その香り、味わいで五感を刺激するチョコレート。雑誌『Precious』2月号では、【今すぐ、魅惑の「チョコレート沼」に溺れたい】と題し、定番から限定コレクションまで、注目の逸品をラインナップしました。
今回はその中から、日本人パティシエならではの美味なる組み合わせ「和菓子×チョコレート」をご紹介します。シックな艶めきと甘美なおいしさに沼りましょう!
「和菓子×チョコレート」の新鮮なときめき
チョコレートと和菓子は相思相愛。日本人パティシエならではの美味なる組み合わせ。
■1:ショコラトリー カルヴァ『⽺羹ショコラ』
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水で仕込んだガナッシュが品よく溶ける北鎌倉の名品
看板商品の『羊羹ショコラ』はプラントベース。まるであんこを食べているかのような蒸し羊羹に、口溶けのいいガナッシュを合わせた。最初に味わうガナッシュの仕込みに水を使うことで、チョコ本来の味を感じながらも味の滞在時間を短くし、後からくる羊羹の優しさも味わえるように構成。一口でチョコからあんこに味がすっと変わる計算されたおいしさにハマる。桐箱入り。
問い合わせ先
- ショコラトリー カルヴァ
- TEL:0467-38-6259
- 住所/神奈川県鎌倉市山ノ内407(北鎌倉門前店)
■2:スエトミ アオキュウ『AoQのチョコふやき』
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老舗「末富」がプロデュース。サクサク食感がやみつきに
京菓子でおなじみの麩焼きせんべいをより楽しんでもらいたいと、末富の定番『京ふうせん』の麩焼き生地を高温で焼き上げ、ミルク、ダーク、ホワイト、抹茶の4種類のチョコレートで包んだ。国産米粉を使っているため驚くほど軽い食感。
ほのかなお米の香りと甘みもおいしく、直径3cmほどのサイズで品よく食べられる。実はシャンパンにも合うと評判。
問い合わせ先
- スエトミ アオキュウ
- TEL:075-352-1111(大代表)
- 住所/京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹B1
■3&4:ショコラトリーヒサシ『かりんとうショコラ』&『Monaショコラ』
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『かりんとうショコラ』|京都らしい情緒とモダン。軽やかでビターなかりんとう
シェフの小野林範さんは「クラブハリエ」でショコラティエとしてキャリアを積むなかで和菓子への造詣も深めた。独立後、考案したひとつが『かりんとうショコラ』。
サクサクのかりんとうをキャラメリゼする過程でカカオニブとココナッツパウダーをからめ、56%のカカオでコーティング。かりっと割れる瞬間にビターな香りが鼻を抜け、控えめな甘さが後を引く。白樺の箱もモダン。
『Monaショコラ』|和菓子好きもリピ買いする和風マカロンのような洗練
パティシエの世界大会で優勝経験のある小野林シェフの自信作は、70%のカカオとヘーゼルナッツのガナッシュをもなかの皮でサンド。つくりたてのサクサク感を目指し、ガナッシュには水分を使わず、それでいて口溶けのよさを追求。
皮とカカオの香ばしさ、クリームの贅沢食感を、ほのかな塩味が引き締める。「丸宗」の抹茶を使ったものとセットで。
問い合わせ先
- ショコラトリーヒサシ
- TEL:075-744-0310
- 住所/京都府京都市東山区夷町166-16
※掲載商品の価格は、税込みです。
※情報は2024年12月現在のものです。掲載商品は仕様や価格が変更になる場合もあります。商品の詳細、販売期間、送料、ショップの定休日、営業時間等は各Webサイト等をご参照ください。
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- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 洲脇佑美
- EDIT&WRITING :
- 松田亜子、佐藤友貴絵(Precious)
- 取材協力 :
- 市川歩美