【春爛漫、「桜の和菓子」を愛でる】季節を感じながらいただく、老舗の銘菓から新感覚の逸品まで

満開に咲き誇ったかと思えば、あっという間に散っていく…。一瞬の美しさと散り際の潔さ、次節に向けて淡く芽吹く姿に、日本人は、心躍る春と、美しく儚い春を感じ、愛し続けてきました。そんな「桜」を、超絶技巧や繊細な色合い、多彩なデザインで表現した麗しき和菓子を揃えました。

見て楽しい、食べて美味しい、眼福と口福の「桜の和菓子」で、贅沢なお花見といたしましょう。

1.大分「武蔵屋総本店」桜の上生菓子

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『満開桜』(雪平〈せっぺい〉製)1個¥500。ふわふわの餅生地の中にはいちごあんが。(〜4月20日までの期間限定発売、オーダー制。発送不可)

万葉集の歌にも詠まれた風光明媚な名勝地・闇無浜(くらなしはま)を有する大分県・中津。大正13年に創業した老舗の四代目が手掛ける和菓子が今、国内外で話題に。満開の桜から、一枚の花弁、桜並木や葉桜を表現するなど遊び心溢れるデザインはもとより、淡いグラデーションで彩られたアーティスティックな色合いの『桜』の上生菓子は唯一無二!

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上から/『ひとひら』(練り切り製)、『桜咲き誇る』(薯蕷〈じょうよ〉きんとん製)、『春薫る』(練り切り製)、『初サクラ』(練り切り製)、『桜笑む』[練り切り製]各1個¥500。練り切りは百合根とつくね芋がベース。その白い生地をキャンバスに見立てて色を重ねる。〜4月20日までの期間限定発売、オーダー制。発送不可。

練り切りに重ねられた幻想的な色遊びと、桜あんやいちごあん、キウイあんなど、ひと味違う優しい甘さのあんも楽しんで。

◇大分「武蔵屋総本店(むさしやそうほんてん)

住所/大分県中津市牛神424-4
TEL0979-22-1191

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2.東京「塩野」花衣・吉野桜・八重桜・山桜

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上生菓子『花衣』1個¥540。〜4月中旬までの期間限定発売。発送可。桜干菓子・左上から/『吉野桜』(寒氷製)、『八重桜』(錦玉製)、『山桜』(錦玉製)各1個¥200、化粧箱5個入¥1,350〜。〜4月中旬までの期間限定発売。発送可。

花びらを幾重にも折りたたんだようなしっとりとした姿は、まさに「花衣」。中には、黄色の花芯がうっすらと透けて見えて…。東京・赤坂で昭和22年創業。赤坂見附にかかる弁慶橋に連なる八重桜が花の衣のように見えた、と先代が考案。ごく薄く伸ばした薄桃色のういろう生地で黄味あんを包み、ひと折ひと折、繊細な花姿に仕上げていく。

また、三種の桜をかたどった干菓子もたおやかな姿と繊細な色使いがなんとも美しい。“桜よりも桜らしい” 名物菓子で春を味わいたい。

東京「塩野(しおの)」

住所/東京都港区赤坂2-13-2

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3.東京・京都「とらや」御代の春 紅・奈良の都

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紅色の皮に白あんが詰められた最中『御代の春 紅』1個¥238、6個入¥1,620~。全店で通年販売。発送可。『奈良の都』(羊羹製)1個¥508。御殿場店、関西の一部店舗で4月1~15日までの期間限定発売。発送不可。

創業約500年。数ある菓子のなかでも、多く見られるのが桜の意匠。こなし、きんとん、薯蕷、羊羹、最中など、多彩な味わいと姿で楽しむことができる。

凛とした佇まいの桜型の最中『御代(みよ)の春 紅』は、古くは天皇の世が末永く栄えることを願った菓銘で、平和への思いが込められたおめでたいもの。羊羹製『奈良の都』は、奈良の東大寺にある国の天然記念物・ナラノヤエザクラの、艶やかな八重桜一輪をかたどった菓子。ピンク一色で染められた菓子は目にも麗しい。

東京・京都「とらや」

住所/京都府京都市上京区烏丸通一条角広橋殿町415

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4.東京「タケノとおはぎ」春まど

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オーダーメイドおはぎ『春まど』桐箱9個入¥8,100~。通年販売。オーダー制。発送不可。

2016年のオープン以来、心浮き立つ愛らしい見た目だけでなく、オーガニックで無添加、自然の風味を大切にした味わいが人気のおはぎ専門店。青い空に咲き誇る桜と、葉桜もちらほら。そんな情景を映したオーダーメイドおはぎ『春まど』は、デザインや色合い、使用食材なども細かくリクエストでき、思い出の桜の写真を持ち込む人も。

写真のおはぎは、ビーツや抹茶、バタフライピー、ブラックカカオ、ターメリックなどを使って色づけされ、あんにはグリーンレーズンやクランベリー、アンズのドライフルーツが。優しい味わいが口いっぱいに広がる。

東京「タケノとおはぎ」

受け取り場所/東京都世田谷区用賀3-5-6アーニ出版ビル1F(世田谷本店)

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5.鳥取「和菓子 悠」さくら

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落雁『さくら』桐箱20個入¥2,590。通年販売。発送可。楽天市場店、Amazonで取り扱いあり。

桐箱を開けた瞬間、小さな桜の花がぎっしりと並ぶ姿に歓声が! 花びら部分の優しいグラデーションはもちろん、裏を返すと萼(がく)部分は淡い緑色に。

繊細なつくりの落雁(らくがん)は、花の干菓子や落雁、琥珀糖を手掛ける2005年創業の小さな和菓子店の銘菓。木型の造形だけでなく、落雁の原料となる和三盆にもこだわり、職人がひとつひとつ丁寧に打ち出している。食べるのが惜しくなるほど愛らしい。

◇鳥取「和菓子 悠(わがし ゆう)」

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6.京都「千本玉壽軒」花の袖

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半生菓子『花の袖』6個入¥972、9個入¥1,404。〜4月中旬の期間限定販売。発送可。

京都・千本今出川に佇む和菓子店の季節の銘菓。指でつまめるひと口サイズの半生菓子の落雁で、春は桜あんが入った桜、夏はこしあん入りの青楓、秋は栗あん入りの紅葉と、季節によって中のあんと図柄が替わる。

とりわけ春の『花の袖』は、薄緑色と桜の優しいピンクの色合わせがなんとも雅で、よく見ると桜の木型が2種あるのも楽しい。しっとり、さっくりとした食感と、ほんのり香る桜あんの風味を、お抹茶と共にぜひ。

京都「千本玉壽軒(せんぼんたまじゅけん)

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7.奈良「萬松堂」さくら羊羹

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『さくら羊羹』レギュラーサイズ1本¥1,030(長さ約14×高さ4×幅4cm)。ハーフサイズもあり。通年販売。発送可。

桜の名所として愛される奈良県・吉野山。山一面に広がる桜の風景を一年中楽しめるようにとの先代店主の願いで誕生したのがこちらの羊羹。ぷりぷりの寒天に桜の花びらがふわりと咲き、下部はあっさりとした甘さの羊羹の2層仕立て。添加物をほとんど使わず、素材本来の味を引き出す手づくりの羊羹は、塩漬けにした桜の塩味がアクセント。

明治の頃から、吉野山の金峯山寺の仁王門前に店を構える小さな団子屋の名物。一年中どこにいても “吉野の桜”を楽しめる。

奈良「萬松堂(まんしょうどう)」

  • 住所/奈良県吉野郡吉野町吉野山448
  • TEL/0746-32-2834
  • 営業時間/9:00〜17:00
  • 定休日/火曜・不定休(4、11月は無休)

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8.京都「甘春堂本店」貝合せ・桜あん

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『貝合せ・桜あん』1個¥500、化粧箱3個入¥1,600〜。~5月上旬の期間限定販売。発送可。

平安時代、王朝貴族によって行われた歌合わせの一種、貝合わせをイメージした、京の老舗の伝統菓子。本物の蛤の貝殻を使用し、葛とわらび粉を使った生地の中にほんのりピンクの桜あんが浮かぶ姿は風流このうえなし。ぷるん、とろりとした食感がたまらない逸品。

京都「甘春堂本店」(かんしゅんどうほんてん)

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9.京都「俵屋吉富」おくちどり

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『おくちどり』¥972。通年販売。写真の春のものは〜4月7日頃まで。発送可。

京都の老舗和菓子店が手掛ける定番のひと箱菓子。和三盆糖や干琥珀、押物や糖菓子で京の四季折々の風情を表現したもので、季節によって内容が異なる。春は桜の情景を映した鮮やかな押物に、黄色い蝶々が舞う、桜の干菓子がセットに。食感の違いも楽しめる。

◇京都「俵屋吉富(たわらやよしとみ)」

住所/京都府京都市上京区室町通上立売上ル(本店)
TEL:075-432-2211

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10.島根「桂月堂」桜ごよみ

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『桜ごよみ』1個¥346。~4月中旬(桜が散る頃)までの期間限定販売。発送可。

刻んだ桜の葉を白あんに練り込み、花びらに見立てたういろうで包んだ、不昧公(ふまいこう)のお膝元・松江の老舗の春限定人気菓子。花びら形に抜いたういろうと、うっすらとピンクのあんが透けた姿が愛らしい。塩漬けの桜花が春の香りを誘い、さっぱりとした甘さの桜あんが美味。

島根「桂月堂(けいげつどう)」

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11.京都「紫野和久傳」夜さくら

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『夜さくら』1本¥2,484。~4月下旬の期間限定発売。発送可。

じっくりと炊き上げた国産小豆のなめらかな水羊羹に、ほんのり桜色の道明寺が散りばめられた艶やかな姿は、まさに夜桜の風情。道明寺のもっちりとした食感とわずかな塩味が、さっぱり味の上品な水羊羹と好相性。桜の葉が添えられているのも粋。

京都「紫野和久傳(むらさきのわくでん)」

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12.金沢「まめや金澤萬久」金かすてら 桜

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『金かすてら 桜』¥2,646。~4月初旬頃までの期間限定発売。発送可。

2009年、建築家・村野東吾が設計した名建築内に誕生(現在は移転)。代表菓子はこだわりの卵と小麦粉を使った、金沢らしい金箔一枚貼り仕上げのカステラ。春は桜と蝶のカットが施され、周りを剥がすと愛らしい姿が顔を出す。桜風味のしっとりとした生地はクセになる味わい。

◇金沢「まめや金澤萬久(まめやかなざわばんきゅう)」

住所/石川県金沢市岩出町ハ50-1 ぶどうの森・本店敷地内
TEL/076-258-3366
営業時間/9:30~18:00(不定休)
Instagram:@mameyabankyu_official

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13.東京「青野総本舗」桜萬寿・お花見団子

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右/『桜萬寿』9個入¥2,400・左/『お花見団子』9個入¥2,000・『お花見重ね』(饅頭と団子のセット)¥4,400。~3月20日頃までの期間限定発売。発送可。

東京・六本木で江戸時代後期から続く老舗の春の銘菓。小ぶりの蒸篭に入ったひと口サイズの紅白の桜饅頭(桜萬寿)は、紅色は白こしあん、白色は黒こしあんが。桜の焼印が愛らしい。

鮮やかなお花見団子はういろう製。紅色は黄味あん、白はこしあん、緑(よもぎ)には粒あん入り。饅頭と団子の2段重ね『お花見重ね』も人気。

東京「青野総本舗(あおのそうほんぽ)」

住所/東京都港区六本木3-15-21
TEL/03-3404-0020
営業時間/ 9:30~18:00
休日/日曜
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※情報は2026年2月12日現在のものです。内容、価格等、変わる場合があります。

PHOTO :
川上輝明(bean)
STYLIST :
岩崎牧子
EDIT&WRITING :
田中美保、佐藤友貴絵(Precious)