料理の香りづけや辛みづけ、肉や魚の臭み消しに使われるスパイス・胡椒。どのご家庭でも常備されているスパイスでありながら、なんとなく保存している方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、胡椒の香りが劣化するNG行動について、エスビー食品の遠藤由美さんに伺いました。開封後の胡椒は間違った保存方法をしているとせっかくの香りが飛んでしまいます。劣化につながる行動を見直すことで、より香り高い状態で使用できるので、ぜひ見直してみてくださいね。

胡椒が劣化する5つのNG行動

■1:蓋の閉め忘れはNG

調理中の「うっかり」が劣化につながります!

家庭で特に多く見られるNG行動は、使用後の蓋の閉め忘れです。蓋を開けっ放しにしておくと、香りの成分が飛散してしまいます。

料理中は作業に追われていても、調味料の蓋を閉めることを意識すること。使った後にしっかり蓋を閉めれば香りをキープでき、料理もよりおいしくなるはずです。蓋がないミルをお使いの方は、蓋のついたものに代えてみてはいかがでしょうか。より胡椒の香りを長持ちさせることができますよ。

■2: チャックの付いていない袋のまま保存するのはNG

詰め替え用の商品のように袋入りの胡椒には、パッケージの口がチャック付きになっていない製品もあります。そういった製品を開封後に袋のまま保存するのはNG。密閉できていないため、空気に触れ香りが飛んでしまいます。袋入りの胡椒を購入した際は、瓶などに移し替えて使うようにしましょう。

■3:コンロの側に置きっぱなしにするのはNG

コンロの近くに胡椒を置いている方は、すぐに位置を変えましょう。

コンロの近くに塩やスパイス用の棚を置き、そこに胡椒を並べていませんか? 胡椒は、基本的に常温保存OKですが、温度の高い場所に放置するのはNG。熱で品質が劣化して香りが飛んでしまいます。コンロの熱の影響を受ける場所には置かないようにしましょう。

また、胡椒は直射日光もNG。日光が当たると温度が上昇し、香りが飛んでしまいます。胡椒は引き出し式のスパイスラックや、パントリーなどにしまいましょう。

■4:冷蔵庫から出したあとに置きっ放しにするのはNG

さらに注意したいのは、冷蔵庫で保存している場合。冷蔵庫から出したあと、長時間置きっぱなしにすると結露して湿気ってしまいます。胡椒の風味を損うため、使った後はすぐに冷蔵庫へ戻してくださいね。結露を起こさないためにも、胡椒は常温保存のほうがベストです。

■5:調理中のフライパンや鍋にそのまま振るのはNG

使う分を出して使うこと!調理中の鍋に直接ふりかけるのはNG!

フライパンや鍋で炒めている肉や野菜の上から、胡椒の瓶を振ってはいけません! 食材から上がる湯気が胡椒の瓶に入ると、湿気って容器の中で固まり、風味が損なわれてしまいます。

調理中に胡椒を使うときには、一度手のひらや皿に使う分を出してからかけること。使う分を出してから使うと、入れ過ぎ防止にもなります。

【まとめ/胡椒が劣化する5つのNG行動】
1:蓋を閉め忘れること
2:チャックの付いていない袋のまま保存すること
3:コンロの側に置きっぱなしにすること
4:冷蔵庫から出したあと、長時間置きっぱなしにすること
5:調理中のフライパンや鍋にそのまま振ること

胡椒は、ハンバーグに使うナツメッグや、お菓子に使うシナモンなどと比べて消費頻度の高いスパイス。カルボナーラのアクセントには黒胡椒の粗挽き、魚料理には白胡椒のパウダーなど、胡椒を使い分けることで料理の幅も広がります。保存方法を一度見直して、家庭での料理を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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WRITING :
石水典子
EDIT :
高橋優海(東京通信社)