【目次】
「ショート~ボブ」の場合
【1】根元を立ち上げてキープする「ちょこっと巻き」
スタイリングに欠かせないアイテムとして、すっかり定着しているカールアイロン。実は上手に使いこなせていない…と感じている人が多いのも事実。今回、今さら聞けないコツを教えてくださるのはsui表参道店の副店長、中西雄二さん。「トップの根元を立ち上げるとき、アイロンに挟む毛束の量が多いと、すぐにペタンコになってしまいます。根元を持ち上げるときは、ひとつまみの毛束を根元から巻くのがポイントです」(中西さん)。さらにカールに折れ目がつくのを防ぐには、「毛束をアイロンに巻き付けたら、巻き付けた方向にアイロンを動かせばいいだけ。逆方向に手首をねじると、折れ目がつきます」(中西さん)とのこと。
髪の表面にレイヤーを入れ、全体のシルエットを菱形にする
「ボリュームが出にくい場合、髪の表面にレイヤーを入れ、前髪を顔まわりの髪とつなげて、全体のシルエットを菱形に近づけるスタイルがおすすめです。それだけでペタンコになりがちなトップにボリューム感が生まれます」(中西さん)。
<スタイリング方法>スタイリング前に髪の根元からしっかり濡らすのがコツ
スタイリング前に髪を濡らすときは、髪の表面だけでは不十分。「根元からしっかり濡らしておかないと、根元から立ち上げることはできません。ドライヤーで頭皮を擦りながら毛穴の状態をフラットにするのがコツです」(中西さん)。
STEP1:スタイリング前に水で髪の根元と地肌をしっかり濡らす
STEP2:髪の根元を起こすように指で頭皮を擦りながらドライヤーをあてる
STEP3:1~1.5cm幅の毛束をアイロンに挟み、根元を立ち上げる
<スタイリングの3つのポイント>
- スタイリングの前に髪の根元からしっかり濡らすこと
- トップの髪を立ち上げるときは、毛束の量を少なめに取ること
- アイロンに巻き付けたら、必ず巻いた方向に動かすこと
「カールアイロンで巻くときは、アイロンの丸みを生かしてください。無意識に手首を返してしまう方が多いと思うので、最初のうちは鏡に手首の動きを映しながらスタイリングするといいかもしれません」(中西さん)。
大人のヘアアレンジ|アイロンで立ち上げたボリュームが長持ちするプロ直伝の「ちょこっと巻き」
【2】自然なウェーブが叶う「フォワード巻き+リバース巻き」
トレンドのウェーブスタイルは、華やかでおしゃれな反面、丸顔さんにとっては輪郭を強調しやすい面も。そこでtricca daikanyama店長の小走祥菜さんに、丸顔さんがウェーブヘアにするときのポイントを伺いました。「全体のシルエットが丸くなりすぎないように、ラフなウェーブにすることが大切。毛束をねじりながら、フォワード巻きとリバース巻きをランダムに組み合わせるのがおすすめです」(小走さん)。さらに前髪の作り方にもポイントが。「前髪は重くなりすぎないように、シースルーバングに。すき間を作ることで輪郭を卵型に見せることができますよ」(小走さん)。
またヘアアイロンでウェーブヘアを作るときは、ベースのカットも重要なのだとか。「顔周りにレイヤーカットがあると動きも出しやすく、アレンジがききます。巻いても髪を結んでも◎。立体感も出しやすいので40代におすすめです」(小走さん)。
ランダムな巻きが今っぽい!丸顔カバーが叶うウェーブヘア
「顔周りにレイヤーを入れているので、きっちり巻かなくても簡単に動きが出ます。ヘアアイロンのカールが取れやすい人は、巻く前にスタイルキープができるミストなどを使うのがおすすめです」(小走さん)
<スタイリング方法>
STEP1:下半分を外ハネに巻く
STEP2:表面の毛束をねじって巻く
STEP3:スタイリング剤を毛先にもみ込む
菱形ボブを華やかウェーブに|アイロンワークでスタイルチェンジ!
【3】こなれた印象になる「外ハネ」巻き
「40代のお客様からオーダーが多いのが、乾かしただけでもまとまりのいいワンレンボブ。前髪なしのワンレンボブは定番中の定番、好感度もおしゃれ感も高いスタイルですが、面長顔の方はやや面長感を助長させてしまうことも…。カットはベーシックですが、ちょっとのスタイリングのひと手間で “面長感をカバーしたい” というお悩みは解消できます。すそはアイロンで巻いてニュアンスを出し、フェースラインにあえてふわりとかかる “ひと束” を作ることで、視覚的に面長感をカバー。こなれた印象にも見せてくれるので、ぜひ試してみて欲しいテクニックです」(ABBEY スタイリスト 龍 正也さん)。今回は龍さんに伺った「面長感をカバーしたい」「柔らかいニュアンスをつけたい」という悩みを解決する【面長カバーの前髪なしワンレンボブ】をご紹介します。
ベーシックなワンレンボブにスタイリングで動きを。面長感をカバーして雰囲気美人見せ!
「モデルさんはさほど面長顔というわけではありませんが、面長を気にされているお客様は40代50代を中心にとても多いです。縦長シルエットになるロングやミディアムよりは、ボブ自体が面長感が目立ちにくいというのもありますが、髪がペタッとして動きがないと面長感が余計に気になってしまいます。面長感をカバーしてこなれた印象に見せたいのならやはり、スタイリングでふんわりとした動きを出すことが絶対条件。カットは襟足ギリギリのワンレンボブ。段はあえて入れていないので、時間をかけてスタイリングしなくてもまとまりのいいスタイル。スタイリング次第で大きく印象が変えられるのもこのスタイルの魅力です」(龍さん)。
<スタイリング方法>トップの毛を真上に引き上げるように巻き、ぱらりとフェースラインにひと束落ちるこなれシルエットに。
「トップの毛は引き上げるように、頭上で巻くのがポイントです。トップにふんわり感が出せるうえ、フェースラインにぱらりと毛束が流れるようなシルエットに。分け目がくっきりしてしまうのが悩みという人にも有効なテクニックです」(龍さん)。
STEP1:サイドから後ろの毛先はアイロンで外ハネに
STEP2:トップは真上に引き上げるようにしてワンカール
<スタイリングの3つのポイント>
- あえての段なし前髪なしのワンレンボブで、見た目年齢マイナス3歳
- 毛先は外ハネでアクティブな動きを
- トップの毛は頭上で髪を引っぱるようにして巻き、ふんわりとフェースラインにも動きを
「スタイリング剤はオイルのツヤとワックスのホールド感をいいとこどりした “バーム” がおすすめ。指先にとり、ところどころに束感を出すようにつけることで、表面にニュアンス&立体感を出すことができます」(龍さん)。
40代に似合う【面長カバーの前髪なしワンレンボブ】顔周りの “ひと束” が小顔&おしゃれ見せのポイント
【4】髪がツヤめきまとまる「内巻き」
40代の女性たちから根強い支持を集める「ワンレンボブ」。Ramie GINZAのデザイナー・新谷千絢さんも「女性らしくエレガントな印象になれる、スタイリングが簡単、という理由でリクエストが増えている」と言います。人気の高いワンレンボブですが、顔の型が逆三角形の場合、毛先にボリューム感がないと頰がこけて見えたり、見た目が貧相になることもあるのだそう。「顔まわりの寂しさをカバーするためには、毛先にボリュームと空気感を持たせて。全体のシルエットを台形にすることで顎まわりの寂しい印象がなくなり、華やかで幸福感のある表情を演出できます」(新谷さん)。台形にするときのスタイリングのコツは「コテで毛先を内巻きにする」こと。「毛束を多めにとって毛先をグリッとワンカールしてください。毛束を多めにとって巻くと、広がりやパサつきを防止することができます。毛先にまとまりとツヤも生まれ、若々しい印象に仕上げることができます」(新谷さん)。
艶やかにまとまった毛先が軽やか。全方位どこから見てもやわらかさと丸みのあるシルエットに
「ベースは毛先に重みを残したワンレンボブ。前髪とモヒカンラインに少しだけ段を入れています。これで、髪の表面を巻いた時に動きが出やすく、分け目がペタッとした寂しい印象になりません」(新谷さん)。
<スタイリング方法>逆三角は顎まわりの毛束を内巻きにするのが正解
「毛先をワンカールするときに巻き込みすぎるとウェーブがかかりすぎて古臭い印象になってしまいます。ふんわりとした印象に仕上げるためにも毛先はワンカールを意識して」(新谷さん)。
STEP1:毛先をすべて内側にワンカール
STEP2:前髪の中間から毛先へコテを滑らせるように巻く
STEP3:頭頂部も毛束の中間から毛先にかけて滑らせるように巻く
<スタイリングの3つのポイント>
- 毛先はすべてワンカール!内巻きが基本
- 前髪と頭頂部は熱を通すイメージでコテを滑らせて
- オイルをなじませておくと、まとまりとツヤ感がアップ
「前髪と頭頂部を巻くときは、毛束の中間から毛先に向けてコテを滑らせるように巻きましょう。毛先はすべて内巻きに。外ハネにすると顎先がシャープになってしまうので注意してください。広がりやパサつきが気になる方は、巻く前にオイルをなじませるといいですよ。束感がしっかりと出るオイルを選んで」(新谷さん)。
人気のワンレンボブで脱・老け見え! 「貧相なおばさん」にならない内巻きのやり方4ステップ
【5】旬のスタイルをつくる「外ハネ巻き」
ラフでカジュアルな印象の「切りっぱなしボブ」。若い年代に人気があるイメージのスタイルですが、40代でもチャレンジする方が多くなっていると話すのは、GARDEN Tokyoトップスタイリストの本木亜美さん。「まとまりのある普通のボブに飽きた、伸ばしかけの中途半端な感じをどうにかしたい、という40代以降のお客様からよくオーダーをいただきます。切りっぱなしの感じをそのまま楽しむのもいいですが、40代以降は、毛先をハネさせて無造作に動かすと、ラフでこなれた印象に。スタイリング次第で大人の女性にふさわしい印象へと仕上がります」(本木さん)。ボブの毛先を外ハネにすることで、面長顔を小顔に見せることもできるというから、一石二鳥。「マンネリボブを卒業したい」「面長顔を小顔に見せたい」という方はチャレンジするべき!
自然な外ハネでラフにもカジュアルにも!こなれ感のある今っぽボブ
「面長顔を目立たせないためのポイントは、『外ハネにした毛先』と『幅広めの前髪』。毛先を動かすことで視線を横に分散しつつ、前髪で額を隠して顔のシルエットを菱形に。すると、面長顔が綺麗な卵型になります。小顔効果もバツグンです」(本木さん)。
<スタイリング方法>自然なハネ感を意識!やりすぎに気をつけて
「髪を耳にかけて菱形シルエットにすることも面長顔をカバーするコツ。かける時は耳まわりの毛束をふんわりと出すのがポイント。バランスが良くなり、輪郭が整います」(本木さん)。
STEP1:サイドの毛先をストレートアイロンでハネさせる
STEP2:バックの毛先も外ハネにする
STEP3:スタイリング剤を毛先につける
STEP4:サイドにも揉み込む
<スタイリングの3つのポイント>
- 毛先のハネはさりげなく!
- スタイリング剤は根本につけすぎない
- 耳周りはふんわり仕上げて菱形に
「ストレートアイロンは140度くらいの低温がベスト。さっとブローするように熱を通すだけで自然なハネ感に仕上がります。スタイリング剤はツヤと束感が同時に出せるオイルクリームがおすすめです。ベタッとした印象にならず、ある程度セット力のあるスタイリング剤を選んで」(本木さん)。
マンネリボブが秒で今っぽく! ストレートアイロンで作る「切りっぱなしボブ」
「ミディアム」の場合
【1】美シルエットを作る「リバース巻き」
どんなに毛量があっても、トップだけペタッとなり、なかなかボリュームが出にくいと悩んでいる40代が少なくありません。その悩みに、ヘアサロン「broocH」のマネージャー・渡部翔太さんがアドバイス!「トップからレイヤーを入れたAラインのシルエットがおすすめ。顔まわりに入れたレイヤーをリバース巻きにすると、フェースラインが引き締まって見える効果もあります」(渡部さん)。
トップからあご下にかけてレイヤーを入れ、Aラインをつくる
「顔まわり中心にレイヤーを入れると、ふんわりとした柔らかな動きが表現できます。また、レイヤーをなるべく低い位置に入れてAラインのシルエットをつくるとトップに自然なボリュームが生まれます」(渡部さん)。
<スタイリング方法>顔まわりはリバース巻き、表面は平巻きにして柔らかな表情をつくる
カールアイロンで巻くときは毛流れを意識して巻くのがポイント。「顔まわりは毛束の中間あたりを1回【リバース巻き(画像1参照)】のカールにして動きを出します。レイヤーをいれた髪の表面は、アイロンを真横に傾けて巻く【平巻き】で毛先を内巻きすると、くびれのあるAラインに簡単にできます」(渡部さん)。
STEP1:顔にかかる髪は毛束の中間あたりをリバース巻き
STEP2:前髪をまっすぐ前に引っ張りながら、カーラーで内巻きに
STEP3:レイヤーを入れた表面の髪の毛先を内巻きに
<スタイリングの3つのポイント>
- レイヤーを顔まわりに入れて柔らかな動きを出す
- リバース巻きと平巻きの「2つの巻き」でAラインをつくる
- 前髪は根元からふんわり立ち上がるように巻く
「前髪を根元から巻いてふんわり立ち上げるだけでも、トップのぺたんこ感は目立たなくなります。直径の細いカーラーで巻いたり、毛先だけ巻いたりせず、ちょっと太めのカーラーで根元からふんわり立ち上がるように巻いてください」(渡部さん)。
40代に似合う【ミディアムヘア】美シルエットが叶うAラインのつくり方
【2】きれいなAラインを作る「ランダム巻き」
今回は、毛量が多く、髪の重さでトップがつぶれてしまい、せっかく根元を立ち上げてもキープできない…とお悩みの方に、ヘアサロン「apish AOYAMA」の副店 井上拓哉さんがアドバイス!「トップの根元だけを立たせるのではなく、全体のシルエットをAラインにすることが解決へのポイントとなります。顔まわりと毛先の髪を巻くことで動きのあるAラインに仕上げると、トップに自然なボリューム感が生まれますよ!」(井上さん)。
毛量を調整しながら、表面の髪は長めに残してトップのボリュームをキープ
「毛量を調整するときは軽くなりすぎないよう、表面の長さを残すようにカットしています。レイヤーを入れすぎると広がりやパサつきが目立ち、ツヤが出にくくなることもあるので注意が必要です」(井上さん)。
<スタイリング方法>カーラーとアイロンのランダム巻きでAラインをつくる
カーラーでトップから後ろの髪を巻き、カールアイロンで裾の毛先と耳の前の髪を巻くだけで完了。「手数が少ないのに、ものすごく手間をかけたようなミックス巻きになります。巻くときは全体のシルエットがAラインになるように意識してください」(井上さん)。
STEP1:頭頂部の後ろ寄りの毛束を真上に引き上げながらカーラーで巻く
STEP2:カールアイロンで裾の毛先をワンカール外巻きにする
STEP3:耳より前の髪をリバース巻きにする
STEP4:髪をかき上げるように、内側からオイルをなじませる
<スタイリングの3つのポイント>
- トップのボリュームはAラインのシルエットでつくる
- いろいろな巻き方を組み合わせて軽やかさと華やかさを出す
- オイルは髪の表面ではなく内側を中心になじませる
仕上げに使うオイルは、一度にたくさんなじませてはダメ。
「1~2プッシュを2~3回に分けて、少しずつつけてください。せっかく巻いたのに、オイルの付け方を間違えると、空気感ゼロのスタイルになってしまいます」(井上さん)。
40代に似合う【ゆるふわミディアムヘア】“ミックス巻き”で叶える、洗練Aラインシルエット
【3】顔まわりが華やぐ「外巻き」
肩ラインまで伸びたミディアムヘア。毛先がハネやすく自在に動くため、スタイリングに悪戦苦闘している方も多いのでは?「肩ラインのミディアムヘアの場合、ハネるという悩みだけでなく、片側は外にハネて片側は内巻きになる、という悩みもよく聞きます」と話すのは、ZACC vieのスタイリスト 宮川勇人さん。「内巻きにスタイリングするよりも外ハネにする方が簡単なので、今回はあえて毛先をハネさせるスタイルをご提案します」(宮川さん)。肩ラインの毛先をあえて外ハネにするスタイル。長め前髪の面長顔さんにも似合うのでしょうか?「長めの前髪を分けると額があらわになり、より間延びした印象になってしまいます。前髪は薄くつくって額を隠し、顔が縦長に見えないよう調整。リバース巻きで顔まわりにボリュームをつくれば、輪郭に丸みが生まれ小顔効果も期待できます」(宮川さん)。軽やかにハネる毛先と優雅な毛流れで、面長顔がキュッと小顔に!お手本スタイルがこちらです。
ラフに動くカールと透け感が魅力。カジュアルな装いにもピッタリ!
「まずは両サイドが常に同じ毛流れになるようレイヤーで段をつくり、毛先が外にハネるようカットします。この一手間で、スタイリングがグンとラクになります」(宮川さん)。
<スタイリング方法>顔まわりと毛先を巻くだけ!簡単3ステップ
「毛先はすべて巻くのではなく、ランダムに巻くのがポイント。自然にハネている毛先とコテで巻いた毛先が混ざり合って、こなれた印象に仕上がります」(宮川さん)。
STEP1:マジックカーラーで前髪を巻く
STEP2:顔まわりの毛束をリバース巻きにする
STEP3:毛先を外ハネにする
<スタイリングの3つのポイント>
- 前髪は分け目のない状態で巻く
- 顔まわりを巻く時は毛束の中間だけを!
- 毛先は一気に巻かない。少量ずつ外ハネにすると失敗しない
「前髪を巻くときは分け目のない状態で。根元が割れているとカーラーで巻いたあと毛先が割れてしまいます。前髪が割れていたら根元を濡らし、ドライヤーで分け目を直してからカーラーを巻きつけて」(宮川さん)。
面長顔が劇的に小さくなる!前髪ありの「外ハネ・ミディアムヘア」
【4】小顔効果抜群の「くびれ巻き」
うねって広がる髪は「内巻き」にすれば収まりがいい…と思っていませんか? 全体的なシルエットを内巻きにすると、空気感や軽さが出せません。軽やかさを出すには「外ハネ」がカギ。大人の女性たちの髪悩みを知り尽くしたACQUA aoyamaの小室里奈さんは、「長めに取った前髪を斜め外にハネさせるだけで、印象が華やかになります」とアドバイス。切れやすく、うねりやすいエイジング毛でもおさまりやすいスタイルをご紹介します。
トップと顔まわりにレイヤーを入れ、華やかさを演出
ボリュームも太さも十分の齊藤さんの髪。「ただ、前髪のあたりにエイジング毛が増えてきました。うるおいを保てなくなって、ちょっとしたことで切れたり、うねりやすくなっています」(小室さん)。そんなエイジング毛が増え始めた女性にもぴったりなのが、トップと顔周りにレイヤーを入れたスタイル。「エイジング毛は生え際に多いので、このスタイルだと目立ちません」(小室さん)。
<スタイリング方法>前髪は斜め外ハネにし、裾は内巻きにしてメリハリのあるスタイルに
「前髪の毛先をクルンと外巻きにするのではなく、サイドに流すイメージで斜め外巻きにするのがポイント。仕上げにクリームでツヤを出したいのですが、セミウェットな質感の『モイ クリーム グローリーゼア』(¥2,600/タカラベルモント)がおすすめ。100%植物性で、エイジング毛のケアにもぴったりです」(小室さん)。
STEP1:カールアイロンで前髪の中間から毛先を斜め外に巻く
STEP2:裾の髪はカールアイロンで内巻きに
STEP3:ヘアクリームを両手のひらにのばし、髪を揉み込むようになじませる
<スタイリングの3つのポイント>
- 内巻きと外巻きを組み合わせて華やかさを出す
- スタイリングの仕上げにヘアクリームをなじませ、ツヤ感をプラス
- エイジング毛を増やさないためにブラッシングを習慣に
「頭皮の血行やリンパの流れが悪いと、エイジング毛はどんどん増えます。ブラッシングやマッサージで頭皮の巡りをよくするように心がけてください」(小室さん)。
うねって広がる髪を「外巻き」にするだけで、スタイリッシュな華やかヘアに
「ロング」の場合
【1】柔らかな印象を与える「ラフ巻き」
ロングヘアでやりがちなのが、髪の中間から毛先にかけてコテでグリグリと巻くこと。ですが、巻き方を間違えると、一昔前のおばさんスタイルへ直結してしまいます。今回、おばさんっぽくならない巻き方を教えてくれるのは、表参道にある美容院・ABBEYスタイリストの小口瑛李奈さん。「今回ご提案するのは、毛先と表面の毛束に動きをつけた、ラフな印象の巻き髪スタイル。ウェーブをつけるように巻いてしまうと古臭い印象になってしまうので、毛先はワンカール、表面の細い毛束を数カ所だけ巻いています」(小口さん)。
この巻き方は、輪郭や頭の型をカバーすることも可能なのだそう。「髪の表面を巻くことで、トップ、サイド、顔まわりに動きが出ます。毛束がふんわりと動くことで輪郭が強調されにくくなる効果が。頭の型も綺麗に見えるのではち張り、絶壁の方にもオススメです」(小口さん)。古臭くなく、輪郭も綺麗に見える巻き髪スタイル。その簡単2ステップをご紹介します。
細い毛束がふわっと動く、柔らかい印象の内巻きスタイル
「ベースはワンレングス。表面を巻いた時にしっかりと動きが出るよう、表面に少しだけレイヤーを入れています。レイヤーを入れることで、トップをボリューミーに見せる効果もあります」(小口さん)。
<スタイリング方法>毛先と表面を巻くだけの簡単2ステップ
「毛先をすべてワンカールしておくのがポイント。毛先はカールが落ちにくく、一日中スタイル動きのあるスタイルを楽しむことができます」(小口さん)。
STEP1: 毛先をすべて内側にワンカールする
STEP2: 表面の毛束をランダムに巻く
<スタイリングの3つのポイント>
- 毛先を巻く時は太めのコテで巻く
- 太めのコテで巻くと毛束にツヤが出る
- スタイリング剤をつけるとよりツヤやかに!
「仕上げにオイルなどのスタイリング剤をつけるとみずみずしい毛束感に仕上がります。髪につける時は根元につけないこと。ボリュームが潰れてしまうので、毛先を中心になじませてください」(小口さん)。
「縦巻き」をやめるだけで若返る!老け見えしないロングヘアの巻き方2ステップ
「前髪」の場合
【1】「長め」前髪の巻き方
カラーリングやパーマで傷んだ毛先。日常的にパサつきや広がりが気になる方も多いのでは?ZACC raffineスタイリスト 櫻井小百合さんは、毛先の傷みが気になるときのスタイリングは「内巻き」がいいと断言します。「傷んだ毛先を外ハネにすると、パサつきや広がりが余計に目立ってしまうことも。毛先がパサパサしていると貧相に見えてしまいます。そんな時は、毛先をハネさせず、あえて収める。毛先をまとめることでダメージヘアをツヤやかに見せることができます」(櫻井さん)。毛先を外ハネにするか、内巻きにするかで印象がガラッと変わるミディアムヘア。40代が内巻きにする利点を櫻井さんに聞くと、「外ハネはカジュアルでコンサバな印象になりますが、上品で若々しい印象をつくるなら内巻きが一番」と教えてくださいました。見た目印象マイナス5歳を叶える、櫻井さん直伝のミディアムヘアをご覧ください。
菱形フォルムで顔まわりを明るく!毛先までツヤやかなミディアムヘア
「顔まわりはスッキリと開けて肌を露出した方が卵型は若々しく見えるので、顔まわりに髪が溜まらないようにレイヤーを入れています。ナチュラルな毛流れで菱形シルエットをつくると、表情が明るい印象になります」(櫻井さん)。
<スタイリング方法>アイロンで毛先と前髪を巻くだけの簡単4ステップ
「毛先はワンカール、前髪はサイドに流すように巻くのがコツ。しっかり巻きつけるのではなく、毛流れを足すようなイメージで巻くと、より自然に、ナチュラルに仕上がります」(櫻井さん)。
STEP1:分け目を濡らしてから地肌をこするようにドライ
STEP2:毛先を内巻きにする
STEP3:前髪は外巻きに
STEP4:前髪の根元にスプレーを
<スタイリングの3つのポイント>
- 分け目は地肌をギザギザにこするように乾かす
- 毛先をすべて内巻きにしてまとまりとツヤを与える
- 前髪を根元から巻くと古臭くなるので中間から毛先だけ巻く
「前髪を巻く時は、毛束の中間から毛先に向けてアイロンを滑らせるように巻くとナチュラルに仕上がります。根元からしっかり巻いてしまうと老け見えになるので気をつけて」(櫻井さん)。
見た目年齢マイナス5歳の「菱形ミディアムヘア」!深刻な毛先のダメージも内巻きでツヤが復活
【2】「短め」前髪の巻き方
髪にボリュームがなくなると、巻いても立ち上げても、すぐにペタ~ッとした貧弱ヘアになりがち。貧弱に見えないボリューム感があって、さらに白髪が生えてきても目立たないヘアスタイル、あるのでしょうか?
ボブベースのスタイルに厚め前髪でボリューム感をプラス
「トップにレイヤーを入れて軽さを出したボブをベースにしています。前髪は厚めにとっていますが、三野宮さんの骨格に合わせて丈は短くしました」(kakimoto arms JIYUGAOKAスタイリスト 小林卓也さん)。前髪を厚くするとトップにボリューム感が出るので、髪がペタッとしてしまうのがお悩みの人にぴったり! カラーリングでも、表面にハイライトを入れることで髪全体をふんわりと見せ、ボリューム感を演出。「イエローベースの肌色の人はブラウン系の髪色にすると、肌のツヤ感もアップします」(kakimoto arms JIYUGAOKAカラー スペシャリスト 伏木麻弥さん)。
<スタイリング方法>前髪はストレート、ほかは外巻きにしてメリハリをつくる
厚め前髪はストレートアイロンで真っ直ぐに伸ばし、顔にかかる横の髪から後ろにかけてカールアイロンで外巻きに。「仕上げのワックスをなじませるとき、ヘアオイルを混ぜておくとツヤ感がアップします。髪がパサつきやすい人はぜひ試してみてください」(小林さん)。
STEP1:顔にかかるサイドの髪を、カールアイロンで外巻きに
STEP2:前髪は厚めにしているので、最初に額の生え際→次にその上にある前髪と、2~3回に分けてストレートアイロンをかける
STEP3:ワックスと同量のヘアオイルを加えて混ぜ合わせ、両手のひらになじませる
STEP4:毛先を手で揉み込むように、ワックスをなじませる
<スタイリングの3つのポイント>
- 厚めの前髪をつくってトップにボリュームをつくる
- 髪の表面にハイライトカラーを入れ、色の効果でもボリューム感を演出
- ワックス+ヘアオイルでツヤ感を出す
「前髪を伸ばすとき、一度にすべての前髪をアイロンで挟んでも、きれいに伸びません。面倒でも何回かに分けて伸ばしてください。仕上げのスタイリング剤ですが、ファイバーが入っているワックスを使うと、ふんわりスタイルが長持ちします」(小林さん)。
ボリューム不足のペタンコ髪は厚め前髪でカバー【40代女性の髪型】
- TEXT :
- Precious.jp編集部