世界78か国で展開するハイアット ホテルズ アンド リゾーツ。日本初のホテルとして1980年に誕生したのが東京・新宿にある「ハイアット リージェンシー 東京」です。
ホテルの1Fには本格的な上海料理と北京料理を専門とする中国料理レストラン「翡翠宮」があります。モダンで洗練された店内では、ランチからディナーまで、さまざまなシーンに合わせたお料理が楽しめます。

「翡翠宮」では、中国料理界の巨匠を招いたスペシャルシェフ招聘イベントも好評を博しており、2025年5月31日(土)までの期間は第3弾となる、「グランド ハイアット 北京」の中国料理レストラン「メイド・イン・チャイナ」総料理長、ケント・ジン・チアン氏を招いた特別メニューが提供されています。
ケント・ジン・チアン総料理長は、北京出身で40年以上の料理経験を持つ中国料理の名匠です。伝統を大切にしながらも革新的な要素を取り入れたお料理は、多くの食通を魅了してきました。
モダン・チャイニーズ・レストラン「メイド・イン・チャイナ」は、2020年・2021年にミシュラン北京ガイドのプレートアワードも受賞しています。

招聘イベント期間中は「翡翠宮」にて、シェフのシグネチャーメニュー「丸鶏の蓮の葉包み焼き」(※アラカルトメニュー、1日前まで要予約)をはじめ、伝統的な味から創造性あふれるお料理まで、ケント・ジン・チアン総料理長の監修する特別メニューをいただくことができます。
今回Precious.jpライターがランチおよびディナータイムに提供されるコース料理を体験させていただきました。本記事では実食レポートを交えながら詳細をご紹介します。
ハイアット リージェンシー 東京 中国料理「翡翠宮」ディナーコース実食レポート

この日、Precious.jpライターは、料理長を交えたメディアの招待イベントにて、中国料理「翡翠宮」を訪れました。気品あふれる個室の円卓の上には美しい春の花が飾られ、季節感も満点。今回いただくのはランチ・ディナータイムに提供される特別コースのうちのひとつです。
色とりどりの前菜4品・スープ

まずは前菜として4品のお料理が登場します。写真奥より「胡瓜とラディッシュの漬物」「豚肉の香料入り煮凝り」「ほうれん草の特製胡麻ペースト」「牛すね肉の辛味和え」です。
中でも「ほうれん草の特製胡麻ペースト」は、ケント・ジン・チアン総料理長が幼少期に食べた家庭料理の味を再現したお料理なのだそう。胡麻、しょうゆ、黒酢、砂糖などを使ったソースは甘みたっぷり。日本の味とは異なるものの、日本人にも馴染みのあるような味付けにホッとします。
手前の「牛すね肉の辛味和え」は、一見唐辛子たっぷりで辛そうに見えるのですが、辛くない唐辛子を使っており、ほとんど辛味はありません。一方唐辛子の風味は豊かで、牛肉とも好相性。サクサクとした食感も楽しめます。
4種類の前菜は、見た目が華やかなのに加え、それぞれの味わいや食感がすべて異なります。「ぜひ豊かな風味をお楽しみください」と料理長。


スープにいただくのは「松茸・帆立貝柱入り特製澄ましスープ」です。何といっても香りが抜群のこのスープ。松茸、帆立のほか、生姜、クコの実、「夏草花(かそうか)」というきのこも入っています。
澄んだ特製のチキンスープのシンプルな味わいに、きのこや帆立のうま味が合わさって美味。熱々のスープが提供されるのもうれしいです。
温かい魚・肉料理

続いて登場するのは華やかな「殻付き海老の辛味炒め」。殻付きの海老を高温でサッと炒め、外は香ばしく中はプリッとした食感に仕上げた一品です。甘酸っぱいソースの中に、ほんのり辛味が感じられます。味のおいしさはもちろんのこと、食感の違いもたまりません。
なお、添えられているのは朝天唐辛子。太くて丸みのある唐辛子です。こちらは辛味があるので、苦手な方はご注意を。

お肉料理として登場する「骨付きラム肉の煮込み キャビア乗せ」は、ラムのバラ肉で作った煮込み料理です。骨付きと書いてありますが、煮込んだ後に骨を取ってあるので食べやすいです。
シェフによれば中国語で「風味がある・味わいがよい」などと訳される「鮮」という漢字は、「魚と羊」を合わせたもの。このお料理もラム肉にキャビアを合わせるという形で、おいしさを表現しているそうです。シンプルな塩味のお肉に、キャビアの塩気がよく合います。
お肉の下に敷いてあるお野菜は、チャイブ(西洋あさつき)というもの。見た目や食感はニラや青ねぎのようでありつつも、そこまでクセのないお野菜です。口の中がさっぱりとするので、脂身のお肉を食べたあとで食べるのがおすすめですよ。

さらに続いて「白身魚の揚げ物 甘酢ソース」が登場。魚はハタを使っており、揚げた魚に甘酢のソースを絡めた料理です。
なんと言っても特徴は果物を使ったソース。すいか、オレンジ、レモン、はちみつなどが使われた爽やかなソースです。お皿にも、小さくカットされたメロン、いちご、パイナップルといった果物がちりばめられています。魚の淡白な味わいに、フルーティーなソースがよく合います。

「野菜炒めの包餅巻」は、北京の伝統的な料理で、毎年立春の日に食べる風習がある料理のひとつ。「包餅」とも呼ばれています。春に食べることで幸せが訪れるとも言われているそう。
小麦粉で作ったクレープ状のもちもちとした皮に、キャベツ、黄ニラ、にんじん、もやし、卵などを炒めたものを包んでいます。大きくて重みがあるので箸ではなく直接手でいただきます。
包餅をディップする黒いソースは、北京ならではの大豆を使ったソース。シェフによると、日本ではジャージャー麺のソースの味わいに近いものなのだとか。豚バラ肉や八角なども使用されています。シャキシャキのお野菜と、しっかりめのソースの味わいがよくマッチします。
点心・デザートが登場


お腹が満たされてきたころ、点心が登場。「ウニと鶏肉入り特製水餃子」です。ぷるぷるもちもちの皮の中にはたっぷりのお肉とウニが入っています。醤油やラー油などお好きなものをかけていただきます。シェフのおすすめは黒酢とのこと。絶品でした!

デザートは2品がワンプレートで登場します。
「桂花紅茶のブリュレ」は、その名の通り優しいお花の香りが魅力の「桂花紅茶」をクリームブリュレ仕立てにした逸品。濃厚な紅茶の風味が香るクリームと、パリパリのキャラメリゼのコンビネーションが抜群。割としっかりめにキャラメリゼされているのも最高です。クリームブリュレが好きな方なら絶対満足できるおいしさです。

もうひと品は「メロン入り杏仁豆腐」。とろけるくちどけの杏仁豆腐にたっぷりのメロンの果肉がのった、とっても贅沢なひと品。ジューシーで甘く、それでいてさっぱりとしたメロンの味わいが、食後にいい余韻を残します。
大満足の計8品。食中には中国茶も提供され、まさに本場北京の味わいを心ゆくまで堪能できるコース料理でした。
今回ご紹介したお料理は、2025年5月31日(土)までの期間、中国料理「翡翠宮」のランチタイムおよびディナータイムにて楽しむことが可能です。
お食事ひとつひとつのバラエティも豊かで、目でも舌でも北京料理の奥深さに触れられる期間限定の特別メニュー。また、メディアのイベントではシェフの気さくなお人柄にも触れ、大変素敵なひとときを過ごせました。
ぜひ皆さんも、本場北京料理のおいしさを堪能しに、「ハイアット リージェンシー 東京」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- ハイアット リージェンシー 東京 中国料理「翡翠宮」
- 「スペシャルシェフ招聘イベント第3弾」
- 提供期間/~2025年5月31日(土)※火曜定休
- 提供時間/ランチ 11:30~15:00(L.O. 14:00)、ディナー 17:30~22:00(L.O. 21:00)
- TEL:03-3348-1234(代表)
- 住所/東京都新宿区西新宿2-7-2
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- TEXT :
- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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- EDIT :
- 小林麻美