【目次】
加齢臭やニオイの原因となる「6つの生活習慣」
実は、悪しき生活習慣がニオイの原因となっていることもあるのです。ここでは、ニオイの原因となっている生活習慣を解説します。
【生活習慣1】腸内環境の悪化
食事するときに早食いのクセがあったり、肉ばかり食べて、野菜や海藻、果物などの食物繊維が不足しがちな方は、腸内環境が悪化している恐れが。その影響によって、腸の中で食べ物(主にタンパク質)の腐敗に伴う代謝物(=ニオイ物質)がつくられてしまいます。
【生活習慣2】汗をかく習慣がない
普段から汗をかく習慣がない人は、汗腺が弱っていると考えられます。汗腺が弱っている人の汗はミネラルを多く含んでおり、それをエサに常在菌が増えることでニオイを発生させやすくなっているのです。また、汗腺に溜まった垢や老廃物が汗と一緒に出て、よりニオイやすくなります。そういう人の汗はベタベタしています。
【生活習慣3】ストレスが多い
現代人に多い、ストレスフルな生活や不規則な生活。これもニオイの原因に。ストレスがかかると皮膚から発生する「ストレス臭」は、ネギやニンニクのようなツンとするニオイです。また、ストレスなどで自律神経が乱れると、脇や足の裏が汗をかいてニオイやすくなったり、汗自体が脂臭くなったりします。また、慢性的な疲れは代謝を低下させます。そうなると、疲労によって蓄積された乳酸やアンモニアが肝臓で処理できず、それが汗のニオイの元になってしまいます。
【生活習慣4】シャンプーのし過ぎ
シャンプーは頭皮をすっきりさせ、髪によい香りをつけてくれます。しかし、シャンプーのし過ぎは逆効果になる可能性が。頭を洗いすぎると、皮脂を取りすぎてしまいます。そうすると、皮膚を守るためにニオイの元となる皮脂分泌が増え、皮脂の酸化や、皮脂をエサに繁殖した常在菌の代謝物が、頭のニオイの引き金になってしまいます。
【生活習慣5】糖質の摂り過ぎ
砂糖や炭水化物などに多く含まれる糖質を摂り過ぎると、余って利用されなかった分が中性脂肪に変化します。皮脂の元となる中性脂肪が高いと、皮脂分泌量が多くなり、ニオイやすくなります。
【生活習慣6】アルコールの飲み過ぎ
お酒はやはりニオイの元です。アルコールは肝臓で最優先に処理されます。そのことで、本来肝臓で行われるニオイ物質の分解や脂肪の代謝などを妨げてしまうのです。そうなると、肝臓で代謝されないまま血液中に溢れたニオイ物質や中性脂肪が、口臭や加齢臭などの体臭の原因になってしまいます。
体臭をマネジメント!加齢臭やニオイの「7つの対策法」
ライフスタイルから体臭をマネジメントすることが大切です。ぜひトライしてみてください。
【対策1】能動汗腺をトレーニング
汗をかく汗腺(能動汗腺)は鍛えることができます。汗腺を鍛えると、ニオイの原因が少ないサラサラ汗をかきやすくなります。汗腺を鍛えるには、ゆっくりと体温を上げる有酸素運動をするのがおすすめです。ジョギングやウォーキング、水泳などを行いましょう。汗をかいた後は、水分補給をしながら入浴し、さらに汗をかくようにしてください。入浴することで、汗腺に溜まった垢や老廃物も排出することができます。
【対策2】抗酸化ビタミンを摂取
食べ物でニオイ対策をするのであれば、抗酸化ビタミンを毎日摂り入れましょう。抗酸化ビタミンは、加齢臭の原因となる皮脂分泌量を適正にし、皮脂の酸化を抑制してくれます。例えば、ビタミンAの不足は、肌荒れから皮膚のターンオーバーの異常を引き起こし、皮脂の分泌を過剰にします。ビタミンAはレバーや魚の肝、またβカロテンを含む緑黄色野菜を食べることで体内でビタミンAが作られます。ナッツ、ゴマ、アボカドなどに含まれるビタミンEと、赤ピーマンや柑橘類、アセロラに含まれるビタミンCと併せて摂取することで抗酸化力が持続します。
【対策3】ノンストレスでサビないライフスタイルを維持
ストレスを溜め込むと、体にいいことはひとつもありません。人はストレスを感じると、交感神経が緊張して体がサビついてしまいます。ストレスを感じたら、なるべくその日のうちに解消するように心がけて。すぐにできるストレス解消法は、リラックスして入浴し、睡眠をとることです。睡眠ホルモンであるメラトニンは、寝ているうちに悪玉の活性酸素を軽減してくれます。
【絶対ニオわせない】春はニオイのピーク期!嫌なニオイや加齢臭を防ぐ方法
【対策4】週1~2回、頭皮クレンジングを
髪や頭皮に付着した汚染物質や毛穴に詰まった皮脂などは、毎日のシャンプーだけでは取り除けないことがあります。週に1〜2回、洗髪前にオイルや専用のクレンザーを使用して、毛穴の汚れを揉み出すように頭皮マッサージ。頭皮環境を整えてあげる、というのが美髪への基本です。余計な皮脂とともに角質やフケなどで毛根が詰まってしまうと、抜け毛や臭いにも繋がってしまいます。さらにこれらは、老化現象の原因でもある「過酸化脂質」になり、頭皮にさまざまな悪循環を引き起こします。プレケアで使用する専用のケアアイテムは、ただ落とすだけでなく、酸化によって傷ついた細胞の回復を早め、過酸化脂質を抑制する効果もあります。とくに頭頂部は血液の流れも滞り、皮膚も硬くなりやすい場所。ここを中心にほぐすようなイメージで手を動かすのがコツです。プレケアで頭皮をまっさらな状態に戻しましょう。
【対策5】シャンプー後、髪は素早く乾かす
「シャンプーは頭皮を洗う、ドライヤーは頭皮を乾かす、が基本です。毛髪を擦り合わせる行為はキューティクルを損傷してしまいます。しっかりと指の腹を直接、地肌につけて毛穴を意識して洗髪することが大事です。スカルプマッサージも行うといいでしょう。また洗髪後はドライヤーを使ってなるべく早く、髪と頭皮、それぞれに熱から守るオイルなどの商品を使ってから、素早く乾かすことが大切です。乾かすときのコツは、髪ではなく頭皮を乾かすのを意識すること。生乾きの状態のまま放置しますと、雑菌が繁殖してしまい、かゆみや頭臭など、さまざまな頭皮トラブルの原因となってしまいます」(永本さん)。
【対策6】足のニオイの原因となる汗ケア
「足汗対策には、ミョウバン入りの制汗剤をおすすめします。ミョウバンには、足汗のニオイを抑える3つの作用があります」(五味クリニック院長 体臭・多汗研究所所長 五味 常明さん)。
【ミョウバンが足汗のニオイに効く3つの作用】
1.水に溶けると、ニオイの元を作る細菌が嫌う酸性になる
2.ミョウバンには制汗作用がありニオイの元となる汗を抑えることができる
3.ミョウバンには様々な金属が含まれており、皮膚上で作られたニオイ成分が酸化還元反応により中和され消臭も行われる
前述の通り、汗にも含まれるアルカリ成分は菌が繁殖しやすいので、その状況を防ぐために酸性へ向けていくことが大切です。ミョウバンによる汗ケア対策で、精神的にも自信をつけ、自分で汗やニオイの気にならない状態を作り外出することが良いでしょう。
【対策7】見落としがちな「胸汗」にも注意
足だけでなく、特に薄着の季節は全身汗をかくので、どこからニオイが発生しているのかわからないことも。そして、自分自身で気になるニオイは他人にも気づかれていないかと不安にもなります。気になる体のニオイで、特に今、女性が気をつけるべき場所は「胸」といわれています。その理由とは?
「汗は、もともとニオイが強いものではありません。ただ、汗が皮膚にある皮脂やアカなどと混ざると、細菌がニオイ物質を作り出します。汗をかいたまま放置することで、皮膚の常在菌が汗や皮脂などを分解し、きついニオイが発生してしまいます。さらに、汗の種類によっても、ニオイが変化します。更年期によく見られる症状であるホットフラッシュ(更年期多汗症)のときのように、一気にどっとかく汗や、ストレスを感じているときにかく汗は、きついニオイに変化しやすいといわれています。
そして、『自分の汗のニオイが人に迷惑をかけているのでは?』と思えば思うほどに気になります。特に女性特有の現象として、ブラジャーをしていることもあり、汗が胸の間や下部に溜まりやすいということがいえます。胸の汗は鼻に近いため、その自分のニオイがストレスとなり、さらに発汗につながることもあります。ストレスを抱えないためにも、きちんとケアをし、安心感をもつことも大切なのです」(五味さん)
女性特有ともいえる場所での胸汗とニオイのケアに最適な方法はあるのでしょうか?「ワキや足などと同じように、胸汗対策としてデオドラント成分が配合されたパウダーなどの制汗剤やボディケアグッズを使うことをおすすめします。特に胸の汗対策としては、下着をつける場所でもあるのでムレに気をつけることが大切です。
さらに、朝、下着をつける前にデオドラントパウダーを胸や首筋に使用すると、防臭成分が肌に密着して、汗のニオイやベタつきが抑えられて、1日中さらさら感が続き、快適に過ごせます。パウダータイプは、肌の敏感な方にもやさしく使えるのでおすすめです。また、外出時だけでなく、部屋の中で家事をするときや、ちょっとしたエクササイズをするとき、お風呂上りなどにも使うことをおすすめします。屋内外問わず使うことにより、さらさら感が長続きし、様々なシーンで不快な汗トラブルを抑えてくれます。
朝、服を着るタイミングで簡単にできるパウダーケアは、ぜひ習慣にしてみてください。蒸し暑い夏の季節だけでなく、実は厚着になる秋や冬も胸汗は出るので、1年中ケアをして快適に日々を乗り切っていただきたいです」(済生会 川口総合病院 皮膚科主任部長 高山 かおるさん)。
【胸汗&ニオイ対策】
1.ムレを抑えるために、通気性がよくベタつきの少ない素材の下着を身につける
2.急に暑くなったり、ほてった時に対応できるよう、カーディガンなど温度調節しやすい服選びをする
3.室温をこまめに調整する
薄着の季節は、胸元の少し開いた服装になる日もあるでしょう。かいた汗を放置することは胸からニオイも伝わりやすくなってしまうので、特に外出先では汗をかいた場合こまめにケアすることを心掛けたいですね。
専門家に聞く!外出自粛明けの今こそ「体のニオイ」に注意が必要な理由とは?
ニオイのお悩みを解消してくれる消臭家電【4選】
1:衣類スチーマー
スピーディな立ち上がりで、電源を入れてから約23秒(※2)で使える衣類スチーマー。360度どんな向きで使っても、安定したスチームが出るので洋服の形状を問わず、襟や袖、衣類の内側からもかけやすいのが特徴的。頑固なシワは、あらかじめスプレーで軽く湿らせた状態からかけるとうまくいきます。生活5大臭(生乾き臭・ペット臭・タバコ臭・汗臭・飲食臭)の他、加齢臭・防虫剤臭までしっかりカット! 繰り返し使用しても、衣類をいためにくく大切な洋服にも安心して使えます。
日本で人気のパナソニック「衣類スチーマー」が提案する新しい「除菌習慣」とは?
2:クローゼット型クリーニング機
衣類についたニオイやしわ、ほこり、花粉、ダニなどを自宅で簡単にケアできる新感覚の家電! 例えば「リフレッシュコース」ではスチームと振動によりシワを伸ばし、ニオイを取り除いてくれます。そのほか、「スーツ/コート」「ウール/ニット」などの「専用ケアコース」、「除菌/衛生コース」「乾燥コース」「ズボン折り目ケア」があります。ドア前面が鏡になっているため、姿見としても使用できるのもポイント。
衣類ケアのプロが伝授!スタイリストが教える5つの衣類ケア術&最新家電3選
3:脱臭ハンガー
普通のハンガーと同じように一晩掛けておくだけで、独自イオン「ナノイーX」が臭いを分解して臭いをとってくれるのが魅力の、脱臭ハンガー。外側についたタバコや花粉などは、付属の衣類用カバーを掛けることで同時に脱臭・抑制できます。運転モードは、約5時間運転の「通常」モードと、特に気になる時に便利な約7時間運転の「ロング」モードの2種類を用意。容量5,000mAh以上のモバイルバッテリーでも動作するので、クローゼットや出張先など、近くにちょうどいいコンセントがない場所でも使えるのはうれしいポイント。よくジャケットを着る方への意外性のあるプレゼントにも最適です。
4:靴脱臭機
こちらは一晩挿しておくだけで、独自イオン「ナノイーX」が臭いの原因から分解し、臭いをとってくれる靴脱臭機。本体を靴に差込み電源を入れるとナノイーXが発生、6つの吹出し口から靴のすみずみまでいきわたり、かかとからつま先まで脱臭してくれます。基本的にはスニーカー、革靴、パンプスに使えます。
本体サイズはコンパクトで、玄関や靴箱に収納可能です。付属の収納ケースを使えば、靴に差し込むキャップ部分がむき出しにならず、スタイリッシュに置いておけるのもうれしい。キャップは抗菌加工で、取り外して水洗いも可能です。こちらもモバイルバッテリーでの使用が可能なので、旅行先やオフィスなど、使い方はいろいろ工夫できそう!
ひと晩で「スメハラ」を予防してくれるパナソニックの「靴脱臭機」&「脱臭ハンガー」
- TEXT :
- Precious.jp編集部