デスクワーク疲れに効く。「ながら筋膜リリース」で首も腕も軽やかに

筋膜とは、全身を包み込む薄い膜状の組織のこと。これが硬くなったり癒着したりすると、筋肉や関節の動きが鈍くなり、血流やリンパの流れも滞ってしまいます。

2人の女性 筋膜リリースの指導をしている
 

特に、母指球や手首まわりの筋膜は、腕から肩、そして首へと連動する重要なポイント。この部分を軽く「つまむようにほぐす」ことで、浅い層から深い層までの癒着を解き、筋膜本来のしなやかさを取り戻せます。さらに血流やリンパの流れが促されるので、腕のだるさや首のこわばりがじんわりと解放されていくのを感じるでしょう。

もし、つまんで痛みを感じるなら、それは筋膜が癒着しているサインなので重点的に行いましょう。しだいに癒着がほぐれて、痛みが軽減します。このメソッドは、仕事の合間や自宅でくつろぐ時間にできる、とても簡単な筋膜リリース法。だるかった体が軽やかになり、ベストコンディションをキープしやすくなりますよ。

■Step1:つまんで筋膜リリースする場所を確認

母指球エリアと手首周辺をまんべんなくつまみましょう。

つまんで筋膜リリースする場所を確認
 

■Step2:親指と人さし指でつまみながら軽く引っぱる

痛みを感じるところは癒着して筋膜が硬くなっている証拠。何度かつまんでいるうちに、ほぐれて痛みがなくなってきます。いつでもどこでもできるので、こまめに行いましょう。

親指と人さし指でつまみながら軽く引っぱる
 

【まとめ|首コリ、腕のだるさがラクに!「つまむだけ」筋膜リリースが効く4か条】
1)長時間の同じ姿勢やスマホ操作などで筋膜がこわばり、癒着が起こりやすくなる。
2)筋膜は全身を包み込む薄い膜。硬く癒着すると血流やリンパの流れが悪くなる。
3)つまむと痛いなら、それは筋膜の癒着サイン。滞りが続くと慢性的な不調につながる。
4)手首や母指球を軽くつまみ、筋膜をリリースすると首コリ、腕のだるさの解消につながる。

以上、「首コリ、腕のだるさがラクに!『つまむだけ』筋膜リリースが効く」を教えていただきました。

アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は11月15日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:北 真実さん
メーカー勤務
「今まで筋膜を意識したことはなかったのですが、つまむだけでゆるめることができ、不調の改善につながるのですね。最初は母指球をつまむと少し痛みを感じましたが、続けるうちにその痛みがやわらぎ、いつのまにか腕が軽くなるような感覚に。デスクワークの合間や通勤電車の中、エンタメ動画を見ながらなど、ちょっとした時間にできるのも魅力です」

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PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子