パソコン作業やスマホチェックで長時間前かがみ姿勢でいると、背中が丸まり猫背状態に…。肩甲骨や背骨に負担がかかることで、つらーい肩こりになってしまいます。

そこで、村木さんが教えてくれるのが、バスタオルを2枚使ってくるくると棒状にしてストレッチポール代わりに活用するメソッド。肩コリ解消といっても、ぐいぐいともむ必要はなく、寝た状態でコリを感じるところを押さえながら、腕を動かすだけの簡単さ!しかも左右でトータル60秒で完了です。

バスタオルで背骨を優しく刺激しながら、胸と腕の筋肉、肩甲骨周りの筋肉が緩めることができるため、猫背が原因の巻き肩、肩こり解消できてラクになりますよ。

寝ながら「肩コリ」解消!仕事疲れを60秒で一掃する腕回しメソッド

■Step1:バスタオルを3枚用意。2枚を棒状に巻き、1枚は枕として使用

バスタオル2枚をきつめに巻いて棒状にし、ストレッチポール代わりに使用。頭が下がりすぎないように、1枚はたたんで枕として使用します。

バスタオルを3枚用意。2枚を棒状に巻き、1枚は枕として使用
巻きがゆるいと形がくずれやすくなるので、きつめにしっかりと巻いておきましょう。

■Step2:コリを感じるところに圧をかけ、手で円を描く動作を

棒状のバスタオルに、尾骨からゆっくり背骨に沿うように仰向けにのり、足は軽くそろえて、膝は立てておきます。これが基本姿勢。そして、肩コリを感じるところに圧をかけたまま、手の甲で円を描きます。これを15秒行いましょう。

コリを感じるところに圧をかけ、手で円を描く動作を
ぐいぐいと揉まなくても、手の動きで刺激が伝わりコリがほぐれていきます。

■Step3:烏口突起(うこうとっき)を押さえながら、手で円を描く動作を

次に「烏口突起(うこうとっき)」を押さえて、約15秒、手の甲で円を描きます。

「烏口突起」とは、巻き肩に大きく関わる上腕二頭筋腱短頭や上腕筋、小胸筋という筋肉がつく骨のこと。肩関節の手前の鎖骨下にある、丸いボタンのようなところで、ここを押さえて行うことで、凝り固まった腕や胸あたりの筋肉がしっかりと緩みやすくなります。

烏口突起を押さえながら、手で円を描く動作を
「烏口突起」は鎖骨をたどって、肩の骨と交わるあたりの下、と覚えておくといいでしょう。手を動かすと微妙に動くのがわかるはず。これがしっかりとほぐれている証拠に。

4回にわたって「バスタオルをストレッチポール代わりに使用したメソッド」を紹介してきましたが、特に疲れが抜けない、熟睡できないと感じている人は、「背中のコリ解消」「腰痛解消」「スマホ首解消」をまとめて行うと全身が緩んでリラックス効果絶大ですよ。ぜひ試してみてください。

【まとめ|寝ながら「肩コリ」解消!仕事疲れを60秒で一掃する腕回しメソッド4か条】
1.パソコン作業やスマホチェックで、長時間前かがみ姿勢でいると肩コリが悪化し、猫背や巻き肩に。
2.肩コリ、猫背、巻き肩は胸と腕の筋肉が硬く収縮してしまうことで起こりやすくなる。
3.バスタオルでつくったストレッチポールで背骨を刺激しながら、腕と胸の筋肉を緩めるメソッドが効果的。
4.ぐいぐいともむ必要なく、手で円を描き、動かすだけで腕と胸の筋肉は簡単にほぐれる。


以上、寝ながら「肩コリ」解消!仕事疲れを60秒で一掃する腕回しメソッドを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は8月29日の更新です。お楽しみに!

PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子