【目次】
意外? 二重あごを招く【6つの原因】
【1】「舌の筋肉」の衰え


ちょっとうつむくだけであごの下の肉がもたつき、横から見ると完全に二重あご…。若いころはなかったはずだし、太ったわけではないのになぜこんなにタプタプとなってしまったのか…、とがっかりしていませんか? それは舌の筋肉の衰えが原因。あご下に舌を動かすための「舌骨筋群(ぜっこつきんぐん)」という筋肉の集まりがあるのですが、加齢とともに衰えてしまいます。すると血液やリンパの流れが滞ってむくみがおこり、もったりとした二重あごに…。実は日本語の発音では、この舌の筋肉があまり使われないこともあり、意識して動かさないと劣化しやすいのです。
日本人は二重あごになりやすい!?あご下のたるみには「舌の筋トレ」が効く
【2】ストレスによる「食いしばり」
パソコン作業で集中しているときや寝ている間など、無意識のうちにグッと噛み締めている人は多いでしょう。これによって頬骨と下あごの骨を繋いでいる咬筋がカチカチ固まってしまいます。咬筋はエラと呼ばれるところなので、コリがあると、その部分が硬く張ってしまい、顔が大きく見えたり、左右差による歪みが起こってしまうのです。さらに咬筋が硬くなると、頬の肉を下に引っ張ってしまうので、ほうれい線が深くなる原因にも…。
むくみ&歪みを解消!【村木宏衣さん考案】咬筋ほぐしマッサージ
【3】悪い姿勢でスマホを見続ける「スマホ首」
最近よく聞かれるようになった「スマホ首」という言葉。どんな症状になるかというと、スマホを見ることで姿勢がくずれることにより、首や肩がガチガチに固くなってこること。スマホを見るとき、たいていの場合、首が前に出て、猫背になり、ひじをついたり、脚を組んだりして姿勢に問題が。しかも、頭の重さは平均で約5kgあるといわれ、正しい姿勢でいるときよりも、姿勢がくずれているときは約3倍もの重みを感じているのだとか。これが首・肩コリだけでなく、二重あごの要因にも!
\普段の姿勢をチェック/
【NGな姿勢】全体的に前屈みになり、首にかなりの負担が!

スマホを見るとき、顔はうつむき、首が前に出て、猫背になる、そんな人は要注意! 首の筋肉は緊張状態になり、血流が悪くなるほか、神経にも影響が出てきてしまいます。
【OKな姿勢】骨盤が立ち、こぶしで支えられ、ラクながら理想的な姿勢に!

姿勢をよくして、とはわかっていても、維持するのがなかなか難しいもの。けれど、お尻の下3分の1くらいにタオルを挟むだけで骨盤が立って、自然と背筋が伸びるように。さらに、脇の下にグーにした手を挟むだけでスマホを持つ手がグッと上にきます。支えがあって辛くないので、理想の姿勢をちゃんとキープできるのです。
首・肩こり・二重あごの要因に・・・。「スマホ首」の悪化を防ぐ、ラクで正しい姿勢&解消法とは?
【4】顔の「ゆがみ」
顔のゆがみは、フェイスラインのたるみ、エラはり・ほおのたるみ、口角の下がり、二重あご、あごのシワ、ほおがこける、といった嫌な症状につながる要因。ゆがみを改善すれば、若々しいフェイスラインを取り戻すことができます。
一生若々しい顔に!テレビを見ながら手軽にできる「フェイスラインのケア」習慣6選
【5】過度な「むくみ」
あご周りのもたつきは脂肪でなく、過度なむくみが大きな要因に! なぜなら、あごの関節はゆがみの影響を受けやすく、リンパの流れが滞りやすいのです。ここをしっかり動かしてほぐすと、引き締まって見えます。
ほうれい線、二重あご、目尻の小ジワ…。「スマホたるみ」を解消する顔筋メソッド4選
【6】鎖骨にある「リンパ節のつまり」
疲れがたまると顔がパンパンにむくんで、顔が大きく見える…。ちょっとうつむくだけであご下の肉がもたついて、横から見ると二重あごに…。これらは、鎖骨にあるリンパ節のつまりが原因のひとつ。スマートフォンが手放せない私たちは、前のめりの姿勢を続けていますが、その時首だけで約5kgの頭の重さを支えているので、首にも肩にも負担がかかっています。その影響でリンパ節がつまり、顔に血流がいかなくなり、むくみ、肌荒れ、くすみを引き起こします。
顔に触れないのに小顔効果絶大!むくみ、二重あごに効く「鎖骨リセット」マッサージ
舌トレ、マッサージ、体操【解消法10選】
【1】縮んで硬くなった筋肉を伸ばす「前首ストレッチ」

\このメソッドの効果とポイント/
・二重あごの原因はスマホによるうつむき姿勢にあり。
・首の前側にある、口の開閉や下の動きに関わる舌骨筋群(ぜっこつじょうきん)が硬く縮み、あご下のたるみ=二重あごが起こる。
・肥満が原因ではない「スマホ二重あご」は前首伸ばしのストレッチで解決できる。
・舌の位置、ストレッチする方向も大事なポイント。
<STEP.1>手の位置、舌の位置を確認
・鎖骨に親指をあてるようにして、胸元で両手を重ね、舌は上あごにつけて口を閉じる。これが基本の姿勢。
<STEP.2>あごをまっすぐ上に向かって上げる
・ゆっくりと天井を見上げるように、あごをまっすぐ上に向かって上げる。手は胸元を軽く抑える程度に。ギュッと押さえないように。
<STEP.3>斜め右上にあごを上げる
・STEP.2からあごを戻してから、斜め右上にあごを上げ、次に斜め左上にもあごを上げて、首の前側全体を伸ばす。
“スマホ二重あご” がスッキリ!【村木宏衣さん直伝】前首伸ばしストレッチ
【2】内側から首の筋肉をほぐす「首回し舌トレ」
\このメソッドの効果とポイント/
・舌の基本位置は、口を閉じているとき舌が上アゴにピタッとくっついている状態が正解。
・舌骨筋群が衰えると舌が口の奥で下がってしまうが、これがたるみ、むくみ、二重アゴに。
・この舌トレーニングは、舌骨筋群を鍛えながらコリ固まった首の筋肉を内側からほぐす効果も。
・アゴ下だけでなく、首ラインもスッキリ!フェースラインがシャープに変わる。
<STEP.1>下の歯につかないようにしながら舌をグッと前に出す
・トレーニングを行うとき、つい首が前に出てしまいがちですが、まずは真っすぐの姿勢でいることが基本です。そして下の歯につかないようにしながら、舌をグッと前に出します。

<STEP.2>天井を見上げる姿勢で、首をゆっくりと回す
・STEP.1の状態のまま天井を見上げ、首をゆっくりと右回りで10回、回します。次に左回りで同様に10回、回しましょう。舌を出さずに行うのと比べて、舌を出して行うと喉の奥(首の内側)にしっかりと効いているのを感じるでしょう。

首コリも二重アゴも解消!【村木さん考案】「首回し」舌トレーニングメソッドとは?
【3】舌を動かしてあご下を引き締める「舌の筋トレ」

\このメソッドの効果とポイント/
・太らなくても二重あごになるのは、舌の筋肉の衰えが原因。
・舌を大きく動かすことで、舌の筋肉を鍛えて、溜まった老廃物を流すことができる。
・英語のRの発音をイメージして「ら・り・る・れ・ろ」と発音すると舌の筋肉のトレーニングに。
・人さし指であご下に圧をかけて、舌を動かす筋肉=舌骨筋群に負荷をかけると効果的。
<STEP.1>カギ形に曲げた人さし指を使う
・人さし指をカギ形に曲げて、第一関節から第二関節の平らな部分を使う。

<STEP.2>あご先の骨から2cm内側に圧をかける
・あご先の骨から2cmほど内側の骨の際に、グッと入り込むくぼみがあるので、STEP.1でつくったカギ形に曲げた人さし指で圧をかける。

<STEP.3>英語の巻き舌のようにして「ら・り・る・れ・ろ」と発音
・STEP.2のようにあご下に指で圧をかけたまま、英語のRの発音のように、巻き舌で「ら・り・る・れ・ろ」と大きく口を動かす。
・これを5回繰り返す。

日本人は二重あごになりやすい!?あご下のたるみには「舌の筋トレ」が効く
【4】もったり二重あごがスッキリ! 「舌骨筋ストレッチ」

\このメソッドの効果とポイント/
・太らなくても二重あごになるのは、舌の筋肉の衰えが原因。
・舌を大きく動かすことで、血流とリンパの流れが良くなりむくみ&たるみ解消に。
・「舌骨下筋群」ポイントを軽く押さえることで、舌をしっかりとストレッチしやすくなる。
・英語のRの発音で「ら・り・る・れ・ろ」となるべく大きく口を動かすのがコツ。
<STEP.1>「舌骨下筋群」のポイントの位置を探す
・「舌骨下筋群」ポイントは、喉仏を挟むように左右にあります。親指と人さし指で挟むようにして、顎下からおろしていくとボコッと膨らんでいるところがあるので、そこを軽く押さえましょう。

<STEP.2>巻き舌で「ら・り・る・れ・ろ」と大きく口と舌を動かす
・STEP.1の「舌骨下筋群」ポイントを軽く押さえたまま、英語の「R」の発音をイメージしながら、巻き舌で「ら・り・る・れ・ろ」と大きく口を動かしましょう。声は出さなくてもOKです。これを5セット繰り返しましょう。

村木宏衣さん指南|もったり二重あごがスッキリ!舌骨筋ストレッチでたるみ解消
【5】むくみをケアする「リンパマッサージ」
\このメソッドの効果とポイント/
・あごまわりのラインがたるみは原因は過度なむくみによる影響が大きいんだとか。
・あごの関節はゆがみの影響を受けやすく、リンパ節の流れも滞りやすい。
・こちらのケアで深い部分をほぐし、老廃物がたまったリンパを押し流して対策しましょう。
<STEP.1>あごの中心からやや外側の骨のきわに反対の手をあてる
・あごの2cmくらい内側にある骨のきわで、顔の中心から約1cm外側のところに、カギ形にした反対の手(左あごのケアは右手、右あごのケアは左手)の人さし指をあてていく。
・カギ形にした人さし指の第一関節から第二関節間の平面を使うことがポイント。

<STEP.2>「あぐあぐ」と口を開閉して指をずらしながらほぐしていく
・人さし指をしっかりあてたまま、「あぐあぐ」と口を開け閉めしていく(声は出さなくてもOK)。
・これを1か所で8セットずつ繰り返したら、指の位置を外側にずらしながら、片側6か所を行っていく。
・反対側も同様に行う。

一生若々しい顔に!テレビを見ながら手軽にできる「フェイスラインのケア」習慣6選
【6】なでるだけでシャープなアゴに「フェイスラインマッサージ」

\このメソッドの効果とポイント/
・フェイスラインのたるみや二重アゴ、首のたるみに効果的なマッサージです。
・クリームやオイルが指に付いた状態で行えば、肌への摩擦が軽減。
・グイグイと力を入れすぎないことも大事。
<STEP.1>
左手の人差し指と中指でフェイスラインの骨を挟み、アゴの中央から右耳の下に向かって流すマッサージを5回くり返す。

<STEP.2>
左手の人差し指と中指で、首の側面に左右1本ずつ存在している筋肉(=胸鎖乳突筋)の右側を挟み、右耳の下から鎖骨の中央に向かって流すマッサージを5回くり返す。

<STEP.3>
左手の人差し指と中指で右の鎖骨を挟み、鎖骨の中央から肩へ向かって流すマッサージを5回くり返す。

<STEP.4>
左手の親指以外の指4本の腹を使い、右耳の下から首筋を通って肩まで流すマッサージを5回くり返す。

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【7】首も若返る「押し流しマッサージ」

\このメソッドの効果とポイント/
・大人世代がいちばん気をつけたいのが、年齢の出やすい輪郭と首のライン。
・輪郭はもたついて二重あごになりやすく、首は太くなりがちです。
・毎日ひと手間のマッサージをプラスするだけで、すっきりとしたラインがキープ可能に。
\使うのはこの部分/

<STEP.1>あご裏の中央から耳の下まで、指をあごに沿わせながら、押し流していく
・クリームや乳液などを塗って滑りをよくする。
・手でカギ形をつくり、あご裏の中央から耳の下まで指をあごに沿わせながら、押し流していく。
・片側ずつ各5回を目安に行う。

<STEP.2>耳の下から鎖骨まで、指を沿わせながら押し流す
・カギ形の手のまま、耳の下から鎖骨まで、指を沿わせながら押し流す。
・こちらも片側ずつ各5回を目安に行う。

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【8】顔をキュッと引き上げる!「首ほぐしマッサージ」

\このメソッドの効果とポイント/
・ほうれい線や二重あご、輪郭のもったり感…どれも顔内の問題かと思いきや、実は頭皮や首、デコルテの影響も。
・PC作業などで前傾姿勢が続くと首やデコルテの筋肉が縮んだり、固まったり、骨格がズレたり…。そういった積み重ねも、顔の下半身を下に引っ張り、よりたるみを加速させている。
・そのため、頭や首、デコルテの凝りをケアすることでも、顔の下半身を速攻的に引き上げることが可能になる
・キュッと引き上がった顔の下半身を目指すなら、凝りをほぐしてゆるめることが有効。
<STEP.1>頭からつながる、首の筋をほぐす
・頭を少し傾けると浮き上がってくるのが胸鎖乳突筋。
・人さし指と中指の2本の指の腹を、胸鎖乳突筋のフェースライン下に押しあて、左右に小さくスライドさせながらほぐす。左側には右手を、右側には左手を使って。
<STEP.2>首の上から鎖骨まで、まんべんなく
・首の上部から鎖骨上までを5か所ほど、人さし指と中指の腹でスライドさせながらほぐしていく。
・1か所につき5回を3セット。皮膚をこするのではなく、その下の筋肉をとらえるようにし、痛気持ちいい圧でほぐす。反対側も同様に。
<STEP.3>首のうしろの筋肉もゆるめる
・親指は鎖骨上に置き、残りの指を首のうしろ側の骨に沿うように置いて首を挟むようにして持つ。
・そのまま、うしろに「うんうん」と倒しながらうなずき、首を小さく左右に「イヤイヤ」と振る。それぞれ5回×2セット行う。
\前の手の位置はココ!/
<STEP.3>頭と首の境目も徹底的に
・両手の人さし指と中指を頭と首の境目にあて、頭をうしろに倒しながら「うんうん」とうなずき、次に首を小さく左右に「イヤイヤ」と振る。
・それぞれ5回×2セット行う。生え際の中央から左右に5か所、同様に。
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【9】デコルテまですっきり!「鎖骨リセットマッサージ」
\このメソッドの効果とポイント/
・顔のむくみ、くすみの原因は「鎖骨のリンパ節のつまり」にあり。圧をかけてほぐし代謝アップを。
・指でプッシュするだけよりも、「イヤイヤ」「ウンウン」の動作を入れると効果倍増。
・大胸筋をほぐすと姿勢がよくなり、深い呼吸ができるように改善。自律神経のバランスも整いやすい。
・いつでもどこでも簡単にできるのが利点。首こり解消にもなるので仕事の合間に行ってリフレッシュを。
<STEP.1>鎖骨の手前側の4か所をプッシュしてリンパ節に圧をかける
・鎖骨の手前には、大きなリンパ節があり、ここが詰まると顔に血流がいかなくなり、リンパの流れも滞り、むくみやくすみ、肌荒れの原因に。
・のどぼとけ側から外側に向かってか4か所プッシュをして圧をかけると、コリがほぐれて、血流もリンパの流れも改善。
・さらにここには頭を傾ける働きをしている斜角筋があり、これがほぐれることで、首こり解消にもいい。

<STEP.2>プッシュしながらイヤイヤと首を振り、負荷をかけてしっかりとほぐす
・STEP.1でプッシュした4か所のうち、痛みやこりを感じたところをさらにしっかりとほぐしていく。
・中指でしっかりと押さえたまま、「イヤイヤ」というように、小さく首を横に振る。
・これを5回繰り返す。さらに負荷がかかるので、コリがしっかりとほぐれて、リンパの流れがさらによくなる。

<STEP.3>プッシュしながらウンウンと縦に首を振り、さらにデトックス効果をアップ
・STEP.2と同様に痛みやこりを感じたところをさらにしっかりとほぐす。
・中指でしっかりと押さえたまま、「ウンウン」というように、小さく首を縦に振る。
・これを5回繰り返す。これでさらなるデトックス効果が。

顔に触れないのに小顔効果絶大!むくみ、二重あごに効く「鎖骨リセット」マッサージ
【10】顔のむくみもすっきり!「鎖骨リンパマッサージ」
\このメソッドの効果とポイント/
・リンパ液とは余分な水分や老廃物を回収して、体外への排出するのが役目。
・リンパ節というリンパ液を集めて浄化するフィルターのようなものがあり、特に鎖骨周辺には重要なリンパ節が存在する。
・前のめりの姿勢が続くと、鎖骨周り=リンパ節周りの筋肉が硬くなり、水分や老廃物を流しにくくなるため、むくみを引き起こす。
・鎖骨周りをほぐすマッサージは特に顔のむくみ、二重あごの解消に効果的。
・肩コリ、首コリ解消にも効くので、覚えておきたいメソッド。
<STEP.1>鎖骨のくぼみをさすり、筋肉を緩める
・頭を横にかしげると鎖骨のくぼみが出やすく、さするポイントを捉えやすい。
・力を入れる必要はなく、筋肉を緩めるようにさすって。
<STEP.2>鎖骨の内側に圧をかけたまま、腕を上げ下げする
・まず、プッシュするポイントを確認。鎖骨の内側の3箇所をプッシュしていく。
・鎖骨の内側の1箇所に圧をかけたまま、息を吐きながら腕を上に上げて下げる動作をする
・これをワンセットとして10回くり返す。肘を曲げずに、指先をできるだけ遠くに伸ばすように行うのがコツ。これを計3箇所、行いましょう。そして、反対側も同様に。
むくみ、二重アゴに効く【村木宏衣さん伝授】鎖骨リンパマッサージ
- TEXT :
- Precious.jp編集部