30・40代からの、垢抜けメイクをご紹介します。ベースメイク、アイシャドウ、アイライン、リップ、眉毛の今どきメイク方法を、一挙にまとめました。若い頃のまま、メイク方法を更新していない方や、地味顔を華やかに見せたい方は、ぜひ垢抜けフェイスにアップデートしてみてください。
【目次】
大人のための垢抜けベースメイク
セミマットなのっぺり顔から、ツヤ感を味方につけたメリハリ顔に

「まず、顔をすっきり見せるためには、マット肌から脱することがマストです。シェーディングで引き締めるよりも、艶やかに仕上がるクッションファンデとハイライトの投入を。ツヤ感を上手に味方につけること立体感が生まれ、顔全体がキュッと引き締まった印象に。輪郭まですっきりシャープに見えるんです」(ヘア&メイクアップアーティスト・長井かおりさん)
【丸顔をシャープに見せるベースメイクアイテム】

【丸顔をシャープに見せるベースメイクプロセス】
1.ベースで肌をフラットに整える

ベース(ポーラ)を肌全体に薄くのばしたあと、目尻や小鼻のワキなど小じわや毛穴が気になる部分のみに少量を重ねづけして、土台をフラットに整えておきます。
2.クッションファンデで艶やかな肌に


パフにファデーション(NARS)を適量とり、パフを滑らせながら薄くのばします。パフを折り、目の下のCゾーンのみにトントンと叩き込んで重ねづけを。
3.頬になじみカラーのハイライトを


ハイライトコンパクト(カネボウ)の下2色のコーラルを二本の指でとり、手の甲で混ぜて。頬骨上からこめかみに向けて、ハイライトを入れます。肌となじむカラーをチョイスして、ツヤ感のみを出すのがポイント。
4.目頭、目尻、上唇の山に明るいハイライトを



ハイライトコンパクト(カネボウ)の一番上のハイライトカラーを付属のブラシにとり、目頭・目尻・上唇の山部分にのせます。光が当たる部分にハイライトを効かせて、立体感を演出。
5.頬骨上にチークをオン

チーク(ルナソル)2色を混ぜて、頬骨の上に「く」の字にチークを入れる。先に入れたハイライトとコントラストがつき、顔全体を引き締め輪郭もシャープに。
【すっきりとしたフェースラインが印象的なあか抜けメイクに】

丸顔をすっきり見せる骨格矯正テクニック|クッションファンデ+ハイライトで大変身!
大人のための垢抜けアイメイク
「黒を着る日」の脱・黒アイメイクで華やぎと洗練を

大人の女性が黒を素敵に、センス良く着こなすためには、メイクからある色を引くことが大事、とヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロさんは言います。
「メイクを強調したいときに、黒のアイライナーや黒のマスカラなどで、目元に『黒』を盛るという方は多いですよね。しかし、黒の範囲が多いアイメイクは古い印象になりがちです。さらに服まで黒となると、トータルで見たときに、重苦しくて野暮ったい印象に見えてしまうことも。
『黒の服』を着る日は、アイメイクから黒を排除しましょう。そうすることで、こなれ感や華やかさなどの好印象が叶います。
今は黒に近い発色のカーキやブラウン、ネイビーやボルドーなどのカラーがたくさん発売されています。カラーコスメなんて目元がちゃんと引き締まらなさそう、若い子が使うものでしょ、なんて思わないで。大人の女性こそ、こういったニュアンス系の締め色を使ったほうがぐっとこなれて見えますよ」(小田切さん)
【「黒を着る日」のメイクセット】

「UZUのリキッドアイライナーは、プチプラながら高品質。しなやかな描き心地と、にじみ知らずの美しい仕上がりが叶います。繊細な煌めき感のYSLのブラウンマスカラは、大人も目元に気品ある華やぎを添えてくれます。『何だかこの人素敵だな』と思わせるさりげなさが良い!」(小田切さん)
【「黒を着る日」のアイメイクプロセス】
1:カーキのアイライナーを太く、大胆に引く。

「今回はカーキのアイライナーをセレクト。カーキはくすみが気になる大人の目元になじみやすく、でもちゃんと引き締めて洗練された印象の目元を叶えてくれます。カラーライナー初心者の方にもおすすめですよ。
目頭を3㎜空けて、目尻に向かって太く大胆に引きましょう。目尻のラインはスッと横に引き抜くように5㎜程度伸ばします」(小田切さん)
2:まつげは上げすぎず、盛りすぎず。丁寧に仕立てて。

「40歳からの大人の女性のまつげに、過度なカール感は不要。まつげがくるんと上がっていると、古臭く見えたり、無理している感が出やすくなります。マスカラの力だけに頼るか、アイラッシュカーラーを使う場合は根元を自然に立ち上げる程度に。
YSLのブラウンマスカラを根元から二度塗りしたら、コームで上からも下からも丁寧にとかして、毛先を綺麗に整えましょう」(小田切さん)
【黒の服を着た大人の顔に華やぎと洗練が宿る】

黒の服を着たら、何だか地味…はメイクのせい!ヘア&メイク小田切ヒロ流・「黒を着る日」の洗練メイク
コンサバなグラデーションアイをやめれば、垢抜け今っぽ目元に

「アイホールにミディアムカラー、目の際にシェイドカラー、眉下や目頭にハイライトカラー…と、まぶたにグラデーションをつけたアイメイクは、抜け感が出にくく、堅苦しい印象になりがち。
アイメイクで今っぽさを出すなら、アイシャドウは単色使いがおすすめです。今回はブラウン感覚で使える、くすんだモーヴカラーをチョイスして単色で使用します。目元を引き締めながら、眼差しにほんのり色気を宿すことができる大人世代にぴったりなカラーです。ペンシルタイプを選べば、テクニックいらずで旬な目元が完成」(長井さん)
【旬な抜け感EYEに導くアイメイクアイテム】

【洗練された旬な目元に仕上げるプロセス】
1.上まぶたの際にダスティモーヴを


パール感のあるくすみモーヴのペンシルシャドウ(ローラ メルシエ・左)を上まぶたの際、二重のラインの内側にのばし、その後、指で上向きにぼかします。
2.下まぶたの目尻側にもダスティモーヴをのせて


目の下の際、目尻から1/3にもくすみモーヴをのばし、指で目頭側に向けてぼかします。
3.下まぶた目頭側にハイライトを

下まぶたの目頭側に、パールピンクのペンシルシャドウ(ローラ メルシエ・右)をハイライトとして薄くのせます。
4.上まぶたの際にアイラインを引いてリフトアップ


ディープブラウンのペンシルライナー(シャネル)で、目尻側からアイラインを。一気に引くのではなく、小刻みに少しずつ引くのがコツ。目尻は、片手でまぶたを引き上げてから少しはね上げ気味に引き、目元をリフトアップさせます。
5.アイラインを綿棒でぼかす

引いたアイラインの上を綿棒でなぞってぼかしてアイシャドウとなじませることで、よりナチュラルな仕上がりが実現。
【すっきりと垢抜けた印象のこなれEYEに】

コンサバなグラデーションアイはもうおしまい!単色アイシャドウで抜け感のある今っぽい目元に
マンネリしがちな大人のメイクには、トレンドカラーを取り入れて旬顔に
ベーシックなベージュorブラウンのナチュラルメイクもいいけれど、長年メイクのアップデートができていないままで、メイクがマンネリしている人、多数…。マンネリしがちな大人のメイクには、トレンドのカラーをポイントで取り入れるのがおすすめ。
「今シーズン注目を集めているのが、イエローのアイシャドウとベリーカラーのリップ。目元にイエロー?とギョッとする方もいらっしゃると思いますが、黄みを帯びた日本人の肌なら実はなじみやすいカラーです。 シアーな発色のバームタイプをセレクトすれば、より自然な仕上がりに。ベリーカラーのリップは、セミマットな質感のものを選ぶのが上品に仕上げるポイント」(長井さん)
【大人のトレンドメイクにマストなアイテム】

【シアーイエローなアイメイクプロセス】
1.アイホールにベージュで陰影をつける

ゴールドベージュのチークをアイホールからややオーバー気味に広げ、まぶたに自然な陰影を仕込んでおくのがポイント。付属のブラシを使ってラフに広げるのがコツ。
2.目の下のキワにベージュを細く入れる

1で使用したチークをアイライナーブラシにとり、目の下のキワに伸ばす。下まぶたに色を挿すことで、くっきりとした色気のある目元を演出することができる。
3.シアーなイエローをアイホールにオン

イエローのバームを指先にとり、アイホールに広げる。ベージュでつけた陰影よりも少し内側にとどまらせるとなじみやすく、スッキリとした印象に。
4.目尻のみにアイラインをプラス

目尻のみまつげの沿線上にアイラインをプラス。黒ではなくディープブラウンを選ぶことで、まぶたのイエローとのなじみもよく、品よく優しい仕上がりに。
5.上下まつげにマスカラを塗る


マスカラもアイラインと同じブラウンで統一して優しい印象に。上まつげは根元からブラシを左右に動かしながら、下まつげはブラシを縦にして塗る。
【抜け感ベリーリップのメイクプロセス】
6.リップライナーで上の山から輪郭をとる

上唇の山からラインどりを。両方の山を描いたら口角にペンシルを置き、山の終点に向けてペンシルを動かしラインを繋げていく。
7.下唇はややオーバーラインに

上唇より薄い下唇は、ふっくら見えるように、唇のやや外側にラインをとる。その後、同じペンシルで輪郭の内側を塗りつぶせば、口紅と併用するよりもリップメイクが長持ち。
8.指先で唇をタッピング

塗り終わったら、唇全体を指でポンポンとタッピング。こうすることで、リップカラーが唇に定着し、色を均一になじませることができる。
9.仕上げに綿棒で輪郭をぼかす

綿棒の先端で輪郭をこすり、くっきりとしたラインを少しぼかしておく。このひと手間でコンサバ感が弱まり、グッとこなれた印象に!
【グッと洗練された雰囲気に変身!】

大人が似合う旬メイク!「イエローシャドウとベリーリップ」なら、たちまち垢抜けた顔に
令和のブラウンメイクは、マットな赤茶アイシャドウが鉄板

「パール感のある黄みブラウンのアイシャドウを使ったメイクは、定番ですがマンネリ感が出てしまいます。今どきのブラウンメイクを目ざすなら、ぜひマット寄り赤みブラウンへのシフトを。
目元に赤みブラウンをプラスすると、ブラウンメイクならではの陰影はそのままに、くすみ飛ばし効果やフェミニンさもたらし、今っぽい仕上がりがかないます」(長井さん)
【旬顔に導くブラウンアイシャドウはコレ!】

シルキーなテクスチャーでまぶたにフィット。赤みシャドウ初心者にもぴったりな肌なじみのよい4色パレット。シャネル レ キャトル オンブル 328 ¥6,900
【今っぽい赤みブラウンアイメイクプロセス】
1.アイホールにトープをオン


パレット右下のトープを指にとり、アイホールに薄く広げます。鏡を見ながら、目を開けたときにチラリと色が見えるところまでのばすのがポイント。
2.グレージュを重ねる

パレット左上のグレージュをチップにとり、二重のラインから少しオーバー気味にのばします。
3.目のキワにレッドブラウンを

パレット左下のレッドブラウンをチップにとり、目の上のキワ目尻側2/3と、目の下のキワ目尻側1/4に重ねます。
【大人の色香が漂う赤みブラウンEYEに】

令和のブラウンメイクは「シャネル」のマットな赤茶アイシャドウが鉄板です!
旬なカラーライナー&カラーマスカラ、さらに赤リップで今どきのバランスに

「今っぽい顔になるために必要なのが、抜け感です。そこで、まずは黒のアイラインをやめてみる。オフィスにもマッチするカーキのアイライナー&マスカラにチェンジするだけで、目元に抜け感が出ます。その分、リップはやや強めに。透け感のある赤リップで口元を締めるのがポイント。このバランスが旬顔をつくる鍵に」(長井さん)
【おすすめの旬顔カラーメイクアイテム】

【旬顔になれるメイクプロセス】
1.アイシャドウをまぶたにオン


アイシャドウ(SUQQU)を指にとり、アイホール全体と目頭にオン。ブラシやチップで塗るよりも、密着感が高まり艶やかな仕上がりに。
2.アイライナーを目のキワに

カーキのアイライナー(SUQQU)で、上まぶた目のキワにアイラインを。目尻から少しオーバーさせて、色味を見せるのがポイント。片手でまぶたを引き上げると、ラインが引きやすくなります。
3.マスカラを塗る

カーキのマスカラ(Amplitude)をあらかじめカールアップさせた上まつげに塗ります。根元をグッと押し上げてから、毛先に向けてブラシを抜くと美まつげに。
4.赤リップを塗る


赤リップ(イヴ・サンローラン・ボーテ)を唇にオン。角を使って輪郭をとりながら塗るのがコツ。その後、指で軽くなぞって輪郭をぼかすと、こなれた印象に。
【今っぽさ満点の抜け感メイクに】

大人のための垢抜けリップメイク
血色感のあるベージュリップの「直塗り」で垢抜け顔に

「血色感のないヌーディなベージュリップは、大人女性の肌をくすませてしまいがち。大人が選ぶべきベージュリップは、ほんのり赤みを帯びたピーチベージュ。肌に血色感を与えながら、口元を上品に彩ることができます」(長井さん)
【大人に似合うベージュリップはコレ!】

【垢抜け&引き締めが叶うベージュリップの塗り方プロセス】
1.面を使って上下唇にラフにオン

リップの平らな面を使って、上下唇にリップを塗ります。はみ出さないように、輪郭より少し内側を意識して塗ると◎。
2.リップの角を使って輪郭をとる

リップの先端の角を使い、ラフに輪郭どりを。口角と上唇の山のラインをきっちりとっておくと、口元が引き締まった印象に。
【ベージュリップは色選びでここまで印象が変わります!】

大人のための垢抜け眉毛メイク
麻呂眉から美人度アップの今どき「ふんわり眉」へ

「自眉と描き足した部分の境目がくっきりしていて、いかにも『描きました感』が強い眉だと残念です。アイブロウパウダーを上手に使いこなして、もっと自然なふんわり眉に変えると、美人度と今っぽさがさらにアップしますよ」(長井さん)
【ふんわり眉におすすめのアイブロウアイテム】

【ふんわり今どき眉プロセス】
1.ダークカラーで眉尻を描き足す

アイブロウパウダー(SUQQU)の左のダークカラーをブラシにとり、自眉のない眉尻部分を描き足します。毛の生えている方向とブラシの向きを合わせることで、自眉の延長のような仕上がりが実現。
2.ミドルカラーで眉頭を描き足す

アイブロウパウダーの真ん中のミドルカラーをブラシにとり、眉頭部分を描き足します。眉頭の端から描かず、毛が密集している部分から描くとナチュラルに仕上がりに。
3.ミドルカラーを眉の中に入れ込む

付属の毛足が長い方のブラシにミドルカラーを含ませ、眉の中に入れ込んでいきます。毛流れに逆らうように小刻みにブラシを動かすと、眉の根元にパウダーが入り込み、ふんわり感が出ます。
4.スクリューブラシで眉をとかし、ペンシルで仕上げる


アイブロウペンシル(SUQQU)についているスクリューブブラシで眉をとかし、毛流れを整えながら、描き足したパウダーを肌に定着させます。最後に足りない部分のみ、ペンシルで1本ずつ植毛するように描き足せば完成!
【ナチュラルで今っぽいふんわり眉へ】


※商品の価格はすべて税抜です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部