【目次】
- 【1】ブロー後にワックスで動きを出す
- 【2】厚め前髪をふんわりスタイリング
- 【3】短め前髪をワックスで流す
- 【4】扇状のスタイリングで割れを防ぐ
- 【5】カーラーで巻いて立体的に仕上げる
- 【6】カーラーで立ち上げてボリュームを出す
【1】ブロー後にワックスで動きを出す
■流れるような前髪で小顔見え
美容室Rougyのスタイリスト・江良 栞さんによると、「面長さんの場合、輪郭にぴったり沿うようなボブは顔型を強調してしまい、より顔が長く見えてしまいます」とのこと。「そうならないためには、中間から毛先にレイヤーを入れて、ランダムな動きをつけることが大切です。乾燥して硬く見えがちな40代の髪を、柔らかく扱いやすくする効果も」(江良さん)。また、前髪をつくるのも、面長軽減には効果的。「前髪は眉の高さで流れるようにつくることで、顔の縦幅を狭く見せることができます。一番短いところを眉上に設定したショートバングにすると重くなりすぎずおすすめです」(江良さん)。
<スタイリング方法>毛先のハネが出るようにドライし過ぎないのがポイント
「しっかりレイヤーを入れているので、基本的にはムースを揉み込むだけでOK。毛先と前髪に動きが出るようにスタイリングします」(江良さん)。
<STEP.1>根元を起こしながら前髪とトップをドライ
<STEP.2>毛先にムースを揉み込む
<STEP.3>毛先と前髪にワックスをなじませて動きを出す
<スタイリングのコツ>
- 自然な動きが出るように乾かしすぎない
- ムースは毛先中心につけて、根元がペタンとしないようにする
- ムース、ワックスは揉み込むようにつけて動きを調整
「ほとんど自然乾燥なので、スタイリングに時間がかからないのもいいところ。前髪があるので、片サイドを耳にかけてもカバー効果は問題なし」(江良さん)。
【2】厚め前髪をふんわりスタイリング
■前髪を手ぐしでとかすようにスタイリング剤をなじませればOK
おでこのシワを隠すのにも、分け目や生え際の白髪を隠すのにも前髪は有効。それ以外にも、トップにボリュームをつくるのにも大いに役立ちます。「前髪に丸みがあるぶん、頭頂部がふんわり立ち上がって見えるので、ペタっとした印象にはなりません」とRougyのヘアデザイナー、西森柊人さんはアドバイス。「前髪をつくると割れてしまう方は、スタイリングする前に根元を擦りながらドライヤーをあてておくと、思い通りのスタイルになります」(西森さん)。
<スタイリング方法>前髪は根元から起こし、つぶさないように動きをつくる
せっかく髪の根元を立ち上げたのに、仕上げのスタイリング剤をなじませるときにつぶしてしまいがち。「前髪は手ぐしでとかしながらなじませるのがポイントです。スタイリング剤の量が多すぎるとペタ~っと重たくなるので、髪全体になじませたあと、前髪にはいちばん最後になじませてください」(西森さん)。
<STEP.1>頭頂部の頭皮を指で擦りながら、ドライヤーを左右からあてる
<STEP.2>同じ量のオイルとワックスを手のひらに取って混ぜる
<STEP.3>手のひらで毛先を擦るようにして、スタイリング剤をなじませる
<STEP.4>前髪を手ぐしでとかしながら、手に残っているスタイリング剤をなじませる
<スタイリングのコツ>
- 前髪を厚めにつくってトップにボリューム感を演出する
- 毛先にスタイリング剤をなじませるときは「擦りながら」がポイント
- 前髪にスタイリング剤をなじませるときは、手ぐしでとかすだけでOK
ほどよいスタイリング力とツヤ感を同時に叶えるには、柔らかめのワックスとオイルを同量ずつ混ぜるのがいいとか。西森さんのおすすめは、ミルボンの『ニゼル テクスチュアクレイ』( 120g ¥2,420)とデミの『ウタウ スムージングオイル』(45ml ¥3,520)の組み合わせ。「髪になじみやすく、自然なツヤ感と空気感が表現できます」(西森さん)。
【3】短め前髪をワックスで流す
■おでこの分量の調節で輪郭カバー
「前髪は、肌を見せる分量のコントロールという点でとても重要。肌が多く見えていれば、その分顔の面積も大きく見えます。だから、面長さんにとって、縦の面積を広げてしまう短い前髪はNGです。全体のフォルムも、縦長な印象を作らないことが大切なので、長い髪で輪郭を隠すのは逆効果。横に広がるような菱形フォルムを作ると、縦長の印象をやわらげることができます」(imaii scaena x colore ディレクター 石原治和さん)。
<スタイリング方法>ボリュームの出し方、前髪の流し方に注意!
「ペタッとするのはNGですが、面長さんの場合はトップにボリュームが出すぎてもダメ。ハチ周りはタイトに、ボリュームは横に広げることを意識しましょう。前髪は、額を隠しすぎず、出し過ぎず、肌がちらっと見えるくらいが、抜け感が出て顔型もカバーできます」(石原さん)。
<STEP.1>ヘアアイロンで毛先を巻く
<STEP.2>ヘアアイロンでトップを立ち上げる
<STEP.3>ワックスで整える
<スタイリングのコツ>
- 毛先はふんわり巻いて、サイドに広げる
- トップがペタッとしない位置で分ける
- 前髪は厚くなりすぎないように流す
「毛先をワンカール巻いておくと、耳にかけるだけでボリュームが出て、フォルムの調整がしやすいです。キープ力が欲しい人は、最後に軽めのキープスプレーを」(石原さん)。
【4】扇状のスタイリングで割れを防ぐ
■束感と動きを出して軽やかに
「この髪質で毛先を内巻きにしたスタイルにすると、よけいに髪が膨らむのでNG。毛先を外はねにして、シルエットにくぼみをつくると似合います。うねりが出ている生え際は、前髪とサイドをつなげるようにカットして動きを出すと、軽さのあるスタイルになります」(natura 店長 杵淵雅也さん)。
<スタイリング方法>髪を後ろへ流すように整えて、後ろに厚みをもたせる
サイドと裾の髪は外はねにし、前髪は内巻きにするのがポイント。「前髪はやや外向きに引っ張りながら内巻きにしてください。扇状にスタイリングすると、変なところでパカッと割れにくくなります」(杵淵さん)。
<STEP.1>前髪はアイロンで斜め前に引っ張りながら毛先を内巻きにする
<STEP.2>手でサイドの髪を後ろに束ね、襟足あたりから首に沿わせるように形を整える
<スタイリングのコツ>
- 前髪とサイドの髪をつなげるようにカットして動きを出す
- 前髪は斜め前に引っ張って、「割れ」を防ぐ
- 毛先を外はねにして、くぼみのあるシルエットをつくる
ツヤもキープ力もあるスタイリング剤として、杵淵さんがすすめるのは『ダンスデザイン チューナー モダンシマー』80g ¥1,980(アリミノ)。「トリートメント効果のあるオイルジェリーなので、しっとりとしたまとまりのある髪になります」(杵淵さん)。
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【5】カーラーで巻いて立体的に仕上げる
■顔まわりに菱形シルエットを作る
面長なフェイスタイプの方に多い「顔が間延びして、老けて見られる」というお悩みに、ヘアサロン「ZACC vie」のスタイリスト・定岡広樹さんがアドバイス!「フェイスラインが下がってくると顔が間延びした印象になり、年齢よりも老けて見られる場合が…。髪質が細く、やわらかいタイプの方はぺたんとしがちで、さらに縦長感が目立ってしまいます。この場合、横にボリュームを出すスタイルが縦長印象の面長をカバーする決め手に!カットでレイヤーを入れているので、アイロンで軽く巻くだけでも横への動きは自然に出せます。全体は内巻きに、顔まわりと襟足は外巻きにし、菱形っぽいシルエットに仕上げます。動きと奥行きが出ることで小顔になり、明るく若々しい印象もアップしますよ」(定岡さん)。
<スタイリング方法>
「巻き感が強すぎると、逆に老けた印象になりやすいので注意。太めのアイロン(32mm)でサッとワンカールさせ、“巻き”というより“動き”を出すくらいが自然です」(定岡さん)。
<STEP.1>マジックカーラーで前髪を巻く
<STEP.2>アイロンでサイドの毛先を内巻きワンカール
<STEP.3>顔まわりはリバースに巻く
<STEP.4>襟足は外ハネにして動きをプラス
<STEP.5>バームをつけてスタイリング
<スタイリングのコツ>
- 前髪にはふんわりとした立体感をプラス
- 横にボリュームを出す菱形シルエットを目指す
- 「巻き感」ではなく「自然な動き」を意識
「横のボリュームを出しつつも、襟足やハチまわりを引き締めてメリハリを持たせるのがポイント。菱形バランスになると、小顔効果も高まります」(ZACC vie スタイリスト 定岡広樹さん)。
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【6】カーラーで立ち上げてボリュームを出す
■前髪は薄くしすぎないのがポイント
40代ともなるとトップがペタッとするだけでなく、ツヤも出にくくなるもの。そんな髪を救うのが韓流スタイル。Sui Naraで ヘアデザイナーを務める冬木慎一さんは、「毛束感をほどよく出すのが韓流の特徴です。マジックカーラーで前髪を立たせて毛流れをつくると、トップにボリューム感が生まれます」とアドバイス。さらに、「薄い前髪が似合うのは20代です。大人は薄くし過ぎないように」とのこと。ほどほどが重要なようです。
<スタイリング方法>前髪をやや太めのカーラーで巻いてトップのボリュームを出す
「前髪とトップをつなげるように、前髪の根元を立ち上げるようにカーラーで巻きます。顔まわりだけレイヤーを入れているので、ワンレングスがベースでも動きが出て、スタイルに華やかさが生まれます」(冬木さん)。
<STEP.1>前髪の根元を立ち上げるようにカーラーで巻く
<STEP.2>カールアイロンで顔まわりの髪を毛先だけ内巻きにする
<STEP.3>ところどころひとつまみずつ毛先を外巻きに
<STEP.4>手のひらに広げたワックスを毛先から揉み込むようになじませる
<STEP.5>ひとつまみずつ毛束をつまんでワックスをなじませる
<スタイリングのコツ>
- 前髪を根元から立たせてトップのふんわり感をつくる
- 毛束感をつくってまとまりのあるスタイルを演出する
- 前髪は薄くし過ぎない
「薄い前髪にするなど流行を追いすぎると『若づくり』な印象になってしまうので、大人はほどほどで。毛束感と毛流れを出すだけで、今風の韓流系スタイルになります」(冬木さん)。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部