるりんぱする
<STEP.3>耳横の毛束をまとめて結ぶ
<STEP.4> 結んだ毛束をくるりんぱする
<STEP.5>襟足とくるりんぱした毛先をまとめてねじる
<STEP.6>ねじった毛束をピンで止める
<STEP.7>こめかみの後毛を出す
「分け目ができていると頭頂部が寂しい印象になってしまうので、アレンジの前に、ドライヤーで左右両方から風を当てて根本を起こし、分け目のない状態に戻してあげると見栄えが良くなります」(亀井さん)。
ロング【5選】
■カールアイロン1本で叶うツヤとまとまり
\「Maison ACQUA」のスタイリスト・平野里奈さんがレクチャー!/
横田沙織さん(40歳/主婦)
今回は、ロングヘアならではのお悩みに「Maison ACQUA」のスタイリスト・平野里奈さんがアドバイス。「ロングヘアの場合、髪が長い分だけ、カラーリングやスタイリングのダメージが積み重なっています。パサついて広がる髪を抑え込もうとすると、動きのないのっぺりとしたスタイルになりがちです。そこで、カールアイロンで毛先と顔まわりを巻くだけで、ランダムな動きと、ツヤ、まとまりも手に入れることができますよ」(平野さん)。1本1本が硬くてしっかりしている横田さんの髪質。「ダメージが蓄積しているロングヘアは、どうしても髪がパサついて広がりがち。動きを出したい顔まわりのほかは、レイヤーを低めに入れてツヤを出しやすくするのがポイントです」(平野さん)。
<スタイリング方法>毛先はワンカール内巻き、顔まわりは縦巻きにして、ツヤ感と動きをつくる!
「ロングヘアの方から『動きのあるスタイルにしたいけれど、どうやって巻けばいいのか分からない』というお声をよく聞きます。あれこれ巻かず、ただ顔まわりと毛先を巻くだけでバランスのいい動きがつくれます」(平野さん)。さらに、「スタイリング前に、髪全体にアイロンを通しておくこと。このひと手間でツヤ感に差が出ます」(平野さん)。
<STEP.1>毛束にカールアイロンをさっと通す
<STEP.2>毛先をワンカール内巻きにする
<STEP.3>耳から前の髪を縦巻きにする
<STEP.4>前髪を軽く引っ張りながら内巻きに
<スタイリングのコツ3か条>
- スタイリング前、髪全体にアイロンを通して毛流れを整えておく
- 毛先を内巻きにするときはレイヤーの段ごとに分けて巻く
- 髪を巻くときは必ず毛先、顔まわりの順に巻くこと
「ロングヘアのスタイリングで多いのが『巻き残し』です。レイヤーが入っている段ごとに毛先をしっかり巻いてから、顔まわりを縦巻きにすると、巻き残しをなくせます。あと、ダメージが蓄積している髪はカールがつきにくいので、アイロンをサッと通して巻くのではなく、キュッと確実に巻くと長持ちしますよ」(平野さん)
40代の髪悩みを解決!【ロングヘア簡単スタイリング術】アイロン1本でパサつきと広がりを抑えながら、ツヤとまとまりが叶う!
■うねり&広がりもカバーする菱形シルエット
\apish cherieの店長 井原早紀さんがレクチャー!/
桜井美礼さん(49歳/医療事務)
apish cherieの店長 井原早紀さんが提案してくれたのは、丸顔カバーが叶うロングヘアです。井原さんによると、丸顔さんにとって裾広がりのAラインロングはNGなのだとか。
「丸顔の輪郭は横幅がある分、髪が広がって見えがち。Aラインにすると締まりがなく、頭が大きく見えてしまいます」(井原さん)
解消するポイントは、前髪を長めにして、顔まわりに菱形を作ること!
「前髪が長めだと、輪郭補整効果のある菱形シルエットが作りやすいんです。顔まわりに空間を作り顎ラインにくびれを作ると、リフトアップ効果も狙えます。小顔効果もバツグンですよ!」(井原さん)
菱形シルエットを作るリバース巻きのスタイリングには、エイジングによる髪悩みをカバーする効果もあるのだとか。
<スタイリング方法>全体を同じ方向に巻いて、ツヤとまとまりをオン!
「髪を巻くときのポイントは、全体を同じ方向に巻くこと。顔まわりから後ろに向かって外向きに巻きましょう。同じ方向に巻くとバラついて見えず、うねりや広がりもまとまるように。ツヤ感もアップします」(井原さん)
<STEP.1>マジックカーラーで前髪を巻く
<STEP.2>髪を上下に分けて下側をリバース巻き
<STEP.3>上側をリバース巻き
<STEP.4>髪全体にオイルをなじませる
<スタイリングのコツ3か条>
- 前髪を前方向に巻く
- 全体をリバース巻きにする
- オイルを全体にもみこむ
「オイルはややスタイリング力のあるものがおすすめ。サラサラと軽いタイプだと、うねり対策には物足りないかも。スタイリングオイルはツヤ感に加えて髪のボリュームも出るので、40代にぴったりです」(井原さん)
丸顔をリフトアップ!大人ヘアのうねり&広がりもカバーする菱形シルエットのツヤ感ロング
■抜け感のある大人のひとつ結びアレンジ
暑さが厳しいこの時期を快適に乗り切るために、欠かせないまとめ髪。とはいえ、凝ったアレンジはどこかトゥーマッチで、大人の女性を野暮ったく見せてしまう可能性も。40代からのまとめ髪は、ゴム一本でできる、シンプルなひとつ結びが正解です。
簡単に完成するひとつ結びですが、結ぶ高さや顔周りのニュアンスづくりなどポイントをおさえておかないと、若づくりな印象を与えてしまったり、ただの貧相なひっつめに見えてしまったりするので注意が必要です。大人の女性を美しく見せるための「究極のひとつ結び」の極意を伝授します。
<アレンジ>大人の女性を美しく見せる「ひとつ結び」完全プロセス
<STEP.1>大人のまとめ髪はツヤが命!
<STEP.2>分け目をぼかしておく
<STEP.3>束ねる位置は「ぼんのくぼ」!
<STEP.4>後れ毛を引き出す
<STEP.5>後頭部を引き出し立体感を
<STEP.6>襟足・トップ・耳上を引き出す
<STEP.7>後れ毛に毛束感を出す
これが【大人女性を美しく見せる「ひとつ結び」完全プロセス】野暮ったく見えないテク大公開
■カールでニュアンスを加えたひとつ結びアレンジ
\「kakimoto arms GINZA」のスタイリスト・友原由維さんがレクチャー!/
辻 聖子さん(48歳/グローアップアカデミー 代表)
「まとめ髪を楽しみたいけれど、うねりやパサつきもカバーしたい…」というお悩みに、ヘアサロン「kakimoto arms GINZA」のスタイリスト・友原由維さんがアドバイス。【毛束をねじって留める、シンプルだけれど雰囲気のあるアレンジ術】を教えてくださいました。「うねりやクセのある髪を活かすことで、ふんわりとした柔らかな雰囲気が楽しむことができますよ。束ねた後、前髪・こめかみ・もみあげ部分の3か所を必ず巻いて、バランスの整ったスタイルに仕上げてみてください」(友原さん)。
<アレンジ>前髪とサイドのカールがポイント。ねじりを効かせたアンニュイ
1本1本が柔らかくクセのあるモデルさんの髪質は、ねじって束ねるアレンジにぴったり。「こめかみともみあげは後れ毛風に見せますが、襟足部分はきっちりと後れ毛が出ないように束ねてください。ここが崩れていると、だらしのない印象になってしまいます」(友原さん)。
<STEP.1>毛束を左右の側頭部と後頭部の3つに分ける
<STEP.2>左右の毛束を握り、それぞれを内側に向かってねじる
<STEP.3>3つの毛束をひとつにまとめ、ゴムで根元を束ねる
<STEP.4>束ねた部分を隠すように飾りピンをつける
<STEP.5>後頭部から3~4mm毛束をつまみ上げて、ゆるみをつくる
<STEP.6>こめかみ、もみあげはストレートアイロンで根元から内巻きにする
こめかみともみあげは根元から、前髪は毛先のみ内巻きに。
レイヤーが入っていると、束ねた根元から髪が浮き上がってアホ毛になりがち。そんなアホ毛対策に重宝するのが、ミルボンの『エルジューダ ポイントケアスティック』(15ml ¥1,650)。「襟足部分の後れ毛にこのポイントケアスティックを使うと、きれいにまとまります」(友原さん)。
40代に似合う【傷んだ髪でもきれいにまとまるアレンジ術】カールがポイントのアンニュイなスタイルに挑戦!
■上品なギブソンタックでアップスタイル
\MAGNOLiA omotesandoのデザイナー・KAYOさんがレクチャー!/
内田テリーサさん(41歳/会社員)
後頭部の低い位置で髪をまとめる「ギブソンタック」。くるりんぱの応用でつくるお団子ですが、エレガントで上品に仕上がる、カジュアル過ぎないラフさやこなれ感も出せる、と大人の女性たちを魅了しています。簡単で手軽にできるアレンジですが、やり方を間違えると「古臭いオバさんヘアになってしまう」とMAGNOLiA omotesandoのデザイナー・KAYOさんは言います。「まずは髪をまとめる位置。後頭部の下の方でまとめてください。位置が高いとトップや後頭部の毛束を引き出したときに頭が大きく膨れたような印象になってしまいます。下の位置にまとめることが、360度どこから見ても頭の型が綺麗に見えるポイントです」(KAYOさん)。また、髪をまとめるときは「程よく、ゆるっとつくる」のが正解なのだそう。「きっちりとまとめすぎないことも重要。耳を出してきっちりと結ぶと一気に老けた印象になってしまいます。トップや後頭部の毛束が引き出しにくくなってしまうので、程よいゆるさを意識してください」(KAYOさん)。
<アレンジ>ゆるっとしているのにきちんと感も。しなやかな前髪で大人の余裕も演出
<STEP.1>耳裏からフロント部分の毛束をとってハーフアップに
<STEP.2>結んだ毛束をくるりんぱする
<STEP.3>残した後頭部と襟足の髪をふたつに分ける
<STEP.4>左右に分けた毛束をくるりんぱの穴に上から通す
GIFアニメーションでチェック!
<STEP.5>毛先をゴムでひとつ結びにする
<STEP.6>毛先をもう一度くるりんぱする
<STEP.7>毛先をピンで固定する
<STEP.8>耳上の毛束をゆるっと引き出す
<STEP.9>頭頂部と後頭部の毛束をつまんで引き出す
「アレンジの前に、ドライヤーで根元をこするように乾かし、モヒカンラインを立ち上げておくとシルエットに丸みと女性らしさが出ます。あとは全体をランダムにコテで巻き、クリームワックスをなじませておいてください。髪がパサついてまとまっていないと『やつれ感』『疲れた印象』になりかねません。とくにもみあげ、顔まわりの毛束には入念になじませるといいですよ」(KAYOさん)。
古臭いオバさんとは言わせない!今っぽい「ギブソンタック」をつくる9ステップ
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- Precious.jp編集部