【目次】

仙骨の正しい「位置」と姿勢


■骨盤を形成し、美しい姿勢をキープする場所

三角形が床と垂直になっていると、姿勢がよくなり、骨盤が正しく締まります。
三角形が床と垂直になっていると、姿勢がよくなり、骨盤が正しく締まります。

骨盤を形成する腸骨と仙骨。猫背や反り腰など姿勢が悪い状態だと、このふたつがゆがんで骨盤が開いてしまっているので、キュッと締めて、前傾の骨盤を床に対して垂直にしましょう。「両手の親指と人差し指をくっつけて三角をつくり、人差し指を恥骨にあてます。この状態を横から見た時に、手でつくった三角形が床と垂直になっているのが正しい骨盤のポジションです」(姿勢改善コアトレーナー 村田友美子さん)。

ダイエット_1,習慣_1
村田友美子さん
姿勢改善コアトレーナー
(むらた・ゆみこ)スタジオ「Yumi Core Body」代表。ピラティス、体幹トレーニング、整体の資格を取得後、ほぐし、ストレッチ、呼吸と体幹トレーニングの組み合わせにより姿勢と骨を改善する独自のメソッドを考案。女性らしいくびれのある「立体3D BODY」づくりに定評がある。スタジオは東京都内4か所、大阪に1か所あり、ワークショップも随時開催中。著書『膣締めるだけダイエット‐くびれと健康がとまらない!‐』も大反響。3児の母でもある。

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耳の後ろ、肩先、第二仙骨の上、くるぶし前が一直線になった正しい姿勢。
耳のうしろ、肩先、第二仙骨の上、くるぶし前が一直線になった正しい姿勢。

まず、頭のてっぺんで天井を押し上げるように背筋をスッと伸ばし、体の中心の軸を意識します。その後、あごや肩が前に出すぎていないかの確認を。両手を広げて回旋した可動域が最も広い姿勢がベスト。また、横から見たときに、耳のうしろ・肩先・第二仙骨の上・くるぶし前が、床と垂直に1本のラインになります。

武田 淳也さん
「整形外科 スポーツ・栄養クリニックⓇ」理事長
(たけだ じゅんや)アメリカへのスポーツ医学留学時に、医療現場で活用されているピラティスと出合い、日本で初めて医療としてピラティスを取り入れたクリニックを開業。「姿勢とカラダの使い方不全」が絡む疾患に、動きからアプローチ。ピラティスに関する著書多数。

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仙骨に負荷がかかり「痛く」なる理由


■骨盤が歪み骨盤底筋が硬くなっている

骨盤の模型 坐骨の位置を示している
 

骨盤は筋肉によって支えられていますが、その人の体のクセによって筋肉を使いすぎているところと、全然使えていないところのバラつきが起こることで歪みを引き起こします。腰痛がつらい、冷えやむくみが起こりやすいなどのトラブルは「骨盤の歪み」が引き起こしている可能性あり。そして、その骨盤の歪みは「骨盤底筋」という、骨盤を下から支えている筋肉が加齢によって硬くなることが原因のひとつです。

骨盤が歪むのは、その周りの筋肉が大きく関与しているので、まずは骨盤周りの筋肉を緩めることが先決。「骨盤底筋」は触ることができないのですが、坐骨(坐骨とは、仙骨、尾骨とともに骨盤を形成していて、座った時に椅子に接する部分)と繋がっています。座っている時間が長い人は、骨盤が後傾しやすいですし、立ちっぱなしの時間が多い人やハイヒールを履く習慣がある人は、骨盤が前傾しやすいのだとか。

村木 宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。

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仙骨を正しい位置に戻し「筋肉をほぐす方法」


■仙骨を「正しい位置に戻す」メゾット

うしろに倒れた状態の仙骨を正しい位置に戻して腰の負担を減らし、背中のインナーマッスルを刺激します。100円ショップなどで買えるテニスボールを準備してください。

力を抜き、カラダをほぐす側に倒しながらボールに体重を乗せて。骨盤にそわせながらボールの位置を変えていくと、まんべんなくほぐせます。
力を抜き、カラダをほぐす側に倒しながらボールに体重を乗せて。骨盤にそわせながらボールの位置を変えていくと、まんべんなくほぐせます。

<STEP.1>あお向けになり、左ひざを立てて、右脚は胸に引きつける

<STEP.2>背中の右横、骨盤の上のへりにテニスボールをあてる

<STEP.3>お尻を左右に振りながら、骨盤のへりから左右に動かしてほぐす

<STEP.4>反対側も同様に。

左右各90秒づつ行ってみてください。

姿勢改善トレーナーが伝授!太りにくくなる「習慣&ストレッチ」7選

■仙骨周辺にある「骨盤底筋」をほぐすメゾット

このほぐしワザによって、骨盤が正しい位置で安定するようになるので、姿勢も体調も改善。下半身の冷え、腰痛を感じている人は試す価値ありですよ。

<STEP.1>椅子に座り、坐骨の脇にテニスボールをあてる

手を椅子に置いて体を安定させることと、骨盤はなるべく傾けないように気を付けましょう。

椅子に座り、坐骨の脇にテニスボールを当てる
 

テニスボールでほぐす場所は、坐骨の内側、外側を左右それぞれ4か所です。坐骨の位置がわからない場合は、お尻の下に手のひらをあてて、お尻を左右に動かしてみるとわかりやすいですよ。

テニスボールでほぐす場所 坐骨の内側、外側を左右それぞれ4か所
 

骨盤の模型で示すと、坐骨の位置はここです。

坐骨の位置
 

<STEP.2>テニスボールをあてたまま、右の片足を小さく上げ下げする

STEP.1の体勢のまま、テニスボールをあてている側の右の片足を約3cmくらい上げる、下げるを10回繰り返します。このとき、脚は股関節から上げるのを意識しましょう。

お尻の右側の丸印(坐骨の内側、外側)2か所にあてて、それぞれ10回行い、ほぐしていきます。左側も同様に行いましょう。

テニスボールを当てたまま、右の片足を小さく上げ下げする
 

<STEP.3>テニスボールをあてたまま、足を左右にゆらゆらと動かす

STEP.2と同様にテニスボールをあてている側の右の片足を左右にゆらゆらと10往復します。このときも脚は股関節から上げるのを意識しましょう。

お尻の右側の丸印(坐骨の内側、外側)2か所にあてて、それぞれ10往復ゆらして、ほぐしていきます。左側も同様に行いましょう。

テニスボールを当てたまま、足を左右にゆらゆらと動かす
 
村木 宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。

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この記事の執筆者
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