【目次】
伸ばした前髪を活かす「4つの方法」
◆目にかからないよう、カーラーやアイロンで根元を起こす

「生え方、髪質によって対処法は個人差が出てしまいますが、共通の対処方法としておすすめなのがカールアイロン、ストレートアイロン、マッジックカーラーを使用して、前髪にゆるやかなカールをつけること。邪魔だった長さが少し緩和され、まつげや、まぶたにかかる位置を上げる効果があります。カールの強弱を調整すれば、雰囲気やイメージを変えることも可能です。スタイリング剤をつけすぎると重みで潰れてしまい、さらに邪魔になってしまうこともあるのでつけすぎには気を付けて」(高橋さん)。

「前髪が伸びてきたら、カールをつけてスタイリングする。これだけで目にかからなくなります。カールは、アイロンで巻いても良いですし、ブローでカールをつけても◎。アミカーラーでカールをつけるのもおすすめです。プロセスは4ステップ。(1)前髪が割れないように、根元を左右に振って乾かす。(2)前髪をまっすぐ前に下ろしてブローする。(3)根元から毛先に向かってカールをつけるようにブロー、またはアイロンなどで巻く。4.毛先にワックスなどのスタイリング剤をつけて完成です」(加藤さん)。
◆地肌をこすりながらドライヤーをかけて根元をふんわりさせる

「ドライヤーのかけ方を変えるだけでも印象が変わります。前髪の根元から毛先に向けてドライヤーを当てるのではなく、根元を起こすように前髪をかきあげながらドライヤーをかけるだけでも違う印象になれますよ」(高橋さん)。

「前髪が伸びてくると、自然と割れやすくなったり、髪の長さの重みでペタッとしがちに。そんな時は根元をこすりながらドライヤーで乾かし、毛先をサイドに流してみてください。それだけで鬱陶しさが軽減されます。あと、ストレートアイロンを使うのもおすすめ! 前髪の根元を挟んだら、滑らせるように毛先に向かってスルー。手首を内側に返すように動かすのがポイントです。これだけで前髪の長さが少し短く感じられます。アイロンで巻くのが苦手な方でも、ストレートアイロンなら火傷のリスクも少なく、使いやすいと思います」(SHUNさん)。

「根元に分け目がくっきり付くとペタッとした印象になってしまうので、分け目をつくらないようにドライしましょう。前髪を左右に流し、毛先にはヘアアイロンやストレートアイロンでカールをつける。これだけで邪魔な前髪が扱いやすくなります」(松下さん)。
◆スタイリングで左右に前髪を流す

「前髪が伸びてきたら、まずは左右どちらかに流しましょう。直毛の人はコテで軽く巻いて曲げると流れやすくなります。ワックスやハードスプレーなど、スタイリング力のあるものをつけてサイドに流したり、分けたりしてあげると、戻りにくくスタイルをキープしやすいです」(泰斗さん)。

「割れやすい箇所を起点に、前髪をよける。その時に分け目がついてしまうとペタッとした印象になってしまうので注意してください。指先にハードスプレー(ハードワックスでも可)をふり、分けたい、もしくは流したい前髪の毛先につけて、流した状態で固定する。伸ばしかけの前髪が気になる方にもおすすめのスタイリング方法です」(中村さん)。
◆ウェットな質感、束感の出るスタイリング剤を使う

「雰囲気を変えたい時は、全体にウェット系のスタイリング剤をつけて、前髪を根元から立ち上げるとオシャレ!!」(泰斗さん)。

「いつも使っているスタイリング剤よりも、少しウェット感のあるスタイリング剤をなじませると、前髪にニュアンスができたりこなれた印象に仕上がります」(加藤さん)。
外出自粛中に「前髪」が伸びてきたら? 美容師に聞いた3つの対処法
「カーラー、アイロン」を使ったスタイリング
【1】カーラーでドライヤーで自然な毛流れに
■スタイリング方法
「大人の韓流風あか抜けのヘアのスタイリング。コツは、前髪の流しと顔周りのリバース巻き! 前髪はカーラーで巻き、熱を横からあてるのがポイントです。左右の顔周りのみにリバース巻きを加えることで、抜け感と華やかさをプラスして」(ROI ディレクター NOGUCHIさん)。
STEP.1:前髪はカーラーで巻き、横から熱をあてる
STEP.2:毛先をアイロンで外巻きに
STEP.3:中間部分は内巻きにしてS字ラインをつくる
STEP.4:顔周りのみリバース巻きに
「スタイリング剤は軽めのオイルをさらっと。重くウェットにはならないよう注意して」(ROI ディレクター NOGUCHIさん)。

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【2】カーラーで巻いてふんわり流すスタイル
■スタイリング方法
「前髪はカーラーで、毛先&顔周りは軽くアイロンで巻けばメリハリが出て、格段に華やかさがアップします。巻きやすいよう、動きが出やすいようにレイヤーが入っているので、巻く手間暇はさほどかからないはず」(ZACC vi スタイリスト 田中里春さん)。
STEP.1:前髪はカーラーで巻く
STEP.2:首にそわせるようにして毛先をアイロンで外ハネに
STEP.3:顔周りはリバース巻きで立体感をプラス
「スタイリング剤は軽めのワックスがおすすめ。手になじませ、毛先からもみこむように塗布して」(田中さん)。

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【3】アイロン生え癖を整え流すスタイル
■スタイリング方法
「ミディアムのスタイリングには断然、ストレートアイロン使いがおすすめ。くるんとカールしすぎず、ゆるっとしなやかな動きを簡単につくることができます」(Belle Shinjuku 店長 鯨岡拓也さん)。
STEP.1:毛先はスッと外巻きワンカールに
STEP.2:サイドは表面を外巻きに流して
STEP.3:前髪を下に自然に流す
「スタイリングにはワックスとオイルを混ぜて使うのがおすすめ。細く柔らかい髪質だとオイルだけだと重たくなってしまうので、ふんわり感を軽やかにホールドさせるひと手間を」(鯨岡さん)。

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「ドライヤー」を使ったスタイリング
【1】伸ばしながら今っぽさも叶うシースルースタイル
■スタイリング方法
「外巻きに軽く巻くだけでこなれた雰囲気になるよう、毛先にはレイヤーを入れて軽やかに。ボリュームは出にくい髪質ですが、ふんわりと柔らかいニュアンスを出したいので、スタイリングのしやすさを加味してレイヤーを全体的にバランスよく入れています。前髪は全体のバランスを見ながら、薄めで軽やかに仕上げています」(BEAUTRIUM Aoyama 副店長 スタイリスト 中高下由真さん)。
STEP.1:前髪はロールブラシでスッと自然に流して
STEP.2:サイドからうしろ髪は、中間を内巻きにしてボリュームアップ
STEP.3:毛先は外ハネに
「スタイリングには軽めのオイル系スタイリング剤がおすすめ。毛先中心に、毛束感をつくるようになじませて」(中高下さん)。

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「左右に流す」スタイリング
【1】カーラーで巻いたあとのひと工夫で割れにくい前髪に

■スタイリング方法
「仕上げに使うスタイリング剤は、毛束を固めすぎないスプレーがおすすめです。前髪を分けたい方向に軽く押さえながらスプレーすると動きを出しつつ割れにくいスタイルに仕上がります」(HONEY shibuya スタイリスト 小室里奈さん)。

STEP.1:はちより上の髪をカールアイロンで内巻きに

STEP.2:襟足のあたりから髪をかき上げるようにしてスタイリング剤をなじませる

STEP.3:前髪を前に引っ張りながらカーラーで内巻きにする

STEP.4:前髪を分けたい方向に押さえながらスタイリング剤をスプレー

前髪に使うスタイリング剤は固めすぎないものが使いやすいとか。小室さんのおすすめは、b-exの『ロレッタ キラキラシュー』(180g¥2,420)。「前髪を中心に髪全体にスプレーしておくと、すぐにペタッとなる髪質の方でも丸みのあるシルエットが長持ちします」(小室さん)。

パカッと割れやすい前髪はカーラーで巻いたあとの「ひと工夫」がカギ!
【2】アイロンで内巻きにしてまとめたスタイル

■スタイリング方法
「ストレートアイロンでさらっとニュアンスをつけるだけでも、さりげない動きのあるスタイルに」(Belle Shinjuku 店長 鯨岡拓也さん)。

STEP.1:毛先は自然に内巻きに

STEP.2:表面の毛は中間からも熱を加えてふんわりと

STEP.3:前髪は内巻きにしながら流す

しっとりまとまりのある印象に仕上げたいので、前髪も内巻きに。内巻きにしながら外側に流すようなイメージでアイロンを通して。

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「ウェットな質感」のスタイリング
【1】ウェット&タイトにまとめたスタイル
■スタイリング方法
「全体的にはタイトにまとめて今っぽさを出していますが、毛先は外ハネに軽く巻くことで女性らしい華やかさも適度に出て、バランスのいいスタイルに。アイロンはストレートアイロンを使うのが手軽なうえ、ぐるんとならずにこなれた外ハネがつくれます」(AMATA 店長 ERIさん)。
STEP.1:毛先はアイロンで外ハネに
STEP.2:スタイリング剤をつけて髪をタイトに整える
STEP.3:くしを通し、面を整える
「スタイリング剤はツヤが出て髪がしっかりまとまるグリース系がおすすめ。サイド以外の部分の髪には毛先を中心に、もみこむようになじませて」(ERIさん)。

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【2】毛束感で動きを出して軽やかスタイル
■スタイリング方法
「頭皮用ブラシで毛流れに逆らってブラッシングすると、ペタッとしやすい髪の根元が立ち上がります。ブロー前にしっかり根元を立ち上げておくと、ふんわり感が持続しますよ」(AntiOurs 店長 CHIIさん)。
STEP.1:オールバックにブラッシング
STEP.2:根元を立ち上げながら乾かす
STEP.3:毛先にムースをもみこむ
STEP.4:バームで束感を出す
「スタイリング剤は髪がペタッとしないものをチョイス。ムースとバームは保湿力&トリートメント効果のあるものを使うと重くなり過ぎず、髪に柔らかさと潤いが演出できます」(CHIIさん)。

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【3】ウェットヘアのひとつ結びでまとめ髪スタイル
■スタイリング方法
髪全体にウエット感を出して束ねる「まとめ髪ウエット」は、シンプルなのにきちんと感とモード感を両立。 ノーセットのままオイルをつけて束ねるだけなので、時間がない忙しい朝の切り札にもなります。
STEP.1:オイルを10滴ほど手にとる
STEP.2:髪全体にオイルをなじませる
STEP.3:コームを使ってタイトにまとめる
STEP.4:おくれ毛をつまんで毛束感を出す
忙しい朝に最適!大人女性に似合う髪型【フレッシュさと洗練感がグッと高まる「まとめ髪ウエット」】
- TEXT :
- Precious.jp編集部