肩コリ、むくみ解消には、鎖骨周りをほぐすのがポイント

2人の女性 メソッドの指導をしている
 

エイジングデザイナーの村木さん曰く、「肩コリが慢性化している人は、鎖骨の動きが悪い」のだそう。
というのも、鎖骨は胸鎖乳突筋や僧帽筋など、肩コリに関連する筋肉と連動しています。なので肩コリになれば、鎖骨の動きが悪くなり、加えて肩の関節も動きにくくなります。するとさらにコリが蓄積して慢性化するという悪循環に…!

そして、鎖骨の周りには血管、リンパが密集していて、動きが悪くなると老廃物が溜まりやすくなります。そのため、鎖骨の動きが悪くなると、むくみが起こりやすくなります。

とはいえ「鎖骨を動かす」ということがピンとこない人も多いでしょう。

まず、鎖骨は体の中心にある胸骨に「胸鎖関節(きょうさかんせつ)」という関節で繋がっているのですが、今回のメソッドは、この「胸鎖関節」をスムーズに動かすことが目的。エイジングデザイナーの村木さんが教えてくれるのは「鎖骨をつかんで上げ下げして、鎖骨の可動域を引き出す」というもの。とても簡単な動きなのに、鎖骨周りの筋肉がほぐれて、むくみもコリもリセット可能。さらに、デコルテに溜まった老廃物をしっかりと流せるし、40肩、50肩の予防やケアにもなるので、ぜひ習慣化してみてくださいね。

■Step1:「胸鎖関節」の位置を確認

鎖骨と胸骨を繋いでいるのが「胸鎖関節」。ここを起点に鎖骨を上下に動かします。

「胸鎖関節」の位置を確認
 

■Step2: 右手の人さし指と親指で、左側の鎖骨をつかむ

右手の人さし指と親指で、左側の鎖骨をつかみます。鎖骨の内側に親指が入るようにしましょう。力加減はイタ気持ちいい程度に。

右手の人さし指と親指で、左側の鎖骨をつかむ
 

■Step3: 左腕の肘を曲げて腕を上げ、脇の下をのぞき込む姿勢に

Step2の鎖骨をつかんだまま、左腕の肘を曲げて、そのまま腕を上げます。次に脇の下をのぞき込むように頭を下げます。そして、鎖骨の付け根=「胸鎖関節」のところから外側(肩側)に向かって、少しずつずらしながら3カ所に圧をかけます。このとき深呼吸しながら行ってください。

■Step3: 左腕の肘を曲げて腕を上げ、脇の下をのぞき込む姿勢に
 

■Step4:Step3の体勢のまま、腕と肩を使って鎖骨を上下に動かす

Step3のように、鎖骨をつかんだまま、肩と腕を使って、鎖骨を上下に動かします。これを20回行ってください。このとき、鎖骨の付け根=「胸鎖関節」から動かすことを意識しましょう。
Step2〜4の行程を反対側も同様に行いましょう。

腕と肩を使って鎖骨を上下に動かす
 

【まとめ|むくみデコルテ&肩コリがスッキリ!華奢見え鎖骨ほぐしメソッド4か条】
1)鎖骨は胸鎖乳突筋や僧帽筋など、肩コリに関連する筋肉と連動している。
2)肩コリが慢性化している人は、鎖骨の動きが悪くなり、むくみも起こる。
3)鎖骨は体の中心にある胸骨に「胸鎖関節」という関節で繋がっている。
4)「胸鎖関節」をスムーズに動かし、鎖骨の可動域を引き出すことで、むくみもコリもリセットできる。

以上、「むくみデコルテ&肩コリがスッキリ!華奢見え鎖骨ほぐしメソッド」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は6月1日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:長尾優子さん
サービス業
「鎖骨を動かす、ということが、これほど肩コリに関係しているとは思いませんでした。たった1回やっただけでガチガチで重くなっていた肩が軽くなったのを実感できますね。また老廃物が流されてむくみがスッキリ、鎖骨もクッキリと出てくるというのも嬉しい限り。薄着の季節に向けて、習慣化したいと思います」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子