日本各地で育まれてきた高度なものづくりの技術と、若き匠たちの美意識や情熱が結びついた「新時代のジャパンラグジュアリー」を体現する逸品を、ギフトという形で提案しているスタイリストの河井真奈さん。

今回ご紹介いただくのは、広島県の日本酒ベンチャー「ナオライ」が生み出した、新感覚の和種『浄酎(じょうちゅう)』です。社名の由来は、祭りの後、神前に奉納した酒を神職や参列者で飲み交わす伝統行事の「直会(なおらい)」。「直会のように、日本酒が社会で重要な役割を担っている風景を増やしたい」という代表者・三宅紘一郎さんの想いが込められています。

ナオライ代表者の三宅紘一郎さん
ナオライ代表者の三宅紘一郎さん

その「ナオライ」が手がける『浄酎』は、贅沢にも日本酒を原料とし、独自の製法でピュアなアルコール分だけを抽出し、日本酒の華やかな香りや甘美な味わいをそのまま凝縮したお酒。日本酒、焼酎に次ぐ、第三にして最も贅を尽くした和酒ともいわれており、父の日のこだわりギフトにもおすすめです。

「栓を抜いた瞬間、今までのお酒とは全く違うインパクトに圧倒された」という河井さんに、その魅力について詳しく語っていただきました。

河井真奈さん
スタイリスト
(かわい まな)女性誌、CM、ドラマのスタイリング、トークショー、商品開発アドバイザーなど幅広く活躍。2016年、ギフトに特化したWEBサイト「futo」をローンチし、2019年6月に南青山にショップをオープン。2023年5月代官山に移転。著書に『絶対 美人アイテム100』(文藝春秋)、『服を整理すれば、部屋の8割は片付く』(立東舎)。https://futo.jp/

通も唸る新感覚!独自の技術“低温蒸留”でお酒の旨味を凝縮

「私が『浄酎』と出合ったのは、『futo』に日本のお酒を何かお迎えしたいと思っていた矢先。たまたま試飲する機会があり、栓を抜いた瞬間は、あまりの個性の強さに、ちょっと戸惑ってしまうほどでした。

ただ、お酒好きの人に一口飲んでもらったところ、『旨味がぎゅっと凝縮されて、これは全くの新感覚!』と好評だったことから入荷する運びに。しかも不思議なことに、この『浄酎』はアルコール度数が41度と高いのにもかかわらず、お酒が苦手な人からも『雑味のない、すっきりとした味と香りでおいしい』『普段は一滴も飲まないけど、これだけは好き』など次々とお褒めの声が上がったのです」(河井さん)

浄酎 白紙垂
お酒好きだけでなく、不思議と下戸の人からも愛される『浄酎』。

「こうした『浄酎』の斬新さを実現したのは、“低温蒸留”という独自の特許技術。『浄酎』とは、一言でいうと日本酒を蒸留したお酒ですが、通常の蒸留では熱でお酒の風味が死んでしまいます。そこで、日本酒が変性しない40度以下の低温でじっくりアルコール分を抽出することで、日本酒由来の豊かな香りや風味をそのまま凝縮することに成功したのです。

この技術は、もともとはナオライが無農薬で栽培している『ミカドレモン』のエッセンシャルオイルを製造する際、本来のレモンの香りを失うことなくそのままボトルに封じ込めるために使われていたもの。それをお酒造りに応用するというチャレンジングな試みによって、唯一無二の和酒『浄酎』が誕生しました」(河井さん)

三角島
『ナオライ』の本社があるのは、瀬戸内海に浮かぶ人口わずか20名ほどの離島、久比・三角島(みかどじま)。
ミカドレモン
三角島で栽培された『ミカドレモン』は、無農薬栽培ゆえ皮まで食べることができる。

「日本酒はアルコール度数が高くないため、一般的には新鮮であればあるほど価値が高いと認識されていますが、日本酒の水分だけを取り除きアルコール度数が高くなった『浄酎』は真逆。品質が劣化するどころか、時間が経てば経つほど丸く深みを増し、まるでウイスキーのように時間経過を楽しめます。

また、アルコール度数が高いからこそ、普段からお酒を飲み慣れている人ならばストレート、味の変化を楽しむならオン・ザ・ロック。さらには、トニックウォーターや炭酸で割って自分で濃さを調整する、レモンやライムを絞って清涼感をプラスするなど、お好みに応じてさまざまな飲み方ができるのも醍醐味です」(河井さん)

琥珀浄酎 黒紙垂
ストレートでもロックでもソーダ割りでも…。

300mlボトルが新登場!白・金・黒3つのフレーバーの魅力を紹介

『浄酎』のフレーバーは、『浄酎 白紙垂』・『浄酎 金紙垂』・『琥珀浄酎 黒紙垂』の3種。河井さんによれば、日本酒好きの人には白、ウイスキー好きの人には金、そして新しい味わいを探している人には黒が好評とのことです。

「futo」ではこれまで、180mlや710mlを取り扱ってきましたが、このたび300mlの新ボトルが仲間入り。「気軽に楽しみたいけれど、180mlではすぐ飲み干してしまう!」という人にジャストサイズですし、300ml×3種をプレゼントして飲み比べを提案しても喜ばれそうです。

■1:『浄酎 白紙垂』

浄酎 白紙垂
『浄酎 白紙垂』300ml ¥4,980

『浄酎』の原点ともいうべき一本。凝縮した純米酒の香りと、芳醇なお米の旨味があります。おすすめの飲み方はオン・ザ・ロック。和食や魚料理に合います。

■2:『浄酎 金紙垂』

浄酎 金紙垂
『浄酎 金紙垂』300ml ¥5,980

有機米を使用した日本酒を浄溜し、さらにオーク樽で半年以上熟成した、まるでウイスキーのようなお酒。深い森の香りとバニラを思わせる芳醇な甘味が特徴です。おすすめの飲み方はソーダ割り。ナッツやチョコレートと相性抜群です。

■3:『琥珀浄酎 黒紙垂』

琥珀浄酎 黒紙垂
『琥珀浄酎 黒紙垂』300ml ¥5,480

『浄酎 白紙垂』をオーク樽で半年以上熟成させ、最後に1週間ほどレモンの皮を漬けて完成。レモンの爽やかな香りと、木樽由来の重厚感があります。おすすめの飲み方はソーダ割り。旬の魚介類、オーガニックカシューナッツ、ドライフルーツなど季節に応じたペアリングも楽しめます。

オーク樽
『浄酎 金紙垂』や『琥珀浄酎 黒紙垂』を熟成させるオーク樽。

今回は、「ナオライ」の和酒『浄酎』をご紹介しました。デザインも個性的で、“ピュアなアルコールの水滴がポタっと落ちる瞬間”をイメージしたハンドメイドのボトルや、ボトルネックにかけた紙垂(しで)が目を引くアイテムは、父の日の脱マンネリ化にも最適。お酒の新たな可能性を追求した『浄酎』をギフト候補に加えてみてはいかがでしょうか?

『浄酎』桐箱入り
『浄酎』桐箱入り。

※掲載商品の価格はすべて税込みで、記事公開時のものです。

問い合わせ先

Gift Concierge futo

TEL:03-3462-2036

関連記事