表紙キャラクター大政 絢さんの連載【日本に出逢う、12か月の季節心得「絢ごよみ」~葉月~】自分好みのポチ袋に感謝の気持ちをさりげなく包んで
雑誌『Precious』の連載【日本に出逢う、12か月の季節心得「絢ごよみ」】では、『Precious』表紙キャラクターの大政 絢さんが日本独自の季節感を学ぶべく、「日本雅藝倶楽部」主宰の川邊りえこさんご指南のもと、繊細な美意識に触れていきます。
今回は、心づけを渡す際に活躍するポチ袋について、絢さんが実際に選び、筆で名前を書き添えるコツについて、川邊先生にレクチャーいただきました。
「自分好みのポチ袋に感謝の気持ちをさりげなく包んで」
心づけを渡す際に活躍するポチ袋。今月は、絢さんがポチ袋を選び、筆で名前を書き添えて、想いを込めていきます。
絢さんが選んだポチ袋は、夏らしい涼やかなデザインが中心に。贈る場面や相手の好みを意識すると選ぶ楽しみも広がって。
「日本の精神文化でもある包む心を日常に。心づけを渡す際には、表書きに丁寧に文字を記し、相手に心を届けて」川邊りえこさん
大政さん:「デジタル化が進んでいるからこそ、日本の風習を見直していくことが大切だと感じています。前回、筆で名前を美しく書けるようになったので、日常生活にも積極的に生かしていきたいと思うように。今回は、ポチ袋を選び、表書きに名前を書くことに挑戦してみたいです」
川邊さん:「日本では西洋のチップのように貨幣をそのまま贈る習慣がなく、包むことで心を込めてきました。ポチ袋は少額の紙幣を入れ、感謝の気持ちを託す “心づけ” の習慣に用いられるものでもあります。観劇のチケット代や会費などを金封に入れて渡すとスマートな印象に。筆で手書きの名前を添えると、気持ちを伝えることができます」
大政さん:「自分で選んだ袋に感謝の気持ちを込めながら筆で名前を書くという行為に、人間関係を円滑にする “和” のエッセンスが感じられますね。ポチ袋は種類が豊富だからこそ、季節感のある意匠を選ぶと、手渡した相手との話題も広がりそうです」
川邊さん:「金封の文字は縦書きが基本です。筆で文字を書く行為は、日本の美意識に向き合う第一歩だと考えています。姿勢を正し、筆でしなやかに文字を書く時間を、ぜひ日常生活のなかに取り入れてください」
「季節感を大切に、相手の顔を思い浮かべながらポチ袋を選ぶのも楽しい時間。名前を自筆で書き添え、心を込めていきたいです」大政 絢さん
「前回の本連載で、川邊先生から学んだことを生かして、筆で名前を書きました。線の太さに強弱をつけて、平坦にならないように。いきいきとした文字で個性を表現できるように意識しています」(大政さん)
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- PHOTO :
- 長谷川 潤
- COOPERATION :
- 日本雅藝倶楽部
- EDIT&WRITING :
- 川口夏希、遠藤智子(Precious)