【目次】
お悩み解消「スタイリング&ヘアアレンジ」【12選】
【スタイリング#1】ドライヤーのかけ方は、「立ち上げすぎ?」と思うくらいでちょうどいい

<スタイリング方法>
「すぐにペタッとしてしまう髪をスタイリングするのは大変。朝、スタイリングをする前に髪を根元からしっかり濡らしてから、手で地肌を擦るように乾かしてください。『髪が爆発しているみたい!』と思うくらいが、実はちょうどいいんです。あとは落ち着かせたい部分を手ぐしで整えれば、時間が経っても頭頂部がペタッとしません」(ACQUA aoyama ディレクター・伊藤和明さん)

■1:髪の根元をしっかり濡らす

■2:根元を立ち上げることを意識してドライヤーをあてる

■3:トップをつぶさないようにして、バームやワックスをなじませる

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- 顔まわりの髪が細くなったら前髪をつくる
- スタイリング前に髪を根元から濡らす
- 『立ち上げすぎ』と感じるほど、根元からしっかり立ち上げる
「立ち上がりをキープしながらツヤ感も出すには、スタイリングもできるクリームやバームがおすすめです」(伊藤さん)
伊藤さんのおすすめは、『モイ バーム ウォークインフォレスト』¥2,600 37g(ルベル)。「トップを揉み込んだ後は、手に残ったバームで前髪をつまんで束感を出してください」 (伊藤さん)

時間が経っても髪がヘタレない、ドライヤーでの乾かし方2ステップ
【スタイリング#2】ショートヘアを立ち上げる「毛流れに逆らう」ドライヤー使い

<スタイリング方法>
髪を乾かすとき、分け目や髪の生えている方向に沿っていませんか? 実はコレがペタンコ髪の原因。「生えている方向に逆らうようにドライヤーをあてると髪が自然と立ち上がり、立ち上がったふんわり感が長持ちします」(AFLOAT RUVUA店長・楢木寛さん)

■1:根元を逆立てるように「後ろから前に向かって」ドライヤーをあてる

■2:手ぐしで前髪を右にとかしながらブロー。同じように左にとかしながらブローしたあとに右分けにすると、根元から自然な立ち上がりが出現

■3:頭頂部の髪を直径3㎝ほどのマジックカーラーで5分ほど外巻きに

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- 全体のシルエットを菱形に整えて頭頂部のボリュームをアップ
- 分け目をつけず、地肌を見せないようにする
- 毛流れに逆らってブローをするとスタイルが長持ち
「毛流れに逆らってブローをすると前髪が割れなくなるので、分け目がつきにくくなります。地肌が隠れると薄毛印象もなくなりますし、白髪も目立たなくなりますよ」(楢木さん)

「毛流れに逆らう」ドライヤー使いで、ショートヘアの頭頂部が立ち上がる!
【スタイリング#3】ドライヤーで「顔まわりの髪」を立ち上げ、ふんわり感のあるミディアムヘアに

<スタイリング方法>
スタイリングの最初にブラッシングをして、髪の根元を起こすのがポイント。「オールバックにするように、髪全体を後ろにとかしつけます。これだけで髪の根元が起きるのでスタイリングしやすくなります。スタイリングも長持ちしますよ」(natura店長・杵淵雅也さん)

■1:髪全体を後ろにとかす

■2:顔まわりの髪の根元にドライヤーをあて、根元を立ち上げる

■3:カールアイロンで毛先を1カール外はねにする

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- スタイリング前のブラッシングで根元を起こす
- 顔まわりの髪は根元を立たせてふんわり感をつくる
- 毛先の外はねでシルエットのくびれを強調する
「髪の表面や毛先だけスタイリングをしても、長持ちしません。ブラッシングやドライヤーで髪の根元を起こして空気を含ませるようにしておくと、ふんわりとしたシルエットがキープできます」(杵淵さん)

【スタイリング#4】「カーラー」と「ジグザクの分け目」で、トップにボリューム感が生まれる

<スタイリング方法>
「クセがあってうねりやすい髪の方は根元のケアをしっかりしておくと、ブローをしなくてもまとまりやすくなります。カーラーを根元に置いたらドライヤーを上からあてて、しっかり乾かすだけで、立ち上がりの持ちがよくなりますし広がりも抑えられます」(Velvet on the Beach デザイナー・角園侑希さん)

■1:分け目を境にして2~3つの毛束に分け、その根元に直径1㎝のカーラーを置く

■2:真上から30秒ほどドライヤーをあてる

■3:コームなどで分け目をジグザグにする

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- ■分け目を中心に、頭頂部を山なりに膨らませて自然なボリュームをつくる
- ■毛先ではなく根元をしっかり乾かすことでクセとうねりを抑える
- ■分け目をジグザクにしてボリューム感を出しつつ白髪もカバー
「クセやうねりを真っ直ぐにのばそうとすると、変なところにボリュームが出てしまうし、スタイリングに時間がかかってたいへんですよね。根元にカーラーを置いて真上からドライヤーをあてるだけで、ブローをする手間が省けるのでおすすめです」(角園さん)

直径1cmのカーラーさえあればよい!ペタンコ髪が「ふんわりニュアンスボブ」に
【スタイリング#5】地肌が透ける「パカッと割れる前髪」は、カーラー使いで解決

<スタイリング方法>
「前髪を巻くとき、眉尻の上あたりの髪は巻かないように注意してください。巻くのは眉間あたりの毛束のみ。それ以外の毛束を巻いてしまうと変なカーブができてしまうので注意してください」(MINX銀座五丁目 副店長 河野沙耶佳さん)

■1:頭頂部の手前から前髪をとり、生え際とその上の上下2層にカーラーを巻く

■2:トップの髪は毛先が内巻きになるようにカールアイロンを滑らせる

■3:内側の髪は外はねになるようにアイロンを滑らせる

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- ■前髪は頭頂部のやや手前から深めにつくる
- ■前髪を巻くときは中央だけ。サイドは巻かない
- ■カールアイロンは滑らせるように動かし、カールをキープしない
「カールアイロンは滑らせるだけで自然なカールがつくれます。毛先に近づいたら内向きまたは外向きにすっと抜くだけでOK。極端に内巻きや外巻きにすると古めかしいスタイルになってしまうので注意してください」(河野さん)

「パカッと割れる前髪をどうしたら?」を解決する、スタイリング方法
【スタイリング#6】ショートヘアを「コテ」で巻き、ペタ髪に自然なボリューム感

<スタイリング方法>
「毛先や髪の内側にカールをつけることで『巻きました感』のない自然な仕上がりになります。ショートヘアはコテで巻くのが難しいと思っている方にこそチャレンジしていただきたいです」(RamieGINZA代表・加藤貴大さん)
■1: ハチ上をダッカールで止めて髪の内側の毛先をすべて外ハネにする

■2: つむじ前のトップの毛束をフロントに巻く

■3: つむじ後ろの毛束も巻く

■4:前髪を巻いて完成

「巻いているとは思えない自然なカール感が魅力。仕上げにオイルをつけると、カールがよりなじんで落ち着きます。もしカールがきつくかかってしまった時はオイルを使ってみてください。ツヤ感、束感も出るのでオススメです」(加藤さん)

【スタイリング#7】「カールアイロン」で顔まわりの髪を縦巻きにし、ボリューム不足をカモフラージュ

<スタイリング方法>
頭頂部の髪はブラシで根元を立たせるようにブロー。顔まわりは、内側の毛束はカールアイロンを縦にして外巻きにし、外側の毛束も同様にカールアイロンを縦にして内巻きに。
「外巻きのカールと内巻きのカールが重なり合って、さらにボリュームがアップします」(hair lounge BEACH トップデザイナー・佐野友美さん)

■1:ブラシで頭頂部を根元から立ち上げるようにブロー

■2:顔まわりの髪を上下に分け、カールアイロンで下段の毛束を外巻きする

■3:顔まわりの上段の毛束をカールアイロンで内巻きにする

■4:両手で髪の内側からかき上げるようにしてほぐす

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■頭頂部はブラシで根元から立ち上げる
- ■顔まわりの髪は縦巻きにして華やかさにボリュームアップ
- ■ツヤ髪に見えるように赤みを抑えた髪色にする
「明るすぎないベージュカーキで染めています。赤みを抑えながらツヤ感が表現できる色です。黄みが強いと肌色がくすんで見えてしまうので、カラーリングをするときは肌色が明るく見える色を選ぶといいでしょう」(佐野さん)

【アレンジ#1】ボリューム不足と白髪をカバーする「くるりんぱ」のハーフアップ



「結び目から髪を引き出しているので、根元から髪を立たせるスタイルよりも、頭頂部のふんわり感が長持ちします。また、彼女は白髪の量が多いのですが、このスタイルは分け目がなく、フェイスラインや地肌が見えにくいので、白髪をカバーすることもできます」(Double副店長・西村光太郎さん)
<スタイリング方法>

■1:頭頂部の髪をとり、両サイドの耳の先端を結んだラインの高さに結ぶ

■2:束ねたゴムを抑えながら、頭頂部の髪を引き出す

■3:両サイドの耳の上にかかる髪を束ねてゴムで結ぶ

■4:3で束ねた結び目の間から、サイドの髪を束ねた毛束を通す


■5:毛束を左右から引っ張り、結び目のゆるみを締める

「くるりんぱをすることで、後頭部にも立体感が生まれます。簡単なアレンジなのに、正面はもちろん、サイド、後ろ姿、どの方向から見てもスタイルにメリハリができるんですよ」(西村さん)

【アレンジ#2】広がる髪を抑え、トップにボリュームも足せる、大人の「ハーフアップ」



「雨の日など湿度の高い日は、髪をコンパクトにまとめられるハーフアップがおすすめです。トップにボリュームが欲しいので、アレンジの仕上げに、結び目からひとつまみずつ毛束を引き出すと、自然な丸みのあるシルエットになります」(FIX-UP銀座店 店長・西村直人さん)
<スタイリング方法>

■1:耳より上の髪をひとまとめにして、ゴムで束ねる

■2:束ねたゴムを挟んだ左右から各1束ずつ毛束をとる

■3:ゴムを隠すように2本の毛束を交差させる

■4:2本の毛束の先端をアメピンで留める

■5:結び目を抑えながらひとつまみずつ毛束を引き出す

「耳より前にある髪は後れ毛として残しておくと、顔まわりが華やかに見えます。全部束ねてしまうとスッキリしすぎて、寂しい印象になるので耳にかけず、ふわっと垂らしておくといいですよ」(西村さん)

【アレンジ#3】白髪と薄毛が目立たなくなる「ゆるふわ」ハーフアップ



<スタイリング方法>

■1:ヘアアイロンで毛先を外巻きに

■2:バームタイプのワックスを髪全体になじませる

■3:根元にはドライワックスタイプのスプレーを吹きつける

■4:両耳の先端を結んだ高さに髪を束ねる

■5:結び目を抑えながら、髪をひとつまみずつ引き出す

■6:髪を束ねているゴムに、毛束の先だけを通して団子をつくる


■7:ゴムを抑えながら、団子にした毛束からひとつまみずつ髪を引き出す

■8:団子の毛先を毛束のゴムに巻き付け、ピンで留める

「このスタイルは、毛先の軽さやお団子のやわらかさが表現できるので、ボリュームを出したい人はもちろんですが、抑えたい人にも向いています」(sui店長 ヘアデザイナー・坂口勝俊さん)
うねりや広がりもコントロールできる、まさに万能アレンジなのです。

白髪と薄毛が目立たなくなる!「ゆるふわ」ハーフアップの作り方
【アレンジ#4】トップの毛量を底上げする、綺麗め「ポニーテール」



「ひとつまみの毛束を引き出すだけではボリューム感が出にくいので、束ねる毛束の数を増やして、根元から毛量を底上げするといいでしょう」(air-GINZA店長・長門政和さん)
<スタイリング方法>

■1:耳から下、頭頂部の左右と3つにブロッキング

■2:耳から下の髪を1つに束ねる

■3:頭頂部の片側の毛束を1~2回ねじり、2の毛束と一緒に束ねる

■4:残った毛束も同様に1~2回ねじって束ねる

■5:束ねたゴムを抑えながら、毛束をひとつまみずつねじってボリュームを出す

■6:顔まわりの後れ毛はバームなどのスタイリング剤をなじませて束感を出す

「このアレンジは髪がうねって広がりやすい人にも向いています。毛先をカールアイロンなどで巻いておけば、華やかな雰囲気になるので、フォーマルなシーンにも活用できます」(長門さん)

【アレンジ#5】「ハーフアップ+ひとつ結び」で、ボリューム不足の髪も華やかに



<スタイリング方法>

■1:耳の先端より上の髪を束ねてゴムを結ぶ

■2:結び目の上に穴をつくる

■3:穴に毛束を通して、くるりんぱをする


■4:襟足の髪と一緒に束ねる

■5:ひとつ結びにした結び目にマジェスタを付ける

「クセやうねりがなく、真っ直ぐな毛質の方は、アレンジをする前にカールアイロンなので毛先を巻いておくとふんわりとしたニュアンスがつくれます」(ACQUA aoyama 小室里奈さん)

「ハーフアップ+ひとつ結び」ならボリューム不足の髪も華やかに決まる!
おすすめの「ヘアカタログ」【14選】
【1】ボリューム・ツヤ・白髪カバーが全て叶う、大人のためのショートボブ

この髪型にする前は、前髪はとても長かったモデルさん。「前髪が長いと重みのせいでおでこに貼り付いて、立体感が出せないんです。短くすると丸みが出せるので、立ち上がりもつくりやすくなり、ボリューム感も生まれます」(apish omotesando店長・黒山慶司さん)
<スタイリング方法>
2つに分けたトップ毛束を前と後ろに巻いて丸みをつける

■1:頭頂部を前後2つの毛束に分け、ストレートアイロンで前側の毛束の毛先を内巻きに

■2:頭頂部の後ろ側の毛束の毛先を巻く

■3:髪を揉み込むようにしながらワックスをなじませる

■4:手ぐしで髪を整える

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ボリューム不足を解消するには前髪を長くしない
- 全体的なシルエットを丸くし、頭頂部は根元を立たせる
- ワックスは髪の表面ではなく内側からなじませる
「スタイリング剤を髪の表面にのばすと、重みでペタ~ッとなってしまうので、立ち上がりをつくりたい根元を中心になじませると失敗しません」(黒山さん)

ボリューム・ツヤ・白髪カバーが全部叶う!大人のための「神ショートボブ」
【2】トップのボリューム不足と白髪を上手くごまかすショートボブ

1本1本が細くて柔らかいので、ボリュームが出にくいモデルさんの髪。「前髪を長く残して女性らしさを出しつつ、後ろはグッと短くして締めています。ボリュームが欲しい頭頂部はレイヤーをしっかり入れて立ち上がりやすいようにしました」(kakimoto arms SHINJKU スタイリスト・中島健之さん)
「生え際に白髪が多いので、白髪が伸びてきても気にならないように、後ろよりも明るい色に染めています。日にちが経つと退色するカラーと白髪の伸びるタイミングを考えて染めると、ショートの方でも2ヵ月はもつんですよ」(kakimoto arms 新宿店 カラースペシャリスト・赤松初美さん)
<スタイリング方法>
太めのカーラー3個で頭頂部を巻いて根元を立たせる

■1:分け目をまたぐように毛束をつかみ、根元にドライヤーをあてる

■2:直径32~36㎜の太めのカーラー3本で頭頂部をリバース巻きに

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■レイヤーはハチより上に入れて、頭頂部の根元を立ち上がりやすくする
- ■頭頂部のボリュームは、生え際から3本のカーラーで巻いて根元を立たせる
- ■生え際の白髪を目立ちにくくするには明るめのハイライトを入れる
「この秋冬の注目スタイルがハンサムルック。前髪を長く残した前下がりのボブスタイルにすることで、女性らしさを出しています。その分、襟足を引き締めてメリハリを作るとフェイスラインも締まって見えます」(中島さん)


トップのボリューム不足と白髪を上手くごまかす「ショートボブ」
【3】全体のボリューム感・抑えた襟足がポイント!小顔になる「ゆるふわ」ショート

やわらかい髪質でペタッとしやすいモデルさんの髪質。
「ペタッとしがち、ボリュームが出ないというお悩みは、カットでレイヤーを入れつつ、根本からふんわりと立ち上がる低温デジタルパーマで解消!今っぽい束感やニュアンスが作りやすいのも特長で、悩みを解消しながら今っぽさも出したいという大人の女性によくおすすめしています」(GARDEN Tokyoトップスタイリスト・本木亜美さん)
<スタイリング方法>
大事なのはシルエット。耳を出して抜け感アップ!

■1:ドライヤーでハチ周りを起こす

■2:襟足を抑える

■3:全体にスタイリング剤を揉み込む

■4:もみあげを耳にかけてスッキリ!

〈丸顔ショートヘア スタイリングのコツ3か条〉
- ■根本を起こしてふんわりさせる
- ■襟足は必ず抑える
- ■耳にかけて抜け感を出す
「スタイリング剤をつける時は、シャンプーをする時のようにわしゃわしゃと崩しながらつけてみて。ムラなくつくだけでなく、空気感も出やすくなります。表面になでつけるような付け方はNG。一度崩して、その後に整えるくらいが丁度いいです。最後に、襟足にもつけるのがポイント。襟足は首に沿ってなでつけるようにしっかりとなじませて」(本木さん)

【4】「丸み」のあるショートボブなら、トップのボリューム不足も気にならない

髪の1本1本がしっかりしていてボリュームがあるため、膨らみやすいモデルさんの髪。「とは言え、トップにボリュームが出にくい大人の髪悩みも。表面にレイヤーを入れるとツヤが出にくく、まとまりにくくなるので、毛量は内側で調節しています。全体のシルエットを丸くするとトップのボリュームが表現しやすいので、ご自身でスタイリングするときもすごく楽になります」(Double クリエイティブディレクター・東内隆之さん)
<スタイリング方法>
根元を立ち上げるように内側からスタイリング剤をなじませる

■1:指の腹で地肌を擦りながらドライヤーで乾かす

■2:手のひらにワックスを広げ髪の内側になじませる

■3:手に残ったワックスで毛先に動きをつけるようになじませる

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■トップにボリュームを持たせるために全体のシルエットを丸くする
- ■髪が太くて多い場合、表面ではなく内側で毛量を調節する
- ■スタイリング剤は髪の表面ではなく内側からなじませる
「スタイリング剤を髪の表面になじませると、全体的にペタ~ッとして動きがなくなってしまいます。髪を逆立てるように内側からなじませると、動きのある自然なふんわり感が表現できます」(東内さん)

【5】「うねり」を生かしてボリュームアップ!ふんわりショートボブ

髪が柔らかくて1本1本が細いため、ボリュームが出にくいモデルさんの髪。「顔周りを除く部分の表面に段を入れています。段を入れることで奥行き感が出て、全体の印象が締まって見えるのでトップにボリュームが生まれるんです」(MAGNOLiA 総店長・SHINさん)
<スタイリング方法>
頭頂部は前に引っ張り、サイドは後ろに流すようにドライヤーをあてる

■1:頭頂部の毛束を握ったら前に引っ張り、その根元にドライヤーをあてる

■2:サイドの髪を手ぐしで後ろにとかしながらドライヤーをあてる

■3:ワックスを髪の内側からなじませる

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- ■髪の表面に段を入れて奥行き感をつくる。
- ■頭頂部の毛束を前に引っ張りながらドライヤーをあてて立ち上がりをつくる。
- ■スモーキーな色調でツヤ感を出す。
「年齢とともに髪にツヤ感が失われてきます。カラーリングするときはスモーキーなグレーベージュなどを選ぶとギラつきを抑えて自然なツヤ感が出せるのでおすすめです」(SHINさん)

うねりとボリューム不足の髪におすすめしたい、ふんわりショートボブ
【6】ツヤとボリュームが手に入る、軽やかボブ

「髪の表面はすいたりレイヤーを入れず、髪の重みうねりを抑えています。裾に丸みが出るシルエットにして、重心を下に持ってくるとトップのボリューム不足が目立たなくなります」(MINX 取締役・池戸裕二さん)
<スタイリング方法>
ストレートアイロンで髪につや感をプラス

■1:髪の表面だけストレートアイロンを通す

■2:頭頂部から前髪の毛束をカーラーで内巻きに

■3:髪の中間から毛先を中心にオイルをなじませる

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- 髪の表面は長さを重みでうねりやクセを抑える
- 前髪は頭頂部付近から深めにつくる
- 髪になじませるオイルは軽い感触のものを選ぶ
「前髪に奥行きを持たせておくと、トップにボリュームをつくりやすくなります。せっかくカーラーでボリュームを作っても、仕上げのオイルで潰したらもったいない! 軽いテクスチャーのオイルでパサつきを抑えてください」(池戸さん)
池戸さんのおすすめは『NINE マルチスタイリングオイル』100mL ¥2,800(hoyu)

【7】「Wバング」でボリューム不足解消!前下がりボブ

「トップにボリュームを出しやすいようにカットするだけでなく、地肌が透けて見えないように前髪に工夫しています。生え際を短くしてその上にかかる髪を長めにするWバングにすると、おでこの上にもボリュームが生まれます」(六本木美容室 白金店 スタイリスト・庄司愛理さん)
<スタイリング方法>
トップを3本のカーラーで巻いて根元から立ち上がりをつくる

■1:分け目をまたぐように頭頂部をカーラーで巻く

■2:頭頂部のてっぺんに2本、後ろに横向きにしたカーラーを1本巻く

■3:ドライヤーの温風を根元にあてる

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■トップに段を入れてボリュームが出やすいようにする
- ■前髪は生え際を短くその上にかかる髪を長くして地肌をカバー
- ■髪を乾かすときは指の腹で根元を起こすように擦りながらドライヤーをあてる
「髪が細い方は全体的にペタッとなりやすいので、髪を乾かす段階から根元を起こすように、指の腹で地肌を擦りながらドライヤーで乾かしてください。全体的にふわっと立ち上がるのでスタイリングしやすくなります」(庄司さん)

【8】ボリュームもツヤも手に入る、注目の韓流系ボブ

1本1本は細めだけれど、硬い髪質のモデルさん。トップのボリュームが出にくいのが悩みとか。「ワンレングスにすると髪の重さで膨らみを抑えることができます。ツヤも出やすくなるので、パサついた印象になりません」(Sui Nara ヘアデザイナー・冬木慎一さん)
<スタイリング方法>
前髪をやや太めのカーラーで巻いてトップのボリュームを出す

■1:前髪の根元を立ち上げるようにカーラーで巻く

■2:カールアイロンで顔まわりの髪を毛先だけ内巻きにする

■3:ところどころひとつまみずつ毛先を外巻きに

■4:手のひらに広げたワックスを毛先から揉み込むようになじませる

■5:ひとつまみずつ毛束をつまんでワックスをなじませる

<老け見えを食い止めるポイント3か条>
- 前髪を根元から立たせてトップのふんわり感をつくる
- 毛束感をつくってまとまりのあるスタイルを演出する
- 前髪は薄くし過ぎない
「薄い前髪にするなど流行を追いすぎると『若づくり』な印象になってしまうので、大人はほどほどで。毛束感と毛流れを出すだけで、今風の韓流系スタイルになります」(冬木さん)

ボリュームもツヤも出にくい大人髪は、今注目の韓流系ボブで解決!
【9】「軽やかさ」は硬くて太い髪質でも出せる!動きを出した前下がりボブ

硬くて太い髪質で、頭のはちが張っているためよけいに広がりやすいモデルさんの髪。「はちから下が広がりやすいと、ちょうどその上あたりがへこんでしまうんです。そうなると、どうしてもトップにボリュームが出にくくなります。髪の表面にレイヤーを入れて動きが出るようにして、さらに後頭部に丸みが出るように形をつくっておくと、スタイリングもしやすくなりますよ」(DIFINO aoyama店長・山口祐亮さん)
<スタイリング方法>
トップの毛束を前後左右に揺らしながらブローしてボリュームを出す

■1:頭頂部の髪を握り、前後左右に揺らしながらドライヤーをあてる

■2:ストレートアイロンを根元近くから毛先までさっと通してツヤを出す

■3:髪をかき上げるようにしてスタイリング剤をなじませる

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- ■いつも同じ分け目にせず、スタイリング前はニュートラルな状態にすること
- ■全体のシルエットが菱形になるよう形づくる
- ■スタイリング剤は表面からつけず、内側から大胆になじませる
「スタイリング剤を表面からつけると、せっかくボリュームを出した髪がつぶれてしまいます! かき上げるようになじませてください。こまごまとスタイリング剤をつけると、形をつくりにくいので、大胆になじませると失敗しません」(山口さん)

【10】ボリューム不足を感じさせない「厚め前髪」のミディアムヘア

やわらかくて毛が細いため、ボリュームが出しにくいモデルさんの髪。「すごくいいクセなので、このクセを生かすようにトップと顔まわりにレイヤーを入れ、流れをつくるスタイルがおすすめです。首のラインに沿うようにくびれをつくると、抜け感が生まれ、ほっそりと長い首が印象づけられます」(DIFINO akasaka スタイリスト・槌田美希さん)
<スタイリング方法>
前髪の「割れ」を防ぐには、分け目に合わせてカーラーを斜めに巻く

■1:前髪を上下2層に分け、上段は右上がりのラインをひく

■2:右上がりのラインに合わせてカーラーを斜めにしたまま内巻きにする

■3:下段の毛束は前に引っ張りながら毛先から内巻きに

■4:分け目をきっちりつくらず、指先で前髪を右に分ける

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- ■トップと顔まわりにレイヤーを入れて、菱形シルエットをつくる
- ■首のラインに沿ってくびれをつくり抜け感をつくる
- ■2層にした前髪は上段を斜めに巻いて「割れ」を防ぐ
「クセやうねりのある方は、髪がパサつきやすいですよね。オイルとクリームのスタイリング剤を混ぜて使うと、重くなりすぎずツヤ感も出せます。オイル1に対してクリーム2の割合がおすすめです」(槌田さん)

【11】貧相に見えない、大人のミディアム

髪が柔らかく、1本1本が細いのでボリュームが出にくいモデルさんの髪。「もともと彼女の髪質はトップにボリュームをつくるのが難しいんです。ベースはワンレンですが、トップが立ち上がりやすいようにレイヤーを入れています。ミディアムからロングの丈になると、カットの回数を減らす方が多いですよね。長さを整えて手入れすることで、貧相に見えないベストバランスが保てます。長さは重要なんですよ」(air-GINZA店長・長門政和さん)
<スタイリング方法>
一気に立ち上げない!少しずつの毛束を丁寧にアイロンをあてる

■1:カールアイロンで毛先をワンカール内巻きにする

■2:前髪の中間から毛先にかけてリバース巻きにする

■3:つむじ、つむじの前、つむじの後ろの3か所の毛束をひとつまみし、カールアイロンを根元にあてる


■4:オイルを毛先になじませまとまり感とツヤ感を出す

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■ベストバランスな長さに整えるために、月1回はカットする
- ■頭頂部の髪は一度に立ち上げず毛束を少しずつとって立ち上がりをつくる
- ■立ち上がりはカールアイロンで挟まず、アイロンを押しあててつくる
「毛先を内巻きにするだけでなく、前髪だけ縦にリバース巻きすると大人のエレガントさが生まれます。このちょっとした巻きを加えるだけで、顔が小さく見える効果もあるんですよ」(長門さん)

貧相に見えない、40代にふさわしいミディアムヘアの長さとは?
【12】動きのある顔周りが華やか!エラも薄毛もカバーする「ベル型ミディアム」

「肩につく位の長さで、アウトラインはフラットに。表面には角を取る程度に、軽めのレイヤーを入れています。前髪はアゴ下に設定し、段をつけて顔周りに動きをプラス。巻くだけで動きが出しやすくなります」(Beauty Connection Ginza Hair Salon 店長・石橋千紘さん)
<スタイリング方法>
顔周りは菱形シルエットを意識!外ハネでおしゃれに

■1:全体の毛先を外ハネにする

■2:トップの髪をワンカール

■3:もみあげをS字に巻く

■4:前髪を内巻きにワンカール

■5:前髪を中間から外巻きに

〈ベース型×ミディアムヘア スタイリングのコツ3か条〉
- 全体の毛先を外ハネにする
- 顔周りの動きで華やかさをプラス
- 保湿力のあるスタイリング剤を使う
「毛先がパサついて見えないように、オイルやバーム、クリームタイプなど保湿力のあるスタイリング剤を最後になじませて」(石橋さん)

顔周りの動きで華やかに!薄毛もエラ張りもカバーする「ベル型ミディアム」ヘア
【13】分け目が目立たない「ゆるふわ」ミディアム

髪の太さや全体的な毛量は十分でも、頭頂部だけボリュームが足りないモデルさんの髪。「動きを出しやすいようにトップの表面にレイヤーを入れています。顔にかかる髪もパツンと真っ直ぐではなく角を取るようにカット。これでふんわりとした動きを出しやすくなっています」(DIFINO akasaka スタイリスト・槌田美希さん)
<スタイリング方法>
前に引っ張りながら毛先を巻いて緩やかカールにすること

■1:頭頂部に髪をつかみ前に倒しながら根元にドライヤーをあてる

■2:髪全体の毛先をカールアイロンで1カール内巻きに

■3:顔にかかる髪の中間あたりから縦にリバース巻きにする

■4:頭頂部の後ろ寄りの毛束を内巻きにする

<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- 毛先をカールさせるときは前に引っ張りながら巻く
- 頭頂部を巻くときは時間をかけず5秒以内に巻き終えること
- 軽やかさを保ちながらホールド力もあるワックススプレーで仕上げる
「頭頂部を巻くときはじっくり巻くと膨らみすぎるので、アイロンをサッと通すだけで十分です」(槌田さん)
また、仕上げのスタイリング剤は「動くたびに髪が揺れるような軽やかさが欲しいので、ほどよいホールド力のあるワックススプレーがいいですね」(槌田さん)
槌田さんのお勧めは、『ステージワークス マルチモーションスプレー2』¥1,800(資生堂)。

【14】ボリューム不足を「パーマ」でカバー!ふんわりロングヘア

出産後、頭頂部だけがボリューム不足になってしまったモデルさん。「硬い毛質も、デジタルパーマをかけるとふんわり柔らかな表情になります。髪の中間から毛先にかけてパーマをかけておくと全体的に量感が増すので、ボリュームがほしい方におすすめです」(DIFINO akasaka スタイリスト・槌田美希さん)
<スタイリング方法>
薄毛感が出やすい生え際の髪を立たせる!

■1:ピンで生え際の髪を立たせるように留め、ドライヤーをあてる

■2:ピンを外して手ぐしで束感をほぐす

■3:髪の中間から毛先にかけて指でねじってドライヤーをあてる

■4:ねじった毛束を上下に振りながらほぐす

<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■生え際の髪の根元を立たせて薄毛感をカバー
- ■髪の中間から毛先にパーマをかけて全体的なボリューム感をアップ
- ■束感を必ずほぐしてほかの髪となじませる
「このスタイルはクセが強い方でもペタッとなりやすい方でも髪質を選びません。トップと顔まわりにレイヤーを入れているので、髪の重なりができてさらに量感が生まれます。『量が減ってきたから、ロングは無理かも…』なんて諦めないでくださいね」(槌田さん)

産後のボリューム不足をパーマでカバーした、ふんわりロングヘア
- TEXT :
- Precious.jp編集部