私たちは、日ごろ気づかないうちに「くま」をつくっています。たとえば、パソコンやスマートフォンを見続ける行為も、くまの原因のひとつ。集中してじーっと画面を見ていることで、まばたきの回数が減り、目の周りをぐるりと囲んでいる表情筋=眼輪筋が衰えて、血行不良やたるみを引き起こすのです。
眼輪筋の役目は、まぶたの開閉。まばたきをしないということは、眼輪筋が運動不足になる→劣化する→硬く縮む→血行不良を引き起こし、まぶたがたるむ……。これを毎日行っていれば、青くまや黒くまができて当然です。
酷使した目には、眼輪筋を含む目周りの筋肉をしなやかにして、ハリと血行を取り戻すマッサージ&ツボ押しが有効です。ここでご紹介する5ステップを2回繰り返しても、所要時間はたった3分。仕事の合間にこまめに行うと、くまがどんどんリセットされて薄くなるし、眼精疲労もとれてスッキリ! 目のサイズまでも、大きく変わってきますよ。
■1:老廃物を流すための「耳介リンパ節の滞り」を解消しておく
はじめに、耳の手前と後ろにあるリンパ節の滞りを解消しておきます。指でチョキをつくって、指が耳の前後におさまるように挟み込み、10~20回小さく円を描くようにマッサージ。リンパ節を刺激することで、老廃物がスムーズに流れやすくなります。
■2:耳下から鎖骨に向かってマッサージして「老廃物を流す」
手のひら全体で、耳下から鎖骨に向かってなで下ろします。これを左右3回ずつ繰り返します。左右の鎖骨に両手の指4本を引っかけるようにして、グーッと3秒刺激してパッと放す。この動作で老廃物が流れていきます。1、2の行程は、ツボ押し後にも行うと効果的です。
■3:青くまにダイレクトに効く「5か所のツボ」をプッシュ!
人さし指の腹を使い、目の下の青くまを解消するツボを押します。ツボは目頭付近、涙袋の中央少し下付近とそのすぐ下、目尻の指1本分下、目尻の延長線上こめかみあたりの合計5か所。
とくに、下まぶたの際から人さし指1本分下にある「四白」というツボは、長めにプッシュ。疲労回復、黒くま、青くまケアに効果があります。爪が長い人は、肌を傷つけないよう指を曲げて、第二関節を使うよう気をつけて。
■4:目を大きくスッキリ見せる「眉部分のツボ」をプッシュ!
実は、むくみを解消し、たるみまぶたを持ち上げるツボは、眉に集中しています。該当するポイントは、目頭のすぐ内側、眉の内側、中央あたり、外側に1か所ずつ、そして目尻の延長線上のこめかみあたりの4か所です。
眉部分のツボ押しは、人さし指と親指で、軽くつまむように行うのが効果的。肌を傷つけることなく、しっかりと刺激することができます。なお、アイホールより内側は眼球があるので、マッサージは厳禁です。
■5:眼輪筋につながっている側頭筋をほぐして「眼精疲労」を解消
一見無関係そうにも感じますが、硬くなった筋肉や筋膜を、頭皮マッサージでほぐすことも効果的。特に、側頭筋を刺激してゆるめると、目元引き上げ力が復活します。人さし指と中指の腹を使い、耳のすぐ上あたりの頭皮を小さな円を描くようにマッサージしてみて。頭皮の刺激はやや強めでも問題ないので、イタ気持ちいいくらいで行うとベターです。
くまの原因は、寝不足だけとは限りません。日常生活の中で知らず知らずのうちに酷使している目をもみほぐして、リラックスさせてあげてください。毎日のリラックスタイムに3分間、目元のケアを取り入れてみましょう。続けるうちに、たるみとは無縁の、若々しい目元に変化していくことが実感できるはずですよ。
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- PHOTO :
- 鈴木 宏(人物)
- HAIR MAKE :
- 尾花ケイコ
- MODEL :
- 真樹麗子(Precious)
- ILLUSTRATION :
- 朝倉めぐみ
- COOPERATION :
- クレ・ド・ポー ボーテ研究所、野毛まゆり、目の美容院アイソロジスト トレーニングマネージャー 高橋真理子、ラ・プレリー
- EDIT :
- 荒川千佳子、五十嵐享子(Precious)