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高品質なバターを使うと、どんなパンや料理も、格段に美味しくなりますよね。本記事では、高級バターの種類や保存法、高級バターに合う高級食パンを始め、爽やかで軽やかな味わいから、まろやかでコクがある風味のものまで、国内外のおすすめ高級バターをご紹介します。

■高級バターの種類を知って選ぶと、さらにバターが美味しくなる!

高級バターの種類を知って選ぶと、さらにバターが美味しくなる!
高級バターの種類を知って選ぶと、さらにバターが美味しくなる!

バターとは、牛乳の乳脂肪分を集めて練り固めたもので、成分は、乳脂肪分80.0%以上、水分17.0%以下と定められています。製法の違いや食塩添加の有無などによって、バターは次のように分類されています。バターを選ぶときの目安になるので、覚えておきましょう。

発酵バター

原料となるクリーム(牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの)を乳酸菌で発酵させて作ったバターで、ほのかな酸味とヨーグルトを思わせる芳香が特徴です。ヨーロッパではバターといえば、ほとんどが発酵バターとされています。酪農が盛んなヨーロッパでは、古くからバタチーズーなどの乳製品が作られていました。昔の技術では、原料乳からクリームを分離するまでに時間がかかり、自然に乳酸発酵が進んだことから発酵バターが主流となりましたが、現在ではあえて乳酸菌で発酵させ、発酵バターが作られています。

非発酵バター

乳酸発酵させないクリームを原料としているバターで、クセのない仕上がりになります。 日本で市販されているバターは、非発酵バターがメインとされています。最近では、日本でも発酵バターが増えているようです。乳酸菌の種類により風味が変わるので、日本人に好まれる味の発酵バターも開発・発売されています。

有塩バター

食塩が加えられたバターで、家庭で使うのは有塩バターが多いでしょう。加えられた食塩の量は1.5%前後。食塩を加えることで風味がアップし、保存期間も長くなります。調味料としても非常に便利で、素材の味を生かすシンプルな料理に向いています。

無塩バター

食塩が入っていないバターです。バターそのものの味わいを活かして、製菓や調理に利用されます。食塩が入っていないため、有塩バターより保存期間は短めに。厳密に言うと、原料の生乳にわずかな塩分が含まれているため、パッケージには「無塩」ではなく、「食塩不使用バター」と記載してあります。

ホイップバター

パンなどに塗りやすくするために、気泡を含ませてやわらかくしたバターです。ふわっとした軽い食感や、なめらかな口溶けが特徴です。

グラスフェッドバター

放牧で飼育され、穀物の飼料ではなく、牧草だけを食べた牛の牛乳から作られるバターです。香り高くあっさりした味わいが特徴で、バターコーヒーダイエットでも人気ですね。また、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸のバランスがいいとされることから、グラスフェッドバターはヘルシーバターとして注目されています。

フレーバーバター

海藻やフルーツ、ハーブ、レーズン、ニンニクなど、さまざまな素材を練り混ぜたタイプのバターです。味や風味のバリエーションが豊かで、洋食はもちろんですが、使う素材によっては和食にも合います。

■そのまま食べても美味しい!高級バターのおすすめ

多少値段が高くても、本物の美味しいバターを食べたいですよね。原料の牛乳や昔ながらの製法など、こだわりが詰まった高級バターは、産地によって香りも味わいもさまざま! 主役級の存在感が魅力です。こちらでは、海外と日本の個性豊かなバターを厳選してご紹介します。

ボルディエ「有塩バター」

ボルディエ「有塩バター」¥2,180
ボルディエ「有塩バター」¥2,180

ブルターニュの良質なミルクを原料に、バター職人のジャン・イヴ・ボルディエ氏によって、木製の道具を使った伝統製法で一つひとつ手作りされる「ボルディエ」のバター。なめらかな口溶けと、ミルク本来の甘みと香りが特徴です。世界の一流レストランやホテルで採用されており、日本でも人気の高い高級バターです。美味しさはもちろん、種類の豊富さでも知られており、「無塩」「唐辛子」「バニラ」「海藻」などが練りこんであるものも。季節限定品などもあり、見かけたらぜひ買いたい高級バターです。

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ベッピーノ・オッチェリ「フレッシュバター」

ベッピーノ・オッチェリ「フレッシュバター」¥1,780
ベッピーノ・オッチェリ「フレッシュバター」¥1,780

イタリア・ピエスモンテ州の造り手、ベッピーノ・オッチェリ氏が、同地の山間で育った牛の新鮮なミルクを使い、現代では希少な「チャーン」といわれる伝統的な撹拌機で作られたバターです。牛乳をひたすら混ぜてバターにするという、昔ながらの手作りなので、ミルクの新鮮さや風味のよさがダイレクトに味わえます。

食塩不使用のため、製菓用はもちろんですが、バゲットなどのシンプルなハード系のパンや、ローストしたジャガイモなどと一緒に食べると、濃厚なミルク感を堪能できます。英国王室御用達のバターとしても有名で、英国の新聞「ガーディアンズ」で、ヨーロッパのバターベスト5選にて1位を獲得しています。

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ピュアナチュール「発酵バター」

ピュアナチュール「発酵バター」¥3,440
ピュアナチュール「発酵バター」¥3,440

美食の国ベルギーで多く国民から愛されている「ピュアナチュール」のバターは、アルデンヌ地方の伝統製法を継承した2人の職人(アルチザン)のみが作ることを許されているといいます。新鮮なオーガニック生乳をじっくり発酵させて作られており、厳格なEUのオーガニック基準をクリアして認証を受けた高級バターです。フレッシュなミルク感の中にじんわりしたコクや深みも感じられる上品な味わいと、クリーミーな舌触りが特徴。どんな料理にも合わせやすく、さまざまなシーンで活躍してくれそうです。 

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発酵バターの甘みと酸味がやみつきに!ベルギー発オーガニック発酵バターを使った贅沢料理とは?>>

イズニ―「有塩バターAOP」

イズニ―「有塩バターAOP」¥2,700
イズニ―「有塩バターAOP」¥2,700

酪農に適した、フランス北部ノルマンディー地方にある、大手バターメーカーが「イズニ―」です。イズニーのバターは、ストレスの少ない放牧で育った牛の良質な牛乳で作られ、「A.O.P」認証を取得しています。「A.O.P」とは、その土地の伝統的な農産物の保護を目的として、製造地域や原料、製造工程などの厳しい規定を満たした商品に付与されるヨーロッパ共通の制度のこと。ゆっくり発酵させて作られたバターは、ミルクの甘みと、舌の上でとろけるような軽やかなな口溶けが特徴。そのまま食べてしまいたくなるほどの贅沢な逸品です。 

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オーダーチーズ「バター・ドゥ・ロドルフ・ムニエ」

オーダーチーズ「バター・ドゥ・ロドルフ・ムニエ」¥3,996
オーダーチーズ「バター・ドゥ・ロドルフ・ムニエ」¥3,996

「バター・ドゥ・ロドルフ・ムニエ」は、MOF(フランス最優秀職人)の称号を受けた天才チーズ熟成士、ロドルフ・ムニエ氏が作り、自らの名前を冠した発酵バターです。通常の発酵バターの4倍以上にもなる48時間をかけてじっくり発酵されており、仕上ったバターの味わいがより深く、コクも強くなります。同時にバターの色合いも濃厚で、黄色みが強くなることから「黄金のバター」とも呼ばれています。有塩タイプと食塩不使用タイプがありますが、有塩はフランスの高級自然塩「イル・ド・レの塩」が使われています。まろやかな甘みのある塩の旨みが、バターのコクをより引き立ててくれます。

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グランフェルマージュ「セル・ドゥ・メール」

グランフェルマージュ「セル・ドゥ・メール」¥2,160
グランフェルマージュ「セル・ドゥ・メール」¥2,160

「セル・ドゥ・メール」は、フランス大西洋のノワールムーティエ島産の「フルール・ド・セル(塩の花)」という、最高級の粗塩が練りこんであるバターです。フルール・ド・セルは、塩田の水面に最初に浮かぶ小さな白い結晶を、花びらを摘むように手作業で収穫することから、塩の花と呼ばれています。発酵バターの豊かな香りと自然塩の旨みが合わさって生まれる、絶妙な味わいが特徴。塩のつぶつぶ感も楽しめます。厚めに切ったものをバゲットに塗って、ジャリッとし歯応えを楽しんだり、ドライフルーツに添えたりするのもおすすめです。ワインのお供にもぜひ。 

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カルピス「特選バター」

カルピス「特選バター」¥2,628
カルピス「特選バター」¥2,628

カルピス社のバターは、カルピスを作る工程で生乳から乳脂肪分を分離するときにできるクリームで作られています。初めは業務用として販売され、一流レストランや洋菓子店にのみ納品され、トップシェフたちから絶賛される「幻のバター」とされていました。現在は市販されていますが、限られた量しか生産できず、今も貴重な高級バターであることに変わりはありません。のび・ツヤがよく焦がしバターにぴったりの低水分バターや、乳酸菌を厳選して日本人好みのコクと香りを実現した発酵バターなど、プロのニーズに応えられるよう、種類も豊富にあります。

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トラピスト修道院「トラピストバター」

トラピスト修道院「トラピストバター」¥1,680
トラピスト修道院「トラピストバター」¥1,680

「トラピストバター」は、北海道北斗市にあるトラピスト修道院で手作りされる発酵バターです。レトロな缶のパッケージは北海道のお土産としても人気で、トラピストバターを使用したクッキーや、バター飴も販売されています。中世から続くフランスのシトー会修道院の伝統製法で作られた発酵バターは、日本で一般的に販売されている非発酵バターに比べてコクがあり、濃厚で香り高い風味が特徴です。

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■高級バターの保存法

高級バターの保存法
高級バターの保存法

バターが劣化する5つのNG行動とは、「破れた銀紙でまた包み直すこと」、「固まるのを防ぐため常温に置くこと」、「冷凍と解凍を繰り返しての保存」、「密閉度の低いバターケースで保管すること」、「バターナイフをバターケースに入れたまま保管すること」です。保管の仕方を間違えると、バターのせっかくの豊かな香りと風味が失われてしまいます。正しい保管方法を確認しておきましょう。

「バター」が劣化する5つのNG行動!銀紙で包み直すときは要注意>>

■高級バターを最高に美味しく食べさせてくれるのは、高級食パン!

高級バターを手に入れたら、まずは高級食パンでその味を堪能するのはいかがでしょうか?こちらでは、高級バターにピッタリの高級食パンや、高級食パンに高級バターが簡単に塗れる「直ぬりバタースティック」をご紹介します。

関東・関西・北海道の高級食パン18選

関東・関西・北海道の高級食パン18選
関東・関西・北海道の高級食パン18選

関東圏(東京、横浜、栃木)、関西圏(大阪、神戸)、札幌などで「おいしい!」と話題の高級食パンを販売する、パン屋さんはどこ?「銀座に志かわ」「ザ・キャピトルホテル 東急のORIGAMI 真 角食パン」「PANYA ASHIYA TOKYO」「ブーランジェリースドウ」 「考えた人すごいわ」「うん間違いないっ!」「俺のBakery&Cafe」「ルセット(recette)」「高級食パン専門店 あずき 二子玉川店」「MIYABI(ミヤビ)」「午後の食パン これ半端ないって!」|「利(とし)」「嵜本(さきもと)」「乃が美」「bakery点心」「レトワブール」「乃木坂な妻たち」などをご紹介しています。

高級食パン18選|ふわふわもっちり!関東・関西・北海道の予約してでも買いたい「食パン」まとめ>>

関西は関東の2倍もの人が毎日食パンを食べる

関西は関東の2倍もの人が毎日食パンを食べる
関西は関東の2倍もの人が毎日食パンを食べる。

パンのブランド「Pasco(パスコ)」でおなじみの敷島製パンが、全国の20代〜60代の男女400名にインターネットアンケート「食パンに関する実態調査」を実施しました。その結果「過半数が週1回以上食パンを食べていること」や「関西では、関東の約2倍もの人が毎日食パンを食べている」こと、「食パンの購入基準の決め手」や「贅沢感を楽しむ人は厚ぎりの食パンやアレンジで楽しんでいること」などが判明しました。以下記事内で詳しくご紹介します。

関西は関東の2倍もの人が毎日食パンを食べる!?市販の食パンでも贅沢に食べられるポイントは「厚ぎり」と「アレンジ」>>

高級食パンに高級バターが簡単に塗れる「直ぬりバタースティック」

高級食パンに高級バターが簡単に塗れる「直ぬりバタースティック」
高級食パンに高級バターが簡単に塗れる「直ぬりバタースティック」。

冷蔵庫から出したばかりのバターは固くて塗りにくいという煩わしさを解消してくれるアイテム「直ぬりバタースティック」。スティックのりのようにクルクル回して、バターを簡単に使え、そのまま保管することができます。簡単に塗れるだけでなく、フタには1目盛り5gのガイドが付いているため、さまざまな料理で活躍すること間違いなしです。

「スティックのり」みたいにバターが簡単に塗れる!「直ぬりバタースティック」が話題>>

リッチな高級バターで、日々の食卓を格上げ!

当記事では、発酵バター・非発酵バター・有塩バター・無塩バター・ホイップバター・グラスフェッドバター・フレーバーバターなど、バターの種類をご紹介しました。また、ベッピーノ・オッチェリ(イタリア)のフレッシュバター、ピュアナチュール(ベルギー)の発酵バター、カルピス(日本)の特選バターなど、国内外の高級バターのおすすめを厳選しています。さらに、高級バターの保存法や、高級バターが美味しく食べられる関東・関西・北海道の高級食パン、高級食パンに高級バターが簡単に塗れる「直ぬりバタースティック」もチェックしてみました。

一流レストランに毎日通うことはできなくても、一流シェフ御用達のバターがあれば、料理の腕前をワンランクアップさせてくれること間違いなし!お菓子作りや毎朝のトースト、料理に、ちょっとリッチな高級バターを選んでみませんか?

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この記事の執筆者
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