長年開発されてきた虎ノ門ヒルズに、今冬「ホテル虎ノ門ヒルズ」がオープンします。その1階に路面店として、世界的なシェフ、セルジオ・ハーマン氏監修のレストラン&カフェ「ル・プリスティン東京」がオープンすることが発表されました。
オープンに先立ち、先日、同じ虎ノ門ヒルズ内にあるラグジュアリー ライフスタイルホテル「アンダーズ 東京」にて、記者発表&テイスティングイベントを開催。イベントの様子と、テイスティングで提供された開発中のメニューイメージを彷彿とさせる品々をご紹介します。
今冬開業の「ホテル虎ノ門ヒルズ」内にオープン!セルジオ・ハーマン氏監修のレストラン「ル・プリスティン東京」に注目
レストランの監修はヨーロッパで長年ミシュランの星に輝くスターシェフ、セルジオ・ハーマン氏
オランダ出身のシェフ、セルジオ・ハーマン氏は2005年にミシュランの3つ星を獲得。その後、「世界のベストレストラン 50」に8年間もランクインし続けたスターシェフです。オランダやベルギーで多数のレストランを経営し、地元ゼーラント食材を広める活動もしています。
そんなセルジオ・ハーマン氏がベルギー・アントワープで展開している1つ星レストランが「ル・プリスティン」。その成功を受け、「ル・プリスティン」のDNAを受け継ぐレストランを東京にオープンすることとなりました。
セルジオ・ハーマン氏が手掛けるレストランは、東京初。そして、アジアでも初めてのレストランとなります。
オープンするのは「ホテル虎ノ門ヒルズ」内
この秋オープンする「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の11階から14階に205の客室を設えるという、今冬オープン予定の「ホテル虎ノ門ヒルズ」。日比谷線虎ノ門ヒルズ駅と一体化されるという利便性の高さに加え、羽田空港へは約30分、銀座や六本木へは2駅で移動可能、皇居も徒歩圏内という立地にも恵まれた、虎ノ門ヒルズという”街”に開かれたホテルです。
ハイアットの中にあるブランドのひとつ「アンバウンド コレクション by Hyatt」としては東京初。そして国内としては富士スピードウェイホテルに続く2軒目の出店となります。
その1階にオープンすることが今回発表されたのが、セルジオ・ハーマン氏監修の「ル・プリスティン東京」なのです。
新感覚「没入型ガストロノミー」が誕生!「ル・プリスティン東京」の魅力とは
「食」「ファッション」「デザイン」「アート」「音楽」が渾然一体となって洗練されたガストロノミーの世界を演出するという「没入型ガストロノミー」の「ル・プリスティン東京」。
今回のコラボレーションを手掛けたハイアット アジアパシフィック地域 料飲オペレーション兼プロジェクト開発担当上級副社長のアンドレアス・スタルダー氏は「セルジオ氏とともに、新しい経験を東京へ持ってくることができる。逃すことができないチャンス」と話します。
セルジオ氏も「アンドレアス氏は、スキルも実績もあります。一緒に協力できるのはうれしい」と今回の取り組みについて話していました。
日本でインスピレーションを受けた食材について、セルジオ氏は「たくさんあって難しい」と言いながらも「例えば、桜。春の個性があり、よいフレーバーでスイーツや他の料理でも使える。桃は、ユニークな日本の食材。これだけで素晴らしいし、鳥肌がたつ体験だった」と言います。
レストランのオープンについては「ゼロから始めることは素晴らしい気持ちにさせてくれます。新しいチームと一緒に始めて、未来へ進むことができる。チームのみんなと一緒に実現するのを楽しみにしています」と話していました。
セルジオ・ハーマン氏が自ら腕を振るったテイスティングをレポート
今冬のオープンに向けてメニューを開発中とのことですが、記者発表に集まったメディアに向けて、開業後のイメージを彷彿とさせるメニューが提供されました。集まった人たちが注目する中、セルジオ・ハーマン氏が自ら腕を振るいます。
レストランでは、セルジオ氏の地元、オランダ・ゼーラント地方とレストランのある日本の旬の食材を融合されたコンテンポラリーなヨーロッパ料理にこだわり、60%以上がベルギー・アントワープにある本店と同じメニューを、30%以上はここ日本の食材やフレーバーを融合させた味覚になるとのことです。
食事と一緒に楽しむドリンクは3種類。ノン・アルコールのシグネチャーカクテルが登場しました。
「ボタン&トニック」は日本の山椒がアクセントになったボタンシトラススパイスに、フィーバーツリートニック、レモン果汁、グリークバジルやオリーブオイル、アマルフィレモンゼストをトッピング。独特の香りが印象的な一杯です。
「イタリアンサワー」はノンアルコールのジン・ボタンパシフィックシトラスをベースに。シュガーウォーター、スーパーサワー、サジーの実のシロップ、ソースとバジルをミックス。さっぱりとしたドリンクに。
「ピーチベリーニ」は名前の通り、桃のドリンク。ピーチピューレにスーパーサワー、バーベナ、タイム、フェンネルフラワーを浸し、エルダーフラワーバブルで割ったもの。甘みと爽やかさが共存したドリンクでした。
ドリンクにも個性を感じますが、フードにもしっかりセルジオ・ハーマン氏のこだわりがあふれていました。
「鹿児島産シマエビ アボカド スイカ キャビア」はフランスのフルール・ド・セル、オリーブオイルで味付け。さらに、白だしや海苔パウダーといった日本らしい食材も使われています。口当たりがなめらかで、香りとアボカドのなめらかさが印象に残りました。
続いて登場したピッツェッタは、まるでマグロ丼のようなわさびが程よくきいたピザ。マグロとオランダ産の甘辛トマト醤油との相性が抜群です。
日本では土用の丑の日でおなじみの食材・ウナギもシェフこだわりのオランダ食材です。具がギュッとつまったほうれん草のラビオリやアスパラと一緒に添えられたウナギは、燻製のよい香り。具だくさんの楽しい一品です。
そして、もうひとつのシェフこだわりのオランダ食材と言えば、ムール貝。小ぶりで旨みが凝縮したムール貝を、バジルの風味を感じるクリーミーながらさっぱりとした味わいのソースでいただきました。こちらはアントワープでも出している一品とのこと。
最後に登場したのはライスシュー。サフランで風味をつけたお米に、さまざまな具材が一緒に盛り付けられています。具材の食感がそれぞれ異なるので、食べ応えもある料理でした。
食事の提供の際に利用されたプレート類も、すべてセルジオ・ハーマン氏がプロデュースしたものだそう。
3つ星レストランにデニムを取り入れた革新的な「ファッション」のセンス、日本初進出デンマークのデザイナーユニット「スペース・コペンハーゲン」によるインテリアデザイン。マーティン・バースやリヌス・ヴァン・デ・ヴェルテ、ロットガンゼンらの作品による「アート」のある空間。ル・プリスティン専用のプレイリストで盛り上げる「音楽」と、「食」以外の要素もこだわりを感じさせるものばかり。
実際にどのような料理が登場するかは、オープンしてからのお楽しみ。今年の冬は、注目のレストラン「ル・プリスティン東京」へ、ぜひ足を運んでみてください。
問い合わせ先
- ル・プリスティン東京
- 住所/東京都港区虎ノ門 2-6-4 ホテル虎ノ門ヒルズ 1F
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- ミノシマタカコ
- EDIT :
- 小林麻美