「耳撫でマッサージ」は老化を早める「サイレント炎症」の対策にも!
今回エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるマッサージメソッドの鍵となるのは「迷走神経」。聞き慣れない名前ですが、これはストレスケアやアンチエイジングの分野で注目されている神経のひとつ。

「迷走神経」とは、脳から心臓、消化器官、腸まで全身に広がり、自律神経の「リラックススイッチ」ともいえる存在。この神経の働きが低下すると、ストレスが溜まりやすくなり、疲れが抜けない、眠りが浅い、腸の調子が悪い…といった不調が現れやすくなるといわれています。近年、こうした不調を改善する鍵として「迷走神経」に注目が集まっているのです。
そこで村木さんが、この「迷走神経」を活性化するベストな方法として編み出したのが、ヘアブラシを使った「耳撫でマッサージ」。
なぜ耳なのかといえば、耳には「迷走神経」のセンサーがあり、ここを優しく刺激すると、その情報が脳幹(延髄)に伝わり、迷走神経を活性化することができるのです。
そして、その方法はヘアブラシで耳を撫でながら30秒ほど優しい刺激を与えるだけ。これで副交感神経が優位になり、心拍が落ち着き、呼吸が深まりストレスが緩和できるし、加えて老化を進行させる体内の過剰な炎症反応を抑えるため、腸内環境の改善や、慢性的な疲れの軽減につながるといううれしい効果も。体のメカニズムを理解したうえでケアをすると、その効果は何倍にもアップ。ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてくださいね。
■耳全体をヘアブラシを使って撫でるようにマッサージ
ヘアブラシを耳に当てて、優しく撫でるように上下にマッサージを。これを約30秒行いましょう。メイクブラシを使って撫でる方法でもOKです。

【まとめ|慢性疲労&ストレス対策に!自律神経を整える耳撫でマッサージ4か条】
1)プチ不調を見過ごしていると、日々のパフォーマンスは下がり、老化も進む。
2)対策は脳から心臓、肺、消化器、腸などに広がる「迷走神経」を活性化させること。
3)耳には「迷走神経」のセンサーがあることから、ヘアブラシを使って耳をマッサージするが効果的。
4)副交感神経が優位になりストレス緩和、体内の炎症反応を抑え慢性的な疲れの軽減に。
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以上、「慢性疲労&ストレス対策に!自律神経を整える耳撫でマッサージ」を教えていただきました。
アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は3月29日の更新です。お楽しみに!


- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子