【目次】
おすすめヘア「アレンジ」【11選】
【スタイリング#1】うねり・広がりを抑える「ストレートアイロン」のかけ方
<スタイリング方法>
■1:アイロン用のトリーメント剤を、アイロンをかける部分につける
■2:ハチを境に髪を上下で分けてブロッキング
■3:ハチより下の髪をストレートアイロンで伸ばす
■4:最後にハチ上と表面の髪を伸ばす
<ストレートアイロンをかけるときの注意点、ポイントは?>
「下準備として、インバストリートメントやドライヤー前にケア剤をなじませるなど、髪の保湿をしっかりとしてください。ストレートアイロンの温度は120℃〜160℃くらいがベスト。時間はできるだけ短く、じっくりと熱を通すのではなく、さっと通すくらいを心がけて」(MAGNOLiA Aoyamaデザイナー・CHINATSUさん)
【梅雨のうねり・くせ毛対策】1日中ツヤやかにまとまる!ストレートアイロンの使い方、完全ガイド
【スタイリング#2】うねり・広がりを抑える「ドライヤー」のかけ方
ストレートアイロンが自宅にない、ダメージが気になる、という方にはドライヤーがおすすめ。ドライヤーのかけ方を工夫するだけで、驚くほどサラッとした仕上がりに!
<スタイリング方法>
■1:前髪は一番最初に乾かす
前髪がある場合は、先に乾かすと生えグセの収まりが良くなる。
■2:根本を立ち上げるように乾かす
根元が立ち上がることで毛先の収まりが良くなる。
■3:残りの髪の毛を乾かす
中間から毛先にかけてドライする
■4:手ぐしで引っ張りながら乾かす
8割くらい乾いたところで、手をブラシに見立てて引っ張りながら乾かす。この工程でキューティクルが整い、ツヤとまとまりが出る。
<ドライヤーをかけるときの注意点、ポイントは?>
「ドライヤーの風の向きを根本〜毛先に向けてかける。するとキューティクルを整えながら乾かすことができます。逆の方向から乾かすとキューティクルが逆立ってしまうので要注意!」(MAGNOLiA Aoyamaデザイナー・CHINATSUさん)
【梅雨のうねり・くせ毛対策】1日中ツヤやかにまとまる!ストレートアイロンの使い方、完全ガイド
【スタイリング#3】毛量が多い髪の「ボブスタイル」は、ドライヤーではち周りを重点的に抑え込む
<スタイリング方法>
膨らみやすいはち周りを重点的に抑え込む。抑え込むときには、ドライヤーの向きも重要。「ドライヤーを当てるときは上から。手ぐしで髪を抑え込むようにとかすとボリュームは抑えられます」(sui 副店長・中西雄二さん)
ただ、むやみに抑えると後頭部がペタッとたるのが心配。「カールアイロンでトップの毛束だけ根元を立ち上げて、毛先を内巻きになるようにスタイリングすると、後頭部にだけボリュームが出せます」(中西さん)
■1:ドライヤーを上からあてながら手ぐしで抑え込む
■2:頭頂部の髪を真上に持ち上げ、毛先だけ内巻きにする
■3:襟足の髪をカールアイロンに挟み、毛先を外巻きに
<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- 膨らみやすい部分はドライヤーでつぶす
- トップの毛束を根元から立ち上げて後頭部の膨らみをつくる
- 襟足の髪を外ハネにしてシルエットにメリハリをつくる
「シルエットにメリハリがないと、のっぺりとしてよけいに頭でっかちな印象になってしまいます。後頭部を膨らませる、襟足を絞って毛先だけ跳ねさせるなど、メリハリをつくるようにスタイリングしてください」(中西さん)
【スタイリング#4】毛量が多い人には「ミルクタイプのスタイリング剤」がおすすめ
<スタイリング方法>
ストレートアイロンは火傷する心配なく髪の根元から挟めるので、毛量の多い人のスタイリングに便利。「ストレートアイロンを使うとき、はちより上、耳から上、耳のあたりという具合に3段階に分けること。毛量が多い人は特に、一度にスタイリングしようとすると、アイロンの熱が十分に伝わらないので、キレイなスタイリングができません」(sui店長・坂口勝俊さん)
■1:髪の根元からストレートアイロンをかける
■2:頭頂部の毛束を根元からアイロンで挟み毛先を内巻きに
■3:ミルク状のスタイリング剤を毛先中心になじませる
■4:頭頂部の毛束を手ぐしで整えるようにスタイリング剤をなじませる
<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- 全体のシルエットを絞りつつ毛先だけ外ハネにして動きを出す
- 後頭部の丸みはトップの毛束を根元から立たせて膨らませる
- スタイリング剤はほどよい重さのミルクを使う
「毛量が多い人にはミルクタイプのスタイリング剤がお勧めです。バームやオイルだと髪がべたっとして軽さが出せません。ミルクはのびがよく、ウェット感も出せます」(坂口さん)
坂口さんのお勧めは『ジェミー ルフラン オイルミルク』¥2,000(ミルボン)。「ほんのり甘く爽やかな香りも評判がいいですね」(坂口さん)
【スタイリング#5】「トップはぺちゃん、襟足広がる」髪は、カーラーとストレートアイロンのW使いで
<スタイリング方法>
「直径3~5㎝くらいのカーラーで根元を立ち上げるように毛束を持ち上げて、毛先から巻いていくのがポイントです。なるべく長い時間、巻いていたいのでスタイリングの最初に巻いておいてください」(natura Aolani スタイリスト・玉山智士さん)
■1:最初に頭頂部、次に後頭部、最後に前髪の毛束をカーラーで巻く
■2:160度のストレートアイロンで髪の中間部から毛先に向かって通す
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■多すぎる毛量は表面ではなく内側で調節
- ■表面にレイヤーを入れ過ぎない
- ■スタイリングの仕上げにアイロンを使ってツヤをプラス
うねったりクセが出てくるとツヤがなくなって見た目も老けてしまうもの。「サロンでのトリートメントを習慣にすると、髪質が改善されるので扱いやすくなります」(玉山さん)
「トップはぺちゃん、襟足広がる」髪はカーラーとストレートアイロンのW使いが正解!
【スタイリング#6】髪の量が多くても頭でっかちに見えない、「カールヘア」の作り方
<スタイリング方法>
耳の下の髪と耳の上の髪とで巻き方を変えるとシルエットにメリハリが生まれます。これも頭でっかちに見せない大切な工夫。「リバース巻きをするときは、毛束を厚めにとります。巻き髪の数が増えるほど頭が膨らんで見えるので、ざっくりと巻くのがポイントです」(KAYAK by HONEY デザイナー・小室里奈さん)
■1:耳から下の髪をカールアイロンで毛先を外はねにする
■2:耳より上の髪を中間から毛先にかけてリバース巻きにする
■3:ひとつに束ねる要領でヘアバターを髪になじませる
- 毛量が多い場合、巻くときはリバース方向で。
- 耳より下と上とで巻き方を変え、シルエットにメリハリをつくる。
- 巻き終わったら髪をほぐしてカール感をなじませる。
「カールアイロンで巻いたら、そのままにしないでほぐしてください。カール感がきついとちょっと古めかしい印象になってしまいます」(小室さん)
【アレンジ#1】剛毛さんも「くるりんぱ」でキレイに決まる、軽やかハーフアップ
「ハーフアップにしてから、くるりんぱをするとボリュームがほどよく抑えられます。うるおいが足りないので、毛先にツヤが出るようなスタイリング剤をなじませておくと、束感を出しつつ、パサつきも抑えらて一石二鳥ですね」(DIFINO akasaka 副店長・根本将平さん)
<スタイリング方法>
■1:毛先を揉み込むようにドライヤーをあてる
■2:ドライヤーを当てた部分にツヤを出すスタイリング剤をなじませる
■3:耳の先端より上にある髪を手ぐしでまとめて束ねる
■4:結び目の上に、くるりんぱ用の穴を開けて毛束を通す
■5:くるりんぱが終わったら、必ず毛束を左右に引っ張る
■6:結び目を抑えながら、数カ所から2~3㎜の毛束を引き出す
■7:結び目の上、頭頂部からも2~3㎜の毛束を引き出す
「くるりんぱが上手くできないのは、毛束を穴に通した後に毛束を左右に引っ張って結び目を引き締めなかったり、結び目から毛束を引き出さず、ルーズ感をつくらないのが原因です。このポイントさえ抑えれば、思い通りのスタイルになるはずです」(根本さん)
髪が硬くて多い剛毛でもキレイに決まる、大人の「くるりんぱ」はこれ!
【アレンジ#2】ゴムは不要!広がり押さえて小顔効果も狙える、簡単「ハーフアップ」
「頭頂部を膨らませるように束ねて、毛先を外はねにすると縦のラインが強調されるので、広がりが押さえられると同時に、顔の輪郭がシャープに見えます」(Rougy ヘアデザイナー・二階堂雪さん)
<スタイリング方法>
■1:アレンジ前に髪全体にワックスをなじませる
■2:眉尻から上の髪を束ねる
■3:毛束を手で押さえながら、ひとつまみずつ毛束を引き出す
■4:毛束の根元をねじり、アメピンで固定
■5:毛束を2つに分け、その1つを自然に丸まるまでねじり、アメピンで留める
■6:もう一方の毛束も同様にねじって、アメピンで固定
■7:残った髪の毛先が外はねになるように手ぐしで整える
「きっちりねじりすぎるとお団子が小さくなります。ルーズにねじって、お団子から遊び毛が出ているくらいがベスト。お団子が大きくなるので、固定するアメピンが目立たなくなります」(二階堂さん)
ゴムは不要!うねりを押さえて小顔効果も狙える「簡単ハーフアップ」
【アレンジ#3】ただの引っ詰めにならない!毛量が多くても「巻き」が映えるポニーテール
「ただコンパクトにまとめるのでは面白くありません。カールアイロンがあれば、毛先の動きで顔を小さく見せたり、うねりを利用して顔周りを華やかに見せることができます」(KAYAK by HONEY デザイナー・小室里奈さん)
<スタイリング方法>
■1:耳から下の髪を毛先だけ内巻きに1カール
■2:耳から上の髪は外巻きに
■3:髪をひとつに束ねる
■4:顔周りともみあげは毛束の中間から毛先にかけて内巻きに
■5:結び目にヘアカフを引っかける
「結び目のゴムを隠すのに、毛束を巻き付けたりクルリンパをしたりしますよね? でもそのひと手間が意外と難しい。ヘアカフは毛束に引っかけるだけなので、ぶきっちょさんでも簡単にゴムを隠せます。毛量が少なくて寂しいポニーテールになってしまう方も、このヘアカフを使うと印象が変わりますよ」(小室さん)
【アレンジ#4】驚くほど簡単!梅雨時期に重宝する「シニヨン」
<スタイリング方法>
■1:スタイリング剤を髪全体になじませる
■2:お団子をつくる
■3:後頭部の毛束をランダムに引き出す
■4:残しておいた毛先をお団子に巻きつける
■5: 巻きつけた毛先をゴムの中に入れ込む
■6:耳元の毛束をゆるめる
■7:こめかみの後れ毛を引き出してスタイリング剤をなじませる
「後頭部の毛束をゆるめるとクセやうねり、髪表面のホワつきが目立ちにくくなるので、この時期はしっかりとゆるめましょう。ゴムはシリコンゴムではなく、太く大きいヘアゴムを使用すると仕上がりが安定します。お団子をつくるときに、毛先をあえて逃すとこなれ感がさらにアップ。無造作に仕上げることで、大人らしい涼しい印象になれます」(GARDEN Tokyoトップスタイリスト・本木亜美さん)
さらにヘアアクセサリーを加えるのもおすすめ!シンプルな「マジェステ」などをプラスすると、いつものアレンジがより華やかに。ぜひ試してみて!
【美容師直伝】驚くほど簡単にできる、梅雨時期に重宝する「シニヨン」
【アレンジ#5】きっちりまとめても老け見えしない「アップスタイル」
<スタイリング方法>
■1:まず髪全体にヘアクリームをなじませる
■2:後頭部の毛束を左右2つに分け取る
■3:左右2つに分けた毛束をそれぞれねじってゴムでまとめる
■4:片方ずつ耳の後ろでねじってまとめ、ピンで留める
■5:最後に後頭部の髪をつまんで引き出し、バランスを整えたら完成
「アレンジの前に、トップの分け目をつけないようにドライヤーで根本を立ち上げましょう。この一手間が若々しい印象をつくります。クセがなく、ペタンとした髪質の方は、コテで軽く巻いておくと一気にこなれた印象へ。ぜひ試してみてください」(MAGNOLiA Omotesandoデザイナー・KAYOさん)
きっちりまとめても老け見えしない!うねりやくせ毛も解消できる、梅雨対策アップスタイル
おすすめヘア「スタイル」【15選】
【1】多毛で広がる髪が小顔に見える「メリハリ」ショートヘア
硬くて太くて、さらにボリュームもあるモデルさんの髪。「生えグセもあって、髪が横に流れやすい…という特徴もあります。トップにボリュームが出るようにして、襟足をキュッと絞るようなシルエットにするだけで、ご自身でもスタイリングがしやすくなります」(MINX銀座二丁目店 代表・木倉義宗さん)
<スタイリング方法>
トップはふんわり立たせ、襟足を抑えるのがポイント
■1:頭頂部の髪を根元から立たせるように毛先からカーラーで巻く
■2:毛束をストレートアイロンに通し、毛先だけ内巻きに
■3:最後にドライヤーを襟足部分にあて、タイトにまとめる
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- 毛量が多くてもトップの髪は立たせる
- 襟足は抑えてメリハリをつくる
- 軽さを出すために髪色は明るい色に
「落ち着いた髪色にすると、髪が多い分、重たい印象に。ベージュにアッシュ系の色味を加えたカラーにすると軽やかな印象に仕上がります」(木倉さん)
【2】トップのボリュームは残し、広がりを抑える、大人のショートヘア
髪が硬く、1本1本がしっかりしているため、サイドからはち周りにかけてブワッと膨らみやすいモデルさんの髪。「ショートスタイルはどうしても耳のあたりがもたつきやすいもの。耳の周りは2㎝ほど短くカットしています。これでフェイスラインがキュッと締まって見える効果もあるんですよ」(ACQUA aoyama ディレクター・伊藤和明さん)
<スタイリング方法>
トップの髪を握るようにして根元を立たせ、毛流れを整える
■1:バームを両手のひらにのばし、髪をかき上げるように下からなじませる
■2:トップの根元を立ち上げるように髪を握り、コームで前髪の毛流れを整える
- はち周りやサイドの髪は抑え込まない
- スタイリング剤はたっぷり使う
- 分け目はつくらず、頭頂から放射状に自然な毛流れをつくる
分け目をつくると白髪が目立ちやすくなるもの。「トップから放射状に前髪が落ちるように毛流れを整えると、分け目のないスタイルになります。生え際の根元も見えにくくなるので白髪対策にもぴったりです」(伊藤さん)
小顔とこなれ感を叶える、トップにボリュームをもたせた「大人ショート」
【3】広がりを抑えツヤも叶える「菱形」ショートボブ
乾燥しやすい髪質のため、パサついて広がりやすいモデルさんの髪。「広がりを抑えるには重さも必要なので、はちより上を中心にレイヤーを入れています。全体の毛量が多いと雰囲気が重たくなるので、ちょうど頬骨の高さにくる髪をふわっとさせ、裾を引き締める菱形のシルエットをつくると、軽さと動きが生まれます」(KAYAK by HONEY デザイナー・小室里奈さん)
<スタイリング方法>
カールアイロンで毛先を内巻きにして動きをつくる
■1:ヘアクリームを内側から髪をかき上げるようになじませる
■2:前髪の毛先をワンカール内巻きにする
■3:はちより上の髪を毛先だけワンカール内巻きに
■4:前髪の流れをつくるように毛先だけにクリームをなじませる
<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- ■前髪を長めに残して、毛先に動きをつくる
- ■頬骨の高さをふわっとさせて菱形シルエットをつくる
- ■スタイリング剤は髪の表面ではなく内側になじませふんわり感をつくる
「髪にツヤ感が欲しいからといって、髪表面にクリームやオイルをなじませるとスタイリング剤の重みでペタ~っとなってしまいます。内側からふんわり感を出しすためにクリームをなじませたら、ツヤ感は前髪にあれば十分です」(小室さん)
パサつく髪もツヤが出る! 丸みのある「大人向けショートボブ」
【4】多毛&剛毛でも似合う!毛量を内側で調節したショートボブ
ただ短くカットすると、ハリがありすぎて膨らんでしまうモデルさんの髪質。「軽さを出すために、単純に短くしてはダメ。表面は上から順々に、中間から下部へとつながるようにカットし、毛量は内側で調節します」(enfleurage青山 店長代理 佐藤学さん)
<スタイリング方法>
黒目と黒目の間の延長線上にカーラーを巻いて膨らみを抑える
■1:頭頂部の髪を前後2つの毛束に分け、それぞれを毛先からカーラーで巻く
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■硬い髪は立ちやすいので表面の髪は短くしない
- ■骨格に合わせて毛量を調節すること
- ■分け目とつむじを意識してカーラーで巻き、立ち上がりを抑える
「骨格で出っ張っている部分は毛量を減らしていますが、後頭部は丸みが出るようにカットしてきます。スタイリングするときも、丸みを潰さないようにしてください」(佐藤さん)
多毛&剛毛でも似合う!「髪が膨らむからこそできる」ショートボブ
【5】毛量が多くて広がる髪には「くびれボブ」が効果的!
髪の1本1本がしっかりとして、膨らみやすいモデルさんの髪。「毛量が多いのですが、剥いたり削ぎすぎたりすると、今度は髪にツヤ感がなくなります。また、毛先を削ぐと貧相に見えるので、仕上げにフォルムを整えるようにカットするのがポイントです」(Velvet on the Beach 代表・桜井章生さん)
<スタイリング方法>
トップはカーラーで根元を立ち上げ、裾を引き締めてメリハリをつくる
■1:頭頂部の髪を前後2つに分け、カーラーで毛先から根元まで巻く
■2:耳から下の髪はストレートアイロンで毛を半カール外はねに
- 毛量が多くても剥きすぎたり削ぎすぎたりしない
- ボリュームの出やすいはち周りは無理に抑え込まない
- スタイルにくびれをつくってメリハリをつける
「分け目をクッキリつけてしまうと、地肌が透けて見えたり、根元の白髪が目立ってしまいます。頭頂部の髪を巻くときは、分け目をまたぐようにカーラーで巻くと、分け目の根元がふんわり立つので地肌も白髪も目立ちにくくなります」(桜井さん)
【6】グラデーションを入れ「動き」を表現したボブスタイル
髪の太さがしっかりあり、ボリュームがあるので膨らんで広がりやすいモデルさんの髪。「ボブのままワンレンにすると動きがなくなってしまうので、耳の下あたりからグラデーションを入れています。白髪はそんなに多くありませんが、顔まわりに集中しているので、前髪を頭頂部あたりから深めに取って、生えぎわを隠すようにしています」(hair lounge BEACH 店長・NOBさん)
<スタイリング方法>
髪の内側はドライヤーで、外側はストレートアイロンで伸ばす
■1:頭頂部の地肌をこするようにドライヤーをあてる
■2:髪を内側から手ぐしでとかしながらドライヤーをあてる
■3:毛束の中間あたりから、ストレートアイロンをサッと通す
■5:毛先は内巻きに1カールさせる
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■頭頂部の髪は抑え込まず、地肌をこするようにして根元を立たせる
- ■前髪は深く取って生えぎわを隠すようにする
- ■ワンレングスにしないでグラデーションを入れて動きを出す
「うねりや広がりを抑えるには、髪の重みが必要です。すきすぎないように、ドライカットやスライドカットで束感を出しながらカットするとバランスよく仕上がります」(NOBさん)
手ごわいうねり髪が「さらツヤ髪」になる、ドライヤーとストレートアイロンの使い方
【7】顔周りに「丸み」と「動き」を出した顔型補整ボブ
「顎下ラインのボブベースで、表面にローレイヤーを入れて動きを出しています。前髪は頬骨あたりでカットして横に流せるように作ることで、自然と輪郭に丸みが出るように。毛量が多くクセもあるので、自然とサイドにボリュームが出ます。毛量が少なめの方はパーマをかけてもいいと思います」(BEAUTRIUM南青山店の店長・久住桃子さん)。
<スタイリング方法>
サイドパートで分け目をボリュームアップ!
■1:後ろから前に向かって乾かす
■2:アイロンで巻いて動きを出す
■3:スタイリング剤で毛先に動きをつける
〈面長ボブヘア スタイリングのコツ3か条〉
- 分け目をつけずに乾かす
- ハチ部分はボリュームをおさえてタイトに!
- 毛先は動きか丸みをつける
「とにかく輪郭をストレートに見せないことが大切です。40代は髪が乾燥しがちな方も多いので、保湿力の高いバームタイプやオイルタイプのスタイリング剤で、ツヤと潤いもプラスしましょう」(久住さん)。
【8】太い・硬い・多いの三重苦な髪も綺麗にまとまる「くびれミディアム」
髪の1本1本がしっかりとして毛量も多いモデルさん。「毛量が多いと頭でっかちに見られがちですが、首のあたりにくびれをつくるだけで引き締まるので、小顔効果も生まれるんですよ」(KAYAK by HONEY デザイナー・小室里奈さん)
<スタイリング方法>
毛先を外はねにして今っぽさと軽さを演出
■1:サイドの髪は前に引き出しながら毛先を外はねに巻く
■2:トップの毛束を後ろに引っ張るように毛先から根元まで内巻きに
■3:前髪は毛束を斜め前に引っ張りながら毛先を外巻きに
<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- ■サイドと前髪を外はねにして、首のあたりにくびれをつくる
- ■サイドと前髪は斜めのラインをつくるように前に引っ張りながら巻く
- ■太めのカールアイロンでゆるめに巻く。
細いカールアイロンで巻くとカールがキツくなり、古めかしくなるので要注意。また、「前に引っ張りながら巻くことで、前下がりの斜めのラインが生まれます。このラインの効果で、あごのラインが引き締まって見えるので、ぜひお試してみてください」(小室さん)
太い・硬い・多いの三重苦な髪でも綺麗にまとまる「くびれミディアム」
【9】内側で毛量をコントロールし広がりを抑えた、ミディアムスタイル
髪が硬く、全体的にボリュームもあるモデルさんの髪。「表面で毛量を調整してしまうと、よけいに髪がパサついて見えるので、内側から耳の下とはちのあたりで毛量をコントロールしています」(ACQUA aoyama ディレクター・伊藤和明さん)
<スタイリング方法>
首のあたりにくびれのあるシルエットをつくる
■1:ティースプーン1杯ほどのクリームを手ぐしでなじませる
■2:アホ毛の目立つ部分をとかすようにスタイリング剤をなじませる
<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- 首のあたりにくびれをつくり、ウエイトポイントを上につくる
- 毛量は髪の表面ではなく耳の後ろやはちあたりで調整する
- クリームは惜しみなくたっぷり使う
スタイリングもできてほどよいキープ力もある、伊藤さんのおすすめは、『ヘアスクリム』¥1,500 110g(サンコール)。「量がたっぷりあって、値段も手頃。しかも保湿力とスタイリング力もあっていいことずくめのクリームです」(伊藤さん)
アホ毛もパサつきも抑えられる、賢いスタイリング剤の使い方とは?
【10】広がる髪に有効!クセを生かした「外ハネ」ミディアム
髪が硬く、ボリュームも多いモデルさんの髪質。「量が多いとレイヤーを入れてコントロールしがちですが、そうすると髪が広がりがち。スライドカットすれば、毛先にかけて毛量を調節できるので、広がることなく量感を抑えられます。洗って乾かすだけで形になるので、いちいちブローで髪を伸ばしたり押さえつける手間もなくなります。髪が硬い、クセやうねりがある髪質こそ、スライドカットは向いていますね」(DIFINO akasaka 副店長・根本将平さん)
<スタイリング方法>
毛先をクシュクシュッと握って動きを出す!
■1:分け目をまたぐように手ぐしで地肌を擦りながらドライヤーをあてる
■2:毛先をクシュクシュと握りながらドライヤーをあてる
■3:耳の上あたりの髪を2~3㎜つまみスタイリング剤をスプレー
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■ボリュームを抑えるためにレイヤーを入れすぎない
- ■分け目はぼやかすように、地肌を擦るようにして乾かす
- ■クセやうねりは無理にのばさず、生かす
「束感をつくるとき、セット力が強すぎると髪がゴワッとしてしまうので、ツヤとコシが生まれるくらいのスタイリング剤がおすすめ」(根本さん)
多毛、広がる、クセ・・・三重苦の髪に有効!ハンドブローテクで作る外ハネヘア
【11】動きのある「菱形」ミディアム
硬く、ストレートタッチな髪質のモデルさん。毛量が多いのも悩みだと言います。
「巻いたときに動きが出るよう、髪表面にはレイヤーを。内側の毛量を軽くすることで、くびれたシルエットを実現。毛先が肩ラインで軽やかに動くよう調整しています」(LANVERY代表の菅野太一朗さん)
<スタイリング方法>
顔まわりは「菱形」を意識。根元や毛先は巻かないのがポイント
■1:髪全体をMIX巻きにする
■2:毛先をランダムに外ハネ
■3:サイドを耳にかける
〈面長顔ミディアムヘア スタイリングのコツ3か条〉
- ■素の状態から巻くとやわらかく仕上がる
- ■巻くときは顔のフォルムを菱形に!
- ■髪の内側は耳にかける
「顔まわりが髪で隠れていると、面長顔をより強調することになるので、サイドは耳にかけてスッキリさせる。髪の内側を耳にかけることで、巻いた髪もふんわりとした印象に見えます。最後に保湿クリームを髪の内側からしっかりつけると、よりまとまりのあるツヤやかな仕上がりに」(菅野さん)
面長顔は前髪で肌の面積を少なく!顔のフレームを菱形に矯正するミディアムヘアが最強
【12】毛量が多くても重たい印象にならない、表面に「レイヤー」を入れたミディアムヘア
「表面にレイヤーを入れて、髪が広がらないようにしています。前髪を顎ラインに設定して、表面には前下がりのレイヤーを入れたり、毛先に動きが出るように巻いたりして、髪の下半分を軽くすると、毛量が多くても重たい印象にはなりません」(ZACC raffineスタイリスト佐野みづほさん)
<スタイリング方法>
ツヤのないパサパサ髪はカールアイロンでツヤを出す
■1:指先を使って髪を一定方向にねじりながらドライヤーをあてる
■2:120度ほどの低温にしたカールアイロンに毛束を通し、ワンカールさせる
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- ■ボリュームゾーンは上に、顔の下半分は軽さを出す
- ■熱を一定方向にあててツヤを出す
- ■顔まわりに髪をちらして華やかさを出す
「カールアイロンを当てるとき、髪を引っ張るとヘンなクセが出てしまいます。アイロンに髪を通すだけの感覚で滑らせてください」(佐野さん)
【13】毛量が多くてもできる!頭でっかち見えを解消した「ゆるふわ」ミディアム
1本1本がしっかりしていて毛量が多いモデルさんの髪。「髪の内側からはちの下あたりで毛量を調整すれば、髪の膨らみが抑えられます。また段を高い位置から入れてしまうとクセが出てしまうので、低い位置に入れるのがポイントです」(MAGNOLiA Aoyama デザイナー・CHINATSUさん)
<スタイリング方法>
はちから上の髪は根元を立たせ、裾の毛先で遊びをつくる
■1:はちより上の髪を中央に集めるようにとかしながらドライヤーをあてる
■2:前髪は根元を伸ばすようにロールブラシでブロー
■3:毛先を揉み込むようにワックスをなじませる
<老け見えを食い止めるポイント3カ条>
- ■毛量は内側でしっかり調整する。
- ■全体のシルエットを菱形になるように整える。
- ■はち上の髪の根元を起こして頭頂部はふんわりさせる。
「ちょうど耳の下からエラにかけて、ふんわりクセが出るように、段を低めに入れています。スタイリングの仕上げにここを握るようにワックスをなじませれば、空気感のあるスタイルになります」(CHINATSUさん)
毛量が多くて頭でっかちに見えるのを解消する、ゆるふわミディアムヘア
【14】うねって広がる髪に「巻き」で対抗!動きで軽さを出したミディアムヘア
1本1本にコシがあり、太さもボリュームも十分なモデルさんの髪。「ともすると重たい印象になってしまうので、毛先の動きで軽さを出します」(air-GINZA店長・長門政和さん)
前髪を厚めに、そして少し長めにつくるのもポイント。「前髪を、目の上ぎりぎりにつくります。そうすると目元に奥行きができて、アイメイクをしたかのように目がキリッと引き立ちます。陰影を利用すると目を大きく見せる効果が狙えます」(長門さん)
<スタイリング方法>
内巻きと外巻きを繰り返す「ミックス巻き」でうねりを目くらまし
■1:表面の髪だけ、約180℃に設定したヘアアイロンを根元から毛先へスライドさせる
■2:前髪を根元から丸く膨らませるように、アイロンをあてる
■3:約160℃のカールアイロンで髪の中間から毛先に向かって内巻き、外巻きを繰り返す
■4:ミックス巻きの2~3分後、髪の内側からカールをほぐせば完成
<老け見えをくい止めるポイント3か条>
- 前髪を目元ギリギリにしてアイシャドー効果を狙う!
- 巻く前に髪を伸ばして、ツヤ髪に整えておくこと
- ツヤを残すために、ミックス巻き後はアイロンの熱が冷めてからほぐす
「せっかくツヤ髪に仕上がっても、まだ髪に熱がこもっている間にほぐしてしまうと、ツヤが消えてしまいます。2~3分ほど経って、冷めたのを確認したら根元からほぐしてください」(長門さん)
【髪が太い&多い女性必見】巻き方を「混ぜる」とすっきり若々しく
【15】毛先にラフな動きを入れた、ルーズな質感のセミロング
「レイヤーをあご下から入れ、後頭部までつなげます。毛量が多いので、間引くように減らして厚みをなくしつつ、動きと立体感が出やすい質感に。斜めに毛束をとって、毛先を逃がして水パーマを。ダメージを最小におさえながら、柔らかい質感に仕上げています」(GARDEN omotesandoのテクニカルマネージャー 高橋俊友さん)
<スタイリング方法>
毛先に潤いを与えつつ、ラフな動きをオン!
■1:前髪ともみあげをリバースに巻く
■2:毛先を外ハネに巻く
■3:ヘアバターをもみこむ
〈ベース型セミロング スタイリングのコツ3か条〉
- スタイリング剤はまんべんなくなじませる
- 毛先はくずしてラフに散らす
- 乾かす前のオイル、スタイリング後のヘアバターで潤いを
「顔周りの髪は、耳にかけてボリュームを調整して。あご周りに髪をかけすぎないほうが、ナチュラルに輪郭をカバーできますよ」(高橋さん)
GARDEN omotesandoのテクニカルマネージャー 高橋俊友さん。2019年は、ラグビー観戦にハマっていたそう。「元ラグビー部なので、ラグビーワールドカップは熱中して観ていました。オールブラックスが生で見られて、感激しました!」
輪郭を隠すのは逆効果!ベース型をカバーするラフな質感のセミロング
- TEXT :
- Precious.jp編集部