日本各地で育まれてきた高度なものづくりの技術と、若き匠たちの美意識や情熱が結びついた「新時代のジャパンラグジュアリー」を体現する逸品を、ギフトという形で提案しているスタイリストの河井真奈さん。

今回ご紹介いただくのは、愛媛県松山市の老舗メーカー「ヤマト」のルームシューズ『リーラ(Reela)』です。「ヤマト」は、1963年の創業以来、サンダル生産一筋。履き心地に徹底的にこだわって積み上げてきた技術とアイデアを結集して生み出したルームシューズは、「まるで靴のように履きやすく歩きやすく、革新的」と河井さんは絶賛します。

『リーラ』が既存の室内履きとは何が違うのか、河井さんからその魅力や製造工程について詳しく教えていただきました。

河井真奈さん
スタイリスト
(かわい まな)女性誌、CM、ドラマのスタイリング、トークショー、商品開発アドバイザーなど幅広く活躍。2016年、ギフトに特化したWEBサイト「futo」をローンチし、2019年6月に南青山にショップをオープン。2023年5月代官山に移転。著書に『絶対 美人アイテム100』(文藝春秋)、『服を整理すれば、部屋の8割は片付く』(立東舎)。https://futo.jp/

足元がノンストレス!究極のルームシューズでおうち時間を快適に

おうち時間を快適かつ素敵に過ごすには、ルームシューズ選びが意外と重要。着脱のしやすさや、インテリアの雰囲気を損なわないデザインといった求める要素が多いものの、実際に使ってみると足が泳いでしまったり、滑りやすかったり、足音が気になったりなど、なかなかしっくりくるものがない…という人は多いのではないでしょうか。

『リーラ」は、そうした悩みを解決してくれるうれしいアイテム。もちろん、機能性だけでなく見た目の美しさにもこだわって作られています。

ヤマトの本革ルームシューズ「リーラ」
ハンドメイドで丁寧に仕上げられた『リーラ』。

「私が『リーラ』に出会ったのは、とある展示会。シンプルなルームシューズに5桁のお値段は少々お高いかな…というのが第一印象でしたが、『まずは履いてみてください』との言葉に誘われて足を入れてみたところ、びっくり。つま先からかかと全体が優しく包み込まれ、足と一体化しているかのようなフィット感は、これまでの室内履きとは全く別物だと確信しました。

その抜群の履き心地は、日本屈指のサンダルメーカー『ヤマト』のなせるわざ。1963年の創業以来、“歩くことは生きること”をモットーに履きやすさに徹底的にこだわってきた職人たちが、サンダル作りの技術とアイデアを室内履きにも生かせないかと思考錯誤して生まれたのが、『リーラ』なのです」(河井さん)

「リーラ」の製造工程
レザーの裁断(左上)、インソールの張り合わせ(右上)、縫製(左下)、型出し(右下)など、すべて熟練の手仕事で作り上げていきます。

「素材選びから仕上げに至るまで、全工程を国内の自社工場で行っており、職人がひとつひとつハンドメイドで生産したこだわりのルームシューズは、履き続けるうちにますます足になじみ、愛着がわいてくる逸品です。軽く、足に吸いつくようで、室内の歩行も階段の昇り降りもストレスを感じさせません」(河井さん)

ルームシューズ「リーラ」の着用例
足の形を問わずフィットする絶妙な履き心地でリラックスできる。

「お客様のおもてなしにもぴったりで、実際に、国内のラグジュアリーホテルのスイートルームにも採用されているそうです。何かと慌ただしく心身に負荷のかかりやすい師走に、上質なリラックスタイムを演出してくれる究極の履き心地のルームシューズは、大切な人への労りの気持ちを示すギフトアイテムに最適ではないでしょうか」(河井さん)

ルームシューズ「リーラ」のアイボリーとキャメル
どんなインテリアにもしっくりとなじむシンプルなデザインも魅力。

機械での大量生産は不可!細部にまで行き届いたこだわりの職人技とは?

「ラグジュアリーホテルの客室にもふさわしい上質感を導くのは、国産の本革を使用したアッパーです。本革は独特の温かみや風合いがあり、使い込むにつれてなじんでいくなどのメリットがありますが、天然素材ゆえに形が不揃いだったり、人間の肌と同じように傷やシワがあったりして、機械での扱いは難しいもの。そのため、職人がひとつひとつ素材の状態を見極めながら、手作業で丁寧に裁断を行っています」(河井さん)

ルームシューズ「リーラ」のインソール
インソールにもきめ細やかな技術が施されている。

「ソールにも、サンダルメーカーならではの経験と技術が結集されています。一見すると薄く見えますが、独自開発したEVAクッション材が採用されています。EVAクッション材は、サンダルなどに使われる軽量の素材で、へたりにくく、適度にしなるというすぐれもの。一枚でも衝撃から足を守るのに十分なほどの柔軟性と弾力性がありますが、わざわざ4層構造にして、職人が丁寧に張り合わせています」(河井さん)

ルームシューズ「リーラ」の底面。
こだわりの4層構造だから歩き心地抜群!

「そして従来の室内履きとの決定的な違いを生んでいるのは、“型出し”という仕上げの作業。スリッパやルームシューズは、パーツを合わせて縫製すれば出来上がりというケースがほとんどですが、『リーラ』は縫製を終えた半製品を木型にはめて2日間ほどなじませます。足の甲に吸い付くような絶妙なフィット感は、この型出しの工程があってこそなのです」(河井さん)

ルームシューズ「リーラ」を横から見た図
美しくなめらかな曲線も職人のなせるわざ。

「型出しの工程は手間も技術も要するため、通常は外履きの靴、それもフォーマルな紳士靴や婦人靴にしか行いません。サンダルで型出しをするのもかなり珍しいのですが、履きやすさを追求する『ヤマト』では創業以来、一貫して型出しにこだわり続けて、その蓄積した経験とノウハウをルームシューズにも注ぎ込みました。そうしたモノ作りへ妥協なき情熱が、履いた瞬間の感動を支えているといえます」(河井さん)

ルームシューズ「リーラ」の型出し
じっくり時間をかけてなじませる。

「お手入れも簡単で、本革のアッパーはレザー専用のクリームや汚れ落とし等の使用が推奨とのことですが、ソールは人工皮革なので、内側や裏の汚れが気になる場合は、スポンジに中性洗剤をつけて拭き取ればOKです」(河井さん)

5つのカラーと4つのサイズ展開で、贈る相手に最適なギフトに!

河井さんが運営するギフトショップ「futo」で扱っている『リーラ』のカラーバリエーションは5色。アイボリー、キャメル、ブラック、ゴールド、シルバーから選べます。サイズは1センチ刻みで、S(23~24cm)、M(24~25cm)、L(26~27cm)、LL(27~28cm)がラインナップ。

ルームシューズ「リーラ」のカラーバリエーション
左から/ブラック(M、L、LL)、キャメル(S、M、L、LL)、アイボリー(S、M、L)各¥11,000・ゴールド(S、M)、シルバー(S、M、L、LL)各¥13,200

「一番人気の色は、フローリングなど木材となじみやすいキャメル。もちろん、アイボリーやブラックは飽きのこない万人受けするカラーですし、クリスマスギフトには、華やかなゴールドやシルバーもおすすめです」(河井さん)


今回は、上質感と履き心地が魅力のルームシューズ『リーラ』をご紹介しました。なかなか理想に合ったルームシューズやスリッパが見つからず、手ごろな価格のものを履きつぶしているという人も多いはず。「おうちでゆっくりお寛ぎください」といった思いを込めて、師走の贈り物の選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか?

※掲載商品の価格はすべて税込みで、記事公開時のものです。

問い合わせ先

Gift Concierge futo

TEL:03-3462-2036

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WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)