身長156cmのインテリアエディターが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。今回ご紹介するのは、SNSのインテリアアカウントで人気のソファのなかでも、若い世代を中心に圧倒的に支持されている仏ブランド「ligne roset(リーン・ロゼ)」の『ロゼトーゴ』です。

少し懐かしさを感じさせるレトロな雰囲気が、現代のリバイバルブームにマッチしているのも人気の理由。ブームにのるのは“らしくない”と言うなかれ。今回は、私たち大人世代にこそ『ロゼトーゴ』がおすすめの理由を具体的に解説していきたいと思います。

空間に抜け感を醸し出す、フランスのエスプリと低座面の絶妙バランス

「リーン・ロゼ」ブランドを展開するロゼ社は、1860年にフランス・リヨン郊外のブリオードで創業。『ロゼトーゴ』は、同郷の家具デザイナー、ミッシェル・デュカロワによってデザインされ、ブランド設立と同年の1973年に発売されました。これまでに世界約70か国で150万台も販売された実績があるブランドアイコン的なソファです。

家具_1,名品_1,フランス_1
【ブランド】リーン・ロゼ 【商品名】ロゼトーゴ 【写真仕様の価格】¥308,000 【サイズ】幅870×奥行1020×高さ700、座面高380(mm) 【材質】本体:張り地 中材:ウレタン(上部に抗菌、消臭効果のあるカテキンパウダーを含んだウレタンを使用)、フェザータッチポリエステルファイバー

部屋にアートを設置すると、空間に程よい緊張感が生まれるものです。家具も同様に、彫刻的なデザインのものを取り入れることで、インテリアがぐっとエレガントにクラスアップしされます。例えば、サイコロ型等の大理石製のサイドテーブルや、切り出した丸太のような表情のある木のスツールをソファ横に添えるようなスタイリング効果です。

蜂のお腹をモチーフにしたユニークなデザインの『ロゼトーゴ』にはオブジェ的な存在感があり、置くだけで同様の効果を実現することができます。

家具_2,名品_2,フランス_2
彫刻的な形状の家具を置くことで、アートなテイストのエレガントスタイルに空間を演出。
家具_3,名品_3,フランス_3
蜂のお腹をモチーフにしたギャザーの表情が360度楽しめるデザイン。

また、座ると床に近い位置でくつろげるため、肩肘張らずに過ごすことができて実際よりも広々とした印象に。さらに空間の真ん中や斜めに設置しても個性を演出でき、まるで上質なものを自分らしく着こなしている大人の装いのように、余裕を感じさせるインテリアに仕立ててくれるアイテムです。

家具_4,名品_4,フランス_4
低座面は、天井までの距離が高く感じられるため空間を広く見せる効果が。

暮らしに応じてスタイルチェンジできるモジュラーソファ

モジュラータイプの『ロゼトーゴ』は、スペースや使い方にマッチする組み合わせを自由に楽しめるのも魅力です。ライフスタイルの変化に合わせて必要なぶんだけ増やしたり、人気のデザインなので中古市場などにもニーズがあるため不要なパーツは手放したりと、サステイナブルを諦めずに気軽に楽しめるのもいいですよね。

家具_5,名品_5,フランス_5
1〜3人掛け、肘付きソファやコーナー用、オットマン、キッズ用ミニサイズなどバリエーション豊富に展開。

極上の座り心地はもちろんのこと、一人で楽々動かせる軽さも魅力

『ロゼトーゴ』にひとたび身を預けてみると、しっかりとした形状を保ったお布団に包まれているようで、立ち上がりたくなくなるほどホッとする座り心地にうっとりしました。個人的には、床暖房をつけてラグをかければインテリアを損なうことなく現代版のコタツのような過ごし方を楽しめそうだと思いました。

家具_6,名品_6,フランス_6
すっぽりと体がおさまり、自然にもたれかかって首まで休められます。

また、一人がけで約10kgという重量も見逃せないポイント。実際に持ち上げてみるとその軽さに驚きました。これなら模様替えも引っ越しも気楽にできますし、日々のお掃除の際に移動もスムーズに行えます。

家具_7,名品_7,フランス_7
床を傷つけない裏面仕様で、1人がけは引きずるようにすれば女性が自力で動かせる重量感。

さらに日本の工場でライセンス製造しているため、納期が短く、手頃な価格帯なのも、昨今のインテリア事情を踏まえるとおすすめの理由として欠かせません。『ロゼトーゴ』は、さまざまな意味で、肩肘張らずに手に入れられる名作デザインと言えます。


今回は、個性的ながらどんな空間にもすんなりと溶け込み、世代を超えて多くの人に選ばれる大人気ソファ『ロゼトーゴ』をご紹介しました。ぜひ多彩なスタイリングで展示されている「リグナテラス東京」のショールームで、その魅力を味わってみてください。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

関連記事

この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM